月村了衛のレビュー一覧
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主人公のお坊さんがどんどんブラックに染まっていく展開がスリルがあって
この人どこまで黒くなっていくんだろうと
ドキドキしました
金とヤクザが絡む組織の不正や権力闘争
それが僧侶の社会の出来事で
人間としてのいっそうの生々しさを感じました
自分の考えや行いを正当化する方法として
仏様を利用するのはとても危ういし気持ち悪い
どこかで絶対に罰が当たると思ってたら
最後 ヤクザ以上にブラックになって
頂点まで上り詰めた後に
それまでの自分自身を全否定し
自分自身の存在意義もなく
空っぽになってしまった
生きていても
生きていないと同じ
それこそが最大の罰でした
まさしく自業自得
昭和から -
Posted by ブクログ
第一の手紙、第二の手紙、第三の手紙と時系列に、誰かに宛てた手紙が書かれています。
誰に宛てたのかは最後にわかるようになっています。
主人公の川辺優人は幼い頃から争いごとは避け、人より前に出ずに普通であるように生きてきた。
普通であることを意識するあまり、誘いにはっきり断る事が出来ない。
最初は大した事ないが、それが最後は取り返しのつかないことになってしまう。
普通の人生が幸せという願望をもつ人は多いと思う。しかし、普通の人生とは?
一昔前は、男らしさ女らしさという基準があった。それが普通の基準であったと思う。
今の時代は、普通の基準がなくなった。故に基準に縋る生きるかたは、生きずらい世の中に -
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ネタバレ昭和の香りのするアパート「朧荘」に住む女子大生・夏芽はある日バイトに行くと、店主を名乗る見たことのない男に追い返されてしまう。翌日はいつも通りの店主に昨日はなぜ来なかったのかと責められてしまう。友人に電話で相談したのを聞かれ、隣人の鳴滝老人に経緯を話すことに…。この出会いをきっかけに夏芽は鳴滝とともに次々と事件に関わっていく。
第二の事件は亡くなったはずの息子に毎月送金している花井玉代という老婦人の謎。第三の事件は孤独死した女性の部屋から見つかった、ある警察署内での盗難事件の捜査資料の謎。最後の事件は朧荘から退去勧告を受けた夏芽と鳴滝が50年前の写真の謎に挑む。
甘党で飄々とした鳴滝老人、同 -
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京都の坊さん達が繰り広げる、仁義なきコンクラーベ
最高位を目指すライバル同士の奥さんが、この女狐、なんやとこの仏敵、と罵り合うシーンがありますが、"仏敵"って新鮮!
Kyoto’s monks stage a no-holds-barred conclave.
There’s a scene where the wives of two rival contenders for the top rank hurl barbed insults at each other—“You vixen!”, “What the heck are you?!”, even “Yo -
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公安警察官の砂田修作が主人公、昭和から平成にかけての大事件に関わっていくというストーリー展開です。ロッキード事件から金正男の不正入国まで…そして退職後にこれまでの人生を振り返るというような内容になっています。
様々な歴史的な事件には、公安警察官になる前の、田中角栄を護ったことがその矜持として根底にあり、また元部下で元妻との関わりやKGBの機関員だったクラーラという女性とちょっぴり切ないラブストーリーという側面も持っています。
ちょっと長かったし、私にはちょっとピンとこなかった事件も多かったな…というのが正直な感想…実際にあった事件をテーマにしているので、もっとすべての事件に興味を持て