月村了衛のレビュー一覧

  • 普通の底

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    ネタバレ

    2月6日再読。

    この小説を読む度に、色々なことを考えさせられる。
    私は彼と同年代なので、考え方や世の中に対して共感できる点も多々ある。
    だけど一方で相容れない部分もあるが、この本を読むと自分の人生の先が怖くなりもする。
    今回読んで思ったのは、私たちの社会が何かと意味や物語を求めすぎていることも今を生きる上で息苦しくなっているのではないだろうか。
    シンプルに見下されたくない、怒られたくない、傷つきたくない。
    こういったことを甘やかしだと過度に批判されるため、それなりの理由をつけて何事も納得する。
    自分の感情にも嘘をつきながら、納得する理由を探している。
    佐伯ポインティさんの動画のコメントに、Z

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    2026年02月06日
  • 普通の底

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    どんどんと通っては行けない門を通ってしまい、普通でいたかったのに気がつけば‥という読むのがすごく辛くもあり、でも読むのを止められなかった。

    個人的に、東野圭吾さんの殺人の門という本で、殺人の門をくぐってしまったのだ‥という確かフレーズがありそれを思い出した。そんなつもりはなかったのに、だんだんとその門に近づいていて、ついに思ってもない場所にいたという。

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    2026年02月02日
  • 普通の底

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    周囲の様子がSNSで見れる現代は、
    他人と比較してしまいがち。
    「普通でありたかった」
    この言葉は切実な印象を持たせるパワーワードだった。

    トー横キッズ
    奨学金返済による貧困
    現代政治かによる世襲と汚職
    自分が年齢を重ねて来た結果、
    次世代にはそれらを残してはいけないと思える。

    普通の人の奨学金返済4万円は
    「貧困に苦しむ者にとっては40万円に相当する」
    真剣に考えなくてはいけない。

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    2026年01月23日
  • 虚の伽藍

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    仏教最大の宗派の末端の寺の後継ぎが、その宗教心や正義感から大事に巻き込まれていく。徐々にヤクザや闇社会とのつながりを強めていき離れられなくなるのだが、宗祖の理想を実現し衆生を救うには必要悪として突き進む。仕掛けの緻密さやヤクザ社会のリアリティは、さすが月村了衛。別の作品で詐欺師として深みにハマる人物を描いていたが、今回はお坊さん。こんなふうに正しい道を進むことに目が眩む人生ってあるような気がする。しかも、京都の恐ろしさをこれでもかというほど生々しく描いている。京都怖い。

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    2026年01月17日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃ面白かった!
    土漠の花より良かった気がする。
    何で映画化とかされないんやろう。
    ヤクザの男っぷりもそうだし、樋口がヤバすぎる。暗殺部隊にも引けをとらない男、凄すぎる。またテーマがな。
    とにかく面白すぎで一気読み。月村さんの本はどれも興味あり過ぎる。地上の楽園欲しい。

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    2026年01月02日
  • 虚の伽藍

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    さすが月村了衛といった作品。
    宗教団体の末端の立場にあった凌玄が、一つの案件の裏を探ったことで上から潰されそうになる。
    そこに目をつけた京都の闇社会のフィクサーである
    和久良に引き込まれ、暴力団組織の若頭と共に悪事に手を染めていく。
    初めは仏教を救うため、自身の窮地のために悪事に
    加担していき、どんどんと組織の上部に出世してい
    く。
    関東圏の暴力団組織からも目をつけられるが、持ちまいの口の巧さや根回しでトラブルを回避する

    二部では、時が過ぎて廃寺で仏像が何者かに盗まれる事件が起こり、凌玄の立場が怪しくなる
    凌玄がだんだんと変わっていく描写がリアルに描かれていく
    この手の物語は、決して主人公に

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    2025年12月28日
  • 地上の楽園

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    1959年から開始された北朝鮮への帰還運動による悲劇をめぐる在日朝鮮人の青年二人の物語。

    日本国内での、在日朝鮮人に対する執拗ないじめ、勉学に励んだところで就職先もない、健康保険に入れないから病院にもかかれないなどの、絶望的な状況があったところへ、「地上の楽園」北朝鮮への帰還事業が始まった。
    これには、朝鮮総連のみならず、共産党、社会党、自民党の超党派の議員、その上、マスコミもこぞってこの事業を賛美する。
    優秀な高校生である孔仁学は、北朝鮮を礼賛する本に影響を受けた上、総連にそそのかされ、この運動にのめり込み、多くの人を北朝鮮に送り込むのだった。

    あまりの悲惨さにページを捲る手が止まらず一

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    2026年08月21日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    ちょっと待って、なにこれ。
    めちゃくちゃ面白い。
    物凄く面倒なことに巻き込まれたな。
    面白いとはいい意味で。
    みんな何でそんな覚悟できるん。
    最後のタケトンボはやばい。
    あと理不尽過ぎるところに凄い腹が立つ。
    他の作品も絶対にみる。
    参考文献にやはり、高野秀行さんのソマリランドがありました。好きな人だから嬉しい。

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    2025年12月06日
  • 普通の底

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    社会の空気や言説をくみ取りながら構築された架空の物語を読んでいるという感覚と、実在する人物による手記を盗み読んでいるという感覚が交互にやってきた。やっぱりこの書き手が好きだ。

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    2025年12月05日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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     傑作です。もう本当に一気に読んでしまった。
    主人公が最後どんな運命を辿るんだろうと読み進めていき、最後に待っていたのは衝撃と絶望でした。
     主人公以外の心理描写がひっとつも無くて、700ページ近く誰も信じられないハラハラが続きます。それがこういう詐欺という綱渡りのストーリーだからこそ輝くと思う。
     欺す相手も富裕層だからそこだけは救い。
     自分は肝っ玉が小さく成り上がる人間ではないなと痛感した。
     月村了衛さんはすごい作家さんだと思いました。

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    2025年11月10日
  • おぼろ迷宮

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    すっごく面白かった!!
    4編からなる連作短編集(1つだけ中編サイズ)
    こういった作りの作品の中では今まで読んだ中で1番完成度が高いように思う。

    世間を忍ぶ元警視総監が謎を解くのも面白いのだけれど、それよりもバディを組む夏芽とその他の主要人物全員に濃すぎない個性があり、バランス良く調和しているのでほんわかと暖かい気持ちにさせてくれるところが素晴らしい。
    月村氏の作品でクスクス笑うものなんて今までなかったと思うが、まさかこんなものも書けるなんて医者と教師以外で初めて『先生』と言いたくなってしまった。
    新たな新境地を開いた作品のように思う。

    それにしても最後の終わり方はまるで朧のよう、、、

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    2025年10月25日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    カッコいい……(←全感想)
    「機甲兵装」っていう二足歩行のロボット(パワードスーツ?)の描写が本当に全部カッコいい……。 ロボットって、例えばエヴァみたいなアニメだと、絵や声優の演技、モノローグ、解説役のセリフで「操縦」を描くけど、登場人物が「ウワッ」って顔をしかめて言ってると、「何か……痛そう……!」ってなるんだけど(さもしき私の観察力)
    「機龍警察」は小説なのでロボットを100%BMI操縦(脳の信号で機械操作するやつ)に切り替える時に「痛みとともに感覚が入れ替わる。」と文章で明記してあるので、アニメには無い別の実在感。滾っちゃうなぁ。 「そうか。痛いのね……」みたいな。どれくらい痛いかは読

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    2025年10月12日
  • 土漠の花

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    激闘。
    日本の自衛隊の隊員たちが、命を守るため、命をかけて行動するお話しでした。
    隊員それぞれの背景とともに、今の行動の中の心理を読みながら追体験したような感じでした。
    元気な時におすすめします。

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    2025年10月05日
  • 土漠の花

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    海賊対策としてアフリカのソマリアに派遣されている自衛隊が事故機の回収任務に赴いたところが、現地の民族間の争いに巻き込まれ、土漠の中を敵と激しく戦闘しながら脱出、帰還する物語。
    真の戦闘訓練を受けていない日本の自衛官にこんな行動力が取れるのかという疑問はさておき、フィクションとしては途轍もなく烈しく熱い、現代おける日本人の武士道とでも言うべき作品でした。
    日本推理作家協会賞も納得です。

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    2025年09月21日
  • 虚の伽藍

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    仏教観とエンタテインメントが見事に融合して面白かった。
    登場人物が全て個性的な人物で魅力的でした。
    主人公の人心掌握術やレトリックを駆使した詭弁ともとれる交渉術などなかなか興味深いものがありました。
    次々難題が降りかかり、それをどうやって回避するのか、最後まで先が気になる展開で一気に読めます。

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    2025年09月14日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    予想できないような、どんでん返しを期待する話も悪くはない。
    しかしながら、本作のように、「クライマックスでたぶんこうなって欲しいよなあ」と思う読者の期待に、見事に応えてくれるのも素直に嬉しい。

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    2025年09月08日
  • コルトM1851残月【分冊版】 1

    購入済み

    雰囲気のある劇画調のタッチ

    雰囲気のある劇画調のタッチで緊迫した画面を作り出している。ヤクザと気質の中間、いわゆる半グレ状態の主人公の個性がくっきりと描きだされていてとてもいい。月村了衛の原作がなかなかにしっかりしているので、絵柄だけではなくストーリー展開も楽しみである。

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    2025年09月02日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    ライザの過去を丁寧に掘り下げているのが最高。このシリーズにどっぷりはまりそう。月村さんが還暦越えらしく、どこまで続けてもらえるか心配になってくるくらい気になったが、自タグ最多の佐伯さん(1942生まれで現役バリバリ)のごとく、筆を執り続けて欲しい。

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    2025年08月29日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    完全版は読んでなかったので、ここから最新作までいけたらいいな。
    めっちゃハードボイルドな感じ。
    国際犯罪なんかも絡んできて、この泥臭い感じがいいですね。
    機龍で民間人を轢きまくるとことか楽しいです。

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    2025年08月24日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ネタバレ

    シリーズ第5作

    日中共同の新世代量子情報通信プロジェクト、クイアコンを巡る連続殺人
    殺害予告のように届けられる護符

    最高傑作更新というオビに偽りない面白さだった
    ライザと鈴石主任が影の主役
    銀狼こと エンダ オフィーニー

    どんどん面白くなっていくシリーズものって珍しい

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    2025年08月19日