月村了衛のレビュー一覧

  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    とにもかくにも第2部がよすぎます。
    勇太が最高です。いい男です、ほんとに。かっこいい。
    騙されて北朝鮮に住むことになるが、船に乗った瞬間からもう何もかもおかしいって全員が感じてるのが第1部とはぜんぜん違います。
    村に送られるバスからもう最悪、バスのボロさ、車内の汚さ、風景を見た反応から勇太家族の絶望がわかります。
    村に着いてからの生活は最悪すぎて、ここから先に希望がまったく見えないのが読んでて怖かった。勇太が結婚し、子供が生まれたからさすがにこれ以上悪いことは起きないか?と思えばそれよりさらにひどいことが起きるとは。
    この2部を読んでいけたのは勇太という人のおかげ。彼以外の視点だとあまりにも希

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    2026年01月03日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった!
    土漠の花より良かった気がする。
    何で映画化とかされないんやろう。
    ヤクザの男っぷりもそうだし、樋口がヤバすぎる。暗殺部隊にも引けをとらない男、凄すぎる。またテーマがな。
    とにかく面白すぎで一気読み。月村さんの本はどれも興味あり過ぎる。地上の楽園欲しい。

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    2026年01月02日
  • 地上の楽園

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    戦後、北朝鮮への帰還事業。歴史的事実を壮絶なひとつの物語として書き下ろしている。
    あまりにも惨たらしい救いのない話だがページを進める手が止められずに一気読み。

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    2025年12月30日
  • 地上の楽園

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    ★5 その日、その場所で何があったのか… 在日朝鮮人帰還事業の現実を綴る社会派小説 #地上の楽園

    ■あらすじ
    戦後、高度成長期になる前の大阪。在日朝鮮人の学生である孔仁学は、同級生から日常的に差別を受けていた。友人の玄勇太は優しく頼りになる男であったが、素行が悪く将来の見通しは暗い。

    そんな貧しく耐えがたい日々に思い悩んでいた仁学は、ある一冊の本に出会う――寺尾五郎『38度線の北』 そこには、祖国北朝鮮が「地上の楽園」として紹介されており…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 もう何も言うことがありません、読んでおくべき作品です。

    これまで報道では聞いたことがあったし、たくさん記事も読

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    2025年12月30日
  • 地上の楽園

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    太平洋戦争後の在日朝鮮人の北朝鮮への帰還事業をテーマにした小説。

    日本で差別された在日2世が、祖国北朝鮮へ還ったら、そこは地獄そのものだったという救いのない話。

    壮絶、それしか表現できない。

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    2025年12月28日
  • 虚の伽藍

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    さすが月村了衛といった作品。
    宗教団体の末端の立場にあった凌玄が、一つの案件の裏を探ったことで上から潰されそうになる。
    そこに目をつけた京都の闇社会のフィクサーである
    和久良に引き込まれ、暴力団組織の若頭と共に悪事に手を染めていく。
    初めは仏教を救うため、自身の窮地のために悪事に
    加担していき、どんどんと組織の上部に出世してい
    く。
    関東圏の暴力団組織からも目をつけられるが、持ちまいの口の巧さや根回しでトラブルを回避する

    二部では、時が過ぎて廃寺で仏像が何者かに盗まれる事件が起こり、凌玄の立場が怪しくなる
    凌玄がだんだんと変わっていく描写がリアルに描かれていく
    この手の物語は、決して主人公に

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    2025年12月28日
  • 地上の楽園

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    日本在住の北朝鮮籍の人が『帰還事業』で1959年12月14日の第一次船から1984年まで約9万人、集団移住した話です。とにかく強烈な追体験ができます。3部立てとなっていて、1部は第一次帰還の前に、日本に住み帰還を勧めていた側の在日高校生の目線で語られます。この部分が一番話も進まないし、移住しても絶対に幸せにならない未来を私たちは知っている上、当時の非人道的な在日差別を追体験し、読むのが辛いです。
    第2部は1部で語り手だった孔仁学の親友、勇太が体験していく、移住後の帰還者たちの暮らし。とにかくここが壮絶を極めているので、恐ろしいのに読む手を止められません。そして、短めの第3部は日韓共同開催ワール

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    2025年12月19日
  • 地上の楽園

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    大作です。
    分厚い単行本でしたが一気に読み終えました。
    夢と幸せのために、憧れの「地上の楽園」と称された北朝鮮への帰国、
    船が到着した瞬間から地獄の生活が始まってしまう。
    重くて苦しい物語。
    月村了衛作品の中でもトップクラスの仕上がり。
    評価が高いのにも納得です。

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    2025年12月16日
  • 地上の楽園

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    1959年から開始された北朝鮮への帰還運動による悲劇をめぐる在日朝鮮人の青年二人の物語。

    日本国内での、在日朝鮮人に対する執拗ないじめ、勉学に励んだところで就職先もない、健康保険に入れないから病院にもかかれないなどの、絶望的な状況があったところへ、「地上の楽園」北朝鮮への帰還事業が始まった。
    これには、朝鮮総連のみならず、共産党、社会党、自民党の超党派の議員、その上、マスコミもこぞってこの事業を賛美する。
    優秀な高校生である孔仁学は、北朝鮮を礼賛する本に影響を受けた上、総連にそそのかされ、この運動にのめり込み、多くの人を北朝鮮に送り込むのだった。

    あまりの悲惨さにページを捲る手が止まらず一

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    2025年12月16日
  • 地上の楽園

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    重い、とにかく重い。
    本作の感想を一言で言ってしまうとこうなりますが、『重い』という言葉だけで片付けられるような話ではありませんでした。
    また、このような悲惨な事案に再び人々が巻き込まれるような事があってはならない、とかやはり差別はあってはならない、などと言ってもそれはどこまでいっても綺麗事でしかない、と思わずにはいられないほどに色々と考えさせられました。
    今はまだ読み終わったばかりなので色々と思うところがありすぎてうまくまとめられないのですが、とにかくまずはこの本の末尾に列記されている参考文献をいくらかでも読んでいきたい、そして日朝の歴史についてわずかながらでも理解を深めたいと思いました。

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    2025年12月16日
  • 地上の楽園

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    帰還事業は、国家承認の拉致事件だったんですね。朝鮮は怖い国なのですね。とても、読むのがつらい物語でした。こんなにひどい国が存在するのでしょうか?フイックションとは言え、かなり現実に近いものでしょう?抑圧された人民は、なぜ、反旗を翻さないのでしょうか?なぜ、金王朝は3世代も続くのですか?本当の朝鮮の暮らしが知りたいものです。でも、地上の楽園でないことだけは間違いないようですね。

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    2025年12月10日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    ちょっと待って、なにこれ。
    めちゃくちゃ面白い。
    物凄く面倒なことに巻き込まれたな。
    面白いとはいい意味で。
    みんな何でそんな覚悟できるん。
    最後のタケトンボはやばい。
    あと理不尽過ぎるところに凄い腹が立つ。
    他の作品も絶対にみる。
    参考文献にやはり、高野秀行さんのソマリランドがありました。好きな人だから嬉しい。

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    2025年12月06日
  • 地上の楽園

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    地上の楽園

    あの頃、誰もがそこに夢を見た

    あの頃、誰もがそこに憧れを抱いた

    あの頃、誰もがそこに希望を求めた

    日本での酷い差別に、苦しい生活に耐えれず、希望の楽園へ渡ったおよそ9万人の在日朝鮮人(日本人妻は約1800人)


    今でこそ地上の楽園なんてものは偽り、そんなものは存在しないということは百も承知である

    しかし、あの頃にはそんなことがわかるはずもない
    差別のない、希望に溢れ、安定した夢のような生活
    彼らはただそれをを求めて祖国へ向ったのだ


    だが、希望の楽園へという偽りの国で彼を待ち受けていた真実とは!?

    日本以上に厳しい差別が待っていた
    その日その日の命をつなぐのが精一杯

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    2025年12月05日
  • 地上の楽園

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    自分の親戚も帰国運動で北朝鮮に行ってしまったので、「地上の楽園」という言葉は幼い頃から知っていて読まなければいけないと思い手にとった。フィクションと書かれているけれど事実と合っていることが多くてびっくりした。済州島→猪飼野→猪飼野/北朝鮮、親戚の1人も学校の先生だったということ、北朝鮮に渡ってから送られてきた切実にあれこれ送って欲しいという手紙まで全く一緒で猪飼野に残った家族達が心痛めていたことも聞いていたし、北朝鮮に行ってからの生活の描写は他人事でなく読むのが辛かった。本当にとんでもない国際犯罪だと思う。

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    2025年12月05日
  • 普通の底

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    社会の空気や言説をくみ取りながら構築された架空の物語を読んでいるという感覚と、実在する人物による手記を盗み読んでいるという感覚が交互にやってきた。やっぱりこの書き手が好きだ。

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    2025年12月05日
  • 地上の楽園

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    『地上の楽園』はまやかしだった

    差別が戦争を生み、戦争がまた新たな差別を生む
    人はそんな歴史を何千年も繰り返してきた
    そしてその悪循環を止められないのは、人間の持つ弱さなのか

    だが、人類は「学ぶ」ことで、その弱さを乗り越え、強さを手に入れることができる
    今度こそそれを信じたい
    信じて「学ぶ」ことを始めよう

    そして本当の『地上の楽園』を作り上げよう

    月村了衛さんのそんな想いを感じた物語でした

    必読の一冊

    読んで学べ!( ゚д゚ )クワッ!!

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    2025年11月25日
  • 地上の楽園

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    1959年の大阪で、朝鮮学校の中等部を卒業した仁学は大学の受験資格を得るために公立高校へ進学したが、虐めや暴力、そして差別のなかで唯一の味方であった山崎先生から一冊の本を勧められる。
    『38度線の北』を読み終えた仁学は、「地上の楽園」と称される北朝鮮への帰国運動に力を入れるようになる。
    幼馴染の勇太が、ヤクザの抗争に巻き込まれたことで、勇太に「帰国」を勧める。

    仁学が北朝鮮への帰国を勧めてからのその後を第一部に勇太が北朝鮮で経験したことを第二部として描かれている。


    地上の楽園はまやかしだった。
    十万人近くを地獄へ送る壮大な罠だった。
    なのに、今日に至るも、責任を取るどころか、誰も謝罪すら

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    2025年11月18日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    2025/09/25予約9
    星5では足らない。
    北朝鮮帰還事業、こういうことだったのか。不勉強でわからないことが多すぎて調べながら読み、第一部で孔仁学のつき進む方向がそっちじゃないのに頭がよく正義感に溢れた若者だったからか、そそのかされうまく使われてしまう。今読んでいる私たちは間違いがわかるが、当時は知識って本からあるいは信頼する人から得るもので、偏ってることがわからない。リアルタイムの情報も無く信じて北朝鮮に帰還(帰国)するなんて。第二部はとにかく辛い。金賢姫の手記を読んだ時の驚きがよみがえった。家族をみんな失ったのに脱北し生き続けた玄勇太、私の語彙力ではすごい、以上の事が言えないのがもどか

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    2025年11月17日
  • 地上の楽園

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    在日朝鮮人と北朝鮮帰還者の苦労と差別が
    リアルに書かれていて心に刺さった。
    それだけでなくどうすればギクシャクした両国の関係を改善できるのか具体的な案もあり勉強になりました。

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    2025年11月17日
  • 地上の楽園

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    北朝鮮への帰国に尽力した(してしまった)者と帰国した者、それぞれの地獄を描いた作品
    どこまでが史実でどこまでがフィクションか分からないが、圧倒的な臨場感があった
    こういう世界は体験したくはないが、読書を通じて少しでも知れてよかった

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    2025年11月15日