月村了衛のレビュー一覧

  • 半暮刻

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    考え方の違いはどこまでいっても埋まらないのか。
    考え方じゃなくて価値観かな。それが良いと思うからこそ、理解が進まない。悪気があるわけではなく、それが正義だと信じている。
    誰にでも当てはまる。流されるのではなく、理解するのでもなく、受け止める。受け入れるのではなく、受け止める。良い悪いじゃない。そうゆう世界で生きているんだよなぁ。

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    2024年12月15日
  • ビタートラップ

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    サクサク読めた。
    内容は重すぎず軽すぎず、いや、ちょっと軽めかな。本当にこんな世界あるかなぁ、って感じ。

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    2024年12月12日
  • 半暮刻

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    ネタバレ

    現代ノワール小説で、前半はホストの職業安定法違反を後半は電通五輪汚職を彷彿させる作品です。
    主人公は施設出身の翔太と名門大学生の海斗で、前半の前半で二人がタッグを組んで女性たちを風俗に送り込んでグループトップテンにのし上がっていく様は裏社会の成功物語風で面白かったです。
    しかし、グループが摘発されてからの二人の状況がまるで逆になっていて、面白いと思ったことも被害者の立場を考えると不謹慎であると反省しました。
    第一部で改心する翔太と第二部で転落しても反省しない海斗は本当に対照的でした。
    サイコパス的な海斗の続編があるのではないかとさえ思える不気味な終わり方でした。

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    2024年11月29日
  • 脱北航路

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    月村作品
    某国による拉致被害者の帰国を図る亡命軍人たち
    こんな事が起こり得るかは別として
    両国の反応は大方こんな感じなのかも…
    物語はエンタメとして消化できてるが
    題材の割に厚みは感じなかったかも
    両国の意思決定機関の描写や登場人物をもっと深掘りして欲しかった

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    2024年11月17日
  • 対決

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    ▼月村さんという作家さんは初めて読みました。エンタメ犯罪警察小説、みたいなところを主戦場とされているキャリアの小説家さんのようですね。これはまあ、言ってみれば「記者モノ」。

    ▼数年前に実際にあった、

    <医科大学が、軒並み、女子学生は一律減点して、つまり男子をえこひいきして合格者を出していた>

    という案件が、言ってみればスクープされるまでの物語。ネタは事実で、物語はフィクションなんでしょう。

    ▼何が「対決」かというと、

    報道しようとする側
    <全国紙の社会部の女性記者=シングルマザー40代後半くらい?>

    VS.

    隠蔽しようとする側
    <有名私大医科大学の女性理事(医師でなく事務方から這

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    2024年11月16日
  • 脱北航路

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    ホントにこんなことが起こってくれたら、と願っている家族はどれくらいいるんだろうか?
    その人たちが嫌な気にならないと良いんだけどなと思った。

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    2024年11月14日
  • 対決

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    ちょうど今、男女間格差について書かれている本も読んでいて、日本は政治でも経済でも世界に大きく差をつけられてることを再認識。
    その問題とこの作品とどう結びつけたら良いのかなと、頭を捻りながら感想を書きつつあるけど上手くまとまらない。汗

    作品のキーマンである、いち教授が決着の鍵を握っていたけども、その鍵を見つけだし扉を開く女性記者の執念には負けるな頑張れと応援しがいが最後まであった作品だった。

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    2024年11月01日
  • 対決

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    晴海の理事会世代の方が読んだらどう思うのかが気になる。
    この作者さんは男性なのかな。
    だとしたら菊乃並みの取材をなされたんだろうなーと感服。

    私自身、男女差別に関してはしょうがないよね。と思ってしまってる側で不正入試の本音と建前はすごい分かる。
    でも菊乃や晴海のように先陣を切ってくれる人がいることにも感謝しなくちゃいけないなぁ。と。


    最後にでてきた有希恵の名前に、あなた急に誰?!?!とページを遡ったのが疲れました(笑)

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    2024年10月31日
  • 半暮刻

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    フィクションなんだろうけど、虚構とは思えない闇だった。

    どんなに非難されても自分に非があるとは思わない人。時と場合によって、自分に非があることを認めたり、認めなかったりする人。
    いかにも人間らしい。 

    罪の意識を持てるか否かで、生き方は大きく変わると思った。

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    2024年09月04日
  • 対決

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    対決の期待感がどんどん高まっていただけに、終盤が少しサラッとしていて、残念に感じてしまった。さらに深く入って欲しかったかな。

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    2024年09月01日
  • 半暮刻

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    まさに半グレ時だった!
    2人の対象的な若者がタッグを組み
    巧みに女達を口車に乗せ風俗に
    追い込んでいく。
    それは、城有と言うグレーゾーンの
    男が解いた黒いマニュアル本だ。
    常に高みを目指した者が手に出来る
    成功と権力。
    2人はそれを人生の学びだと歓喜する
    が、2人の運命は各々の出自によって
    1人は刑務へもう1人は何も無かった
    様に元の恵まれた世界に戻って行った。
    その後何事も無かった様に海斗は
    アドルーラーと言う一流企業に就職し
    都市博の室長補佐にまで出世していた。
    それはカタラ城有の教えを元に
    実践してきたからだ、向上心の無い
    者はクズ同然だと言う思いと共に。
    刑務所から出た翔太はヤクザにな

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    2024年08月22日
  • 対決

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    社会的なテーマで、事件にも
    なった問題を考えながら読めました
    差別的な問題は非常に興味があるので
    他の小説も読んでみたいと思えました

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    2024年08月15日
  • 対決

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    半暮刻で初めて月村さんの本を読んだ時も、かなり女性差別について重く取り上げてる印象が残っていた。今回も女性同士の対決、また、女性軽視の社会との対決の話だった。北先生と神林の言い合いの中で、「北先生は戦いすぎた」というセリフが非常に印象に残った。女性差別は無くならないかもしれないが、少しずつ良い方向に向かっている。昔の女性は選ぶという選択肢すら考えられないぐらい縛られていたのだろう。自分が持っている当たり前の感覚は常に変わり続けていることを忘れずにいたい。

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    2024年08月11日
  • 暗鬼夜行

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    小説家になるという夢に破れ 中学の国語教師となった汐野悠紀夫。小規模校の野駒中学校は読者感想文に力をいれ、汐野がその指導にあたっていた。

    汐野はその年の読書感想文コンクールに、顧問を受け持つ文芸部の部員 藪内三枝子の作品を出品。作品は市の代表に選ばれる。しかし三枝子の作品は 過去の受賞作の盗作だというメッセージが 生徒間のLINEに回ってくる。

    学校側はLINEをデマで片付けようとするも、その内容は保護者間のLINEであっという間に広がる。三枝子が教育委員会会長の娘であったことから、問題は野駒中を廃校にして小中一貫校にする賛成派と反対派の保護者対立にまで発展。

    その様子が何者かのリークに

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    2024年06月22日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

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    シリーズ第二弾。
    ライザの過去が絡んでくる話。
    舞台設定とかみて敬遠する読者もいるかもしれないが、勿体ない。後編も楽しみ。

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    2024年06月21日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    パトレイバーのハード版って感じでいかがでしょうか。
    パワードスーツが出てくる近未来警察もの。
    色物かと思っていたがそんなことはなかった。☆3.5。次も読んでみよう。 

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    2024年06月03日
  • 東京輪舞

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    ロッキード事件やオウム真理教事件など、70年台から現在に至る犯罪史に基づいて展開される公安部外事課の警察とスパイとの戦いを描いた本書。

    正義感だけでは務まらない警察の闇や、そこから透けて見える日本政府の闇、真実に近づくと上司に捜査を打ち切られるなど、色々と納得いかず悩む主人公が救われなさすぎて、これがリアルな警察の姿なのかもと思ってしまった。

    また本書は、当時アメリカに与しない田中角栄という気骨ある首相がいたことを見直す良いキッカケとなった。

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    2024年05月28日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    読む本が無かったので久々に再読

    大好きなシリーズの第一作
    細かい部分を結構忘れてて思ったより楽しめた
    この後内容も表現力も上がって行くのを知ってるからかやはり物足りなく感じてしまう

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    2024年03月09日
  • 奈落で踊れ

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    読み始めは相当ワクワクして読み進めたが中盤から緩んで緊張感が薄れた。
    主人公である「大蔵省始まって以来の変人」も触れ込みほどの鬼才振りは作中感じなかった。
    ラストの行為も想像できたので特に驚愕でもなかった。
    月村さんらもっと面白い話に出来たのにと残念な思いの方が強いかな。

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    2024年03月01日
  • 白日

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    フリースクールを更に進化させた
    理想の学校作りに心血を注ぐ出版社社員が、
    社会抗争に巻き込まれる中で自分自身の偏見と
    本懐に向き合う物語。

    いじめにあった子どもたちが、安心して過ごす
    居場所となる学校という名の場所作り。
    一人ひとりの尊厳を守り、自主性を育てる
    希望に満ちた学園。
    期待に溢れる構想に大人も子どもも心を
    掴まれるが、そこに会社の利益や体裁が影を
    落として足枷を作る。

    綺麗事だけでは叶えることのできない
    社会の現実に打ちのめされながらも、
    子どものため、己の信念のため必死で抗う主人公。

    立場を危ぶみ恐る姿、心の芯が揺れる様は
    人間そのもので、それでも弱さは受け入れて
    乗り

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    2024年02月14日