東京輪舞

東京輪舞

小説・文芸
1,100円 (税込)

5pt

日本裏面史を「貫通」する公安警察小説!

昭和・平成の日本裏面史を「貫通」する公安警察小説!

かつて田中角栄邸を警備していた警察官・砂田修作は、公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と関わっていくことになる。
ロッキード、東芝COCOM、ソ連崩壊、地下鉄サリン、長官狙撃……。
それらの事件には、警察内の様々な思惑、腐敗、外部からの圧力などが複雑に絡み合っていた――。

圧倒的スケールで激動の時代の暗闘を炙り出す、前人未踏の警察大河ミステリー!

※この作品は単行本版として配信されていた作品の文庫本版です。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    東京輪舞
  • タイトルID
    :
    931531
  • ページ数
    :
    640ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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東京輪舞 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    もっと評価されて良い作品だと思う。
    精微な時代考察と公安事案の余白をフィクションで埋めていく手法は秀逸。

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    ロッキード事件からオウム真理教事件まで公安の目線で紡ぐストーリー。月村了衛さんの独特のテンポと情景が浮かぶリアリティにひきこまれてしまう。終章のロシアスパイとの再会はなくてよかったと思う(笑)

    0
    2025年02月01日

    Posted by ブクログ

    昭和から平成にかけての大事件の裏側を公安警察の視点で描いたストーリー
    事実はわからないけど、面白かった

    0
    2022年06月04日

    Posted by ブクログ

    とても読み応えがある本。
    一人の警察官の生き方が描かれているけれど、実際にあった事件を背景に当事者実名も出てきたりしてリアル感があり、これはノンフィクションじゃないよね?って思いながら夢中で読んだ。
    月村了衛氏の本はハズレがない。

    0
    2022年05月27日

    Posted by ブクログ

    この本で初めて月村さんを知りました。凄い作家はいるもんです。
    ロッキード、東芝ココム、オウム等の新聞テレビで報道されていない大事件の裏側を公安の立場から小説仕立てに事細かく描いています。
    公安を顎で使うCIA、全てに暗躍するKGB。驚きの内容が多いですが、特にオウムはちょうどテレビで見ていた世代なので衝撃を受けました。
    とんでも無い作品です。

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    雑誌連載が単行本化され、そこから文庫本になったということである一冊だ。以前から気になっていたのだが、視過ごしのようにして時日を経た。それと偶々「再会」し、手に取って紐解いた。実に善かったと思う。

    本作は“大河”というようにも言われている。1970年代を背景に物語が起こり、2000年代までが描かれ、雑誌連載が発表された2018年頃のことがエピローグのように添えられている。“大河”と表現される長い時間軸の、それも現在を生きる多くの人達が「自身の人生の一部…」として記憶の隅に在るような時代を取上げている。

    本作は「一介の公安刑事」として生きた主要視点人物の砂田の物語であるが、同時に「砂田の目線を介した現代史」という感も抱くような物語である。なかなかに読み応えが在った。

    主要視点人物の砂田は、警察に奉職し、所轄署の地域課巡査であった頃に時の首相、田中角栄の邸宅を警備する班に入った。強引に首相邸に押し入ろうとする酔漢と揉めて負傷し、病院に収容されたところに、「気配りの人」とされる首相の短い見舞を受けるという経験をした。その後、彼は公安部門の刑事となって行く。

    そんな彼が担当した事件…ロッキード事件に関連する、日本国内に入り込んだ関係者の米国人を確保というような事案だった。そこを皮切りに、彼の“公安刑事”としての歩みが始まる。

    本作の最初の方、ロッキード事件関連の事案に関する物語や、1980年代半ばの「東芝COCOM違反」というような事案に関する物語は、「話しとして聞いている…」という事柄に着想で想像の翼が羽ばたいている物語だ。が、それ以降の1991年頃、1994年から1995年頃、20001年頃というような様々な事案は「自身の人生の一部でもある時代…」ということで何やら前のめりに作中世界に入り込んでしまう面も在った。

    「一介の公安刑事」として、時代を揺るがすかのような事案に「捜査関係者」として直接に関わる場合もあれば、色々と話しを耳にする縁者という立場で過ごす場合も、大きく揺れる歴史の中の傍観者的な個人として過ごす場合も在るであろう。そういう職務と、職務に関連して有する問題意識の他方に、個人の情や人生も在る。そういう様々な要素が巧みに織り交じった物語に仕上がっているのが本作だ。

    終章に、何となくブームのようになっている田中角栄を取上げた本等に触れて、社会人になって日が浅かった頃に出遭った御本人や「“田中角栄”が在る時代」と「“田中角栄”が排された時代」とを比べながら想う場面が在る。そんな場面が秀逸であるとも思った。

    思えば自身は本作の砂田よりもかなり若いということになるのだと思うが…それはそれとして色々と在った「幻影?」のような時代の連なりを駆け抜けて現在に至っているかのような想いを強くした。

    なかなかに深い味わいが在る物語だ…

    0
    2022年03月01日

    Posted by ブクログ

    月村了衛『東京輪舞』小学館文庫。

    日本の裏面史で蠢く公安警察と数々の事件の背後を描いた警察大河ミステリー。ミステリーというよりも、昭和から平成という激動の時代の中で、誰よりも国を思い、真面目に生きた警察官の人生と叶わぬ恋を描いた長編小説であった。

    敗戦から75年を過ぎてもなおアメリカに支配され続ける日本。日本の各地に治外封建の米軍基地が幅を利かせ、日本政府はアメリカの下僕であり続ける。政治や企業の腐敗と凶悪事件の日本近代史の裏に必ず見え隠れするのはアメリカやロシア、中国といった大国の影である。

    田中角栄邸を警備していた主人公の警察官・砂田修作は公安へと異動し、時代を賑わす数々の事件と向き合って行くというのが本作の大筋。その中で砂田は警察という特異な巨大組織の派閥争いに巻き込まれ、容易に手に入れられたはずの幸せな生活すら失い、一介の老人として朽ちて行く……

    1976年のロッキード事件。日本の高度経済成長期に起きたロッキード事件。確かに田中角栄が中国との関係を密にしたことでCIAにハメられたという説もある。ロッキード事件の周辺を探る砂田は美貌のKGB機関員のクラーラ・ルシーノワに手玉に取られる。

    1986年の東芝のCOCOM違反事件。東芝と伊藤忠、通産省が絡んだ事件の背後で暗躍するKGBとCIA。再びクラーラ・ルシーノワが砂田の前に姿を現す。

    1991年のソ連崩壊。三度、砂田の前に姿を現したクラーラ・ルシーノワ。部下と結婚した砂田だったがクラーラへの思いを引きずり過ぎたために早々離婚していた。煮え切らない砂田に愛想を尽かすクラーラ。そして、砂田の元妻の公安復帰の陰にあるのは……

    1994年の地下鉄サリン事件。確かにオウム真理教が武器購入のためにロシアと関係していたという報道があった。元々小さなヨガ教室に過ぎなかった集団が宗教団体となり、カルト化し、様々な事件を起こすとは思わなかった。

    1995年の国松長官狙撃事件。オウムによる地下鉄サリン事件の後に起きた国松長官狙撃事件。犯人はオウムの関係者で地下鉄サリン事件の捜査を撹乱するための犯行だったとか、その後に犯人が名乗り出たりと紆余曲折した。その背後で警察組織の派閥争いがあったとは。砂田はKGBのクラーラ・ルシーノワと接触していたことを問題視され、左遷される。

    2001年の金正男の不法入国事件。竹の塚署の警備課長に左遷された砂田は千葉県警に出向させられる。折しも、成田空港に金正男が不法入国するという情報が入る。

    2018年。退職した砂田が見たものは……夢現の中で輪舞を踊る……

    本体価格1,000円
    ★★★★★

    0
    2021年04月08日

    Posted by ブクログ

    【良かった点】
    公安警察という特殊な世界を描きながら、与えられた任務に真摯に向き合う一人の組織人の姿が強く印象に残った。歴史的事件の裏側を生きる人物たちの描写には圧倒的なリアリティがある。

    【気になった点】
    大きな事件や時代背景の説明が多く、展開も重厚なため、気軽に読める作品ではない。

    【おすすめ度(5段階)】
    ★★★★☆

    【ミステリーとしての意外性】
    謎解きよりも、現実とフィクションの境界が揺らぐような緊張感が魅力。ここまで描いて大丈夫なのかと思わせる迫真性があり、公安という世界の奥深さを感じた。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    物語は、1976年のロッキード事件の衝撃から幕を開ける。主人公の砂田修作は、警視庁の公安部で「裏の歴史」と対峙し続ける孤独な警察官。昭和の激動期、砂田は、日本の政財界を裏から操ろうとする旧ソ連や北朝鮮の工作員たちの存在に気づき、その暗躍を追い始める。ロッキード事件の喧騒の影で、日本の主権を脅かすスパイたちは着々と根を張り、昭和から平成へと移り変わる時代の中で、数々の国家的不祥事や凶悪事件を操っていく。砂田は、組織の論理と、一人の人間としての正義との間で揺れ動きながら、国を揺るがす巨大な陰謀の深淵へと足を踏み入れていく。。。特徴は、 ロッキード事件を起点に、地下鉄サリン事件等戦後日本を揺るがした実在の重大事件を、「工作員の暗躍」というレンズを通して、筆者独自の視点で事件を再構築した点。スパイ小説という緊迫感に、人間ドラマを織り込み、人の息吹と影を感じる秀逸な作品ですよ~。

    0
    2026年07月19日

    Posted by ブクログ

    昭和から平成の終焉まで、公安に勤務していた砂田の生き様を通して綴る警察歴史小説。ロッキード事件、オウムサリン事件をはじめとする歴史的な大事件を絡めて、公安警察、ロシアの女スパイ、警察内の軋轢、政治家たちの思惑、暗殺、裏社会の男たちの姿を矛盾なく描いていていつのまにか物語の終わりが来る。前半ロッキードの辺りは自分の知識が無いこともあり中々読み進まなかったが、後半はテンポよく読むことが出来た。
    何よりこの小説の事件はすべて記憶にあるので、そんな舞台裏があったのかな??と当時の空気感を思い出す。
    エンディングがまた素晴らしい。

    0
    2025年12月13日

東京輪舞 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内ミステリー
  • 出版社
    :
    小学館
  • 掲載誌・レーベル
    :
    小学館文庫
  • タイトル
    :
    東京輪舞
  • タイトルID
    :
    931531
  • ページ数
    :
    640ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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