月村了衛のレビュー一覧

  • 普通の底

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    ネタバレ

    現代に生きる私たちの核心をついた1冊だった。
    正直、最後のジャーナリストの感想のパートを読むまで、なんとも言葉にし難い感想を抱いた。
    この本を手に取った時、普通になりたいという言葉には思わず同情してしまうような悲惨な過去や、もしくは知的障害のグレーゾーンな人物を想定していた。
    だがあくまでどこにでもいそうな普通な青年。確かに両親が不仲だったことや、トー横に無理やり誘われたことなど可哀想ではあるけれど、それでもここまで道を踏み外すものなのかと考えさせられてしまった。
    ただ最後のジャーナリストのパートを読み、彼のそして現代人の私たちを端的に鋭く刺す言葉に納得した。
    自分の卒論で若者が推し活に夢中に

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    2025年10月19日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    カッコいい……(←全感想)
    「機甲兵装」っていう二足歩行のロボット(パワードスーツ?)の描写が本当に全部カッコいい……。 ロボットって、例えばエヴァみたいなアニメだと、絵や声優の演技、モノローグ、解説役のセリフで「操縦」を描くけど、登場人物が「ウワッ」って顔をしかめて言ってると、「何か……痛そう……!」ってなるんだけど(さもしき私の観察力)
    「機龍警察」は小説なのでロボットを100%BMI操縦(脳の信号で機械操作するやつ)に切り替える時に「痛みとともに感覚が入れ替わる。」と文章で明記してあるので、アニメには無い別の実在感。滾っちゃうなぁ。 「そうか。痛いのね……」みたいな。どれくらい痛いかは読

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    2025年10月12日
  • 土漠の花

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    激闘。
    日本の自衛隊の隊員たちが、命を守るため、命をかけて行動するお話しでした。
    隊員それぞれの背景とともに、今の行動の中の心理を読みながら追体験したような感じでした。
    元気な時におすすめします。

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    2025年10月05日
  • 土漠の花

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    海賊対策としてアフリカのソマリアに派遣されている自衛隊が事故機の回収任務に赴いたところが、現地の民族間の争いに巻き込まれ、土漠の中を敵と激しく戦闘しながら脱出、帰還する物語。
    真の戦闘訓練を受けていない日本の自衛官にこんな行動力が取れるのかという疑問はさておき、フィクションとしては途轍もなく烈しく熱い、現代おける日本人の武士道とでも言うべき作品でした。
    日本推理作家協会賞も納得です。

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    2025年09月21日
  • 虚の伽藍

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    仏教観とエンタテインメントが見事に融合して面白かった。
    登場人物が全て個性的な人物で魅力的でした。
    主人公の人心掌握術やレトリックを駆使した詭弁ともとれる交渉術などなかなか興味深いものがありました。
    次々難題が降りかかり、それをどうやって回避するのか、最後まで先が気になる展開で一気に読めます。

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    2025年09月14日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    予想できないような、どんでん返しを期待する話も悪くはない。
    しかしながら、本作のように、「クライマックスでたぶんこうなって欲しいよなあ」と思う読者の期待に、見事に応えてくれるのも素直に嬉しい。

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    2025年09月08日
  • コルトM1851残月【分冊版】 1

    購入済み

    雰囲気のある劇画調のタッチ

    雰囲気のある劇画調のタッチで緊迫した画面を作り出している。ヤクザと気質の中間、いわゆる半グレ状態の主人公の個性がくっきりと描きだされていてとてもいい。月村了衛の原作がなかなかにしっかりしているので、絵柄だけではなくストーリー展開も楽しみである。

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    2025年09月02日
  • 虚の伽藍

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    お坊さんと、ヤクザが手を組む?!
    どえええ、こんな世界あってたまるか!と思いますけど、だから面白んだよね( ^ω^ )
    自分の寺を建て直すとはいえ、裏の世界に通じちゃうほどだなんて、よほど行き詰まってたんだろうねぇ。
    いやでも、小説の話じゃなかったら、お寺に行って、「ご縁がありますように…!」って思って入れた5円玉はどこへ行くんだ!ってどうしても思ってしまって、参拝したくなくなるし…!
    ちょうどいい汚れ方ってのがあるんだなあと、まあしみじみ。
    めちゃおもろかった(^。^)

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    2025年09月01日
  • 虚の伽藍

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    政治も宗教も、資金がないとのし上がれない。人々の為と言いながら、何処を見て金集めしてるのか?がらーんとしてるのがらーんは、伽藍からきてるとか聞いた事がある。タイトルの「虚の伽藍」なかなかいいね。

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    2025年08月30日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    ライザの過去を丁寧に掘り下げているのが最高。このシリーズにどっぷりはまりそう。月村さんが還暦越えらしく、どこまで続けてもらえるか心配になってくるくらい気になったが、自タグ最多の佐伯さん(1942生まれで現役バリバリ)のごとく、筆を執り続けて欲しい。

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    2025年08月29日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    完全版は読んでなかったので、ここから最新作までいけたらいいな。
    めっちゃハードボイルドな感じ。
    国際犯罪なんかも絡んできて、この泥臭い感じがいいですね。
    機龍で民間人を轢きまくるとことか楽しいです。

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    2025年08月24日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ネタバレ

    シリーズ第5作

    日中共同の新世代量子情報通信プロジェクト、クイアコンを巡る連続殺人
    殺害予告のように届けられる護符

    最高傑作更新というオビに偽りない面白さだった
    ライザと鈴石主任が影の主役
    銀狼こと エンダ オフィーニー

    どんどん面白くなっていくシリーズものって珍しい

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    2025年08月19日
  • 土漠の花

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    ソマリアで現地の女性を保護した結果、戦闘に巻き込まれる自衛隊のお話

    以下、公式のあらすじ
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    男たちは、命を賭けて女を守ったーー。
    なぜここまで激しく攻撃されるのか?
    なぜ救援が来ないのか?
    自衛官は人を殺せるのか?

    ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たち。その野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んだとき、壮絶な撤退戦の幕があがった。圧倒的な数的不利。武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無。自然の猛威も牙を向く。最悪の状況のなか、ついには仲間内での疑心暗鬼まで湧き起こる。なぜここまで激し

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    2025年08月12日
  • 虚の伽藍

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    月村了衛・・・面白い。そういえばだいぶ前に土獏の花を読んで面白かった。
    オーディブルできいたが了玄のいつも仏を信じて、そして力でねじ伏せていくのが痛快。僕は2/3くらいのところまででよかったようにも思う。後半は少し行き過ぎ。
    京都の地上げの更地で地上げのひどさをみつつ、御仏のためには・・・と祥子にいう了玄がいい。

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    2025年08月15日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    面白かった!生活のために詐欺をする主人公が気づいたら遠くへ来ていた話で、プロットも展開もわかりやすくて臨場感がある。
    これ読むと自分の仕事がいかに適当か思い知らされますね。勉強になります。
    最後の終わり方もさすが。2人の娘たちのその後が非常に気になります。

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    2025年08月06日
  • おぼろ迷宮

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    ドタバタコミカルで、作中の謎も日常の謎で、ほのぼの。読みやすい内容にグイグイ読める。
    ラストだけ妙にファンタジー。

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    2025年07月26日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    スゴい本でした。720ページも一気に読まされました。放心に近い読後感です。地味に生きたい男がズルズルと悪の道に引きずり込まれながら、次々と現れる厄介な連中を闇に葬りながら、どんどん裏の道でのしあがって行く。昭和の事件史を辿りながら、詐欺師たちが金に躍る。そして、一時の成功と引き換えに皆んな狂っていきます。
    その遺伝子が次女にしっかり受け継がれていたくだりも背筋が凍ります。
    最後の終わり方も良かった。
    詐欺の勉強にもなりました。^⁠_⁠^
    月村了衛さんの他の作品も読んでみようと思いました!!

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    2025年07月18日
  • おぼろ迷宮

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    闇社会や陰のある人間をシリアスに描く作品が多い著者だが、本書はコメディー要素が強い。夏芽や鳴滝、剛田らの砕けた言動が微笑ましく、フェードアウトしてゆくラストシーンも朧げ満点。月村了衛先生の笑いのセンス、文才に敬嘆。

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    2025年07月12日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    シリーズ4作目

    女性だけの自爆テロ集団、黒い未亡人がチェチェンより潜入
    シリーズ最強の敵との激闘

    シリーズ中、1番面白かった
    ユーリ、ライザの背景や機甲兵装、登場人物の理解が進んだ上で、自爆を厭わない強敵との闘いにワクワクした
    唯一引っかかったのは、黒い未亡人が、粉砕覚悟でわさわざ日本にきてやるほどのテロか?ってとこ。ストーリー的には辻褄合ってるけど、そこはちょっとリアリティにはかけるかな?

    次作も読む必要あり

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    2025年07月02日
  • 白日

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    ひと言で言えば「企業サスペンス」なのかもしれませんが、「白日」という言葉が持つイメージが複雑な陰影を生み出し、月村さんならではの、人間味あふれるサスペンスに仕上がっていると感じました。

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    2025年06月12日