月村了衛のレビュー一覧

  • 地上の楽園

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     北朝鮮帰還運動!この時代に生まれなくて良かったとつくづく思う。
     史実を忠実に描き切った作者に拍手。このような問題作を提示するとは恐れ入った。イヤミスとは違うが、ずっと重たい雰囲気のまま話は進んでいく。
     朝鮮戦争と日本の立ち位置など現在では窺い知れぬ歴史を小説の形で具現化した衝撃の問題作と言える。

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    2026年01月15日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    本書は1959年から1967年にかけて行われた在日朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)による北朝鮮帰国運動をベースに書かれた小説である。
    北朝鮮帰国運動は、在日朝鮮人とその家族を集団的に北朝鮮へ帰国させるための運動で、約9万3千人が永住帰国した。
    日本社会でひどい民俗差別を受け、貧困生活を送っていた在日朝鮮人たちは、朝鮮総聯が、衣食住の心配のない「地上の楽園」と喧伝する北朝鮮での暮らしに夢を託した。
    ところが、帰国した先に待ち受けていたのは、常軌を逸した強制重労働と非人間的生活環境だった。
    彼らは、北朝鮮の社会主義体制のもと、「在胞」、「帰胞」として新たな差別を受け、思想教育や監視の対象になることもあり

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    2026年01月16日
  • 虚の伽藍

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    手段が目的になり、祈りが犠牲者を生む。組織の維持が目的ではなく、民衆の願いを叶えるために祈るのが信仰やと思います。まあこの作者の事やから虚実の実の方が多いかもしれまへんな。御仏のみが知る、でっか。

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    2026年01月14日
  • ガンルージュ

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    単純に面白い!
    ゆうたろう、将来は公安入ってくれないかな。美晴の元カレ誰だろうね。影?
    とりあえず、ありえない設定だけどありえなくもない。月村了衛さん、ハマるー!

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    2026年01月12日
  • 地上の楽園

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    朝鮮総聯の口車と高校の恩師の紹介で読んだ「38度線の北」に感化され、北朝鮮帰国事業に心身を捧げ、家族、知人に北への帰国を説いて回り、実の兄をも北に送った孔仁学だが、北での生活の悲惨な実態を知った帰国者の家族たちからその行いをなじられ、一家の生活は崩壊し、恩師は自ら命を絶つ。

    愚連隊で人殺しに関わった仁学の友人玄勇太は、仁学の誘いに乗り第一次帰国船で母弟妹とともに北に渡るが、そこに待っていたのは大阪鶴橋猪狩野での朝鮮人差別を遥かに上回る帰国者(「帰胞」)差別と衣食にも事欠く貧困、筆舌に尽くし難い朝鮮当局者による弾圧だった。

    作中、命からがらの脱北に成功し裏社会で生き永らえだ勇太が罪悪感に苛ま

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    2026年01月10日
  • 地上の楽園

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    正月早々、素晴らしい本に出会えた。
    こんなに厳しい二人の主人公の体験を考えると、
    どんな事でも頑張れる。
    人生って山あり谷ありって言うけど、この谷は強烈だ。
    読後、自分はこんなに幸せなんだと、改めて思わせて
    くれた。
    とにかく凄い話しだ。

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    2026年01月02日
  • 東京輪舞

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    昭和から平成の終焉まで、公安に勤務していた砂田の生き様を通して綴る警察歴史小説。ロッキード事件、オウムサリン事件をはじめとする歴史的な大事件を絡めて、公安警察、ロシアの女スパイ、警察内の軋轢、政治家たちの思惑、暗殺、裏社会の男たちの姿を矛盾なく描いていていつのまにか物語の終わりが来る。前半ロッキードの辺りは自分の知識が無いこともあり中々読み進まなかったが、後半はテンポよく読むことが出来た。
    何よりこの小説の事件はすべて記憶にあるので、そんな舞台裏があったのかな??と当時の空気感を思い出す。
    エンディングがまた素晴らしい。

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    2025年12月13日
  • 虚の伽藍

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    ネタバレ

    いやー、好きだわー。
    まさに月村作品って感じ。
    鎌倉殿の13人の北条義時か。
    はたまたSWのアナキン・スカイウォーカーか。
    権力というのは恐ろしい。

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    2025年12月09日
  • 白日

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    初読み作家さんでしたが、なかなか読み応えありました。

    出版社の教育部門で推し進めている新規プロジェクトである「黄道学園」。引きこもりや不登校の子どもたちにとっては理想的な学園。

    そのプロジェクトの局長の息子が転落死。自殺か事故か?プロジェクトの行方を左右する大問題!

    企業の派閥争い、隠蔽、出世争い、あ〜中間管理職て大変なのね…。



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    2025年12月04日
  • 奈落で踊れ

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    ブグトモの皆さんが“敦煌”を賑わせていたので、
    やはりその波に乗るべく読ませていただきました。
    勝手に「敦煌現場の描写」が主軸だと思い込んでいました。むしろ物語が始まるのは 1998年・大蔵省接待汚職事件の発覚後。
    敦煌でどんな“おもてなし”が行われていたのか、
    偏差値の高いエリート官僚様たちがどれほど歓待されていたのか――
    そのあたりの生々しさをもっと読めたら、と思いました。

    事件そのものは先人読者のレビューが充実しているので、私が驚いたことをひとつ。
    この作品、実名の政治家が何人も登場するんですよね。
    ひゅん、と背筋が冷えました。
    もちろんフィクションとしての扱いですが、
    当時も特に差し

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    2025年11月27日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    なかなか熱い作品でした。
    いわゆる国際謀略ものであり、なおかつ近未来ハードボイルドですが、ある人間の過去を描きながら現代の事件での二転三転はなかなかいいし、手に汗握る。

    3068冊
    今年296冊目

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    2025年11月21日
  • 虚の伽藍

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     宗教界とヤクザの世界、いかにもありそうな映画になりそうな小説でした。話は面白く、電車の友には最適です。
     でもなんでしょう?最後の一つの星をつけるほどではない?どうもよくわりません。

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    2025年11月18日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    著者初読。パイセン本。結果としてはこういう物語特有の「アメリカへの忖度」が・・・ということだが、終始緊迫した場面が続き、手に汗握る展開の連続だった。舞台はソマリア国境、遭難したヘリの捜索活動中に駆け込んできたビヨマール・カダン氏族の氏族長の娘アスキラ・エミル。本来なら戦闘行為を行うことのない自衛隊が戦闘に巻き込まれていく。途中の津久田にはうーんとは思ったが、でも、あれが日本人としては普通なのかもと思う。また、この地域の文化や風土にも興味が湧いたこともあり、実りのある大変有意義な読書時間を過ごせた。

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    2025年11月14日
  • 土漠の花

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    敦煌の人の!(しつこいか^^;)

    安保法に投げかけてるんかな?
    自衛隊の精鋭と言われてる習志野空挺団で。
    海外にPKO。
    ちなみに、

    PKOとは、「国際連合平和維持活動(United Nations Peacekeeping Operations)」のことで、国連が紛争地域の平和維持を支援する活動。

    PKOとは言え、周りでテロ組織とかが近くで、バンバンやってるとこで、武器使わんと大丈夫とかは言ってられんしな。
    自分を守る為にも、戦闘行為をせざるを得ない事もあるとは思う。

    まぁ、この話の中での活動というか戦闘は、ちょっと大規模過ぎるような気はするけど…

    そういう、安保法とかそういう事考

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    2025年10月21日
  • 土漠の花

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    ソマリアで任務に就いていた自衛隊の一個小隊がテロ組織の民兵に襲われていた女性を保護しつつ、自身たちも一人また一人と殺され、残された隊員が反撃しながら生き延びようとする物語。 内容はアクション映画のワンシーンが次々と頭に浮かぶような描写で一気読みしたくなる面白さ。それに加えて隊員1人1人の思いが随所に挟み込まれ、飽きさせない。本当に映画化して欲しい一冊。

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    2025年10月12日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    映像として情景が浮かびやすい物語で、飽きずに読めました。
    楽しかったです。
    なぜ映像化されていないのか疑問に思いました。
    VIVANTのようなイメージで行けそうだなと。
    どうしてガーガーとして生きることになったのか、
    政治としてのバランスなど、現実にこの世の中で蔓延っているんだなと。
    ビルでの戦闘が長く感じたので、少なくして、あと一展開あっても良かったなと思いました。

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    2025年10月11日
  • おぼろ迷宮

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    オンボロアパート朧荘に住む女子大生、その隣人の元警視総監の老人、現職の刑事、水戸黄門と頼りない助さん角さんの様な3人が事件?を解決する短編。著者はノワール物や機龍警察シリーズのようなハードなストーリーは勿論、ガンルージュや本作のようなコメディタッチの物語も上手い。

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    2025年10月11日
  • 土漠の花

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    自衛隊の海外派遣の話で興味深かった。リアルな設定でのエンタテインメントで面白い。
    徐々に明かされる過去によりキャラクターの魅力が増し、ストーリーも最後まで飽きさせない。

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    2025年10月04日
  • 半暮刻

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    ネタバレ

    虚の伽藍、欺す衆生と読んできて今回3作目の小説。翔太が刑務所から出てきて大切な人のために更生していく姿に救われた。後半は何となく展開が読める話ではあったけど、それでもページを捲りたくなった。月村さんの小説は社会の闇、グレーな部分が描かれていて事実を基にしている部分もあるようだが、毎回何でこんなに詳しいんだろうと感心させられる。

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    2025年10月01日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    ネタバレ

    面白い
    詐欺の手口てこういう感じなのか~すごいなこれは騙されちゃうな
    主人公の不安定な線引き、読んでてこっちもちょっと理屈通らんな~と思うほど
    ほんとに嫌々やってるのか?思う間に足を洗うことなどできなくなってゆく
    かっこいいぞ進め!て気持ちと見てられないようもう解放してくれよ~て気持ちが一緒にある
    ラストもこの感情のまま、ただ呆然(ほめてる)

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    2025年09月30日