【感想・ネタバレ】ガンルージュのレビュー

あらすじ

「あたしたち、最強の相棒。」
韓国最凶の特殊部隊が日本に潜入。迎え撃つは、元公安のシングルマザー&女性体育教師!?

・あらすじ
韓国の大物工作員キル・ホグン率いる最精鋭特殊部隊が日本で韓国要人の拉致作戦を実行した。
事件に巻き込まれ、人質となってしまった中学1年生の祐太朗。
日本政府と警察は事件の隠蔽を決定した。
祐太朗の母親で、かつて最愛の夫をキルに殺された元公安の秋来律子は、ワケあり担任教師の渋矢美晴とバディを組み、息子の救出に挑む。
因縁の関係にある律子とキルの死闘の行方は。そして絶体絶命の母子の運命は――。

・著者コメント
「(アクションorサスペンスor興奮に)手に汗を握りつつ、泣いて笑ってしんみりと。
私の持てる技術をありったけ投入した、あなたのためのエンターテインメントです」

解説・大矢博子

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Posted by ブクログ

月村了衛『ガンルージュ』文春文庫。

二人の女性が韓国特殊部隊と死闘を繰り広げる荒唐無稽な痛快アクション小説。ユーモラスな要素もあり、雰囲気は映画『トゥルーライズ』にも似ている。

元公安捜査官のシングルマザー・秋来律子は隠密作戦中の韓国特殊部隊に息子と息子の同級生を拉致される。息子を救出するために律子は元ロックシンガーの体育教師・渋矢美晴と共に韓国特殊部隊と死闘を繰り広げる。

律子が冷徹な殺人マシーンならば、美晴はお笑い系アマゾネスという感じで二人の掛け合いが面白く、最後まで一気読みだった。そして、美晴が元彼とよりを戻すラストに期待したのだが、それは叶わなかったようだ。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

土漠の花、機龍警察シリーズを読み終えて、ああ月村了衛作品にはまってしまうんだろうなあという予感がしたのでしばらく積ん読にしていたことを後悔(笑)それはちょっと現実離れしているだろう…というストーリーをリアリティと臨場感、ドキドキハラハラ感と独特のテンポで引きずりこむ。流石です。月村了衛作品を明日買いに行く予感がします。

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2023年04月17日

Posted by ブクログ

この作品も帯に誘われて購入しました。
「敵は韓国特殊部隊!迎え撃つはシングルマザー&女性体育教師」この対戦カードは見逃せない!と…
続編が出ればまた読みたいです。

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2020年08月04日

Posted by ブクログ

『槐』に引き続いて2作目。この2作品をまとめて読むと、この作者、「女教師」に対して偏見というか、特殊な性癖でも持ってるのかと疑いたくなる(笑)。

頭をからっぽにして楽しむべき、ストレス解消ミステリ。楽しませていただきました。あと、巻末の解説は、登場人物のモデルについて指摘していたりと、優れたものなんだけど、それだけに若干、内容に踏み込んでいるともいえるので、予備知識なしに楽しみたい方は、読後に読むことをお勧めします。

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2019年01月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

渋矢美晴
生徒の吉田を殴って、PTAから吊し上げられる。水上第二中学校の体育教師。ソフトボール部、軽音楽部の顧問。インディーズ・バンド『マッドアリス』としてそれなりに顔も名も売れているつもりでいた。三十三歳。神奈川県横浜市出身。日体大体育学部武道学科卒。バンドの絶頂期、新宿署生活安全課の刑事と付き合っていた。祐太朗の担任。

PTA会長
観光組合の役員でもある。

PTA副会長
地元商店街の世話役。

秋来祐太朗
美晴の担任する一年二組の生徒。殺人事件を目撃し、犯人に誘拐される。

秋来律子
祐太朗の母。シングルマザー。温泉旅館の清掃係。賃金が足りない分をデイトレーダーとして稼いでいる。元警視庁公安部外事二課巡査部長。誘拐された息子を奪還するために行動をする。

山岡優花
ソフトボール部のピッチャー。二年生。

高井
軽音楽部。ギター。

三原
軽音楽部。ドラム。

神田麻衣
祐太朗の同級生。保育園からずっと同じクラスの幼馴染。祐太朗と一緒に誘拐される。

橋本伸代
最近になって水上二中の学区に越してきた。

白尚民
ペク・サンミン。韓国の政治家。現大統領のライバルで、次期大統領の最有力候補。新興財閥『韓斗グループ』の後ろ盾を得て、すでに次期政権構想を練っていると噂される。

高見沢惣
警察庁警備局外事情報部外事課外事調整指導官。警視長。萩原貴之の死をきっかけに律子が警察を去ったとき、警視庁公安部外事第二課の管理官を務めていた。

萩原貴之
萩原が死んだとき、二十五歳の律子は萩原の子を身ごもっていた。

村上猛夫
外事情報部長。警視監。

徳本勝弘
警備部長。

美晴の昔の恋人
自殺した同僚からある警察の根幹を揺るがしかねない秘密の文書を託された。新宿署生安課に勤務する警部。

江口典孝
交通部長。

平岩茂
刑事部長。

柳川耕介
警視庁公安部外事二課係長。

小出
理事官。







吉虎根
キル・ホグン
十三年前、律子が将来を誓い合った恋人を殺した男。韓国陸軍特殊戦司令部第十三空輸特殊戦旅団出身。除隊後、国家情報院6級情報主事として主に国外での諜報活動に従事。特殊工作のエキスパート。


あばた面。







小出昭太郎
警視庁外事二課の理事官。

山浦昌幸
警察庁外事理事官。

野中
警察庁外事庶務係長。警部。

春日大輔
毎都新聞。

添田一成
官房長官。政界きっての韓国嫌い。

土井由樹
官房長官秘書官。高見沢とは同期の仲。


KP SWAT(警察特攻隊)出身。











倉知宏平
警備局審議官。

安西
警備局長。





泉原仙吾
十三年前の国家公安委員長。現在の与党政調会長。




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2025年10月09日

Posted by ブクログ

アラフォーおばさんとアラサーねーちゃんvs韓国特殊部隊。
設定から滅茶苦茶ですが、作者の高い技量のおかげでエンタメ小説として面白く読めました。
何も考えずに、ただスカッとしたい方にはオススメです。

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2022年11月22日

Posted by ブクログ

何時もの月村さんのアクションエンターテイメントだけど、
今回は、ちょっと戦闘シーンが物足りない。
弱者が圧倒的な強者を倒す面白さが売りなので、その辺の勘所は間違いないけど、少しマンネリ気味なのは否めない。

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2019年05月23日

Posted by ブクログ

特殊部隊vs主婦、あまりに馬鹿馬鹿しい設定が逆に潔くて良かったです。思ったより内容もしっかりしていて一気に読んでしまいました。

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2018年10月23日

Posted by ブクログ

文庫表紙のイラストが良く、思わずジャケ買いした。「機龍警察」シリーズ以外の月村作品ははじめて。

元公安のシングルマザーと元バンドマンの女体育教師が、群馬のど田舎で韓国の特殊部隊と戦う話(あらためて書くと、すごい設定だ……)。主婦と女教師によるバディ物は、斬新。ストーリーは金大中事件が下敷きでハードボイルド感が強いが、女教師のパートになるとコメディ色や馬鹿アクション感が強くなって、いい感じの緩急になっている。体育教師の武器が金属バットってのが、いいよね! 最終決戦となる舞台立ても、新鮮だった。

難を言えば、体育教師の元バンドマンという設定があまり活かされてなく、そこ周りの描写も弱いところかなあ。「マッドアリス」ってバンド名はダサいだろう……。
作中に登場していない重要人物がいたりと2作目を意識した話作りなので、次回作に期待!

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2018年10月22日

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