月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 未亡旅団

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    この作家は戦争やテロに対する強い思いがあるのだろう。特にこの作品はテロに立ち向かう機龍警察の話で、全編にテロの悲しさが綴られている。
    女性や子供がテロの題材なので余計悲しくなる。

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    2020年07月11日
  • 追想の探偵

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    〈人捜しの神部〉の異名を取る映画雑誌の女性編集者が、過去を捨てた人々の秘密に迫る。異色のハードボイルド連作短編集。
    月村了衛初読作品。いわゆる都市伝説や封印作品など、当事者しか知り得ない真実を、足と直感で探るヒロイン神部実花が魅力的である。特撮ものが舞台だが、映画好きやミステリーファンにも十分満足いく展開が見事。

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    2020年07月04日
  • 暗鬼夜行

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    駒鳥中学校の読書感想文全国コンクール出品作に盗作疑惑が…。闇を抱える生徒、鬱屈を抱える教師、事なかれ主義、政治的に動く管理職やPTA役員…。こんなことが学校で起きるはずがない。そもそもたかが感想文に。設定を抜きにすればそれなりに楽しめるが、この作者さんにしては期待外れ

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    2020年06月16日
  • 暗鬼夜行

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    屈折した思いを持つ主人公と、山月記をなぞらえたモノローグ、最後のどんでん返し…単純な教育問題だけではない、ブラックなミステリー。

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    2020年05月17日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

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    シリーズ2作目。
    前作は世界観の説明的な感じであったが、本作はそれを受けて本格的な物語の開始という印象を受けた。
    至近未来の警察小説と謳ってあるだけあり、警察の内状は迫真であり興味深い。
    機甲兵装の戦いは迫力がある。
    とても面白く読んだ。
    続きが読みたい。

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    2020年03月21日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    すげえ、機甲兵装全く起動しないで話が進んだ。
    んで、面白かった。
    いよいよ話が複雑に絡んで来て、次が楽しみで仕方ない。

    タイトルのセンスはあんまり好きじゃないけど。

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    2020年03月14日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    官僚の愚かさ、政治の怖さ、警察の強さ、世界の恐るべき裏の実態。そういうものに立脚した構成の強さがある。

    今回のテーマはきつかった。

    「敵」が少しずつ見えてくる展開にも先が気になる。

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    2020年03月12日
  • 槐(エンジュ)

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    会社の方から勧められて読んでみました。

    あらすじを読むと、一見ホラーっぽいのかなと思いましたが、エンタメ性のあるアクション劇でした。次々と様々なことが起きるので、グイグイと引き込まれ、一気に読んでしまいました。

    ハングレ集団が金のために殺戮を繰り返したり、あの人が○○だったりと驚きながらもツッコミしたくなる部分がありましたが、とても面白かったです。また、問題ある人が実は過去にこんなことがあったりと隠された真実が次々と出てくるので、飽きさせませんでした。一人一人にスポットライトが浴びられていて、なおかつ活躍しているので、「アベンジャーズ」を見ているような感じがしました。みんな輝いていました。

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    2020年02月21日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

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     まず第一印象は、時代小説っぽいなってこと。ハヤカワの百合SFフェアで買ったから、びっくりした。ネーミングセンスもどことなく時代小説というか、伝奇物っぽい。はっきり言えば、厨二臭いとも言えて、凄いカロリーが高い。とは言え、文章力のお陰で、痛々しくなく格好良いと言える絶妙なバランスで、雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
     難点としては和洋折衷というか、独特の世界ビジュアルのせいで、少し情景が想像しづらいこと。一方で、戦闘描写は凝った文体の割には分かりやすいし、演出も好み。機忍法を使ったバトルは、根底の理論がSF風味に味付けされてはいるけど、説明も結構分かりやすいし、味がある。

     百合としては

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    2019年10月22日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ほんとこのシリーズ面白い。展開がスピーディーだし、それぞれのキャラが確立されてるし、何より背景の世界観、人生観の描写に魅了されてしまう。今回は由紀谷とカティアの心の交流が軸となり、城木と兄の葛藤、テロリストの輪廻、「敵」の影など、ファン心理をくすぐる要素が満載だった。個人的には朱鷺メッセとか栗の木バイパスとかの地元ネタに狂喜しちゃいました。
    偶然を信じるな。赤い釘。などのワードが印象強く残る。
    いやほんと、このシリーズ面白い。

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    2019年10月12日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

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     #日本SF読者クラブ 異世界忍法帖ですな。光牙→甲賀→甲賀忍法帖→陰陽座の主題歌を脳内に鳴り響かせながら読む。
    山田風太郎や白土三平が好きな人には、こたえられないでしょう。石ノ森章太郎ネタも入っていたな。続編希望。

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    2019年07月20日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    シリーズ第3弾。主人公は、ロシアの元刑事ユーリ・オズノフ警部。シリーズ2弾もすごかったが、今回も凄い。ひたすら最後まで凄い。近未来エンターテインメントだ。
    しかし、話の中でロシアの現状(警察の現状)が、語られているが、これが本当なら、そして、日本の警察の現状のそうなら、非常に怖い話だ。近未来ではなく、現実の世界なのかもしれない。

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    2019年07月17日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    シリーズ第5弾。最新作であり最終作品?いやまだ終わりではなく、続くような気がするが……。また今回も元テロリストで『死神』と呼ばれたライザ・ラードナー警部と特捜の技術部主任鈴石緑、そして新たな敵の『銀狼』(狼眼殺手)が中心として回る話だ。又話が果てしなく大きい。更に特捜部の秘密も明かされるが、その元になるドラグーンの技術に関しては、少し中途半端な形で今だ、その謎は秘密のままだ。これはいつ明かされるのだろうか?

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    2019年07月04日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    シリーズ第四弾。実はシリーズ第3弾が、手元になくて、飛ばして読んだ。今回はチェチェンの自爆テロ集団の話だ。余りに日本人にとっては遠いと思われる話ではあるが、チェチェンの実態が、この作品の中で描かれている通りであれば、余りにも悲しい。そしてロシアの実態も。機龍警察の3人が主ではありながら、今回は、このチェチェンのテロ集団『黒い未亡人』のリーダーのシーラ・ヴァヴィロワとカティア・イヴァレワが大きな意味を持つというか主人公的扱いだ。スケールが大きく、そしてまた近未来的作品ではありながら、日本でチェチェンの自爆テロが発生すると言う余りあり得ない的な物語だ。

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    2019年07月04日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ネタバレ

    著者の描くヒーロー像は本当に格好良い。「カーガー」と呼ばれる主人公・景村俊一が対峙するのは中国の暗殺部隊。
    その戦闘シーンはすさまじく、そこには死屍累々たる惨状が現出する。
    そんな戦場ともいえる状況下を共に戦うこととなった暴力団構成員達さえ、そのうちに格好良く思えてきた。
    過去に同僚の裏切りに遭い、表舞台から姿を消して、裏街道を進むことを余儀なくされた主人公であるが、その復讐に執着するわけではなく、影の中の影として強烈な光を放っている。
    そんな姿に心惹かれる。

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    2019年03月02日
  • ガンルージュ

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    『槐』に引き続いて2作目。この2作品をまとめて読むと、この作者、「女教師」に対して偏見というか、特殊な性癖でも持ってるのかと疑いたくなる(笑)。

    頭をからっぽにして楽しむべき、ストレス解消ミステリ。楽しませていただきました。あと、巻末の解説は、登場人物のモデルについて指摘していたりと、優れたものなんだけど、それだけに若干、内容に踏み込んでいるともいえるので、予備知識なしに楽しみたい方は、読後に読むことをお勧めします。

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    2019年01月22日
  • 機龍警察 火宅

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    ロボットアニメファンのための機甲兵装の活躍は控えめではある。
    しかし、機龍警察シリーズの個性溢れる登場人物達のエピソードの短編集。

    個人的には、国会対策のために、嫁に恨まれながらサービス残業する地味キャラであり不器用な男である宮近 浩二のエピソードにリアルを感じた。

    シリーズに魅了された人には、より楽しく読める短編集。
    いきなり、この作品から読むと、楽しさは半減するだろうな。

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    2019年01月09日
  • 槐(エンジュ)

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    学生時代、授業中に「ここにテロリストが突然乱入してきたら…」的な妄想(いわゆる厨二的なやつ)がはかどっていた人たちにとっては、まさに夢のような作品だった。

    湖畔のキャンプ場がギャング集団に占拠され、キャンプ客たちを殺戮し始める。生き残った中学生と引率の引率の先生が脱出を試みる中、謎の戦士があらわれてギャングたちを圧倒する…。

    シリアスな展開をするものの、ストーリーは重たくはないです。上にも書いた通り、中学生の妄想がそのままストーリーになった感じで、頭をからっぽにして読むのがいい。

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    2019年01月07日
  • 黒警

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    <黒警>
     さえない警察官、沢田。彼は舞踏はヤクザの波多野との腐れ縁だった。そんな彼らに、中国の大物マフィアが、「ペンママ」という女性を匿ってほしいと要請してくる。
     だが、匿った直後殺される波多野と女性。
     その復讐のため、沢田と大物マフィアは一芝居思いつく。

    <感想>
     月村氏らしく、テンポよく読ませる。
     前半から中盤にかけて、徐々に変わっていく主人公の心情のグラデーションがおもしろい。
     最後もリベンジものとして気持ちよく読めた。

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    2018年12月22日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    月村さんの他の著書の底通する話作りが裏切らないものでした。
    その後が知りたくなる登場人物ばかりです。
    いろいろと余韻が多くて、妄想が刺激されます。
    次回作も期待!

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    2018年11月28日