月村了衛のレビュー一覧

  • 地上の楽園

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    自分の親戚も帰国運動で北朝鮮に行ってしまったので、「地上の楽園」という言葉は幼い頃から知っていて読まなければいけないと思い手にとった。フィクションと書かれているけれど事実と合っていることが多くてびっくりした。済州島→猪飼野→猪飼野/北朝鮮、親戚の1人も学校の先生だったということ、北朝鮮に渡ってから送られてきた切実にあれこれ送って欲しいという手紙まで全く一緒で猪飼野に残った家族達が心痛めていたことも聞いていたし、北朝鮮に行ってからの生活の描写は他人事でなく読むのが辛かった。本当にとんでもない国際犯罪だと思う。

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    2025年12月05日
  • 普通の底

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    社会の空気や言説をくみ取りながら構築された架空の物語を読んでいるという感覚と、実在する人物による手記を盗み読んでいるという感覚が交互にやってきた。やっぱりこの書き手が好きだ。

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    2025年12月05日
  • 地上の楽園

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    『地上の楽園』はまやかしだった

    差別が戦争を生み、戦争がまた新たな差別を生む
    人はそんな歴史を何千年も繰り返してきた
    そしてその悪循環を止められないのは、人間の持つ弱さなのか

    だが、人類は「学ぶ」ことで、その弱さを乗り越え、強さを手に入れることができる
    今度こそそれを信じたい
    信じて「学ぶ」ことを始めよう

    そして本当の『地上の楽園』を作り上げよう

    月村了衛さんのそんな想いを感じた物語でした

    必読の一冊

    読んで学べ!( ゚д゚ )クワッ!!

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    2025年11月25日
  • 地上の楽園

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    1959年の大阪で、朝鮮学校の中等部を卒業した仁学は大学の受験資格を得るために公立高校へ進学したが、虐めや暴力、そして差別のなかで唯一の味方であった山崎先生から一冊の本を勧められる。
    『38度線の北』を読み終えた仁学は、「地上の楽園」と称される北朝鮮への帰国運動に力を入れるようになる。
    幼馴染の勇太が、ヤクザの抗争に巻き込まれたことで、勇太に「帰国」を勧める。

    仁学が北朝鮮への帰国を勧めてからのその後を第一部に勇太が北朝鮮で経験したことを第二部として描かれている。


    地上の楽園はまやかしだった。
    十万人近くを地獄へ送る壮大な罠だった。
    なのに、今日に至るも、責任を取るどころか、誰も謝罪すら

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    2025年11月18日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    2025/09/25予約9
    星5では足らない。
    北朝鮮帰還事業、こういうことだったのか。不勉強でわからないことが多すぎて調べながら読み、第一部で孔仁学のつき進む方向がそっちじゃないのに頭がよく正義感に溢れた若者だったからか、そそのかされうまく使われてしまう。今読んでいる私たちは間違いがわかるが、当時は知識って本からあるいは信頼する人から得るもので、偏ってることがわからない。リアルタイムの情報も無く信じて北朝鮮に帰還(帰国)するなんて。第二部はとにかく辛い。金賢姫の手記を読んだ時の驚きがよみがえった。家族をみんな失ったのに脱北し生き続けた玄勇太、私の語彙力ではすごい、以上の事が言えないのがもどか

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    2025年11月17日
  • 地上の楽園

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    在日朝鮮人と北朝鮮帰還者の苦労と差別が
    リアルに書かれていて心に刺さった。
    それだけでなくどうすればギクシャクした両国の関係を改善できるのか具体的な案もあり勉強になりました。

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    2025年11月17日
  • 地上の楽園

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    北朝鮮への帰国に尽力した(してしまった)者と帰国した者、それぞれの地獄を描いた作品
    どこまでが史実でどこまでがフィクションか分からないが、圧倒的な臨場感があった
    こういう世界は体験したくはないが、読書を通じて少しでも知れてよかった

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    2025年11月15日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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     傑作です。もう本当に一気に読んでしまった。
    主人公が最後どんな運命を辿るんだろうと読み進めていき、最後に待っていたのは衝撃と絶望でした。
     主人公以外の心理描写がひっとつも無くて、700ページ近く誰も信じられないハラハラが続きます。それがこういう詐欺という綱渡りのストーリーだからこそ輝くと思う。
     欺す相手も富裕層だからそこだけは救い。
     自分は肝っ玉が小さく成り上がる人間ではないなと痛感した。
     月村了衛さんはすごい作家さんだと思いました。

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    2025年11月10日
  • 地上の楽園

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    読み続けるのが非常に辛い小説だった。
    自民党の小泉純也議員をはじめとして、マスコミまでが挙って北朝鮮を地上の楽園と賞賛するのだが、現代の知識でこの小説を読む読者にはあまりの欺瞞に憤然としてしまう。
    在日朝鮮人を国策として官民で推し進め、朝鮮総連も自国に棄民として在日朝鮮人を送り込む。
    以前は民間放送で北朝鮮と言わず、北朝鮮・朝鮮民主主義共和国。
    と言い直していたのを思い出すのも、この小説によって喚起された。
    地上の楽園とはあまりに皮肉で恐ろしい表現であった。
    辛い小説だが読まなければならない一冊だった。

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    2025年11月10日
  • 地上の楽園

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    高市政権になり、拉致被害者問題が微かにだが動き出す可能性を感じる昨今、その根っこにある北朝鮮帰還事業の欺瞞と闇を、そして騙されて北朝鮮に渡った在日朝鮮人および日本人妻たちの生き地獄という言葉では生温いほどの無間地獄を、忘れさられることを強く拒否するような強烈な言霊を容赦なく読者に投げつける、月村氏渾身の大傑作。同胞を裏切り続けて地獄に送る様は、ある意味ホロコーストよりたちが悪く、スターリンや文化大革命の大粛清に匹敵する悪行であり、人間がどこまで悪になれるのかの見本市のよう。その無間地獄の生き残りが、それでも見出す希望とは、歴史を風化させないための言霊を後世に残すことだった。本年の、そして月村氏

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    2025年11月07日
  • 地上の楽園

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    長編だが、ラストまで一気。朝鮮に帰国する人々、デマを信じて乗船した先には地上の楽園が待っている。また、真実だと信じた少年の後悔。実話⁈

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    2025年11月06日
  • 地上の楽園

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    分厚いのを1日で読んだ。色々な感想は誰かが密告するかもしれないからここには書かない。
    小泉進次郎は読んだほうがいい。クリステルさんに読んでもらって教えてもらいなさいな。日本政府も悪いなー。

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    2025年11月09日
  • おぼろ迷宮

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    すっごく面白かった!!
    4編からなる連作短編集(1つだけ中編サイズ)
    こういった作りの作品の中では今まで読んだ中で1番完成度が高いように思う。

    世間を忍ぶ元警視総監が謎を解くのも面白いのだけれど、それよりもバディを組む夏芽とその他の主要人物全員に濃すぎない個性があり、バランス良く調和しているのでほんわかと暖かい気持ちにさせてくれるところが素晴らしい。
    月村氏の作品でクスクス笑うものなんて今までなかったと思うが、まさかこんなものも書けるなんて医者と教師以外で初めて『先生』と言いたくなってしまった。
    新たな新境地を開いた作品のように思う。

    それにしても最後の終わり方はまるで朧のよう、、、

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    2025年10月25日
  • 普通の底

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    ネタバレ

    現代に生きる私たちの核心をついた1冊だった。
    正直、最後のジャーナリストの感想のパートを読むまで、なんとも言葉にし難い感想を抱いた。
    この本を手に取った時、普通になりたいという言葉には思わず同情してしまうような悲惨な過去や、もしくは知的障害のグレーゾーンな人物を想定していた。
    だがあくまでどこにでもいそうな普通な青年。確かに両親が不仲だったことや、トー横に無理やり誘われたことなど可哀想ではあるけれど、それでもここまで道を踏み外すものなのかと考えさせられてしまった。
    ただ最後のジャーナリストのパートを読み、彼のそして現代人の私たちを端的に鋭く刺す言葉に納得した。
    自分の卒論で若者が推し活に夢中に

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    2025年10月19日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    カッコいい……(←全感想)
    「機甲兵装」っていう二足歩行のロボット(パワードスーツ?)の描写が本当に全部カッコいい……。 ロボットって、例えばエヴァみたいなアニメだと、絵や声優の演技、モノローグ、解説役のセリフで「操縦」を描くけど、登場人物が「ウワッ」って顔をしかめて言ってると、「何か……痛そう……!」ってなるんだけど(さもしき私の観察力)
    「機龍警察」は小説なのでロボットを100%BMI操縦(脳の信号で機械操作するやつ)に切り替える時に「痛みとともに感覚が入れ替わる。」と文章で明記してあるので、アニメには無い別の実在感。滾っちゃうなぁ。 「そうか。痛いのね……」みたいな。どれくらい痛いかは読

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    2025年10月12日
  • 土漠の花

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    激闘。
    日本の自衛隊の隊員たちが、命を守るため、命をかけて行動するお話しでした。
    隊員それぞれの背景とともに、今の行動の中の心理を読みながら追体験したような感じでした。
    元気な時におすすめします。

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    2025年10月05日
  • 土漠の花

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    海賊対策としてアフリカのソマリアに派遣されている自衛隊が事故機の回収任務に赴いたところが、現地の民族間の争いに巻き込まれ、土漠の中を敵と激しく戦闘しながら脱出、帰還する物語。
    真の戦闘訓練を受けていない日本の自衛官にこんな行動力が取れるのかという疑問はさておき、フィクションとしては途轍もなく烈しく熱い、現代おける日本人の武士道とでも言うべき作品でした。
    日本推理作家協会賞も納得です。

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    2025年09月21日
  • 虚の伽藍

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    仏教観とエンタテインメントが見事に融合して面白かった。
    登場人物が全て個性的な人物で魅力的でした。
    主人公の人心掌握術やレトリックを駆使した詭弁ともとれる交渉術などなかなか興味深いものがありました。
    次々難題が降りかかり、それをどうやって回避するのか、最後まで先が気になる展開で一気に読めます。

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    2025年09月14日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    予想できないような、どんでん返しを期待する話も悪くはない。
    しかしながら、本作のように、「クライマックスでたぶんこうなって欲しいよなあ」と思う読者の期待に、見事に応えてくれるのも素直に嬉しい。

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    2025年09月08日
  • コルトM1851残月【分冊版】 1

    購入済み

    雰囲気のある劇画調のタッチ

    雰囲気のある劇画調のタッチで緊迫した画面を作り出している。ヤクザと気質の中間、いわゆる半グレ状態の主人公の個性がくっきりと描きだされていてとてもいい。月村了衛の原作がなかなかにしっかりしているので、絵柄だけではなくストーリー展開も楽しみである。

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    2025年09月02日