月村了衛の作品一覧
「月村了衛」の「地上の楽園」「土漠の花」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「月村了衛」の「地上の楽園」「土漠の花」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
早稲田大学第一文学部文芸学科卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞を受賞。『機龍警察 暗黒市場』、『機忍兵零牙』、『一刀流無想剣 斬』などの小説作品を手がける。テレビアニメ脚本も脚本で『ミスター味っ子』、『少女革命ウテナ』など多数手がける。
Posted by ブクログ
1959年の大阪で、朝鮮学校の中等部を卒業した仁学は大学の受験資格を得るために公立高校へ進学したが、虐めや暴力、そして差別のなかで唯一の味方であった山崎先生から一冊の本を勧められる。
『38度線の北』を読み終えた仁学は、「地上の楽園」と称される北朝鮮への帰国運動に力を入れるようになる。
幼馴染の勇太が、ヤクザの抗争に巻き込まれたことで、勇太に「帰国」を勧める。
仁学が北朝鮮への帰国を勧めてからのその後を第一部に勇太が北朝鮮で経験したことを第二部として描かれている。
地上の楽園はまやかしだった。
十万人近くを地獄へ送る壮大な罠だった。
なのに、今日に至るも、責任を取るどころか、誰も謝罪すら
Posted by ブクログ
2025/09/25予約9
星5では足らない。
北朝鮮帰還事業、こういうことだったのか。不勉強でわからないことが多すぎて調べながら読み、第一部で孔仁学のつき進む方向がそっちじゃないのに頭がよく正義感に溢れた若者だったからか、そそのかされうまく使われてしまう。今読んでいる私たちは間違いがわかるが、当時は知識って本からあるいは信頼する人から得るもので、偏ってることがわからない。リアルタイムの情報も無く信じて北朝鮮に帰還(帰国)するなんて。第二部はとにかく辛い。金賢姫の手記を読んだ時の驚きがよみがえった。家族をみんな失ったのに脱北し生き続けた玄勇太、私の語彙力ではすごい、以上の事が言えないのがもどか