月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 未亡旅団

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    堂々のこのミス第5位。
    連作にも関わらず、しかも4冊目なのにこの評価!凄いんじゃない?
    ドラグーンに乗る搭乗員を順番に紹介するシリーズは終わってどうするのか、と思っていたら自爆をものともしない最強テロ集団「黒い未亡人」が登場。
    女だけの戦闘集団、しかも自爆させるのは少年兵(少女)と言う日本の常識では有り得ない、しかし世界の潮流の中で見れば現実に有りうる組織。
    これに立ち向かう日本警察、如何に近未来の設定とはいえ描写は難しいだろうな~との危惧をものともしない作者の筆力。
    少年兵と戦う搭乗員と整備主任の苦悩が描写されるが特にしつこくもなくサラッと流す。
    特捜と外三、神奈川県警、警視庁、と登場部署は

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    2015年02月16日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    こんどはチェチェンか!

    1作目はチャイナ、2作目はアイルランド、3作目はロシアと、世界の裏社会と日本の警察が派手な戦いを繰り広げる本シリーズの最新作。
    ついにチェチェンが舞台だ!もう次はアラブに行くしかあるまい。

    それはさておき、本作も素晴らしい出来で満足。暴力の支配する荒廃した地からやってきた少女と、暴力を内に秘めながら克服した警察官の心のやりとりを軸に、いろいろな要素がぶち込まれた網目模様のドラマが破綻なく成立していて楽しめました。
    あいかわらず装甲機兵の戦闘シーンは迫力があるけど、それすら今作では脇役っぽい。
    ラストは、今後の伏線か?
    それにしても......警官が死に過ぎ。

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    2014年05月30日
  • 機龍警察 暗黒市場

    購入済み

    ユーリの生い立ちが明らかに!

    今作はロシア人の元警官であるユーリに焦点があてられています。いつも損な役回りのユーリですが、本作でもいつにも増して虐められています。メインキャストなのに。
    ライザがメインだった前作ほどの華(というには暗いが)はないけど、ストーリーの面白さは増していますね。このシリーズ、作を追うごとにパワーアップしていているで楽しみです。
    そういう点では、3作で3人の主人公を描き切ってしまったのに話は終わりそうもない、という今の状況、どう展開するんだろう?

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    2013年10月05日
  • 普通の底

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    ネタバレ

    普通ってなんだろう
    多分、自分で決めれるものではないと思う。
    それこそ自分の普通が他者の普通と思うな!っていう。子供のは胸糞悪くて非常に気分が悪かった。川辺も誰に害も与えない、無害な平凡な人生を望んでいたと思うし、ただただ不運と選択ミスによりああいう結果になってしまった。
    いや断ればいいやん!っていうとこで断らない川辺がはがゆい。だから読んでしまうよ。

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    2026年07月05日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ネタバレ

    「現代社会は恐ろしい速度で変容している。その変容の先に、どういう未来が待ち受けているのか、もはや想像すら追いつかない。それでも我々は、少しでもその世界がよいものとなるよう、今、そう今この瞬間にだ、全力を尽くさねばならないと思っている」……沖津部長!!!

    シリーズ5巻もとても面白くてゾッとする展開でした。
    ずっといがみ合っていた捜査一課・捜査二課と警視庁特捜部が合同捜査するのか!や、財務捜査官や国税庁まで共闘してるところに高まったものの。仁礼さんと魚住さんも面白すぎです。
    捜査している連続殺人が法王カードを送り付けてくる予告殺人かもしれない上に、シリアルキラー“狼眼殺手”がライザと同じ組織にい

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    2026年07月03日
  • 普通の底

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    読んでいて一番感じたのは、なぜ後々自分を苦しめる選択ばかりしてしまうのだろうというもどかしさだった。周囲に流されているようでいて、実際は自らその流れに身を任せ、「普通」に飲み込まれていくように見えた。彼が思う普通は私から見ると異常だった。でも、彼にとってはそれが当たり前だから、自分がおかしいとも気づけない。その価値観のズレがこの作品の一番怖いところだった。普通とは誰かが決めた絶対的なものではなく、環境や価値観によって簡単に姿を変えるものなのだと考えさせられた。

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    2026年07月03日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    4.5
    しんどい。
    寺尾五郎の38度線の北、実際にある本なんだ、知らなかった。
    ヤバイやつやな。
    仁学も完全な被害者だよな。
    死ぬに死ねん。
    切手の裏に書くっていうのは、何かの体験談で聞いたやつだ。
    酷すぎる歴史の1つ。
    あんまり北を批判するような事を書いたらこわいな。心に留めておこう。
    でも何で1人のやつにみんな従うんやろ、意味不明。なんかあるんやろな、知らんけど。


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    2026年06月27日
  • おぼろ迷宮

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    この本は第3話が面白い。というか、第3話から始まると言ったほうがいいかもしれない。第一話第二話は登場人物の紹介と考えれば良いのではないだろうか

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    2026年06月20日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    月村了衛『地上の楽園』

    1959年、北朝鮮への帰還事業が開始。「北は地上の楽園」「在日同胞を祖国へ」と大々的に喧伝されたこの政策により、84年までの間に実に9万人以上もの人々が日本から北朝鮮へと渡った(その多くが済州島等南部の出身者)。
    現在の研究では、これが決して人道支援を目的としたものではなく、日本政府、朝鮮総連、
    赤十字等それぞれの思惑、米ソの対立と日中の利害が複雑に絡み合ったいわば棄民政策であったことが明らかにされている。
    北朝鮮の実状を知りながら、「人道支援」の名目で彼らは人々を帰還させ続けたのだ。

    また、多くの在日朝鮮人にとって、日本社会における差別や貧困、将来への閉塞感が帰還

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    2026年06月13日
  • 対決

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    東京医科大学の入試不正問題を題材にした作品。2人の女性の主人公の立場からそれぞれの正義を戦わせながら社会のあり方を考察するという構成で読み応えがあった。

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    2026年06月12日
  • 地上の楽園

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    『祖国はすばらしいところです。まさに地上の楽園です。みんなしあわせに暮らしています。兄さんもすぐにいらっしゃい。国をあげて歓迎してもらえます。』

    日本から北朝鮮へ「帰国」した在日朝鮮人からの手紙。この手紙には続きがあって-。

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    取り返しがつかない。
    なにもかも。
    北朝鮮に来たときから-。
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    あぁ、あの国の恐ろしさよ…_| ̄|○ il||li

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

    1959年大阪。成績優秀な在日朝鮮人の高校生・孔仁学。日本で大学への進学をしようとするも、朝鮮人への激しい差別や暴力が横行する街で それは現実的に叶わないことと諦めかけていた。その頃

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    2026年06月12日
  • 虚の伽藍

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    登場人物は皆例外なく、己の信ずるものに固執して、呑まれていく。その時、眼前に広がるは仏の悟りか虚仮の世界か。

    著者の月村了衛のインタビューでは以下のようにある。

    信仰心ではなく、それぞれの信じるものを信じ、それに呑まれ、堕ちてゆく人間を描きたかった。凌玄にとっての仏教が、氷室の経済であり、和久良の出自なんです。自戒も込めてつくづく思うのは、人間には“見たいものしか見ない”愚かさがあるということ。人間関係でも、政治や社会でも、自分の欲や願望を投影して相手を見ているに過ぎない。そんな思いがタイトルの“虚”に繋がったのかもしれません。

    最終的に誰も勝者とはならず、虚しさの残る読後感でした。ただ

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    2026年06月08日
  • 虚の伽藍

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    日本仏教の最大宗派・燈念寺派に属する近江の小さな寺の息子である志方凌玄は同じ大学の友海照と共に腐敗した燈念寺派を正道に戻すべく成り上がる。
    ヤクザ、朝鮮総連、京都区役所など京都の裏表で暗躍する組織が複雑に絡まり合いながら成り立つ京都で凌玄は信仰を守れるのか。
    仏教界というアンタッチャブルな領域をテーマにした人間ドラマ。人が信じていたものが実は違う方向に進んでいて、実のところ同じ穴のムジナになっている。サラリーマンでもよくありそうだ。

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    2026年05月31日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    個人的には、珍しいジャンルの作品。テーマも含めて。
    感想の第一声としては、心が疲れた〜。色んな事件起きるし、いつ誰になにがバレるのか、裏切るのかとか、心配したらキリがない。
    序盤で、このパターンの作品は絶対最後に不幸になる系やん。って思ったのでずっとハラハラしてた。

    でも、何だかんだいっても終わり方含めて、面白かったー。その後の展開は色んな想像しちゃいますね。

    登場人物もほぼ全員悪いやつ。家族も含めていいやついなさ過ぎ。。。ヤクザがまともに見えてくる。

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    2026年05月29日
  • 土漠の花(5)

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    ネタバレ

    絵は上手く、迫力あるかな。


    由利和馬、飛び降りたときに捻挫。
    そうだ、俺を追ってこい。たとえ片足であっても貴様らになど追いつかれてたまるものか。
    →かっこいい。

    アスキラ、今日を明日を生きるために撃つ。→女性の射撃かっこいい。

    友永芳彦、敵をおびき寄せて爆破させる作戦。由利和馬、遅い。
    ゆりね和馬、ギリギリで来て、飛び込む。爆破。真っ黒の見開き。

    髪型が似ているキャラがいるので、たまに迷う。。

    津久田、RPGを近くに受け、生死不明に。回収に行くか、迷う。
    銃の発射が見え、生きていると分かる。

    津久田。無線機、壊された。
    撃ち続けろ、俺が生きていると仲間に知らせるんだ。

    由利和馬

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    2026年05月28日
  • テロル

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    ネタバレ

    元首相を銃撃した人物を彷彿させる事件に影響され、一般人が「無敵の人」になるまでのマニュアルのような内容。あっちの世界へ誰でも行けちゃいます。

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    2026年05月26日
  • 普通の底

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    ネタバレ

    普通に生きようとした主人公川辺優人はいかに転落していったのか。道の踏み外しようが現実的過ぎて怖い、こんなん一歩間違ってたら俺だってあり得た話と思ってしまう。

    川辺優人の自己中、他責志向、学歴偏重、差別感…そりゃ悪いところは色々あるし、こいつとは友達になりたくないなぁと思うけど、特殊な人ではない、こんなんXとかスレッズ読んでたら気色悪い投稿しているヤツらの一種で、いわばどこにでもいるパンピーである。

    転落の要素は誰にでもある、怖いのは這い上がる機会がないこと。弱みを一つ握られてしまったらとことんむしゃぶろうとするもっと悪いヤツらがはびこっていることも怖いが、デジタルタトゥーに代表されるように

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    2026年05月24日
  • 虚の伽藍

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    時は昭和末期。
    京都最大の仏教宗派の寺にいる、滋賀の貧乏寺の息子。理想を高く掲げ、仏の教えをひたすら信じて信仰に邁進していたのが、ひょんなことから、京都のフィクサーと知り合い、ヤクザ、市役所の闇の存在を巻き込んで、あくまで仏の教えのためと、金と権謀術数を使って突き進んだ先には…
    という、まぁよくある話ですよね。

    とはいえ、やはり月村了衛の上手さは、どの作品にも虚無感が付き纏うところかと。
    仲間を切り捨て、仏教の教えを都合よく解釈して登っていった先にあったのは…。
    ストーリーはラストまでわりと凡庸。
    そして登場人物に「そんな策思いもしませんでしたわ!」と言わせることで凄まじいアイデアのように見

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    2026年05月21日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

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    大好きな警察小説アンソロジー七作品。

    どれも面白かったけど、読後感あまり良くない作品もあった。

    自分的に読んでいてワクワクした作品は、吉川英梨さんと松嶋智左さん。
    吉川英梨さんは、主人公の警察学校生でありながら筋読みが鋭過ぎて、実務教習中の指導官の評価が二分されてしまうのが面白かった。
    もっと読みたいなと思ったら、『新人女警』というタイトルで出版されていたので、こちらも読みたい。

    松嶋智左さんの作品はシリーズ化していなくて残念。
    松嶋智左さんの畫く登場人物のキャラがとても好きだな。もっと作品読みたい。

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    2026年05月20日
  • 対決

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    いや〜おもろでした。
    正直読む前は気乗りしてなかった。実際の社会問題が題材だし難しそうで。
    読み始めても最初の方は、女性なら誰もが覚えのある不快感がいっぱいでいや〜な気持ちで読んでた。

    でも菊乃と晴海の対決が始まるとページを捲る手が止まらなかった。
    立場は違うけど、2人とも私の味方だなと思えた。

    過去、嫌と言えなかったこと、曖昧に笑ってすませたこと、意思表示せず無視したこと、たくさん後悔があるけど少しずつ変えていきたいと思った。

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    2026年05月13日