月村了衛のレビュー一覧
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会社の方から勧められて読んでみました。
あらすじを読むと、一見ホラーっぽいのかなと思いましたが、エンタメ性のあるアクション劇でした。次々と様々なことが起きるので、グイグイと引き込まれ、一気に読んでしまいました。
ハングレ集団が金のために殺戮を繰り返したり、あの人が○○だったりと驚きながらもツッコミしたくなる部分がありましたが、とても面白かったです。また、問題ある人が実は過去にこんなことがあったりと隠された真実が次々と出てくるので、飽きさせませんでした。一人一人にスポットライトが浴びられていて、なおかつ活躍しているので、「アベンジャーズ」を見ているような感じがしました。みんな輝いていました。 -
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まず第一印象は、時代小説っぽいなってこと。ハヤカワの百合SFフェアで買ったから、びっくりした。ネーミングセンスもどことなく時代小説というか、伝奇物っぽい。はっきり言えば、厨二臭いとも言えて、凄いカロリーが高い。とは言え、文章力のお陰で、痛々しくなく格好良いと言える絶妙なバランスで、雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
難点としては和洋折衷というか、独特の世界ビジュアルのせいで、少し情景が想像しづらいこと。一方で、戦闘描写は凝った文体の割には分かりやすいし、演出も好み。機忍法を使ったバトルは、根底の理論がSF風味に味付けされてはいるけど、説明も結構分かりやすいし、味がある。
百合としては -
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シリーズ第四弾。実はシリーズ第3弾が、手元になくて、飛ばして読んだ。今回はチェチェンの自爆テロ集団の話だ。余りに日本人にとっては遠いと思われる話ではあるが、チェチェンの実態が、この作品の中で描かれている通りであれば、余りにも悲しい。そしてロシアの実態も。機龍警察の3人が主ではありながら、今回は、このチェチェンのテロ集団『黒い未亡人』のリーダーのシーラ・ヴァヴィロワとカティア・イヴァレワが大きな意味を持つというか主人公的扱いだ。スケールが大きく、そしてまた近未来的作品ではありながら、日本でチェチェンの自爆テロが発生すると言う余りあり得ない的な物語だ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ成り行きで手を組んだヤクザと伝説の男が亡命者を守るために中国の精鋭暗殺部隊と文字通り決死の戦いを繰り広げる。バッタバッタとネームドの人物がちっていく無常の戦いの中、冷静沈着でクールなカーガーに対して、任侠道を突き通すヤクザの生き様が好対照で思わず目頭が熱くなる場面がしばし。おっさんだらけの登場人物に配置された女性ジャーナリストも絶妙な立ち位置におり、全てを繋ぎ合わせてストーリィに整合性を持たせていると共に単なるアクション小説を超えて、ウイグル問題という社会的な面にスポットを当てている点も見事。解説にもあるがキャラ良し、アクション良し、ラスト良しの傑作エンタメ小説。