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警視庁との契約を解除されたユーリ・オズノフ元警部は、旧友のロシアン・マフィアと組んで武器密売に手を染めた。一方、市場に流出した新型機甲兵装が『龍機兵(ドラグーン)』の同型機ではないかとの疑念を抱く沖津特捜部長は、ブラックマーケット壊滅作戦に着手した――日本とロシア、二つの国をつなぐ警察官の秘められた絆。リアルにしてスペクタクルな“至近未来”警察小説、世界水準を宣言する白熱と興奮の第3弾。
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吉川英治文学新人賞受賞作。このシリーズは日本SF大賞を受賞し、「このミス」でも上位入選常連なのに、もっと世の中の認知が上がって良いはずだということを強く言いたい!決してライトな作品ではないため、この価格帯、文量に躊躇してしまう文芸初心者の方もいるかもしれません。でも是非、シリーズ1作目『機龍警察〔完全版〕』から挑戦してみてください。1作目、2作目と来てこの3作目を読むと、「読書の喜び」が感じられるはずです。
著者によると映像化はしないそうですが、それもそのはず活字を読むだけで情景が目に浮かんでくるのです。必要ありません。特に、エヴァンゲリオン、攻殻機動隊などSFアニメにハマった人には絶対刺さるということを保証します。
Posted by ブクログ
読書備忘録1030号。
★★★★★。
なんでしょうねぇ。この読後感。
ザッツ!ユーリ・オズノフ!としか言いようがない。
そして、ザッツ!警官の矜持!
備忘用あらすじは要らね~!
本の紹介。
「元ロシア警官のユーリ・オズノフ警部は、警視庁特捜部との契約を解除され武器密売に手を染めた。そんな中特捜部は、近々ロシアマフィアによる有人搭乗兵器の見本市が行われることを察知するが……。」
そんな訳ないやん!
ネタバレでもなんでも無く、"潜入捜査間違いなし"って100人中100人が思うやん。
ロシアマフィアによる機甲兵装の闇マーケットが実施される訳ですね!だからロシア人のユーリが潜入するのね。
なるほど。で?
とんでもない物語でしたわ(T_T)(T_T)(T_T)。
なんなん!これ!
なんなん!ユーリ!なんなん!ダムチェンコ班長!
なんなん!由起谷!夏川!警官の矜持、警視庁バージョン!
なんなん!緑ちゃん!最後のファインプレー!
なんなん!沖津!最後、渡会に手錠を渡すシーン!
★こっからネタバレ★
未読のみなさまさようなら!
物語の多くのページを割いて描かれるのはユーリの少年時代から沖津にスカウトされるまでの過去。
同級生のロシアン・マフィアの息子との関わり・・・。灯火と影という。
どのようにユーリは警官の矜持を持つようになったのか・・・。
モスクワの警官時代に受けた壮絶な裏切り・・・。
指名手配を逃れて暗黒世界を彷徨ってきたユーリ・・・。
それでも裏切りの真実を探して・・・。
洒落たスーツで必然的に表れた沖津部長!君をスカウトしたい。と!
そしてなんと、モスクワ時代の過去が合わせ鏡のように現代暗黒市場として再現される!
明かされる裏切りの真実!
という面白くない訳ないストーリーです。
そして備忘キーワード!
モスクワ民警「最も痩せた犬」班、痩せ犬の7ヶ条!
6人のメンバーが。
「一つ、目と耳と鼻を決して塞ぐな」
「一つ、尻尾は決して巻くな」
「一つ、相手の目を惹かず、相手から目を逸らすな」
「一つ、凍ったヴォルガ川より冷静になれ」
「一つ、自分自身を信じろ」
「一つ、見方を変えて違う角度から見ろ」
最後の一つは・・・。
「まっすぐに生きろ!」
そして、もうひとつ。
犬である。
警官の矜持としての犬の意味。
ユーリの左手グローブの意味。負け犬。
機龍兵バーゲストの意味。イングランドの魔犬として蘇る!
さらに、もうひとつ。
やっぱり、闇マーケット会場でのドンパチは読みごたえ満点!
瀕死のユーリがアグリメントモードでバーゲストを駆る場面は心拍160越え!
そして11歳からユーリが背負ってきた闇を沖津は報告書という形で魂の浄化をさせるくだり。もう沖津さまぁ!と胸アツです。
はい。泣くね。これ。
PS.
3作読んで、なんか姿さんのバックグラウンドが弱い。
第1作である程度は語られたけど、第1作は言ってみれば物語の構造紹介の意味合いも強かったので姿さんにフォーカスされていた訳ではなかった。
それに比べて、自爆条項のライザの罪と贖罪の物語。今のライザを形作っているものがはっきりした。
そして今作。ユーリの弱さや影、どうしても捨てきれない警官の矜持が描かれた。ユーリはとにかく人間味あふれている。だから弱い。だから強い!が描かれた。
姿さんは?
誰か教えて。
Posted by ブクログ
「ロシアの闇は深い」
第三作目は“魔犬”「バーゲスト」の搭乗員であるオズノフが主役。元刑事でもある彼がいきなり警察を辞めさせらたところから話は始まる。そんな彼が頼ったのはかつての友であり現在はロシアン・マフィアであるゾロトフ。彼との因縁をはじめ、オズノフが日本にたどり着くまでの数奇な運命、彼がなぜ刑事であることにこだわるのかが描かれている。そして彼は過去と対峙しなければならない苦境に立たされる。今作もラストまで緊張感が途切れないストーリー展開は圧巻。最後は少々お涙ちょうだいな感じがするが今後の展開を見据えれば仕方ないか。作者がロシアの警察に関する文献が日本では見つからないと知り(トム・ロブ・スミスが最高の教科書だったのこと)苦労して書いたとされるロシア警察の世界はトム・ロブ・スミスに負けないくらい良く出来ている。誰が敵だか分からないこの戦いの中で、純粋過ぎるオズノフは少々役不足な気がしていたが、今作を読んでやはり特捜部には必要な人材だと思わされた。今後も姿警部と凸凹コンビを演じて欲しいものだ。
Posted by ブクログ
いやいや〜さすがに本作も面白かったです。
ホンマ、このシリーズは鉄板ですね〜
とにかく龍機兵の活躍よりも組織のしがらみや軋轢とかの方が面白すぎるだろうって感じます。それに敵と味方のあり方が普通じゃなさ過ぎですよ。あと警察って組織の中もそこで働いている人達も……それがまた堪らんところが本作の魅力じゃないですかね。
前回のラードナー、今回のオズノフの経緯となる物語の面白さや伏線の引き方と回収の仕方の巧さは脱帽って感じですね。
重くて暗くて鬱屈しちゃってる彼らに少しづつでも救いがある物語の展開も大好きです。
クセのありすぎるお国柄のアイルランド、ロシア、中国とがお相手で絡ませ方が非常に現実的でね。面白いんです。
超オススメのシリーズです。
ユーリの生い立ちが明らかに!
今作はロシア人の元警官であるユーリに焦点があてられています。いつも損な役回りのユーリですが、本作でもいつにも増して虐められています。メインキャストなのに。
ライザがメインだった前作ほどの華(というには暗いが)はないけど、ストーリーの面白さは増していますね。このシリーズ、作を追うごとにパワーアップしていているで楽しみです。
そういう点では、3作で3人の主人公を描き切ってしまったのに話は終わりそうもない、という今の状況、どう展開するんだろう?
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