白日

白日

858円 (税込)

4pt

千日出版の教育部門で課長を務める秋吉に衝撃的な情報が入った。事業を率いる梶原局長の中3の息子が、謎の転落
死を遂げたというのだ。部署が一大プロジェクト――大手進学塾と合併し社を独立、IT企業との提携のもと、最新技
術を駆使した[引きこもり・不登校対策]を打ち出す新時代の高校を開校――に臨んでいたときだった。プロジェクトは一
時中止になり、事故ではなく自殺という噂が社内では急速に広まる。梶原とは家族ぐるみの付き合いだった秋吉は、部
下の前島と調査を開始するが、人事課の飴屋から警告される。以前から、社長派と専務派が対立する社内。会社の上層
部は秋吉に隠蔽を働きかける。少年の死という状況のもと、彼らが気にするのは自社の利益追求と保身だった。信頼でき
ない上司、暴走する部下、情報戦の様相を呈す社内派閥抗争……。もはや社内に信用できる者はいない――。子どもた
ちの未来のために新しい学校をつくる、その志を持って教育事業を推進してきた秋吉の運命は。少年の死の真相は。

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白日 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ひと言で言えば「企業サスペンス」なのかもしれませんが、「白日」という言葉が持つイメージが複雑な陰影を生み出し、月村さんならではの、人間味あふれるサスペンスに仕上がっていると感じました。

    0
    2025年06月12日

    Posted by ブクログ

    初読み作家さんでしたが、なかなか読み応えありました。

    出版社の教育部門で推し進めている新規プロジェクトである「黄道学園」。引きこもりや不登校の子どもたちにとっては理想的な学園。

    そのプロジェクトの局長の息子が転落死。自殺か事故か?プロジェクトの行方を左右する大問題!

    企業の派閥争い、隠蔽、出世

    0
    2025年12月04日

    Posted by ブクログ

    派閥争いの中で苦悩するサラリーマンが主人公だ。
    教育事業に取りんでいる出版社で、新規プロジェクトの立ち上げの最中に起こる事件…社長派と専務派の主権争いの中で、人事部がゲシュタポのように監視の目を光らせ探りを入れてくる。部下からもどうするんですか!と突き上げが続き…あらゆる苦難が中間管理職の身に襲いか

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    月村さんにしては事件が地味だった。
    その分リアルな話とも思った。本音と建前と、実際の思いときれいごとの理想と、身近な人に問われた時に何と答えたらいいのか悩むところ。
    実際にそういう問題に直面して悩んだことがあるのかな?と邪推してしまった。
    幹夫くんがとても気の毒だったと思う。

    0
    2024年06月04日

    Posted by ブクログ

    会社という組織に属したことがないので、仕事が出来る出来ないだけでなく、派閥が出世ややりたい仕事に携われるかという事に影響するのだという事が分かった。読めなかったり、初めて聞く言葉も多く、その点は難しかったが、ミステリー調のストーリーは読みやすかった。内通者は誰?とみんなが怪しく見えてこんな中で仕事し

    0
    2024年04月20日

    Posted by ブクログ

    月村了衛『白日』角川文庫。

    月村了衛としては、かなり異色の企業エンタメ小説。半沢直樹のような爽快感は無いが、心の中に優しい風が吹くようなリアリティ溢れる小説だった。

    派閥争い、噂、隠蔽と日本企業では大小少なからず様々なことが起きる。そんな欺瞞に満ちた日本企業の中で正義、正論を貫こうとする難しさ。

    0
    2023年12月26日

    Posted by ブクログ

    黄道学園は実在の「N高校」をモデルにしたのだろうか?バイト先の塾の生徒が通っていたが、自由な校風で楽しそうだった。やはり通信制の学校や不登校生徒に対する偏見を無くすことは難しい。黄道学園の開校プロジェクトを進め、その理念を誇りに思う秋吉ですらその偏見を完全には払拭できていなかった。そこまでの自家撞着

    0
    2025年10月07日

    Posted by ブクログ


    フリースクールを更に進化させた
    理想の学校作りに心血を注ぐ出版社社員が、
    社会抗争に巻き込まれる中で自分自身の偏見と
    本懐に向き合う物語。

    いじめにあった子どもたちが、安心して過ごす
    居場所となる学校という名の場所作り。
    一人ひとりの尊厳を守り、自主性を育てる
    希望に満ちた学園。
    期待に溢れる

    0
    2024年02月14日

    Posted by ブクログ

    規模は違うけど、ちょうど職場でゴタゴタに巻き込まれてた所だったから、色んな人の気持ちがわかって凄く疲れた。

    0
    2024年01月11日

    Posted by ブクログ

    月村さんの社会派小説に関心があって本作を手に取りました。私も会社員という立場ではありますが、中間管理職の苦悩や派閥争いとは縁遠い人であるので、なかなか感情移入しづらかったかなぁと。ただ、エンタメとしては面白いし、今まで自分が読んできた本とは毛色が違うので少し新鮮味もありました。

    物語の主人公は出版

    0
    2023年12月29日

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