月村了衛のレビュー一覧
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月村了衛さん「欺す衆生」
第10回山田風太郎賞受賞作品。
前回読んだ「半暮刻」が自分にはいまいちだったのでこちらの作品も読んでみる事に。
物語は被害総額2000億円以上とも言われる悪徳企業「豊田商事」が仕掛けた巨額詐欺事件をベースとしたフィクション小説。この作品内では「横田商事」とされている。
実際に事件のあった1985年の会長の刺殺事件から物語はスタートする。そこから主人公隠岐をはじめ横田の残党が徐々に集結し実際の時事や事件などの時系列と平行しながら物語は進む。
元横田商事社員として世間の荒波の渦中にいた隠岐は同じく元横田の因幡に脅されるように一緒に悪事に手を染めていく。かつての横田で学んだ手口を使いながら、しかし見境はしっかりつけターゲットはあくまでも富裕層や成功者であり法に違反しないグレーゾーンではたらく詐欺に徹する。
原野商法、和牛商法、株式交換、投資ファンドと順を追ってビジネスを成功させては引き際でしっかりと身を引き、主人公の高い経営戦略とリスク回避が読み取れ面白かった。関わってくるヤクザ、政治家等の絡みもみなが個性的で最高だった。物語から伝わってくる緊張感が素晴らしく、スピード感もあり700頁越えの大作だったが分量が気にならない作品だった。
この作品の凄いと感じるのが家族の成長譚も絡んでいる所。主人公隠岐は家族の為にと横田に入り職を失い、そして家族のためにと詐欺に手を染め、仲間に裏切られ殺人にも関与しながら金銭面で家族の暮らしを充実させていく。しかし充実していけばいくほど本人の望む家庭愛は得られず逆に荒んでいってしまう。
こういうお金や仕事っていうものは家族のバランスと密接に関係しているものなのかもしれないなと感じながら読んでいた。
終盤その家族が結婚詐欺に巻き込まれ、平行して別々に進んでいたビジネスと家族の話が遂に道を重ねてしまう。構成と展開が最高すぎる。
最後も秀逸で裏切り見切り殺人にも手を染めながらも自分で自分を欺し続けてきた隠岐はかつての因幡がそうだったかのような台詞を吐く。限界を超えてしまったのであろう、彼の最期は書かれてはいないが予想がついてしまう。そこまで描かないのも作者の力量かと思わされた。 -
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三連休、富山県へ旦那と二人で旅行に行って参りましたm(_ _)m
旦那が旅行好きで、私はいつもついていくだけ。運転はきっちり2時間で折半です(⌒-⌒; )
旦那に、行きたいとこあるかぁ?と去年の夏に尋ねられ、うーん、岐阜のモネの池くらいかなぁ?と答えたところ、今回の旅の日程にモネの池も組み込まれておりました。
去年の夏は台風でキャンセルとなり、リベンジしました。
インスタで有名なモネの池。人がうじゃうじゃいました(笑)インスタの宣伝力って凄いですよね!私もインスタ見て来たんですけどね!
まぁ、綺麗でした。小さい池ですけどね、なんとも風情がありました。
その後、飛騨古川の街並みを歩いて富山に。
2日目は大雨の中、立山黒部アルペンルートの室堂へ。2400m超の絶景!!のはずが大雨で(-。-;
ポンチョ着て傘持って一時間の散策へ!
途中雨が小降りに。そして霧が晴れ、絶景が目の前に!!
晴れた時なら最高ですね!
帰りは付知峡に寄って帰ってきました。
連日の大雨で、破壊力抜群の滝!こちらもインスタに投稿されているのか?若い人がうじゃうじゃ居ました。
で、三連休に読もうとこの本を持って行ったのですが、連休中私はコンタクトにしていたんです。両目を開けた時の視力が0.05くらい。運転するにはコンタクトの方が楽なのです。
が!
本が見えません!全然ピントが合いません!!
全く読めません!
ってなわけで、三連休は本を読めず、、、(-。-;
老眼鏡が欲しくなって来ました。
仕事中は遠近両用眼鏡です(-。-;
さて、雪さんの本棚で、ブクトモの皆様が盛り上がっておられたので購入o(^▽^)o
ノーパンスキヤキ
略してパンスキ(⌒-⌒; )
ノーパンシャブシャブ、うーん、昔ニュースで聞いたことあったなぁ。
世の女性が割りかし政治嫌いだと思うのですが、私もそう(^^;;
それなりにニュースは見るのですが、あんまり政治には興味無し。
偉い人たちが絶妙な塩梅で国を動かして行ってくれたらいいなぁー。あわよくば、孫の代まで(孫おらんけど)、いやもっともっと先まで戦争が起こらないといいなぁー。くらいにしか考えていないバカな女ですm(_ _)m
そんなバカ女がこの本読んでしまいましたよ!
めっちゃ面白かったです!
カラスさん!最高じゃないですか!
もう、これは竜崎と競るくらいの変人っぷりですね!でも竜崎より人間味を感じましたo(^▽^)o
こういう賢い人の心理戦、面白いですね!
良い本教えて頂きました!ブクトモの皆々様、ありがとうございますm(_ _)m -
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ネタバレ梶谷伸次郎士長
腕利きの整備士。自動車工場の倅。機械類や技術全般に精通している。二十五歳という年齢にしては落ち着いた風貌。
津久田宗一2曹
既婚者。小心者。警衛隊の中でもトップクラスの射撃の名手。
友永芳彦曹長
高卒で入隊し2士からの叩き上げ。
事故で両親と死に別れる。
吉松勘太郎3尉
捜索援助隊隊長。銃殺される。
新開譲曹長
有能で切れる男ではあるが、ときに冷酷にも差別的にも聞こえる言動。三十五歳。少年工科学校をトップに近い成績で卒業。
ソマリ語がわかる。
市ノ瀬浩太1士
二十三歳。インターハイ出場経験のある元水泳選手。ソマリ兵と戦い、濁流に消える。
戸川1士
銃殺される。
朝比奈満雄1曹
最年長の三十七歳。既婚者で小学生の息子と娘がいる。合気道をたしなむ豪傑で隊内の信頼も厚い。
古武士の風格。
原田琢郎1士
首を落とされる。
由利和馬1曹
警務隊からわざわざ普通科を経て空挺団に入った。元ヤン。『神奈川魔神連合』の由利と言えば知らない奴はいない。
アスキラ・エミル
女性。ビヨマール・カダン小氏族のスルタン(氏族長)の娘。
ビキタ
アスキラ・エミルの縁者。
ダンジュマ
アスキラ・エミルの縁者。
佐々木1士
銃殺される。
徳本1曹
なぶり殺しに遭う。
高塚
霞ヶ浦駐屯地で首を吊って自殺した。梶谷とは小学校以来の幼馴染み。
日垣1 曹
警務隊で由利の上官。
今井
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
三原
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
松本
霞ヶ浦駐屯地の警務隊。
木村
霞ヶ浦駐屯地の警務隊の班長。
アブディワリ
ワーズデーンのリーダー。鼻の潰れた大男。
ハサン・ダヒル・ギュバン
アル・シャバブの指導者。
山野辺弘文陸自1尉
警衛隊隊長。
菅原孝二郎海自1佐
派遣海賊対処行動航空隊司令。
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機甲兵装という聞きなれない装備品が出てくるが、小生の現役当時の知識から推定すると、軽量の装甲で構成された本体に兵員が入り、センサー等を駆使して敵を認知し銃等で攻撃するロボットのようなものと考えたが、ミャンマーの奥地で機甲兵装同志の戦いが繰り広げられるとは、著者の特異な発想に驚いた.姿、ユーリ、ライザの3名が日本の警察官として機密を持ち出した君島をミャンマーから連れ帰るという任務自体が無茶苦茶なもので、ロヒンギャと内乱状態にあるミャンマーの舞台は危険に満ちている.助っ人として中国人やイスラエル人が絶妙な働きをする.カマル少年の存在も面白かった.機甲兵装の開発で国内企業の贈収賄も確認され、ストーリーが複雑になっていく過程は楽しめたが、城邑毬絵の振舞は予想外だった.現地で殺害された愛染の遺族に姿が会うという落ちは何故かほっこりするものを感じた.
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この本は損をしている
書店の平台に並んだ時にとても地味である
表紙とタイトルを替えればもっと売れるのにもったいないと思う
内容はとても興味深く、テンポも良いのでサクサク読めるのだが、全体的にイマイチ深みに欠ける気がする
法曹界の話しなのだからもう少し法律用語を散りばめるとかすると良いのでは?
もう一点、ストーリーは時系列でわかりやすいのだが、そこを崩して行くと引き込み力がアップせる気がする
例えば、冒頭にショッキングな大量殺人シーンを持ってくるとか、宗光と篠田の因縁を断片的に描くとか、順番を変えるだけでかなりインパクトが上がる気がする
そして、作者が意識しているかどうかはわからないが、映像化しやすい作品だと思う
もしもドラマになったら、さしずめ宗光は松坂桃李、篠原は向井理あたりでどうだろう?
タイトルの非弁護人というのもどうもとっつきにくい 私ならアンタッチャブルとかアンダーグラウンドなどのカタカナ表記で表紙はハードボイルドのスタイリッシュな絵にする -
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ネタバレ感想
内容は真剣だが、パンスキという言葉が出てくるとどうしても力が抜ける。
また、暴力団や総会屋、政治家、官僚など魑魅魍魎の世界で権力争いが繰り広げられるが、どこかコミカルなところがあり、楽しく読める。
実際の政治家の名前も出てきてリアリティがある。本当に起こったことみたいに感じる。
あらすじ
大蔵省のノーパンすき焼き接待が発覚し、省内に激震が走る。大蔵省の同期四人組は何とかしてこの事実を隠そうと、同期の切れもので変人で名高い香良洲に助けを求める。
香良洲は当時の緊縮財政派だった幹部を退け、日本経済を救うために、パンスキに関わった人物が書かれたリストを手に入れようと調査を始める。
リストを巡って、ヤクザや総会屋とのやり取り、大蔵省内での主計局長を巻き込んだ権力争い、政治家からの圧力など、香良洲は、幕辺主計局長を追い出し、日本経済の自浄化を達成できるのか? -
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ネタバレSF警察小説。頻出する軍事用語、兵器、警察の符丁、ロボ。好きな人には堪らん世界観。
登場人物が多いので、二三人で読んで貰えたら嬉しい。妄想だけど兄者メインのツーブロさんにやって欲しい。好きでしょ〜?ねぇ?
ライザとミドリの関係性がドラマチックで良き。
ドラグーンの名前が厨二心を熱くする。
事件発生場所がことごとく身近で、明日行ったら弾痕とかドラグーンの戦闘跡とかあるんかなとか考えてしまった。
内容としては正体の見えない敵との開戦くらい。フーグオとスガタの因縁はも少し根深かいのかと思ってたのですこーし物足りなかった。
今後もっと壮大なスケールになるのだろうか。
フクダイクミさんのマンガも読んでみたい! -
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ネタバレ冒頭はいつもの「機龍警察」シリーズらしく、派手派手しい戦闘シーンで幕を開けます。戦闘の主役は、紛争地帯チェチェンから日本に極秘入国した女だけのテロ集団「黒い未亡人」。未成年の少女も含め自爆テロを容赦なく実行する「黒い未亡人」は、敵方ロシア寄りの日本政府に鉄槌を下すためテロを実行すると考えられていたが、その裏にはもう一つの情念に満ちた復讐劇があった。特捜部の城木は、政治家である兄の不審な動きに気づき、その動きを追うが・・・。
本を閉じたとき、鴨が強烈に感じたのは、「純粋な善意の”暴力性”」です。
多くの人を不幸にする悪であるテロリズムを容認する気持ちはさらさらありませんが、でも、テロリストにはテロリストなりの理屈や決意があります。自国を守るため、人々を守るため・・・その行動自体は悪であり暴力そのものであっても、彼らの”悪”には、理由なり理屈なりがあります。
でも、善意には、理由も理屈もありません。ただ、純粋に無私の心から発するものです。だからこそ、悪い方に転がると手に負えない結果が待っています。そんな残酷な事実を、端的に表現した作品だと感じました。
ストーリー中に実際はほとんど登場しないにもかかわらず、強烈な存在感を放つ城木の義姉・日菜子。彼女が”純粋な善意”からシーラに送った手紙が、この「未亡旅団」で展開される一連の悲劇のきっかけになった、と鴨は思います。
「戦地チェチェンで貴女のコミュニティが全滅するきっかけを作り、貴女を捨てて逃げた男と、私は結婚します。こちらにも事情があるので、悪く思わないでください。貴女もいろいろ大変だと思いますが、どうぞお幸せにね」とメッセージを送られて、激怒しない女はいないと思うんですけどね・・・。この無邪気とすら言える日菜子の”純粋な善意”が、シーラを少年兵をも巻き込んだ大規模なテロ行動に突き進ませたのでしょう。そして、城木の兄であり日菜子の夫であった宗方亮太郎も、そのことは重々理解していたのだろうと思います。彼が新潟に向かったのは、シーラを止めようとしたのか、それとも別の意図があったのか・・・。いつもの機龍警察とは異なり、途中からいきなりラブロマンス要素が入ってきて「おいおい何だこれ」と思いつつ読み進めて、このモヤモヤした結末。色々と後味の悪い幕切れでした。
・・・が、最後の最後、逃げ切った幼い元テロリスト・カティアが、来日中に彼女を救ってくれた特捜部の由起谷に宛てて辿々しい日本語の手紙をよこし、それを読んだ由起谷が愛憎入り混じった泣き笑いをする、このラストシーンには一抹の希望を感じます。いつかカティアが機龍警察の突撃班のメンバーにならないかな・・・なんて思ってしまう(そうならないことが彼女の幸せだと思いますが)、この先に繋がる光を感じました。
機龍警察シリーズの中では異色の作品だと思いますが、一流のエンターテインメント作品であることに変わりはなく、読んで損はありません! -
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ネタバレ月村了衛といえば『槐』のアドレナリン全開のイメージが強烈だったので、アクションシーン皆無の本作には乗れそうで乗れないまま、それでもなりゆきが気になって終盤まで引きずり込まれました。
出版社の教育部門局長の息子の死亡は事故か自殺か。それが出版社の新規一大プロジェクトの行方に関わるとはどういうことなのか。
中学生の自殺がほぼ確定となり、その理由が「大人の事情」によって秘匿される。人として恥ずかしくない行動、自分の子どもに誇れる行動をしようと覚悟を決めた主人公。だからこそのこの結果に現実の社会でもなればいいのに。
最終章前までは☆3つだなと思っていましたが、最終章を読めば☆4つ。ゲシュタポ飴屋、グッジョブ。 -
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『コルトM1847』月村了衛
いつも、はらはらしながら読む月村作品だけど、この作品は読んでいて初めての感情が湧いてきた。
なんとも…切なじれったい!
行方不明になった恋人を一途に愛し、生きていると信じ捜し続ける主人公のお炎。
江戸っ子お炎の真っ直ぐに人を愛する女性の強さ美しさ格好良さが伝わってくる。
印象深かったのは頭に映像がはっきりと浮かび上がるほどドラマティックな場面(恋愛や戦闘、様々な場面を含め)が多かったこと。
そして、月村さんの描く戦闘場面。
玄人衆の頭、与四松の脱藩浪士や蝉麻呂との乱戦場面に、ぎゅんっと心が惹きつけられる。
闘う場面の緊張感がびんびん伝わってくるだけでなく、その人の人生や生き方や葛藤が生死をかけた戦いと重ねられ浮き彫りにされて、心がぎゅっと締め付けられる。
はい、大好きです。
読み終わった後はコルトM1847を検索して実際の装填シーンを見た。ほぇぇ、こんな風に火薬をつめるのかぁ。
月村さんの時代小説、また一味違った月村作品
に出会えて楽しかった(^^)