月村了衛のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
機龍警察シリーズ、4作目。
前作『暗黒市場』は、父と子。今作は、母と子がテーマ。
由起谷(ゆきたに主任、漢字変換が面倒い!)、城木の特捜部2大イケメン(ユーリも入れると特捜3大イケメン)が対になって物語りが進行。
そこへ、少女カティマが母というテーマを背にして絡んでくる。
由起谷主任の取調べは見もの(読みもの⁈)です。
落とすというより、相手を信じたい、昔の自分を重ね合わせる相手に対して、自分と同じように、怒りをコントロールして正しい(正しいって難しいが)道を歩めるはずだと信じたい。気持ち、祈るような思いを感じた。
作中登場する2つの手紙も対照的。
ラストに登場する手紙、泣くー。
城木 -
Posted by ブクログ
読んでも読んでも事件がどう決着するのかわからなくて、先が気になりグイグイ読み進めさせられた。
主人公の宗光は元検察官で前科があり、弁護士としても働けない。法律の知識はあるので裏社会で重宝される。
ニヒル感があって柄も良くなく、子どもに怖がられるおじさんなのだが、子どもを助けるような男。
ハードボイルドって言うのかな。ところどころ見える義侠心と悲しみも背負ってる孤独感が何とも魅力的。ヤクザとの丁々発止のやりとりもかっこいい。
検察時代の因縁がある篠田との関わりも心憎い。
底知れない事件と無関心な社会のありよう、その隙を衝く犯罪の設定が、本当にありそうで怖かった。