月村了衛のレビュー一覧

  • テロル

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     安倍元総理殺害事件を契機に書かれたと思われる作品ーー柴田哲孝「暗殺」、湊かなえ「暁星」、そして本作ーーを読んだが、どれもパッとしない。
     月村了衛は、ライフワークともいえる機龍警察シリーズ以外の作品の質が玉石混交の傾向がある。前回読んだ「地上の楽園」が力作だっただけに、本作の出来はちょっと残念。

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    2026年06月15日
  • テロル

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    未来に希望が持てない貧困の恐ろしさをこの本を通して感じた。貧困そのものではなく、その状態から抜け出す見通しがないことが一番の問題だ。
    貧しさに日々心身を削られながらも何も希望が持てない。そんな状態こそが、陰謀論や極論に人を陥らせる。さらにエコーチェンバーが追い打ちをかけるのだ。
    今の日本に蔓延しているのは、まさしくそういった状態なのではないだろうか。
    私たちは社会課題を解決し、人々が希望を持てる社会になるように日々努力を重ねなくてはならない。

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    2026年06月14日
  • 普通の底

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    【ぼくはどう生きればよかったのでしょうか?】

    結局はただの責任転嫁の心理、
    ただのイイワケにしか値しない、という
    この作品の
    核心が潜むセリフです。


    主人公は獄中からの手紙の中で、
    自分が転落した原因を
    「両親の不仲」
    「奨学金の重圧」
    「社会の不条理」
            のせいに し続ける

    彼は
    「自分は悪徳コンサルや闇バイトの
     組織に『騙された被害者』であり、
     直接手を下して人を殺したわけではない」

    自己弁護を繰り返す。


    他者に流され、自分の意志で選択することを
    放棄してきた人間が、
    究極の犯罪に手を染めても なお

    「自分は悪くない、社会が悪い」と
    本気で信じ込んでいる

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    2026年06月10日
  • 虚の伽藍

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    お金と京都と仏教と…というドロドロの話。何かちょっと難しくて?というかちょっと苦手な感じで読み進めるのに少し苦労しました。

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    2026年06月07日
  • 虚の伽藍

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    ネタバレ

    ふわふわ感を拭いきれない。
    凌玄は善か悪か…………
    最後が善になるなら、その過程が悪でも善になるのか。仏教のことはまるで知らないが、事実としてありそう。絶対に反社との繋がりはあるんだろうなと。知らんけど。
    やはり人は独りやな。
    友達と思っていても、大体は何かしら思う事があるだろうし、キレイな友達って存在するのかな。
    にしてもみんな意地悪な言い方(笑)京都のいい文化でもあるのか。京都に行きたいな。
    地下鉄とバスが意味不明過ぎてヤバかったけど。もしかしたら1番仏教を考えていたのは和久良さんだったのかも。私念が絡んでるし。面白かった。

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    2026年06月05日
  • 対決

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    ネタバレ

    かつて現実に起きた「東京医科大学女学生一律減点」の事件をベースにした新聞記者と理事の対決を描いた物語。
    わたしの記憶にも残ってるくらい衝撃的な社会事件が基盤にあるだけあって訴えてくるテーマがあって読み応えがある。

    一方で会社での一幕や理事会等々、本編には大きく影響しなさそうなところでルッキズムや性差別、パワハラ、アカハラ…その他様々なハラスメントに触れすぎててちょっとお腹いっぱいな印象。

    面白くはあるんだが、面白そうなプロットの割にキラーフレーズや心に刺さる言葉があまりなかったのは少し残念。

    綺麗にまとまった本でした。

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    2026年05月18日
  • 土漠の花

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    概ね楽しく読んだ
    展開も早くスピード感もかなりあって読みやすい。
    ただ、ストーリーとしては最初なので方から
    ほぼ想像通りで進むので、驚くところはなく
    ハードボイルドな小説といった感じか
    難をいえばそのハードボイルド以外のストーリーが面白みに欠けるので、3点

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    2026年05月18日
  • 土漠の花

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    ソマリアとジブチの国境で自衛隊の小隊が民族間トラブルに巻き込まれる冒険小説。
    仲間が次々とリタイアしていくので十分な緊張感を味わえる。

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    2026年05月17日
  • 対決

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    女性2人の葛藤や奮闘が楽しみで手に取った。
    テーマも展開も良かったけれど、なぜか途中からちょっと冷めちゃった感が強い。同じ場所でずっと足踏みしているような感覚。
    ちょっとしたテンポや事の起きるタイミング的なものかな?
    もう少し飲み込まれたかった!

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    2026年04月17日
  • 地上の楽園

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    ふぅ~重たい話しだった。
    改めて日本人で良かったと思いました。
    どんな結末になるのか気になって一気に読み終わりました。
    ちょっと最後はあっけなかったかな
    北朝鮮の現況が知りたくなりました。

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    2026年04月13日
  • 土漠の花

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    自衛隊員が派遣先で戦闘に巻き込まれ、目の前に敵が迫った時、どのように対処するのか?

    この小説は、そんな命題がベースにあるものの、ほぼ全編息もつかせぬ壮絶な戦闘シーンの連続で、スペクタクル活劇というにふさわしい内容になっている。

    舞台はアフリカ・ソマリアの国境地帯。海賊対処のため、派遣された陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たちが主人公となる。

    彼らの野営地に氏族抗争で命を狙われた女性が駆け込み、彼女を保護したことから抗争の相手方の攻撃を受けることになる。

    わずか12名、武器も土地勘も通信手段も皆無の中、圧倒的な人数や武器で攻めてくる相手に、数人の隊員が命を落とし、負傷者も続出する。

    撤退の途

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    2026年04月01日
  • おぼろ迷宮

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    元警視総監の老人と女子大生、オンボロアパート隣組のコンビが、町の事件を解決するミステリー。昭和のボロアパートが舞台だけに人情物語である。

    3話目の事件、過去の事件とは言え、真相を明かしたうえで追求しないのは‥?真相を追い続ける刑事の物語(百年の時効)を読んだばかりだからかもしれないが、何だか納得できなかった。刑事なのに良いのかそれで。地域のちょっとしたトラブルといった趣の他のケースとは異なり、明らかに犯罪なのだが‥

    それにしてもプリンを毎日食べ続けるのは苦しい‥カレーパンを食べ続ける(謎の香りはパン屋から)のと、どちらがしんどいだろうとと思ったが、1日で終わらないことを考えると、圧倒的に連

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    2026年03月29日
  • 普通の底

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    戻れない分岐点、積み重なる後悔。これは、あなたのそばにある『底』の物語。

    普通に生きようともがきながら、少しずつの選択ミスで貧困の深淵へと沈んでいく男。その過程を、本人から記者へ宛てられた「手紙」という形式で綴る一冊です。

    物語のトーンは、さながら現代版『私は貝になりたい』。もし映像化するなら、かつての絶望を演じきった中居正広さんが浮かびますが、今の年齢や状況を考えると無理だな。

    「普通」の足元がいかに脆いか、その没落の描写は見事です。しかし、納得がいかないのは構成。最終章で手紙の受取人である記者が「考察」を述べるのですが、それが読者であるこちらの感想を先回りして奪ってしまうような内容で

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    2026年03月24日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    ずっしりと心にのしかかる今作。
    地上の楽園とはよく言ったもので、
    その希望にあふれるネーミングと
    実際の出来事との落差には言葉を失うばかり。

    性格の異なる幼なじみの二人の
    それぞれが受けた苦しみに胸が痛んでしょうがない。
    長い時間をかけ、奇跡的な再会の末に
    本当の希望を紡ごうとするラストに救いを感じた。

    フィクションだけど、かなりノンフィクション!

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    2026年03月23日
  • おぼろ迷宮

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    ネタバレ

    日常の謎くらいのライトミステリーはこの設定で楽しいけど、警察内部の事件は違うんじゃないかな…ともやっとした。スイーツ食べる場面は面白かったけどプリンは残さず食べてほしかった。

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    2026年03月20日
  • 普通の底

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    川辺優人は意外と負けず嫌いなんじゃ無いか?
    だけどトップは諦めていて底辺の人に負けないように頑張っていたんだと思う。
    それが普通って言ってるだけで

    職と金が無くなり社会の底辺に陥った時
    犯罪に手を染めたという事は
    やはり自分の事が誰よりもかわいかったんだと思う

    死刑宣告後上告しないって言うのも
    自分を美化しいるだけで
    その内時間が経てば大好きな自分の命を守りに入る
    と思う

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    2026年03月19日
  • 普通の底

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    川辺優人には最後まで共感できなかった。
    ケーシンや高井戸、菊池との出会いは不運だと思うけど、それ以上に、他責思考で甘ったれで、自分を過大評価しながら他者を見下すような危うさが強く印象に残った。「普通」にしがみつこうとする一方で、その中身は矛盾に満ちていて、読後にはやるせなさというよりも、哀れさが強く残った。

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    2026年03月15日
  • 普通の底

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    闇バイトに手を染めた獄中の人物がジャーナリストに向けて書いた手記の体裁をとる本作は、その筆致に臨場感があり、本当に自分が巻き込まれているかのように一瞬のめり込んでしまった。

    良くも悪くも目立つところのない「普通」でありたい。なぜなら目立ったところにある人はそれがよほど傑出した長所でない限り、他人からあれこれ口出しされるから。
    かといって凡人では終わりたくない。
    このような思考は私自身も持っているし、程度の差こそあれ多くの人が少しは持っているのではないかと勝手ながら思います。

    凡人として大人になってしまうと、そんな自分を認められず、社会や生まれ育った環境のせいにしてしまう他責思考が生まれるこ

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    2026年03月15日
  • 対決

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    「男と女。性差というものが存在する限り、人間社会から生差別はなくならない。」という言葉が印象に残った。善意の発言や他愛ない話の中に点抜きがたく、無意識に蓄積された差別の根っこが残る。この辺を本書では全てにつながる問題の〈根〉を感じたと綴り問題提起する。

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    2026年03月15日
  • おぼろ迷宮

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    おんぼろアパート「朧荘」に住む女子大生
    夏芽と、同じアパートに住むミステリアスな老人、鳴滝のコンビが町で起こる事件を解決していく。
    4編からなる連作ミステリー(か?)

    大学生の夏芽と、頭脳明晰のダンディなおじさま、鳴滝の二人の共通点は、スイーツ好き。
    美味しいスイーツをたべながら町で起こる
    難事件を解明していくが、ちょっと緩い感じの
    解決方法で、過去に警察内で起きた難事件の時は、この解決の仕方はどうなんだろうと思った
    (当然トップは総辞職でしょ。いくら時効とはいえ)
    ただ、全体的にはとても読みやすい。
    この作家さんの他の作品を読んでいないため
    知らなかったが、他の方のレビューを読んで
    硬派の

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    2026年03月08日