月村了衛のレビュー一覧

  • おぼろ迷宮

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    闇社会や陰のある人間をシリアスに描く作品が多い著者だが、本書はコメディー要素が強い。夏芽や鳴滝、剛田らの砕けた言動が微笑ましく、フェードアウトしてゆくラストシーンも朧げ満点。月村了衛先生の笑いのセンス、文才に敬嘆。

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    2025年07月12日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    シリーズ4作目

    女性だけの自爆テロ集団、黒い未亡人がチェチェンより潜入
    シリーズ最強の敵との激闘

    シリーズ中、1番面白かった
    ユーリ、ライザの背景や機甲兵装、登場人物の理解が進んだ上で、自爆を厭わない強敵との闘いにワクワクした
    唯一引っかかったのは、黒い未亡人が、粉砕覚悟でわさわざ日本にきてやるほどのテロか?ってとこ。ストーリー的には辻褄合ってるけど、そこはちょっとリアリティにはかけるかな?

    次作も読む必要あり

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    2025年07月02日
  • 白日

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    ひと言で言えば「企業サスペンス」なのかもしれませんが、「白日」という言葉が持つイメージが複雑な陰影を生み出し、月村さんならではの、人間味あふれるサスペンスに仕上がっていると感じました。

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    2025年06月12日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    初めての月村了衛さん。
    700p超とは思えないほど、次の展開が気になって読み進めてしまう作品だった。

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    2025年05月22日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    今作、アクションよりもミステリ度高め。
    《敵》が何なのかも気になるけど、沖津部長、本当に何者なの⁈特捜部を作った真意って?
    霧の中を進むうちに晴れてきたと思ったら、腐海の森かジャングルの入口に着いた感じ。次作もどうなるのか気になる…。

    今作のヒーローは、個人的に柴田技官!
    柴田技官、グッジョブ!!

    あと、短編集で(私の中で)一気に気になる存在となった宮近理事官。
    今回も一瞬ですが、宮近理事官キュン!ポイントが!毎回入れて欲しい、こういう宮近理事官の姿。あれ?今ままで気付かなかっただけで、実はあったのか?宮近理事官キュンポイント…。え!読み返す?読み返すべき?

    そして、仁礼警部(「草介」っ

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    2025年05月22日
  • 非弁護人

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    法曹資格は有しているが、事情により弁護士として登録できない非弁護人という人物が主役を務めている内容が非常に新しく感じた。その主人公に協力する役柄としてヤクザたちも登場する。本来なら社会からのはみ出しものとして嫌われるヤクザだが、月村作品のアンチヒーロー物ではなんだか格好良く感じてしまう魅力があった。法廷のシーンでは自分自身も裁判員として参加しているかのような臨場感を感じられた。全体を通してバイオレンスな描写は殆ど無いものの、重みを感じる作品だった。

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    2025年05月19日
  • コルトM1851残月

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    ドンパチと江戸時代という設定に惹かれて読み始めたが、最後はまさか切なさで締め括られるとは思っていなかった。

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    2025年05月04日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    機龍警察シリーズ、4作目。
    前作『暗黒市場』は、父と子。今作は、母と子がテーマ。

    由起谷(ゆきたに主任、漢字変換が面倒い!)、城木の特捜部2大イケメン(ユーリも入れると特捜3大イケメン)が対になって物語りが進行。
    そこへ、少女カティマが母というテーマを背にして絡んでくる。

    由起谷主任の取調べは見もの(読みもの⁈)です。
    落とすというより、相手を信じたい、昔の自分を重ね合わせる相手に対して、自分と同じように、怒りをコントロールして正しい(正しいって難しいが)道を歩めるはずだと信じたい。気持ち、祈るような思いを感じた。

    作中登場する2つの手紙も対照的。
    ラストに登場する手紙、泣くー。

    城木

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    2025年04月28日
  • 奈落で踊れ

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    実際にあった出来事をモチーフにした作品で、登場する政治家などは実際の人物が出てきてノンフィクションも感じつつ読むことが出来た。本来小難しくなりそうな大蔵省をテーマにしながらも程良い重みで読むことができた。

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    2025年04月24日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    泣いた。久々に胸が熱くなって泣いたよ。
    熱い男、ユーリの生き様をみてくれ…読んでくれ!
    「機龍警察」シリーズの3作目「暗黒市場」を!

    この3作目だけでも勿論おもしろいけれど、ユーリの葛藤と燻っていた灯火の炎が息を吹き返す感動は、是非ともシリーズ1作目から読んで体感して欲しい。

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    2025年04月19日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説名手による警察小説オムニバス。この手の企画は寄せ集め感強く中途半端になることが多い印象だが、本書は例外中の例外。粒揃いでどの作品も素晴らしく面白い。警察組織を舞台にしているが、各著者のそれぞれお得意分野を披露してくれている。特に月村作品は警察小説としてはものすごく特異なのだが、如何にもな感じが面白かった。つまらない作品がなく、読んで損のない一冊。

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    2025年03月10日
  • 非弁護人

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    読んでも読んでも事件がどう決着するのかわからなくて、先が気になりグイグイ読み進めさせられた。
    主人公の宗光は元検察官で前科があり、弁護士としても働けない。法律の知識はあるので裏社会で重宝される。
    ニヒル感があって柄も良くなく、子どもに怖がられるおじさんなのだが、子どもを助けるような男。
    ハードボイルドって言うのかな。ところどころ見える義侠心と悲しみも背負ってる孤独感が何とも魅力的。ヤクザとの丁々発止のやりとりもかっこいい。
    検察時代の因縁がある篠田との関わりも心憎い。
    底知れない事件と無関心な社会のありよう、その隙を衝く犯罪の設定が、本当にありそうで怖かった。

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    2025年02月19日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    バカおもろかった。
    読みやすいけどチープではないし、テンポがよくてダレないし。
    自分に刺さる面白い本って最初っからおもろいんだよな。

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    2025年02月15日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    下巻は一気読み。
    善悪が簡単には区別できないロシアの複雑さ、武器市場の取引現場における様々な思惑、目的が異なる日本の省庁間の駆け引きなどに翻弄されながらも極限の状態を薄皮一枚で耐え続けるユーリ。
    賄賂に塗れた権力の犬であることを自覚しつつ、それを最小限に抑える矜持を込めた「最も痩せた犬」という通り名と、それを体現する「痩せ犬の七ヶ条」が随所で効いています。
    物語の重厚さ、近未来的戦闘装備の独創性、細部まで練り込まれた主要人物の人格を形成する背景、先が予想できない目まぐるしい展開など、文句なしの星5つです。

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    2025年02月11日
  • 東京輪舞

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    ロッキード事件からオウム真理教事件まで公安の目線で紡ぐストーリー。月村了衛さんの独特のテンポと情景が浮かぶリアリティにひきこまれてしまう。終章のロシアスパイとの再会はなくてよかったと思う(笑)

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    2025年02月01日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    欺し欺される緊張感、隠岐のビジネスマンとしての姿勢、裏社会の恐ろしさがリアルに感じられるおもしろい作品。
    きっと自分の書いたシナリオ通りに商談が進み、大口案件が取れること、自分よりも経験もステータスもある人間を手中で転がすのって快感なんでしょうね、それでも地味〜に正しく生きていこう、今の自分の人生を肯定して生きていこうと思いました。

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    2025年01月01日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    脳が痺れる
    没頭して読み終わって、心地よい脱力感
    年に一度はこういう作品を読みたい
    そう願って本を読み続け、出会えた幸せ

    ちょっと都合よすぎる展開もあるが、それを吹っ飛ばす面白さ
    このシリーズは、長く語り継がれる傑作のラインナップだよ

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    2024年11月30日
  • 虚の伽藍

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    仏の道とは、他者救済のための道。
    本山の腐り切った体制に腹が煮えくり立っているが、地方の貧乏寺の倅故に、表だった行動に移せずにいるが、出世欲深き坊主の凌玄が本作の主人公。
    ふとした瞬間から闇社会の顔役と知り合い、
    ヤクザ、地上げ屋、闇社会の住人とありとあらゆる手段を用い、のし上がっていくことで
    正しい仏道を歩んでいるはずだった。

    人の欲深さ、猜疑心、妬み、蔑み、洛中という魔物の如き狂気の蠢く小説で、読む手が止まらなくて面白かった!

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    2026年04月06日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    色々な秘密の一端が明かされると共に、
    テキの直接攻撃もからんでくる長編5作目。

    とても重厚で濃厚な作品。
    今後、特捜は日本はどうなるか
    続きが気になります。

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    2024年10月18日
  • 機龍警察(4)

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    現場は解決したが、事件は解決していない。
    なぜなら、真の犯人は警察上層部につながっているからだ…

    とまあ、ここで終わってしまっているのだが、最後の黒色の四頁に作者の無念が込められていると感じるのは私だけだろうか。

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    2024年10月17日