あらすじ
テロや民族紛争の激化に伴い発達した近接戦闘兵器・機甲兵装。新型機〈龍機兵〉を導入した警視庁はその搭乗員として三人の傭兵と契約した。警察組織内で孤立しつつも彼らは機甲兵装による立て籠もり現場へ出動する。だが事件の背後には想像を絶する巨大な闇が広がっていた……日本SF大賞&吉川英治文学新人賞受賞の“至近未来”警察小説シリーズ第一作を徹底加筆した完全版。
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カッコいい……(←全感想)
「機甲兵装」っていう二足歩行のロボット(パワードスーツ?)の描写が本当に全部カッコいい……。 ロボットって、例えばエヴァみたいなアニメだと、絵や声優の演技、モノローグ、解説役のセリフで「操縦」を描くけど、登場人物が「ウワッ」って顔をしかめて言ってると、「何か……痛そう……!」ってなるんだけど(さもしき私の観察力)
「機龍警察」は小説なのでロボットを100%BMI操縦(脳の信号で機械操作するやつ)に切り替える時に「痛みとともに感覚が入れ替わる。」と文章で明記してあるので、アニメには無い別の実在感。滾っちゃうなぁ。 「そうか。痛いのね……」みたいな。どれくらい痛いかは読者の想像力にお任せね、みたいな。 ……ふむ?痛がる、姿警部……?若白髪のひょうひょうとした偉丈夫が痛みを我慢して……?ハッ……!ガタッ!!(起立) スッ……(着席。まだ一巻しか読んでないので色々漁るわけには行かない、の表情) ロボットの事ばかり書いたけど、機甲兵装の操縦者たちは傭兵出身(しかも一人は元テロリスト)で警察組織の軋轢がすごい。過去に色々ありまくりの登場人物だらけだし、組織物の小説としても面白かった。次の巻も読みたいな~。
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完全版は読んでなかったので、ここから最新作までいけたらいいな。
めっちゃハードボイルドな感じ。
国際犯罪なんかも絡んできて、この泥臭い感じがいいですね。
機龍で民間人を轢きまくるとことか楽しいです。
Posted by ブクログ
搭乗型ロボットの警察モノ。と一口で言ってしまうと、よくある設定と思われてしまうが、その鉄板の設定が好きなものには刺さる。できる上司と優秀な部下たちとスペシャリスト。まあまあご都合主義なところがあっても、そこがいい。
命すれすれの攻防戦や裏工作などの緊張感が大変面白い。シリーズ一気読み必至の作品。
Posted by ブクログ
ガ○ダムみたいな巨大ロボットが好きな人にはオススメ。警察がテーマだし、正確にはパ○レイバーなのかもしれない。
ミステリとして出ているので、ミステリ×ロボット?と思いながら読んだ。普段読んでいるミステリと違って、伏線を張った謎解きというよりも、警察が地道に手掛かりを集めて、犯人に辿り着くという構図だった。
結果、すごく面白かった。
キャラクターも魅力的で、彼らの背景がしっかり描かれているのがグッド。
だが、人間関係はギクシャクしており、特に警察間の縦社会、手柄争い、内輪な世界は読んでいて、良い意味でイライラする。
個人的に推しキャラができたので、シリーズの続編を早くも手を出したいと思っている。楽しみ。
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再読だが、やはり面白い。
シリーズ最初なので、特捜班の設定や立ち位置、機龍そのものの説明なども緻密だが、だれないようにドラマや捜査活動が上手く織り込まれている。
意外とキャラが多いがどのキャラも丁寧に描かれているし、基本的なドラマがしっかりしているうえに、アクションシーンも描写がうまく緊迫感がある。
全てにおいて文句のつけようがない完成度の高さ。
いつかこれの映像化作品を見てみたいが、今の日本の映画界では無理だろうから、Netflix辺りがしっかり製作費を出しくれればいいのだが。
Posted by ブクログ
ずっと読むべきだと思いつつ勇気が出なかった本。
警察小説寄りのSFかと思いきや、SF要素の入った警察小説だった。登場人物が多いのに、それぞれみんなキャラが濃くて、龍機兵登場要員の3名は特に過去の生い立ちが気になる!みんなそれぞれ覚悟があって、今の位置にいると思うけど、早く詳しく知りたい!!!
ガンダムみたいに、ロボットに乗って闘うシーンはかっこいいし、迫力があって、かといって警察小説としての醍醐味もきちんとあって、久しぶりにハマりそうなシリーズ小説に出会えた気がする!
Posted by ブクログ
機龍警察シリーズ第1作。
月村了衛先生初読。
凄い熱量の作品だった。
警視庁に設立された特捜部には機甲兵装という近接戦に備えた戦闘型兵器があり、その中の新型機である龍機兵を操るためにテロリストや傭兵などがいる。また、この特捜部は警察内部からも目の敵にされており、孤立している。
立てこもり事件が発生してからの怒涛の展開は凄かったし、この作品だけでは描き切れないような巨大な闇に立ち向かうのも面白い。
傭兵たちの過去も描かれておりシリーズを通して明らかにされていくと思うので楽しみ!
早く続編も読みたい!
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Audibleで聴了。
やだもう、最高か…
ちょーたのしかった。
結局こういうロボット市街ドンパチが好きなんだよ…寄せ集めが活躍する話が好きなんだよ…久々にオタの血が騒いだわー。
脳内でキャラデザ恩田尚之で読んでました…
舞台も近場なもんで耳読書最高でした…シリーズどんどんいくぜ。
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オーディブルで。
最初は、人がたくさん亡くなるので読むのをやめようかと思ったが、個性的な登場人物やスリリングな展開、
かっこいいアクションの戦闘シーンがあり
一気に聴いてしまった。今後のシリーズが楽しみだ。
Posted by ブクログ
いわゆるSF裏警察モノ。たまにはこういう真面目に考えなくても良い小説が必要。ごく近未来の日本でロボット技術の高度化によって犯罪者がロボットスーツを悪用して凶悪犯罪を行うようになっている。これに対抗するための機甲警察が組織され、その中でも特権的な特殊傭兵チームがある。この特殊技術を奪おうとする犯罪者集団と対峙し、警察内での抗争にも巻き込まれる傭兵チーム、と、よくある話だが、キャラクターの豊かな個性と、小説中に散りばめられた伏線とその回収がとても良くできていて、純粋に楽しめる。シリーズもので、次の一冊が楽しみ。
Posted by ブクログ
おんもろおおおおおおおおお。
ひたすらに怒涛。
確かに序盤はカタカナやなアルファベットやらで小難しく見える。
しかし読み進めるにつれ、そこまで細部に目を向けなくてもいいことに気づく。
この作品の魅力は多くのものに開かれているのである.
そこからはもうとんでもない疾走感だった。
特に最後の120ページほどは。
月村了衛はエンタメを描くのがバカ上手いと聞いていたが、これはすごい。
ドンパチ描くの上手すぎでしょ笑
久しぶりに身体感覚が消える没頭感を読書で得られた。
新世界より、以来。
また生きる楽しみが一つできました。
月村了衛さんありがとう。
Posted by ブクログ
現在進行中のシリーズに手を出すのに多少ためらいはあったが、長編というより連作っぽいのと、月村さんなら途中で投げ出さないと信じ手に取る。相変わらず心地よいスピード感。時に長い回想シーンに興ざめる場面もあるが、10年以上昔の作品とは思えない。とりあえず現在発行されている分までは読もう。
Posted by ブクログ
月村先生の代表作といえば機龍警察だよねってことで欺す衆生からきました。
映像化したら相当おもしろいんじゃないかな?と思う。わたしの頭の中では小さめトランスフォーマーみたいなのが戦闘をしてるイメージなんだけど、映画にならないかな(もうなってるのかな)
あまり余計なことを考えず設定の面白さを楽しむ、アクションを楽しむ作品かな!
Posted by ブクログ
月村作品ということで手に取った
いきなり龍機兵が登場して『むむむ…パトレイバーか?』となったが、次第に警察物のリアリティと異色の傭兵達のドラマに引き込まれていった
現代社会とSF世界がARのようにレイヤーが重なり没入できる世界観になってます
Posted by ブクログ
SF警察小説。頻出する軍事用語、兵器、警察の符丁、ロボ。好きな人には堪らん世界観。
登場人物が多いので、二三人で読んで貰えたら嬉しい。妄想だけど兄者メインのツーブロさんにやって欲しい。好きでしょ〜?ねぇ?
ライザとミドリの関係性がドラマチックで良き。
ドラグーンの名前が厨二心を熱くする。
事件発生場所がことごとく身近で、明日行ったら弾痕とかドラグーンの戦闘跡とかあるんかなとか考えてしまった。
内容としては正体の見えない敵との開戦くらい。フーグオとスガタの因縁はも少し根深かいのかと思ってたのですこーし物足りなかった。
今後もっと壮大なスケールになるのだろうか。
フクダイクミさんのマンガも読んでみたい!
Posted by ブクログ
いきなりたくさん犠牲者がでるし描写がちょっと生々しいから最初は読むのやめようかな?ってなったけど創作だからと思ってがまんして読んだらけっこうおもしろかった
ライザと緑さんが気になる〜仲良くなれなくてもいいので信頼を重ねていってほしい…
姿さんのキャラクターがすごく良かったしたぶんこの話の主人公なのかな
Posted by ブクログ
日本警察と契約し機甲兵装「ドラグーン」に搭乗する特捜班3人の確執をきっかけに展開する第一部。元傭兵、元ロシア警察、元テロリストのキャラクターはもちろん、彼らを指揮するキレキレ沖津部長も魅力。
Posted by ブクログ
戦闘用ロボットが存在する近未来、それを取り巻く世界観。市街地でのドンパチ含めて、ありえない日常が「あり得そう」と感じさせるその熱量が素晴らしい。
傭兵が日本の警察にいる、というのが最も大きな嘘、という解説がなるほど、それ以外がすべて「日本的なる」描写で固められ、そこを破ろうとするはぐれものたちの物語として大変面白い。
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近未来の警察小説という初めて読むジャンル。文字だと自分の想像力では、機甲兵装がどんなものなのかイメージが難しいけど、エンターテイメントとして結構面白くあっという間に読み終えた。映画化したら是非みてみたいけど、日本の映画会社じゃあ駄作で終わりそう…。
「土漠の花」が凄く良かったけど、この機龍警察はシリーズものの小説ということで、続けて読んでみよう。
Posted by ブクログ
月村作品は、エンジュや土漠の花から入った
ので、デビュー作の本作は、読んでいても、
すんなり受け入れられた
ラストシーンは、映画を観ているような感覚
で読み応え充分だった
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パトレイバーのハード版って感じでいかがでしょうか。
パワードスーツが出てくる近未来警察もの。
色物かと思っていたがそんなことはなかった。☆3.5。次も読んでみよう。
Posted by ブクログ
読む本が無かったので久々に再読
大好きなシリーズの第一作
細かい部分を結構忘れてて思ったより楽しめた
この後内容も表現力も上がって行くのを知ってるからかやはり物足りなく感じてしまう
Posted by ブクログ
シリーズ・・・読もうか、ここでやめておこうか。
少し熱をさましてから、読むしかないかな。
2010年刊行で、たかだか13年前なのに
かつてのヒーロー・キモノに違和感がある。
それだけ現実が激変しているし、
情報過多な今日の味気無さか。
結局、オチは変わらないというになってしまうのかな。
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これからどうなるか。中々作り込んだ世界観。ただ、人物と世界観の理解に時間がかかり、展開とワクワク感による没入感が少し弱かった。
続編を読めば読むほどに、多分面白くなるだろう。
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海外ドラマの第一話を見ている印象。後半からは引き込まれて一気に読んでしまったが、前半はなかなか進まなかった。
ここで撒いたキャラクターや設定がその後どのように展開されるのか、続巻も読んでみたい。
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月村さんの作品は割と好きで読みましたが機龍警察のシリーズは未読でした。毎年愛読している「このミス」にこのシリーズが何度もランクインしていて、ずーっと気になってはいました。読むなら最初からとこの完全版を読むことに。
ロボットものが好きな人は痺れるだろうなと。映像化に向いているかも。私は人間模様を読みたいので3人の機龍兵の方や、関わる人達の個性を楽しみました。
Posted by ブクログ
ド派手なロボットアクションと有人兵器が存在する警察内部の混乱! 近未来SF警察小説 #機龍警察
現実には存在しないロボット有人兵器がある世界。我が国日本においても有人兵器が入り込んでいた。ある日テロ組織によって三体の兵器が使われ、警察も有人兵器の龍機兵で対抗する。しかし警察組織内では、有人兵器や傭兵たちの扱いが問われており…
近未来SF警察小説ですね、いやーよくできてます。
ガンダムのような兵器が現実になると、いったい世の中や警察はどうなるのか、小説ながらもリアルに描けている傑作です。ただミステリー要素は少なく、警察組織とテロ組織の戦い+内部のゴダゴタ劇がメイン。
本作はなによりガチンコに有人兵器が描かれており、ワクワクがとまりませんね。テロ組織とのアクションがすさまじく、盛り上げ方もお上手。エンターテイメント性がとても素晴らしい作品でした。
そして登場人物のクセ強いっ そして仲が悪すぎ!
正義感というよりプライドの争いですね、いやぁ醜い争いが下品でイイ!
しかしながら、ひとりひとり心の底にある信条がヒシヒシと伝わってきて魅力的なんですよね。
残念なのはミステリー要素が少ない点と切れ味が今一つな点。
十分強みがある小説なので我儘かもしれませんが、個人的にはロボ兵器と警察内部の争いだけでは物足らなかった。ただ、テロとの戦や警察組織の話は続くんだろうなという感じで終わったので、次回作にも期待しちゃいます!
そして本作はやっぱりアニメ、映画で是非見たいですね~
ロボットアクション、SFが好きな皆さんには是非おすすめしたい作品でした。