【感想・ネタバレ】白日のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

会社という組織に属したことがないので、仕事が出来る出来ないだけでなく、派閥が出世ややりたい仕事に携われるかという事に影響するのだという事が分かった。読めなかったり、初めて聞く言葉も多く、その点は難しかったが、ミステリー調のストーリーは読みやすかった。内通者は誰?とみんなが怪しく見えてこんな中で仕事していたら気が滅入りそうだなと思った。
飴屋はただ嫌な奴ではなかった。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

月村了衛といえば『槐』のアドレナリン全開のイメージが強烈だったので、アクションシーン皆無の本作には乗れそうで乗れないまま、それでもなりゆきが気になって終盤まで引きずり込まれました。

出版社の教育部門局長の息子の死亡は事故か自殺か。それが出版社の新規一大プロジェクトの行方に関わるとはどういうことなのか。

中学生の自殺がほぼ確定となり、その理由が「大人の事情」によって秘匿される。人として恥ずかしくない行動、自分の子どもに誇れる行動をしようと覚悟を決めた主人公。だからこそのこの結果に現実の社会でもなればいいのに。

最終章前までは☆3つだなと思っていましたが、最終章を読めば☆4つ。ゲシュタポ飴屋、グッジョブ。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ


フリースクールを更に進化させた
理想の学校作りに心血を注ぐ出版社社員が、
社会抗争に巻き込まれる中で自分自身の偏見と
本懐に向き合う物語。

いじめにあった子どもたちが、安心して過ごす
居場所となる学校という名の場所作り。
一人ひとりの尊厳を守り、自主性を育てる
希望に満ちた学園。
期待に溢れる構想に大人も子どもも心を
掴まれるが、そこに会社の利益や体裁が影を
落として足枷を作る。

綺麗事だけでは叶えることのできない
社会の現実に打ちのめされながらも、
子どものため、己の信念のため必死で抗う主人公。

立場を危ぶみ恐る姿、心の芯が揺れる様は
人間そのもので、それでも弱さは受け入れて
乗り越える強さがリアルでした。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

規模は違うけど、ちょうど職場でゴタゴタに巻き込まれてた所だったから、色んな人の気持ちがわかって凄く疲れた。

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2024年01月11日

Posted by ブクログ

月村さんの社会派小説に関心があって本作を手に取りました。私も会社員という立場ではありますが、中間管理職の苦悩や派閥争いとは縁遠い人であるので、なかなか感情移入しづらかったかなぁと。ただ、エンタメとしては面白いし、今まで自分が読んできた本とは毛色が違うので少し新鮮味もありました。

物語の主人公は出版社の教育部門で働く課長の秋吉。その出版社では、不登校やいじめの被害児童がノビノビ過ごせるオンライン学校の設立プロジェクトを推進しており、秋吉はその一端を担っていた。そんな時、局長の息子が転落死したという知らせを受け、プロジェクトの中心人物であった局長が休暇すると同時に、プロジェクトの一時休止が決まる。そして、それを不審に思った秋吉は死因や背景を探り始めるという内容。

読んだ感想としては、ミステリーベースなので、比較的読みやすかったように感じました。特に、テッパンの展開ではあると思うのですが、派閥争いが激化する中での内通者の存在は、物語にミステリーのエッセンスを加えているように感じました。個人的には、物語の結末がとても現実味があって、ここは社会派っぽいなぁと思いました。

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2023年12月29日

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