月村了衛のレビュー一覧

  • 土漠の花

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    陸上自衛隊第一空挺団の精鋭部隊が、ソマリア国境付近で捜索救助にあたっていた。その野営地に、小部族の首長の娘が助けを求めて駆け込んで来る。部族間争いで、村を襲われる命をも狙われている姫。
    彼らは、状況把握もできないまま、一挙に戦闘に巻き込まれていく。
    冒頭から、一挙に臨場感あふれる戦闘地域の描写に映像を見る様です。自分達、まして日本には全く関係ない小部族の女性を守り、安全な地域まで護送する。自衛官としてのプライドか、人としての責任感か、彼らの命を賭けた戦闘は続く。
    緊迫感の連続で、誰も助からないのでは?って登場人物たちは諦めてないのに、読んでて諦めそうだった。
    隊員達の信頼関係とか鍛えられた技術

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    2022年12月05日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    あー、ほとんど死んでしまうんだろうなと思いながら読むのはしんどかった。

    自衛官を上げたいのか下げたいのか。
    法律の中で自衛官の訓練は意味があるのかないのか。
    自衛官たちの死は意味があったのかなかったのか。
    後方支援がいいのか悪いのか。
    この結末で良かったのか駄目だったのか。

    どれもこれもよくわからなかった。

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    2022年11月29日
  • 土漠の花

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    これはハラハラドキドキなしでは読めないです。ページをめくるのが途中で怖くなってきました。
    一気読み作品です。

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    2022年11月26日
  • 機龍警察 白骨街道

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    圧倒的にリアルな国際紛争(ミャンマー)と日本国内に蠢く白い闇の中、警視庁特捜部メンバー各々がその置かれた位置でフル稼働する。
    各地に展開する物語は、それぞれに複雑で手抜きはなく、かつ、すべてのプロットが織り込まれていって、全体の物語を前に進める。
    かなり面白いが、本書を読む前に、既出のシリーズを全部読んでおいた方が良い。

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    2022年11月09日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    戦闘用ロボットが存在する近未来、それを取り巻く世界観。市街地でのドンパチ含めて、ありえない日常が「あり得そう」と感じさせるその熱量が素晴らしい。
    傭兵が日本の警察にいる、というのが最も大きな嘘、という解説がなるほど、それ以外がすべて「日本的なる」描写で固められ、そこを破ろうとするはぐれものたちの物語として大変面白い。

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    2022年11月08日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    〈痩せ犬の七ヶ条〉
    班長が言ったーーー「一つ、目と耳と鼻を決して塞ぐな」。
    プリゴジンが言ったーーー「一つ、尻尾は決して巻くな」。
    ジャギレフが言ったーーー「一つ、相手の目を惹かず、相手から目を逸らすな」。
    レスニクが言ったーーー「一つ、凍ったヴォルガ川より冷静になれ」。
    ボゴラスが言ったーーー「一つ、自分自身を信じろ」。
    カシーニンが言ったーーー「一つ、見方を変えて違う角度から見ろ」。
    そして父が言ったーーー「一つ、まっすぐに生きろ」。

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    2022年10月01日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    近未来の警察小説という初めて読むジャンル。文字だと自分の想像力では、機甲兵装がどんなものなのかイメージが難しいけど、エンターテイメントとして結構面白くあっという間に読み終えた。映画化したら是非みてみたいけど、日本の映画会社じゃあ駄作で終わりそう…。
    「土漠の花」が凄く良かったけど、この機龍警察はシリーズものの小説ということで、続けて読んでみよう。

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    2022年10月01日
  • 機龍警察 白骨街道

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    評判が良かったため「機龍警察」シリーズの最新刊を読んでみたのですが、なかなかのハードボイルドな作品で、日本政府の汚職やミャンマー政府との絡み、そして特殊人体兵器での合戦と、いろいろな方面に話がスピーディーに飛び、混乱する部分もありますが、なかなか面白い作品でした!
    興味を持ったので、最初の刊から読み進めていきたいと思います!

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    2022年09月30日
  • 機龍警察 白骨街道

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    シリーズ六作目。一作目しか読んでないので間をこれから読みますが。
    旧日本軍の「インパール作戦」白骨街道。この存在を初めて知りました。ミャンマーという国の見方が変わりました。
    常に緊迫した状況の連続でした。

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    2022年09月29日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    月村作品は、エンジュや土漠の花から入った
    ので、デビュー作の本作は、読んでいても、
    すんなり受け入れられた
    ラストシーンは、映画を観ているような感覚 
    で読み応え充分だった

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    2022年09月23日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    機龍警察シリーズ第二弾、下巻。

    来日したIRFの「詩人」ことキリアン・クインの目的は?
    元IRFのライザ・ラードナー警部がなぜIRFを抜けたのか?

    タイトルの「自爆条項」とは?

    最後にちゃんと収束する。
    次作も期待。

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    2022年08月31日
  • コルトM1847羽衣

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    かっこいい姐さん!
    被衣を着たお炎さん。
    大切な人を追って佐渡まで行く覚悟、かっこいい。
    最新式の銃を操るところもかっこいい。

    佐渡金山のあれこれもとても伝奇的で楽しかった。
    ゴールドはいつでも人の憧れ。
    コルトでばんばんやるところは西部劇っぽくて良い。
    娯楽エンタメはこうでなきゃ。

    お気に入りは軽業のおみんちゃん。
    月村さんの女子同士のバディものはとてもツボ。

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    2022年08月20日
  • 機龍警察 火宅

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    龍機兵シリーズのサイドストーリーを集めた短編集です。
    龍機兵シリーズに繋がるストーリーの他、家族・娘と仕事との板挟みに悩むサラリーマンにフォーカスを当てた話し(勤行)もあります。個人的にその話しがお気に入り。
    かっこいいぞ、宮近パパ。

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    2022年08月09日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    くさいセリフ回しが少しありますがこういうのも書きたかったんでしょう。相変わらずの月村さんオハコの事実に基づく事件背景と緊迫感あるバトルシーンをたっぷりと、十二分に月村小説を楽しめました。
    機龍警察と同様、バトルシーンの描写は他の警察小説と一線を画しますね。無駄を削ぎ落とした文章がよりスピード感と緊張感を増幅し、その場を体験した気分になります。
    今回はウイグルに纏わる物語ですが表には一切出ない中国の非道な行いに戦慄しました。一時流れたコロナと中国の関係はもしや、、、と思える内容です。

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    2022年07月31日
  • 機龍警察 暗黒市場 上

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    機龍警察・暗黒市場(上)
    おもしろい…、最後のページを読んで
    『んうぅぅぅぅぅー‼︎』ってうなった。
    面白すぎて感想をドラクイズにしてみた!笑

    ゆうりだよ
    はしろくな
    くもまする
    やおすまよ
    ゅしのぎつ

    下巻が手元にないので、本屋へダッシュ!

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    2022年07月20日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ゴルゴ13の様な一匹狼が、存在を消されようとするウィグル族の難民をヤクザと手を組んで撃退する物語。
    戦闘シーンの緊張感と、実際に社会問題として取り上げられている少数民族迫害を取り扱い、目の離せない展開が最後まで楽しめた

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    2022年07月14日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    ネタバレ

    前半部分が圧倒的に重い。
    まっとうに生きようとするが、最低限の生活ですら徐々に手詰まっていく救いのない展開に読む手が進まない。

    先が思いやられたが、中盤からはスリリングなコンゲームがテンポ良く進んでいく。
    因幡、隠岐、蒲生の三者が手を組みながら、詐欺という舞台の上で、お互いを蹴落とす隙を狙っている。

    主人公の隠岐は常に脱落候補筆頭なのにも関わらず、中盤から終盤にかけて覚醒していく。

    騙し騙されのコンゲームの先に待っている未来なんて碌なものじゃないだろうと思わせられたが、結末は意外な形でここでも作者に躱わされた気がした。

    気になった点:
    主人公の隠岐、詐欺に手を染めるまではうだつが上がら

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    2022年07月13日
  • 土漠の花

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    一気読みしてしまう本だった
    攻撃をすることができず、さまざまな制約が課されている自衛隊の実戦による緊張感がありありと表現されていた
    やはり、どれだけ訓練を積んでいても人を殺すことに抵抗はあるのか、覚悟とはなんなのか
    自爆する様も特攻隊という日本人像が見てとれた
    最終的には全てが秘密にされ丸く収まるのは現実的だが、死んでいった隊員はそれで無念が晴れるのだろうかとも疑問に思う

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    2022年07月04日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    事件が大きい程面白くなる。
    人物描写も事象についても、文が多いのに説明臭くならずに面白い。
    新たに出てきた登場人物も魅せながら、特捜部の面々も活躍する。
    何より、前作までは無能の集まりのように描かれていた特捜部以外の警察も活躍して、味のある人物が出てきたのが良かった。

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    2022年06月26日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ラードナー警部がIRFで知っていた(けど交流殆どない)銀狼との戦い。前半は静かに背景が見えていく展開だが、姿、ユーリ、ラードナーが暗殺集団などと戦うシーンは圧巻。しかも、設定上何度かそういうシーンあって、興奮を感じながら読んだ。
    ハニートラップ、ここでも出てきたんだな。こっちのは容赦ないけど。
    仁礼捜査官がかなりキャラ立っていて良かったです。緑警部補も大変なご活躍でした。お父様の本がキリアン・クインの「鉄路」との比較でとても効果的な演出になってます。

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    2022年05月14日