【感想・ネタバレ】虚の伽藍のレビュー

あらすじ

日本仏教の最大宗派・燈念寺派で弱者の救済を志す若き僧侶・志方凌玄。バブル期の京都を支配していたのは、暴力団、フィクサー、財界重鎮に市役所職員……古都の金脈に群がる魑魅魍魎だった。腐敗した燈念寺派を正道に戻すため、あえて悪に身を投じる凌玄だが、金にまみれた求道の果てに待っていたのは――。圧巻の社会派巨編。

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Posted by ブクログ

ものすごく重い話を読んだなぁ、と...
重厚で読み応え抜群な上、読み終わった後の余韻というか心に残る爪痕がやばいというか...
見える世界が変わったような感覚に陥っています

本作を一言で表すと、1人の仏僧が仏教界の天下を取るまでのお話です
仏教界隈ってこんな感じなんですね...めっちゃイメージが変わりました、悪い意味で笑
闇社会との切っても切れない縁とか金と利権問題とか富と名声とか、本当にドロドロぐちゃぐちゃした世界でした
それが宗教の名のもとに行われているのだから恐ろしいったらありゃしない笑笑
宗教ってやっぱり怖すぎる!

終盤の、全てを手に入れたはずの手のひらから本当に大切なものがボロボロこぼれ落ちていく様は圧巻でした
凄かったです...これは心に残る作品でした

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2026年06月10日

Posted by ブクログ

仏教最大の宗派の末端の寺の後継ぎが、その宗教心や正義感から大事に巻き込まれていく。徐々にヤクザや闇社会とのつながりを強めていき離れられなくなるのだが、宗祖の理想を実現し衆生を救うには必要悪として突き進む。仕掛けの緻密さやヤクザ社会のリアリティは、さすが月村了衛。別の作品で詐欺師として深みにハマる人物を描いていたが、今回はお坊さん。こんなふうに正しい道を進むことに目が眩む人生ってあるような気がする。しかも、京都の恐ろしさをこれでもかというほど生々しく描いている。京都怖い。

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2026年01月17日

Posted by ブクログ

さすが月村了衛といった作品。
宗教団体の末端の立場にあった凌玄が、一つの案件の裏を探ったことで上から潰されそうになる。
そこに目をつけた京都の闇社会のフィクサーである
和久良に引き込まれ、暴力団組織の若頭と共に悪事に手を染めていく。
初めは仏教を救うため、自身の窮地のために悪事に
加担していき、どんどんと組織の上部に出世してい
く。
関東圏の暴力団組織からも目をつけられるが、持ちまいの口の巧さや根回しでトラブルを回避する

二部では、時が過ぎて廃寺で仏像が何者かに盗まれる事件が起こり、凌玄の立場が怪しくなる
凌玄がだんだんと変わっていく描写がリアルに描かれていく
この手の物語は、決して主人公に共感できないが
顛末が気になって仕方がない
ラストの凌玄の心境が、小説のタイトルと合致した。
宗教法人の中身を知れただけでもためになった作品!

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

仏教観とエンタテインメントが見事に融合して面白かった。
登場人物が全て個性的な人物で魅力的でした。
主人公の人心掌握術やレトリックを駆使した詭弁ともとれる交渉術などなかなか興味深いものがありました。
次々難題が降りかかり、それをどうやって回避するのか、最後まで先が気になる展開で一気に読めます。

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2025年09月14日

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お坊さんと、ヤクザが手を組む?!
どえええ、こんな世界あってたまるか!と思いますけど、だから面白んだよね( ^ω^ )
自分の寺を建て直すとはいえ、裏の世界に通じちゃうほどだなんて、よほど行き詰まってたんだろうねぇ。
いやでも、小説の話じゃなかったら、お寺に行って、「ご縁がありますように…!」って思って入れた5円玉はどこへ行くんだ!ってどうしても思ってしまって、参拝したくなくなるし…!
ちょうどいい汚れ方ってのがあるんだなあと、まあしみじみ。
めちゃおもろかった(^。^)

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2025年09月01日

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政治も宗教も、資金がないとのし上がれない。人々の為と言いながら、何処を見て金集めしてるのか?がらーんとしてるのがらーんは、伽藍からきてるとか聞いた事がある。タイトルの「虚の伽藍」なかなかいいね。

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2025年08月30日

Posted by ブクログ

仏の道とは、他者救済のための道。
本山の腐り切った体制に腹が煮えくり立っているが、地方の貧乏寺の倅故に、表だった行動に移せずにいるが、出世欲深き坊主の凌玄が本作の主人公。
ふとした瞬間から闇社会の顔役と知り合い、
ヤクザ、地上げ屋、闇社会の住人とありとあらゆる手段を用い、のし上がっていくことで
正しい仏道を歩んでいるはずだった。

人の欲深さ、猜疑心、妬み、蔑み、洛中という魔物の如き狂気の蠢く小説で、読む手が止まらなくて面白かった!

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2026年04月06日

Posted by ブクログ

登場人物は皆例外なく、己の信ずるものに固執して、呑まれていく。その時、眼前に広がるは仏の悟りか虚仮の世界か。

著者の月村了衛のインタビューでは以下のようにある。

信仰心ではなく、それぞれの信じるものを信じ、それに呑まれ、堕ちてゆく人間を描きたかった。凌玄にとっての仏教が、氷室の経済であり、和久良の出自なんです。自戒も込めてつくづく思うのは、人間には“見たいものしか見ない”愚かさがあるということ。人間関係でも、政治や社会でも、自分の欲や願望を投影して相手を見ているに過ぎない。そんな思いがタイトルの“虚”に繋がったのかもしれません。

最終的に誰も勝者とはならず、虚しさの残る読後感でした。ただ、凌玄はなんやかんや上手いことやっていくんだろうなあ。

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2026年06月08日

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日本仏教の最大宗派・燈念寺派に属する近江の小さな寺の息子である志方凌玄は同じ大学の友海照と共に腐敗した燈念寺派を正道に戻すべく成り上がる。
ヤクザ、朝鮮総連、京都区役所など京都の裏表で暗躍する組織が複雑に絡まり合いながら成り立つ京都で凌玄は信仰を守れるのか。
仏教界というアンタッチャブルな領域をテーマにした人間ドラマ。人が信じていたものが実は違う方向に進んでいて、実のところ同じ穴のムジナになっている。サラリーマンでもよくありそうだ。

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2026年05月31日

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時は昭和末期。
京都最大の仏教宗派の寺にいる、滋賀の貧乏寺の息子。理想を高く掲げ、仏の教えをひたすら信じて信仰に邁進していたのが、ひょんなことから、京都のフィクサーと知り合い、ヤクザ、市役所の闇の存在を巻き込んで、あくまで仏の教えのためと、金と権謀術数を使って突き進んだ先には…
という、まぁよくある話ですよね。

とはいえ、やはり月村了衛の上手さは、どの作品にも虚無感が付き纏うところかと。
仲間を切り捨て、仏教の教えを都合よく解釈して登っていった先にあったのは…。
ストーリーはラストまでわりと凡庸。
そして登場人物に「そんな策思いもしませんでしたわ!」と言わせることで凄まじいアイデアのように見せてることも、そこまで大したこともない。
なのに、面白い。
何故なんだろな。それが月村了衛の魅力。

本作は特に、自分に都合よく言い訳の時に使う仏教の教えの自己解釈。
高僧だって、皆、欲にまみれてて、自分に都合よく仏典の教えを解釈して、人を煙に巻くために仏教用語を使う。
好き。

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2026年05月21日

Posted by ブクログ

第二部の総貫首選のくだりは、状況がいろいろ変わっていき、ハラハラしながら読んだ。

バブル時期前後の話だから、今ではだいぶ違うんだろうけど、実際の本願寺派とかもこんな感じだったのかなぁ。
昨年の高校生直木賞に選ばれたみたいだけど、今の高校生、こういう作品読んでる事に驚いたw

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2026年04月18日

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手段が目的になり、祈りが犠牲者を生む。組織の維持が目的ではなく、民衆の願いを叶えるために祈るのが信仰やと思います。まあこの作者の事やから虚実の実の方が多いかもしれまへんな。御仏のみが知る、でっか。

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2026年01月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いやー、好きだわー。
まさに月村作品って感じ。
鎌倉殿の13人の北条義時か。
はたまたSWのアナキン・スカイウォーカーか。
権力というのは恐ろしい。

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2025年12月09日

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 宗教界とヤクザの世界、いかにもありそうな映画になりそうな小説でした。話は面白く、電車の友には最適です。
 でもなんでしょう?最後の一つの星をつけるほどではない?どうもよくわりません。

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2025年11月18日

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千年の村社会ーまさに京都の本質
うわぁ、すごいこと書くなぁ
“再開発“といえば、もう利権の取り合いで汚い金の奪い合いは当たり前と思っていたが、そこに高い志を持っていたはずの若い僧侶がずぶずぶと落ちていく
社会派かつ超エンターテイメントで面白かった

この作品が高校生直木賞だなんて、自分が高校生でこんな社会派小説読んでなかった
今の高校生恐るべし!

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

凌玄という僧侶が燈念寺派のトップを目指す物語なのだが、そんな単純なものでもない。仏教の世界の権力争いと言えばそれまでだが、ヤクザも絡んで途轍もない話になる。ヤクザの抗争、友人の裏切り、そこに女の世界の掟も加わる。えげつない世界を見せてもらった。凌玄にとっては因果応報なところもあるが、なかなか世の中は上手く回っているとも言える。それが釈迦の教えなのかもしれないが、私には分からない。京都弁のセリフは慣れていないと読みにくいかもしれないが、個人的には京都の裏っ側を見事に表現していると思う。私には馴染みの言葉なので、気持ちの強弱を含めて強く心に描写された。

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2025年09月10日

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面白かったー。これぞ、痛快ノワール小説。
主人公の凌玄は最初信心深く善良な僧侶なのだけど、少しずつ悪に染まっていく。
この悪に染まっていく度合いが半端じゃなくて、本当にもうただの悪なんですよね…人もバンバン殺すし。
良心の呵責に苦しむ場面は最初の方だけで、あとはもう一気に悪の道をひた走っていくのだけど、悪すぎてむしろ爽快感すらある。
正しいことをするには力が必要で、力を得るためには正義に相反する汚いこともしなければならない…というのは、この世界の偽らざる真実なのかもしれないけど、権力と金を手に入れると人は堕落するんですよね…。こういうのは仏教界に限らず、政治の世界でも同じだよなぁと思ったり。

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2025年08月10日

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お寺と暴力団。もしかして本当にあったりするんだろうかと思うほど。熱血漢で滋賀の貧乏寺に生まれた志方凌玄。実家を残すためヤクザと組む、一方で僧侶として語る場面では口がうまいので読んでいてなるほどと騙される。悪事を働くには頭が良くないといけない、記憶力も必要、だから京大卒エリート氷室の存在が必須。感情を持ち出さず俯瞰する彼が勝者なのか。みんな殺されたり心を病んだりしてるからね。個人的には土漠の花のほうが好み。

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2026年07月05日

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京都仏教界は清廉に見えて、裏ではゴタゴタだ。その世界をヤクザやフィクサーの手を借りながら正していこうとする若い僧侶の話が第一部。
第二部では、驕れるものは久しからず。一部で仲間だった面々が敵に周り、清廉にするはずの仏教界はますます汚れていく。
裏切り、裏切ったものを始末していくうちに、自らが汚れている事にも気づけず、増長していく凌玄。
最後は諸行無常を感じさせ、一冊通して仏教を体現した一冊。
でも、ヤクザの抗争系の本が苦手な私は読みにくかった…

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2026年07月04日

Posted by ブクログ

主人公は一つの事を目標に生きてますね。
仏道を成就させるのが目的だと思いますが世の中はそれだけではいけない。
清濁併せ呑むつもりでないといけない。
月村さん器用だなあ。昔の話からこういった話まで。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

お金と京都と仏教と…というドロドロの話。何かちょっと難しくて?というかちょっと苦手な感じで読み進めるのに少し苦労しました。

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2026年06月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ふわふわ感を拭いきれない。
凌玄は善か悪か…………
最後が善になるなら、その過程が悪でも善になるのか。仏教のことはまるで知らないが、事実としてありそう。絶対に反社との繋がりはあるんだろうなと。知らんけど。
やはり人は独りやな。
友達と思っていても、大体は何かしら思う事があるだろうし、キレイな友達って存在するのかな。
にしてもみんな意地悪な言い方(笑)京都のいい文化でもあるのか。京都に行きたいな。
地下鉄とバスが意味不明過ぎてヤバかったけど。もしかしたら1番仏教を考えていたのは和久良さんだったのかも。私念が絡んでるし。面白かった。

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2026年06月05日

Posted by ブクログ

ヤクザやフィクサーが跋扈する裏社会で、のし上がっていくお坊さんの物語。とにかく黒い、暗い。
(あえての設定だと思うけど)主人公を含めて登場人物に感情移入できない。けど、これは本当にある世界かもしれない、と思うと、怖いけど読んで良かったな。

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2026年02月18日

Posted by ブクログ

松恋・マライ直木賞本から。アンタッチャブルなのか、自分の性向がそうさせるのか、本書の舞台である仏教界隈の物語はあまり見ない気がする。その分興味深く、フィクションと分かりつつ、俗世と変わらない薄汚さに寒気がする。二部制の構造を取るけど、一部が同じようなパターンの繰り返しで、正直、飽きてくる。そこはさすが、二部で巻き返しが図られるので、読後の満足度はそれなりに高い。

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2026年01月26日

Posted by ブクログ

え、これ文庫化する気あります?ってほどに分厚い本です。ちょっと持ち歩くのは大変な重さなので、ひたすら自宅で読んでました。読みやすい文体なんですが、テーマが私には難しかったです。仏教とか、経済とか、ヤクザとか。

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2025年12月28日

Posted by ブクログ

こういう本はハードボイルドと言うのだろうか、最近のんびりした本をよく読んでたのでハラハラドキドキ刺激的でした。
田舎寺の息子が京都の宗派の本山に入り、フィクサーやらヤクザやら何でもありでのし上がっていく話。
リアリティがあって本当にありそうに思えてくる。
面白かったです。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

一部はすごく面白い。その反動か、二部は少し面白味がダウン。人生も小説も、ある程度の高みまでの行き方、道中が面白いのだろう。トップ争いは、坊さんでもサラリーマンでも、同じようなものかなと思った。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

一部はキャラが立って良かったが、二部からキャラの個性がトーンダウンした感じ。二部はもっと、はしょれる文章に出来た印象、その上で三部くらい書いても良かったと思う。色んなキャラがあっけなくすぎるのはマイナス。

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2025年11月11日

Posted by ブクログ

一介の僧侶が裏社会勢力を利用して教団のトップへ上り詰めるストーリー。月村了衛の他のノアール小説のように自らの機転で事態を解決するよりも、外部勢力の力で解決する場面が多く、あまりスッキリしない。作中で沢山描かれる教団の醜聞は、実際にも似たよう事あったのかと思わせられた。

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

主人公のお坊さんがどんどんブラックに染まっていく展開がスリルがあって
この人どこまで黒くなっていくんだろうと
ドキドキしました

金とヤクザが絡む組織の不正や権力闘争
それが僧侶の社会の出来事で
人間としてのいっそうの生々しさを感じました

自分の考えや行いを正当化する方法として
仏様を利用するのはとても危ういし気持ち悪い

どこかで絶対に罰が当たると思ってたら

最後 ヤクザ以上にブラックになって
頂点まで上り詰めた後に
それまでの自分自身を全否定し
自分自身の存在意義もなく
空っぽになってしまった

生きていても
生きていないと同じ

それこそが最大の罰でした
まさしく自業自得

昭和から平成にかけての時代の雰囲気も
感じることができました

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2025年09月03日

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