月村了衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一気に読み終えた。
2人の在日コリアン男性を軸に、北朝鮮への帰還事業、その後の物語。
物語の序盤から現れるとある本や、その雰囲気は、旧ソ連に招かれた著名な作家たちのその後を思い起こさせ、日本人2人目のノーベル文学賞を受賞した作家がTVを見、「私には帰るべき北朝鮮がない」と涙したエピソードなどが脳裏に浮かんできた。
この数十年、政治家は話にならないとしても、いわゆるマスコミや進歩的文化人は一体、何をしてきたのだろう。何を無視し続けて来たのだろう。
拉致問題と帰還事業が密接に関わっている、作中のこの言葉が印象に残る。
当時と今、何か変わったのだろうか。
何も変わっていないのではないか、と唖然 -
Posted by ブクログ
ブグトモの皆さんが“敦煌”を賑わせていたので、
やはりその波に乗るべく読ませていただきました。
勝手に「敦煌現場の描写」が主軸だと思い込んでいました。むしろ物語が始まるのは 1998年・大蔵省接待汚職事件の発覚後。
敦煌でどんな“おもてなし”が行われていたのか、
偏差値の高いエリート官僚様たちがどれほど歓待されていたのか――
そのあたりの生々しさをもっと読めたら、と思いました。
事件そのものは先人読者のレビューが充実しているので、私が驚いたことをひとつ。
この作品、実名の政治家が何人も登場するんですよね。
ひゅん、と背筋が冷えました。
もちろんフィクションとしての扱いですが、
当時も特に差し -
Posted by ブクログ
敦煌の人の!(しつこいか^^;)
安保法に投げかけてるんかな?
自衛隊の精鋭と言われてる習志野空挺団で。
海外にPKO。
ちなみに、
PKOとは、「国際連合平和維持活動(United Nations Peacekeeping Operations)」のことで、国連が紛争地域の平和維持を支援する活動。
PKOとは言え、周りでテロ組織とかが近くで、バンバンやってるとこで、武器使わんと大丈夫とかは言ってられんしな。
自分を守る為にも、戦闘行為をせざるを得ない事もあるとは思う。
まぁ、この話の中での活動というか戦闘は、ちょっと大規模過ぎるような気はするけど…
そういう、安保法とかそういう事考 -
Posted by ブクログ
月村了衛『十三夜の焔』集英社文庫。
お気に入りの作家の一人である月村了衛の小説ということで特に気にせず購入したが、時代小説であった。月村了衛には『コルトM1851斬月』『コルト1847羽衣』『神子上典膳』『水戸黄門 天下の副編集長』といった面白い時代小説もあるので、期待出来そうである。
感動の結末が待つ、ピカレスク時代小説だった。しかし、随分と時間経過の長い、込み入った話に仕立てたものだ。多くの時代小説に倣い、単純明快、勧善懲悪のストーリーの方が良かったのではないか。それでも十二分に面白いことは保証しよう。
天明四年五月の十三夜。御先手弓組番方である幣原喬十郎は、湯島の路上で男女の斬殺