月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 未亡旅団

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    チェチェンのテロリストとの戦いを描いた一作。

    毎回誰かの不幸な過去を感傷的に感情たっぷりに描くことで物語を進めてきたこのシリーズ。今回は誰かと思ったら、敵であるテロリストの少女と、捜査員の青年だった。

    テーマは「母」。
    母との確執や悲しい思い出のオンパレードである。
    突然の恋愛ネタにはびっくりしたけれども。
    ただまあ、今回は現在の軸の動きが中心で描かれたので前回より☆はひとつプラス。

    メロドラマに傾きがちな登場人物の中で、現実的でシニカルに描かれる姿警部の存在にほっとする。
    この後のシリーズ展開はどうなるのか。

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    2016年05月01日
  • 黒警

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    うだつのあがらない警察と中国人が義兄弟になり、腐敗した警察と戦う話。月村了衛にしてはサラッとしている印象だった。

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    2016年02月22日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    こんなに日本にテロが起こるとは,だんだん現実味を帯びてきてゾッとしながら読んだ.相変わらずの特捜部の活躍だが,今回は城木理事官にスポットが当たり,次巻に引き続く形で進退が気になるところ.由起谷警部とカティアの信頼関係は本当に良かった.「黒い未亡人」のあり方は読みながら悲しく,背後にいる武器商人たちの暗躍を思うと,このやりきれない不幸の連鎖に呆然とする.

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    2015年11月27日
  • 神子上典膳

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    剣豪時代小説。単なる時代小説と思ったら大間違い。月村了衛らしい仕掛けがある。

    重臣の謀反により、追われる身となった澪姫と小姓の危機を救ったのは、一刀流の達人・神子上典膳だった…勧善懲悪、正義の味方と思われた神子上典膳だが…

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    2015年11月16日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    分厚いなぁ、と思いつつ止まらなかった今回も。
    今回は由起谷さんと城木さんがキーパーソンでした。由起谷さんかっこよろす。

    この本読むたびに、未来のことながら間近に起こること、のように思える。そして世界のどこかでは実際すでに起きていることでもあること。

    子供のテロリストも本当に世界中にたくさんいる事実。そしてそんな子たちと対峙しなければならなくなった日本警察。そんな時にどう向き合うか、という姿を3人の機龍兵の搭乗員3人がそれぞれ見せてくれます。ライザの慟哭がその残酷さを物語っているとおもいます。

    次は短編集。楽しみだ。

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    2015年10月25日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    おもしろい。読ませる。いろんなギミックがちゃんと違和感なく配置されていて、単なるSFではなくきちんとした「物語」になっている。

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    2015年03月21日
  • 黒警

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    ネタバレ

    準主役と思っていた人情味のあるヤクザが
    あっけなく・・・。

    後半、復讐劇は何もかも上手くハマり、痛快だった反面、
    途中でバレてボコボコにされるんじゃないかと気を揉んだ。

    作中に出てくる【国際人材交流法案】は外国人を日本に
    積極的に受け入れて、人の行き来を活発化させようという
    狙いの法案。実質は人身売買を容易にする抜け穴にしようと企む国や人物の存在が。このヘンをもう少し掘り下げて欲しかった。

    何でもかんでも受け入れりゃいいってもんじゃないでしょ?治安が悪くなることが心配。お人好しだね、日本は・・・。その人達の身元は確かなの?滞在期間や滞在場所は?何か犯罪に絡んでいたら、強制的に国外退去にし

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    2015年02月20日
  • 黒警

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    ネタバレ

    最初は話の流れに戸惑う。退屈するわけではないが、キャラの設定も今一つインパクトに欠けるし、話の方向性がはっきりしないので乗り切れない。こちらも「機龍警察」がベースにあるから期待も大きい。しかし、3人の男が出会った中盤から俄然物語が動き出し面白くなってくる…。しかし、残念ながら中編程度のページ数のため読み終わっても、まるで序章が終わったような感じで食い足りない。「機龍~」に比べるとキャラの描きこみも弱いし、色々なキャラを配した割には表面を撫でた感じで終わった印象はぬぐえない。もっとぎっしり書き込んでほしかった。とはいえ水準以上の出来であるのは間違いない。

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    2014年08月21日
  • 黒警

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    面白かったが、刑事とヤクザの繋がり、黒社会との繋がりにもっと深みみたいなものがあったらもっと良かった感じです。★3.5の感じで★4です。

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    2014年04月28日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    ネタバレ

    再読
    1作目は機龍警察の紹介、2作目はライザの過去とIRFのテロ阻止、今作はユーリの過去とロシアの武器密売グループの因縁がメイン。
    機龍警察(特捜部)のメンバーの過去と現在進行する事件がシンクロして描かれる構図は過去作と同じ構図。

    しかし今回は、武器密売市場時代の恐ろしさとその壊滅をメインプロットとしながら、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、とにかくプロットの巧さに引き込まれる。
    ロシアマフィア、チャイニーズマフィア、外事、”敵”、中国、ロシア警察、様々な思惑が絡む。
    本当の敵は?そして敵の敵は?

    これほど多くの伏線やエピソードをばらまきながら上手く回収する作者の手腕は半端ではないし、濃厚

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    2014年04月05日
  • 黒警

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    のっけからやる気のない主人公に先行きの不安を感じましたが、話が転がり始めるとそんな心配も吹き飛び、気持ちのいい結末に向かってページをめくる手が止まりませんでした。ただ、少しだけご都合主義が鼻につく場面があったので★一つ減点。

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    2014年03月11日
  • テロル

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     安倍元総理殺害事件を契機に書かれたと思われる作品ーー柴田哲孝「暗殺」、湊かなえ「暁星」、そして本作ーーを読んだが、どれもパッとしない。
     月村了衛は、ライフワークともいえる機龍警察シリーズ以外の作品の質が玉石混交の傾向がある。前回読んだ「地上の楽園」が力作だっただけに、本作の出来はちょっと残念。

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    2026年06月15日
  • テロル

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    未来に希望が持てない貧困の恐ろしさをこの本を通して感じた。貧困そのものではなく、その状態から抜け出す見通しがないことが一番の問題だ。
    貧しさに日々心身を削られながらも何も希望が持てない。そんな状態こそが、陰謀論や極論に人を陥らせる。さらにエコーチェンバーが追い打ちをかけるのだ。
    今の日本に蔓延しているのは、まさしくそういった状態なのではないだろうか。
    私たちは社会課題を解決し、人々が希望を持てる社会になるように日々努力を重ねなくてはならない。

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    2026年06月14日
  • 普通の底

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    ぼくはどう生きればよかったのでしょうか?

    結局はただの責任転嫁の心理、
    ただのイイワケにしか値しない、
    この作品の核心が、潜むセリフです。


    主人公は獄中からの手紙の中で、
    自分が転落した原因を
    「両親の不仲」
    「奨学金の重圧」
    「社会の不条理」
            のせいにし続ける

    彼は「自分は悪徳コンサルや闇バイトの組織に『騙された被害者』であり、
    直接手を下して人を殺したわけではない」と
    自己弁護を繰り返す。


    他者に流され、自分の意志で選択することを放棄してきた人間が、
    究極の犯罪に手を染めてなお

    「自分は悪くない、社会が悪い」と
    本気で信じ込んでいる心理の


    グロテスクさが、

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    2026年06月10日
  • 虚の伽藍

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    お金と京都と仏教と…というドロドロの話。何かちょっと難しくて?というかちょっと苦手な感じで読み進めるのに少し苦労しました。

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    2026年06月07日
  • 半暮刻

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    ネタバレ

    自分が生きている世界や価値観とはあまりに乖離していて、特に海斗の章、これが現代の日本社会で起こり得る?起こっている?ことかと、半信半疑で読み終えた。

    本当の意味で「学び」を得たのがどちらだったかは言わずもがな。ラストの翔太と海斗の対話、それと呼応するかの如き夕暮れの描写が印象的でした。

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    2026年06月07日
  • 虚の伽藍

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    ネタバレ

    ふわふわ感を拭いきれない。
    凌玄は善か悪か…………
    最後が善になるなら、その過程が悪でも善になるのか。仏教のことはまるで知らないが、事実としてありそう。絶対に反社との繋がりはあるんだろうなと。知らんけど。
    やはり人は独りやな。
    友達と思っていても、大体は何かしら思う事があるだろうし、キレイな友達って存在するのかな。
    にしてもみんな意地悪な言い方(笑)京都のいい文化でもあるのか。京都に行きたいな。
    地下鉄とバスが意味不明過ぎてヤバかったけど。もしかしたら1番仏教を考えていたのは和久良さんだったのかも。私念が絡んでるし。面白かった。

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    2026年06月05日
  • 対決

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    ネタバレ

    かつて現実に起きた「東京医科大学女学生一律減点」の事件をベースにした新聞記者と理事の対決を描いた物語。
    わたしの記憶にも残ってるくらい衝撃的な社会事件が基盤にあるだけあって訴えてくるテーマがあって読み応えがある。

    一方で会社での一幕や理事会等々、本編には大きく影響しなさそうなところでルッキズムや性差別、パワハラ、アカハラ…その他様々なハラスメントに触れすぎててちょっとお腹いっぱいな印象。

    面白くはあるんだが、面白そうなプロットの割にキラーフレーズや心に刺さる言葉があまりなかったのは少し残念。

    綺麗にまとまった本でした。

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    2026年05月18日
  • 土漠の花

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    概ね楽しく読んだ
    展開も早くスピード感もかなりあって読みやすい。
    ただ、ストーリーとしては最初なので方から
    ほぼ想像通りで進むので、驚くところはなく
    ハードボイルドな小説といった感じか
    難をいえばそのハードボイルド以外のストーリーが面白みに欠けるので、3点

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    2026年05月18日
  • 土漠の花

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    ソマリアとジブチの国境で自衛隊の小隊が民族間トラブルに巻き込まれる冒険小説。
    仲間が次々とリタイアしていくので十分な緊張感を味わえる。

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    2026年05月17日