月村了衛のレビュー一覧
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元作家志望、現在中学の国語教師・汐野。学校では読書感想文コンクール選考の責任者となっている。代表となった生徒の作品が盗作だとSNS上で投稿された。盗作なのか悪戯なのか、校長・他教員、生徒家族、地方議委員まで巻き込み波紋は広がる。
教育現場だけでなく、地方政治の問題、心の闇まで広がっていたよ、それにそれぞれのダークな部分思いっきり出てた。
物語ではあるものの、学校の先生は改めて本当に大変だなあと思ったのと、問題の中学生が怖かったなあ。汐野の周りは歪んだ人ばかり。そんな人たちが汐野を奈落に突き落とす、げっそりしながら読み終えました。『山月記』よく読んでおくといいかも。 -
Posted by ブクログ
会社の方から勧められて読んでみました。
あらすじを読むと、一見ホラーっぽいのかなと思いましたが、エンタメ性のあるアクション劇でした。次々と様々なことが起きるので、グイグイと引き込まれ、一気に読んでしまいました。
ハングレ集団が金のために殺戮を繰り返したり、あの人が○○だったりと驚きながらもツッコミしたくなる部分がありましたが、とても面白かったです。また、問題ある人が実は過去にこんなことがあったりと隠された真実が次々と出てくるので、飽きさせませんでした。一人一人にスポットライトが浴びられていて、なおかつ活躍しているので、「アベンジャーズ」を見ているような感じがしました。みんな輝いていました。
残虐シーンはあるものの、表現がスタイリッシュでした。
特に対決シーンは、テレビで見る殺陣のようにお互い打ち合わせしているような印象がありました。一つ一つの動きが、「型」のようにキチッとしていて、それがスタイリッシュに感じ取ったからかもしれません。
さすがに映像化すると、R15に匹敵するくらい、残虐シーン満載ですので、無理かと思います。
そんなに重厚感はないのですが、一つのアクション映画として楽しめたので、あまり考えずに読むことをお勧めします。 -
Posted by ブクログ
まず第一印象は、時代小説っぽいなってこと。ハヤカワの百合SFフェアで買ったから、びっくりした。ネーミングセンスもどことなく時代小説というか、伝奇物っぽい。はっきり言えば、厨二臭いとも言えて、凄いカロリーが高い。とは言え、文章力のお陰で、痛々しくなく格好良いと言える絶妙なバランスで、雰囲気を醸し出すのに一役買っている。
難点としては和洋折衷というか、独特の世界ビジュアルのせいで、少し情景が想像しづらいこと。一方で、戦闘描写は凝った文体の割には分かりやすいし、演出も好み。機忍法を使ったバトルは、根底の理論がSF風味に味付けされてはいるけど、説明も結構分かりやすいし、味がある。
百合としてはどうかと言えば、そういう要素もある伝奇物、というレベルかなという感じ。とは言えそこに着目して読めば、個人的には好みな関係性が描き出されていたので、満足度は高い。また、百合に限らず心理描写には割合凝っていたように思う。