月村了衛のレビュー一覧

  • 黒警

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    ネタバレ

    最初は話の流れに戸惑う。退屈するわけではないが、キャラの設定も今一つインパクトに欠けるし、話の方向性がはっきりしないので乗り切れない。こちらも「機龍警察」がベースにあるから期待も大きい。しかし、3人の男が出会った中盤から俄然物語が動き出し面白くなってくる…。しかし、残念ながら中編程度のページ数のため読み終わっても、まるで序章が終わったような感じで食い足りない。「機龍~」に比べるとキャラの描きこみも弱いし、色々なキャラを配した割には表面を撫でた感じで終わった印象はぬぐえない。もっとぎっしり書き込んでほしかった。とはいえ水準以上の出来であるのは間違いない。

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    2014年08月21日
  • 黒警

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    面白かったが、刑事とヤクザの繋がり、黒社会との繋がりにもっと深みみたいなものがあったらもっと良かった感じです。★3.5の感じで★4です。

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    2014年04月28日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    ネタバレ

    再読
    1作目は機龍警察の紹介、2作目はライザの過去とIRFのテロ阻止、今作はユーリの過去とロシアの武器密売グループの因縁がメイン。
    機龍警察(特捜部)のメンバーの過去と現在進行する事件がシンクロして描かれる構図は過去作と同じ構図。

    しかし今回は、武器密売市場時代の恐ろしさとその壊滅をメインプロットとしながら、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、とにかくプロットの巧さに引き込まれる。
    ロシアマフィア、チャイニーズマフィア、外事、”敵”、中国、ロシア警察、様々な思惑が絡む。
    本当の敵は?そして敵の敵は?

    これほど多くの伏線やエピソードをばらまきながら上手く回収する作者の手腕は半端ではないし、濃厚

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    2014年04月05日
  • 黒警

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    のっけからやる気のない主人公に先行きの不安を感じましたが、話が転がり始めるとそんな心配も吹き飛び、気持ちのいい結末に向かってページをめくる手が止まりませんでした。ただ、少しだけご都合主義が鼻につく場面があったので★一つ減点。

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    2014年03月11日
  • 対決

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    女性2人の葛藤や奮闘が楽しみで手に取った。
    テーマも展開も良かったけれど、なぜか途中からちょっと冷めちゃった感が強い。同じ場所でずっと足踏みしているような感覚。
    ちょっとしたテンポや事の起きるタイミング的なものかな?
    もう少し飲み込まれたかった!

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    2026年04月17日
  • 地上の楽園

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    ふぅ~重たい話しだった。
    改めて日本人で良かったと思いました。
    どんな結末になるのか気になって一気に読み終わりました。
    ちょっと最後はあっけなかったかな
    北朝鮮の現況が知りたくなりました。

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    2026年04月13日
  • 土漠の花

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    自衛隊員が派遣先で戦闘に巻き込まれ、目の前に敵が迫った時、どのように対処するのか?

    この小説は、そんな命題がベースにあるものの、ほぼ全編息もつかせぬ壮絶な戦闘シーンの連続で、スペクタクル活劇というにふさわしい内容になっている。

    舞台はアフリカ・ソマリアの国境地帯。海賊対処のため、派遣された陸上自衛隊第一空挺団の精鋭たちが主人公となる。

    彼らの野営地に氏族抗争で命を狙われた女性が駆け込み、彼女を保護したことから抗争の相手方の攻撃を受けることになる。

    わずか12名、武器も土地勘も通信手段も皆無の中、圧倒的な人数や武器で攻めてくる相手に、数人の隊員が命を落とし、負傷者も続出する。

    撤退の途

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    2026年04月01日
  • おぼろ迷宮

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    元警視総監の老人と女子大生、オンボロアパート隣組のコンビが、町の事件を解決するミステリー。昭和のボロアパートが舞台だけに人情物語である。

    3話目の事件、過去の事件とは言え、真相を明かしたうえで追求しないのは‥?真相を追い続ける刑事の物語(百年の時効)を読んだばかりだからかもしれないが、何だか納得できなかった。刑事なのに良いのかそれで。地域のちょっとしたトラブルといった趣の他のケースとは異なり、明らかに犯罪なのだが‥

    それにしてもプリンを毎日食べ続けるのは苦しい‥カレーパンを食べ続ける(謎の香りはパン屋から)のと、どちらがしんどいだろうとと思ったが、1日で終わらないことを考えると、圧倒的に連

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    2026年03月29日
  • 普通の底

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    戻れない分岐点、積み重なる後悔。これは、あなたのそばにある『底』の物語。

    普通に生きようともがきながら、少しずつの選択ミスで貧困の深淵へと沈んでいく男。その過程を、本人から記者へ宛てられた「手紙」という形式で綴る一冊です。

    物語のトーンは、さながら現代版『私は貝になりたい』。もし映像化するなら、かつての絶望を演じきった中居正広さんが浮かびますが、今の年齢や状況を考えると無理だな。

    「普通」の足元がいかに脆いか、その没落の描写は見事です。しかし、納得がいかないのは構成。最終章で手紙の受取人である記者が「考察」を述べるのですが、それが読者であるこちらの感想を先回りして奪ってしまうような内容で

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    2026年03月24日
  • 地上の楽園

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    ネタバレ

    ずっしりと心にのしかかる今作。
    地上の楽園とはよく言ったもので、
    その希望にあふれるネーミングと
    実際の出来事との落差には言葉を失うばかり。

    性格の異なる幼なじみの二人の
    それぞれが受けた苦しみに胸が痛んでしょうがない。
    長い時間をかけ、奇跡的な再会の末に
    本当の希望を紡ごうとするラストに救いを感じた。

    フィクションだけど、かなりノンフィクション!

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    2026年03月23日
  • おぼろ迷宮

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    ネタバレ

    日常の謎くらいのライトミステリーはこの設定で楽しいけど、警察内部の事件は違うんじゃないかな…ともやっとした。スイーツ食べる場面は面白かったけどプリンは残さず食べてほしかった。

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    2026年03月20日
  • 普通の底

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    川辺優人は意外と負けず嫌いなんじゃ無いか?
    だけどトップは諦めていて底辺の人に負けないように頑張っていたんだと思う。
    それが普通って言ってるだけで

    職と金が無くなり社会の底辺に陥った時
    犯罪に手を染めたという事は
    やはり自分の事が誰よりもかわいかったんだと思う

    死刑宣告後上告しないって言うのも
    自分を美化しいるだけで
    その内時間が経てば大好きな自分の命を守りに入る
    と思う

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    2026年03月19日
  • 普通の底

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    闇バイトに手を染めた獄中の人物がジャーナリストに向けて書いた手記の体裁をとる本作は、その筆致に臨場感があり、本当に自分が巻き込まれているかのように一瞬のめり込んでしまった。

    良くも悪くも目立つところのない「普通」でありたい。なぜなら目立ったところにある人はそれがよほど傑出した長所でない限り、他人からあれこれ口出しされるから。
    かといって凡人では終わりたくない。
    このような思考は私自身も持っているし、程度の差こそあれ多くの人が少しは持っているのではないかと勝手ながら思います。

    凡人として大人になってしまうと、そんな自分を認められず、社会や生まれ育った環境のせいにしてしまう他責思考が生まれるこ

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    2026年03月15日
  • 対決

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    「男と女。性差というものが存在する限り、人間社会から生差別はなくならない。」という言葉が印象に残った。善意の発言や他愛ない話の中に点抜きがたく、無意識に蓄積された差別の根っこが残る。この辺を本書では全てにつながる問題の〈根〉を感じたと綴り問題提起する。

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    2026年03月15日
  • おぼろ迷宮

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    おんぼろアパート「朧荘」に住む女子大生
    夏芽と、同じアパートに住むミステリアスな老人、鳴滝のコンビが町で起こる事件を解決していく。
    4編からなる連作ミステリー(か?)

    大学生の夏芽と、頭脳明晰のダンディなおじさま、鳴滝の二人の共通点は、スイーツ好き。
    美味しいスイーツをたべながら町で起こる
    難事件を解明していくが、ちょっと緩い感じの
    解決方法で、過去に警察内で起きた難事件の時は、この解決の仕方はどうなんだろうと思った
    (当然トップは総辞職でしょ。いくら時効とはいえ)
    ただ、全体的にはとても読みやすい。
    この作家さんの他の作品を読んでいないため
    知らなかったが、他の方のレビューを読んで
    硬派の

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    2026年03月08日
  • 黒警

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    中身はダークな小説だが、月村作品にしては軽めで箸休め的な印象。十分面白いが、月村作品としては物足りない。

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    2026年03月06日
  • 虚の伽藍

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    ヤクザやフィクサーが跋扈する裏社会で、のし上がっていくお坊さんの物語。とにかく黒い、暗い。
    (あえての設定だと思うけど)主人公を含めて登場人物に感情移入できない。けど、これは本当にある世界かもしれない、と思うと、怖いけど読んで良かったな。

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    2026年02月18日
  • 対決

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    2026.4.5 NHKBS ドラマ、松本若菜 豊嶋花
    中堅私立医大の入学試験で、女子受験生の点数が一律減点されている――疑惑を耳にした新聞記者の檜葉菊乃は極秘取材を試みるうち、医大理事である神林晴海を突破口とみなし接触する。一方、疑惑の揉み消しを命じられた晴海は菊乃を強く警戒する。社会にはびこる女性差別と闘い、強く生きるふたりが立場ゆえに対立する。正義とは。信じるものとは。二人の「対決」の果てに見える地平を描く、傑作長編。

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    2026年02月15日
  • 普通の底

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    途中で読むのをやめようかと迷うほど、正直かなり胸くそ悪い作品でした。
    1枚目、2枚目の手紙を読んでいる間は、「どれだけ頑張って努力してきても、出会う人間次第で人生が狂ってしまうことってあるよな……」と、まだ同情する気持ちもありました。
    でも、3枚目の手紙は本当に読むのがきつくて、ページをめくる手が重かったです。
    フィクションではあるけれど、どこか現実と地続きで、決して作り話として割り切れない怖さがありました。
    しばらくは、人が死なない、ほんわかした小説を読みたいです。

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    2026年02月01日
  • 虚の伽藍

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    松恋・マライ直木賞本から。アンタッチャブルなのか、自分の性向がそうさせるのか、本書の舞台である仏教界隈の物語はあまり見ない気がする。その分興味深く、フィクションと分かりつつ、俗世と変わらない薄汚さに寒気がする。二部制の構造を取るけど、一部が同じようなパターンの繰り返しで、正直、飽きてくる。そこはさすが、二部で巻き返しが図られるので、読後の満足度はそれなりに高い。

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    2026年01月26日