月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 暗黒市場

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    ネタバレ

    再読
    1作目は機龍警察の紹介、2作目はライザの過去とIRFのテロ阻止、今作はユーリの過去とロシアの武器密売グループの因縁がメイン。
    機龍警察(特捜部)のメンバーの過去と現在進行する事件がシンクロして描かれる構図は過去作と同じ構図。

    しかし今回は、武器密売市場時代の恐ろしさとその壊滅をメインプロットとしながら、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、とにかくプロットの巧さに引き込まれる。
    ロシアマフィア、チャイニーズマフィア、外事、”敵”、中国、ロシア警察、様々な思惑が絡む。
    本当の敵は?そして敵の敵は?

    これほど多くの伏線やエピソードをばらまきながら上手く回収する作者の手腕は半端ではないし、濃厚な文章には圧倒される。

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    2014年04月05日
  • 黒警

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    のっけからやる気のない主人公に先行きの不安を感じましたが、話が転がり始めるとそんな心配も吹き飛び、気持ちのいい結末に向かってページをめくる手が止まりませんでした。ただ、少しだけご都合主義が鼻につく場面があったので★一つ減点。

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    2014年03月11日
  • 槐(エンジュ)

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    甘酸っぱい恋愛あり、不良の活躍あり、絶体絶命からのあり得ない展開ありと王道路線を楽しめました。
    他の人のレビューにもありますように、教頭先生カッコいいじゃん

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    2026年10月29日
  • テロル

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    意味が曖昧な言葉が沢山使われいて、改めて調べ直したりしながら読み進めた。様々な差別用語、批判的な言葉が世の中には次々と誕生していく。敵を作ることで自分を正当化しないと生きづらい、そんな世の中になってしまったのだろうか。

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    2026年10月28日
  • 腐魚の海

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    この作者の作品の面白さ、読みどころの大きなものに戦闘描写があるが、この作品にそれを導入するために、登場人物の行動を非合理的なものにしているのが気になった。メタ的な意図、エンタメとしての見せ場のためにキャラの動機や行動を歪めるのはのは良い手法といえず、リアリティを損なっていると思う。
    背景は、衰退した日本の漁業に反社会勢力や北朝鮮の軍人が関わり、しかもそこに水産資源を食い潰した漁村にとって大きな利権である核開発の問題まで絡んでくるという、無視できない社会問題であるだけに、荒唐無稽とも取れる描写は避けて欲しかったと。
    参考文献に挙げられている2つの書物の入り口になっているところはいい。この問題に興味を持つきっかけになった。

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    2026年10月23日
  • テロル

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    「テロル」(月村了衛)を読んだ。

    《今の世の中理不尽さを糾弾しようとして破滅に突き進む主人公》という建付けだろうなと思って読んではいたのだけれど《まぁ結局行き着くところはここしかないよな》

    普段の自分のチープな憤りを棚に上げて登場人物達の短絡的な思考回路をあげつらう気持ちで読む。それこそが月村氏の思う壺なんだろうな。
    (自分でも言ってることがよくわからないけど)

    タイトルの「テロル」にも込められた意図があった。

    月村作品読むのは八年前に読んだ「土漠の花」以来だな。

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    2026年10月21日
  • 腐魚の海

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    全編にわたって感じさせるなんともいえぬ薄気味悪さ、作品後半の猟奇的な行動、そのどれもがどこか現実的なものだと感じさせるのが、なんともまた恐ろしい

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    2026年10月17日
  • 機龍警察 漆黒社会

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     機龍警察は、月村了衛のライフワークであり、他の作品とは力の入れ方が明らかに違うのだが、前作「白骨街道」あたりから、若干、迫力が弱まってきたように感じられる。
     今作の話のメインは、クアンとその兄等が幼くして受けた虐待であった。また、新顔の突入班員シェラーには、活躍の場がほとんど与えられていなかった。次回作に期待したい。

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    2026年10月16日
  • ビタートラップ

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    ビターなのに甘いよ。
    しかも軽い。
    でも文体は固めなところがいい。
    ストーリーも、最後はもうそれしかないよね〜と読めてしまうけれど、安心して完読。
    ハッピーエンドだけど、今現在の彼の国との政治的な緊張感や偏見が根っこのテーマにあって、重い課題を投げかけられた。

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    2026年10月16日
  • テロル

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    政治と宗教の癒着に対する復讐として元総理を銃撃した襲撃犯。その事実は、社会の底辺で生きる非正規雇用の警備員・三上自身にも力があるという啓示であり、人生を変える契機となった。犯人である松原の思想を理解しようと動き出す三上は、同じく松原に心酔する宗教二世の沼井と出会い、思想の分析と継承を目的にした研究会を起ち上げる。しかし、松原の模倣犯が現れ、三上は激しく動揺する。浅薄な動機による模倣は松原の名誉を傷つける「冒瀆」ゆえ、危機感を胸に思想の純粋性を守るため、同志を募り、深い理解と実践を目指していくが――。

    「普通の底」に次ぐやるせない読後感。

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    2026年10月13日
  • 奈落で踊れ

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    ネタバレ

    三枝均
    大蔵省銀行局調査課の課長補佐。平成元年入省。『地方銀行に関する破綻処理研究班』なるタスクフォースなメンバー。

    登尾克二
    理財局総務課課長補佐。平成元年入省。なるタスクフォースなメンバー。

    磯ノ目久作
    銀行局特別金融課課長補佐。平成元年入省。なるタスクフォースなメンバー。

    最上友和
    証券局証券業務課課長補佐。平成元年入省。なるタスクフォースなメンバー。

    幕辺靖
    主計局長。都立日比谷高校を経て東大法学部卒。入学時も卒業時も、国家公務員試験も司法試験も、すべてトップで合格した。

    難波
    主計局次長。幕辺の最側近とも言うべき存在。

    香良洲圭一
    大臣官房文書課の課長補佐。定期異動で本省に戻ってきた。八九年組の一人で、東大時代から「超変人」「異人類」「紙一重の向こう側」なと数々の異名を取った人物。理学部数学科。緊縮財政反対派。

    澤井
    香良洲の部下。

    花輪理代子
    政治家の公務秘書。香良洲の元妻。雇用主は、社倫党で近頃頭角を現してきた女性議員・錐橋辰江。

    錐橋辰江
    社倫党の衆院議員。三十七歳。独身。市民活動家から政治家に転じた若手議員。

    槌谷ルリ子
    社倫党第二代党首。

    真殿晋三郎
    ノーパンすき焼き『敦煌』のオーナー経営者、株式会社『天平インターズ』の会長。五十三歳。離婚歴二回。子供なし。現在は独身。元西包証券社員。

    鈴木武光
    東大経済学部出身。大手出版社・朝星新聞に就職した香良洲の知人。

    神庭絵里
    所長。早稲田を出て朝星新聞に入社したが、せっかくのスクープを政治的配慮でボツにした上司を殴って退社。以後、フリーのジャーナリストとなる。

    下部勘ノ助
    右翼団体『大和愛国会』会長。

    薄田暁
    広域暴力団花潟組系征心会若頭。

    山田荒吉
    宗教法人『顕日真宗』参事。

    羅二根
    在日韓国人親睦団体『慶辛会』役員。

    勝田
    征心会の中堅組員。

    三島
    征心会の中堅組員。

    植木
    征心会の若頭補佐。

    芥穣之輔
    花潟組若頭補佐。

    倉橋求
    真殿の側近の一人。リストを持ち逃げした。四十四歳。独身。家族なし。元は仏壇屋の営業マン。

    榊
    文書課長。

    綱形甲太郎
    独自の経済哲学で組織を統率する、談林会の総帥。総会屋の親玉。

    山越
    総理秘書官。

    永沢泰蔵
    助平な爺さん。社倫党議員。

    媚山瓶次郎
    助平な爺さん。社倫党議員。

    清河正悟
    『政界きっての紳士』『マスター清廉潔白』『歩く修身教科書』の異名を取っている人物。社倫党議員。

    野口
    香良洲の部下。

    田波耕治
    大蔵事務次官。大蔵省改革のための内閣官房の内閣内政審議室長からら次官に抜擢されたり

    涌井洋治
    前主計局長。次官候補だったが一連の大蔵スキャンダルにより失脚した。

    八重垣鎮
    社倫党副党首。

    大縄斉
    社倫党副党首。

    佐方一公
    社倫党幹事長。

    三田新平
    社倫党国会対策委員長。

    春埜
    官房長。

    青野
    秘書課長。

    貝塚広人
    秘書課課長補佐。香良洲と同期。大蔵省内でも真面目の最右翼にいるような人物を

    泉谷
    当時銀行局課長。

    松元
    主計局難波次長子飼いの部下。

    品田
    主計局難波次長子飼いの部下。

    南
    香良洲の部下。

    塩原
    香良洲の部下。

    佐江
    幕辺の方針に反対。

    犬井
    幕辺の方針に反対。

    舟木戸
    幕辺の方針に反対。

    村岡
    官房長官。

    戸ヶ崎
    銀行局長。



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    2026年10月05日
  • 腐魚の海

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    月村作品にしては少し物足りないというか荒唐無稽さが際立つ標準作。山陰の閉鎖的な漁村の閉鎖性・隠蔽性が殊更陰湿に描かれ過ぎているのは少し違和感ある。密漁の裏にある大きな疑惑の構図はありがちとはいえ、こちらは現実味あって良かったが、イルナムの自然災害的暴力装置は寓話的ではあるがやはり荒唐無稽と言わざるを得ない。

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    2026年10月03日
  • 機龍警察 漆黒社会

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    第一分完結らしい。

    期待していた分、なんかもやもやしたものが残った。
    要するに話の重いパトレーバーみたいなもんなんだけど、その設定は好きで読んで来た。脛に傷のあるような登場人物の過去をたどりながらストーリーを展開してくる構成で、一冊一人と言う感じだった。

    それがちょっとうざかったのだが、政治とか、いろんな絡みの魑魅魍魎感も面白くて楽しみにしていたんだけど。

    今回過去をたどるのは、「強敵」の一人。最終ボスでないにしろ、ここまでの展開ではラスボスに近い。

    えー、唐突に人間になりすぎてむしろ引いた。しかもと言うか、わりにそうだよねと思う感じで引いた。

    「敵」もいろいろ一枚岩ではなく、黒社会なりの仁義というか、そういう書き方も面白いと思ったが、正直うざい。

    色んな描写がグロいのも、しょうがないとはいえ読み味が良くなかった。

    この強敵と「敵」は別で、その「敵」についてははっきりしないままで、出てくる日本の「悪い奴」らが小物過ぎるのと、読む人を敢えて惑わすための仕掛けが如何にも仕掛けで、最後のなぞ解きにしか影響がなく。

    現実の国際情勢とか政治的背景とかを織り込んではいるが、そこへの批判と言うか、メッセージ的なものもあんまり要らないなあと思いながら読んでいた。端的な決めつけが前提だなあと。Chinaについてはフィクションとは言えここまで書いちゃっていいものかとは思ったけど。

    結局引っ張られた挙句何も解決せず、こっからスタート的な第一部で、疲れたからもういいかな。

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    2026年10月02日
  • 腐魚の海

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    閉鎖的な港町で妻と義父が夜釣りに出かけたまま謎の死を遂げる

    それを皮切り起こる数々のトラブル
    あきらかになっていく腐敗した町の実情

    なんだか最後は事が大きくなっていくし、気づいたらアクションシーン満載やし、了衛さん一杯詰め込みましたか?って感じですw

    嫌いじゃないけど、ま、そこまでもってことで無難に★3です

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    2026年10月01日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    最初から鮮血が飛び、人がどんどん死んでいく、スリリングな展開。戦争映画を見ているような、常に心拍数が上がりっぱなしのストーリーだった。
    一方で人物の背景設定や描写は甘く、やや陳腐さが感じられた。その後の展開も読めてしまい、まあこんなもんかな、と。
    しかし、内容にはリアリティがあり、世界でこのような殺戮は絶えず起きている現状を思い知らされ、心が痛くなる。

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    2026年09月28日
  • おぼろ迷宮

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    昭和なアパートに住む謎の老人と、女子大生が小さな事件を解決していく4編。3話が少しミステリーぽい。出てくる食べ物が美味しそう。

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    2026年09月24日
  • 機龍警察 漆黒社会

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    ネタバレ

    一部完結=二部開始なし。
    皆、『スラムダンク』でわかっているはず。でも、再開に一縷の望みをかけよう。

    内容については、牧場のエピソードが少し多すぎたかな、という印象。個人的には、もっと突入班の活躍が見たかった。

    姿警部は大好きなので、再契約は嬉しかった。一番好きな「痩せ犬」オズノフ警部、ライザ警部、新しい仲間のノアム警部についても、もう少し活躍してほしかった。

    特に、チームとしての会話がほとんどないのは、あえてそうしているのかな?
    個人的には、メンバー同士のちょっとした喧嘩や、恋愛など、人間関係が垣間見えるエピソードもあると嬉しい。

    とはいえ、二部への期待は捨てない。ぜひ、また彼らの活躍を読みたい。

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    2026年09月22日
  • 水戸黄門 天下の副編集長

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    思うように進捗しない国史編纂に業を煮やし、介さん覚さんを共に自ら原稿督促の旅に出る水戸光圀。これを邪魔して豊臣寄りの偽国史編纂を企てる真田の末裔の姫君と女忍。
    とまあ、こんな筋書きですが、内容は月村氏らしからぬドタバタ喜劇。こんか作品も書くのですね。

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    2026年09月20日
  • 腐魚の海

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    ⭐︎3.8
    現代社会の田舎に蔓延る悪が詰め込まれていました。それは皆が見えていても…見えない悪。平和に暮らしているつもりの自らの地盤が裏から腐っている感覚を味わいました。
    後半は手に汗握る展開に、作中へと深く引き込まれました。イ…イルナム……!

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    2026年09月16日
  • 虚の伽藍

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    ハードボイルド作品。僧侶間の権力争いだけでなく、ヤクザが出てきたり女性の争いがあったりとなんとも自分の生活圏との違いにとても読み疲れる作品だった。

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    2026年09月16日