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血も凍る暴虐に見舞われた故郷から秘密を抱えて脱出したウィグル人亡命団と、彼らを取材中のジャーナリスト仁科曜子が、白昼の東京で襲撃された。中国による亡命団抹殺の謀略だ。しかし警察は一切動かない。絶体絶命の状況下、謎の男が救いの手を差しのべる。怜悧な頭脳と最強の格闘技術をそなえた彼の名は、景村瞬一。冒険小説の荒ぶる魂がいま甦る。疾風怒濤のノンストップ・アクション。
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Posted by ブクログ
ジャーナリストと暴力団、それと警察官の捜査がどのように結びつくかと思ったが、綺麗に交わって大変面白かった。
ノンストップ・アクションで良いな~ カーガーのキャラも良いけど、懐かしの任侠映画の中で見たような極道達も良かった。 終章はもっとサラッと纏めちゃって欲しかったな
とにかく面白かった。 事件終了後も丁寧に拾われていてスッキリとした終わり方。 ただ、世界中にはきっと本書の内容のような、平和な国に暮らす我々には想像もつかない闇の部分がいくらでもあるのだろう。
いつもの、絶望的なまでのシチュエーションで始まり、魅力的なキャラクター、そして圧倒的なアクション。ちょっと長めのエンディングも良かった。
とっても面白かった、例えるなら機龍兵の出ない「機龍警察」。月村了衛氏の筆力に圧倒されつつハラハラドキドキの展開と、キャラが魅力的で一気読み必至であった。 とにもかくにも物語の背景が緻密かつ、真実味が凄い!新疆ウイグルでの虐殺、そして新型鳥インフルエンザがそこに絡む、という。本紙は2015年に上肢...続きを読むされているのだが…現在の世界の情勢を読み切っていたかのような物語背景を創造しえていることに驚く。中国共産党の動きは、現実味に欠けるけど、国際社会において如何に外交カードを巡って、様々な人物が暗躍しているのか?という部分においては、平和な日本に暮らしていても怖さを感じた。 女性ジャーナリストが新疆ウイグルの人権問題を取材するため、とある情報協力者と面会のアポを取るのだが、直前に協力者は殺害されてしまう。今わの際の言葉「カーガー」を頼りに取材を進めていくのだが、国家の体面をかけて中国共産党の秘密部隊が、虐殺の真実を握る者たちを亡き者にしようと暗躍する。彼女と生き残りの者たち守る者こそ「カーガー」を名乗る元警察キャリア官僚と武闘派ヤクザである。 と、まぁ物語背景とは別にかなりぶっ飛んだ人物達が入り乱れる。が、モブっぽいヤクザもきちんと人物背景を描き込んでいて感情移入しやすい。カーガーの過去も合間に挟まれつつ、過去に何かあるヒーローの造形において月村氏共通のモノが読み取れた。これって難しい、モノについて上手く言葉にできない。 後半はアクションの連続で敵味方バッタバッタと死んでいく、首都圏のタワーマンション内でのバトルで、そりゃやり過ぎ~とも思ったがアニメ的視点で見ればアリだった。事件その後も上手く締められていたと思う。でもカーガー強すぎ!とも思えた、50代半ばでその戦闘力ってどうなの?かなりの修羅場を掻い潜ってきたようだが、今作のみでカーガーの出番は終わりか?過去編の若いカーガーを使っても次作は期待できそうだけど…「機龍警察」を早めに完結させて欲しい。ファンのささやかな望みである。
くさいセリフ回しが少しありますがこういうのも書きたかったんでしょう。相変わらずの月村さんオハコの事実に基づく事件背景と緊迫感あるバトルシーンをたっぷりと、十二分に月村小説を楽しめました。 機龍警察と同様、バトルシーンの描写は他の警察小説と一線を画しますね。無駄を削ぎ落とした文章がよりスピード感と緊張...続きを読む感を増幅し、その場を体験した気分になります。 今回はウイグルに纏わる物語ですが表には一切出ない中国の非道な行いに戦慄しました。一時流れたコロナと中国の関係はもしや、、、と思える内容です。
ゴルゴ13の様な一匹狼が、存在を消されようとするウィグル族の難民をヤクザと手を組んで撃退する物語。 戦闘シーンの緊張感と、実際に社会問題として取り上げられている少数民族迫害を取り扱い、目の離せない展開が最後まで楽しめた
月村さんの他の著書の底通する話作りが裏切らないものでした。 その後が知りたくなる登場人物ばかりです。 いろいろと余韻が多くて、妄想が刺激されます。 次回作も期待!
登場人物の過去もがっつり語られ、重厚なお話になってます。私利私欲に走る者達に翻弄されながらも信条を持って立ち向かっていくところに爽快感がある。 日本国内が舞台なのでここまでやるかと思わないでもないですが、まぁやるかなと思わせるところが中国のすごいところだよなぁ。
土漠の花と比べると少し落ちる。 土漠の花では自衛隊VSアラブのテロリスト集団だったのに対して、本作はヤクザと伝説のエージェントVS中国の暗殺部隊!!! 間違いなく興味が唆られるプロットで、満足のいく内容!中国のウイグル自治区の問題を物語の中央に添えている。 土漠の花では自衛隊の武力行使と隠蔽が...続きを読むあり得そうだと思ってしまうが、本作のウイグル自治区への中国の弾圧はさすがに・・・あり得ないかなぁと・・・。 しかしあり得る!?と考えてしまうと急に世界が恐ろしいものに思えてしまう事と同時に報道の全てに疑念を感じてしまう。 領土と民族と利権の問題が全てクリアせれる未来が、1日でも早く訪れる事を只々祈るばかりです。
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影の中の影(新潮文庫)
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月村了衛
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