月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    歴史的事実と、あってしかりと思わせる設定やストーリーが混然として、この話の世界に引き込まれる。
    何回読んでも面白い。

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    2017年08月19日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

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    機龍警察シリーズ第2弾の完全版
    北アイルランドのテロ組織IRFが日本で計画するイギリス高官の暗殺。わざわざ遠い日本での暗殺の裏にある目的は何か?

    特捜部の3名の傭兵のライザが主役。
    北アイルランド紛争の歴史を踏まえたライザの過去の話が読み応えある。

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    2017年08月19日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    2014/7/26
    話は目新しいものではない。よくあるパターン。しかし、緊張感のある文体や巧みな言葉選びにより、心躍らせられることしばしば。このシリーズは文句なく面白い。ファンになった。続編では、まだまだ語られていない人物の過去や「敵」との攻防が繰り広げられるのだろう。楽しみだ。

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    2016年12月15日
  • コルトM1851残月

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    廻船問屋の番頭を表の顔にして裏の世界でのし上がろうとためらいなく人を殺める男、その懐には最新の得物が隠されていた。一癖も二癖もある登場人物たちと派手なアクションシーン、そして行き場を失った男と女が交わした情の先に見たほのかな光。江戸の闇社会を舞台にした見事な犯罪小説であり、一気読み間違いなしのエンターテインメント。

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    2016年05月29日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    チェチェンのテロリストとの戦いを描いた一作。

    毎回誰かの不幸な過去を感傷的に感情たっぷりに描くことで物語を進めてきたこのシリーズ。今回は誰かと思ったら、敵であるテロリストの少女と、捜査員の青年だった。

    テーマは「母」。
    母との確執や悲しい思い出のオンパレードである。
    突然の恋愛ネタにはびっくりしたけれども。
    ただまあ、今回は現在の軸の動きが中心で描かれたので前回より☆はひとつプラス。

    メロドラマに傾きがちな登場人物の中で、現実的でシニカルに描かれる姿警部の存在にほっとする。
    この後のシリーズ展開はどうなるのか。

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    2016年05月01日
  • 黒警

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    うだつのあがらない警察と中国人が義兄弟になり、腐敗した警察と戦う話。月村了衛にしてはサラッとしている印象だった。

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    2016年02月22日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    こんなに日本にテロが起こるとは,だんだん現実味を帯びてきてゾッとしながら読んだ.相変わらずの特捜部の活躍だが,今回は城木理事官にスポットが当たり,次巻に引き続く形で進退が気になるところ.由起谷警部とカティアの信頼関係は本当に良かった.「黒い未亡人」のあり方は読みながら悲しく,背後にいる武器商人たちの暗躍を思うと,このやりきれない不幸の連鎖に呆然とする.

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    2015年11月27日
  • 神子上典膳

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    剣豪時代小説。単なる時代小説と思ったら大間違い。月村了衛らしい仕掛けがある。

    重臣の謀反により、追われる身となった澪姫と小姓の危機を救ったのは、一刀流の達人・神子上典膳だった…勧善懲悪、正義の味方と思われた神子上典膳だが…

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    2015年11月16日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    分厚いなぁ、と思いつつ止まらなかった今回も。
    今回は由起谷さんと城木さんがキーパーソンでした。由起谷さんかっこよろす。

    この本読むたびに、未来のことながら間近に起こること、のように思える。そして世界のどこかでは実際すでに起きていることでもあること。

    子供のテロリストも本当に世界中にたくさんいる事実。そしてそんな子たちと対峙しなければならなくなった日本警察。そんな時にどう向き合うか、という姿を3人の機龍兵の搭乗員3人がそれぞれ見せてくれます。ライザの慟哭がその残酷さを物語っているとおもいます。

    次は短編集。楽しみだ。

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    2015年10月25日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    おもしろい。読ませる。いろんなギミックがちゃんと違和感なく配置されていて、単なるSFではなくきちんとした「物語」になっている。

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    2015年03月21日
  • 黒警

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    ネタバレ

    準主役と思っていた人情味のあるヤクザが
    あっけなく・・・。

    後半、復讐劇は何もかも上手くハマり、痛快だった反面、
    途中でバレてボコボコにされるんじゃないかと気を揉んだ。

    作中に出てくる【国際人材交流法案】は外国人を日本に
    積極的に受け入れて、人の行き来を活発化させようという
    狙いの法案。実質は人身売買を容易にする抜け穴にしようと企む国や人物の存在が。このヘンをもう少し掘り下げて欲しかった。

    何でもかんでも受け入れりゃいいってもんじゃないでしょ?治安が悪くなることが心配。お人好しだね、日本は・・・。その人達の身元は確かなの?滞在期間や滞在場所は?何か犯罪に絡んでいたら、強制的に国外退去にし

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    2015年02月20日
  • 黒警

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    ネタバレ

    最初は話の流れに戸惑う。退屈するわけではないが、キャラの設定も今一つインパクトに欠けるし、話の方向性がはっきりしないので乗り切れない。こちらも「機龍警察」がベースにあるから期待も大きい。しかし、3人の男が出会った中盤から俄然物語が動き出し面白くなってくる…。しかし、残念ながら中編程度のページ数のため読み終わっても、まるで序章が終わったような感じで食い足りない。「機龍~」に比べるとキャラの描きこみも弱いし、色々なキャラを配した割には表面を撫でた感じで終わった印象はぬぐえない。もっとぎっしり書き込んでほしかった。とはいえ水準以上の出来であるのは間違いない。

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    2014年08月21日
  • 黒警

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    面白かったが、刑事とヤクザの繋がり、黒社会との繋がりにもっと深みみたいなものがあったらもっと良かった感じです。★3.5の感じで★4です。

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    2014年04月28日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    ネタバレ

    再読
    1作目は機龍警察の紹介、2作目はライザの過去とIRFのテロ阻止、今作はユーリの過去とロシアの武器密売グループの因縁がメイン。
    機龍警察(特捜部)のメンバーの過去と現在進行する事件がシンクロして描かれる構図は過去作と同じ構図。

    しかし今回は、武器密売市場時代の恐ろしさとその壊滅をメインプロットとしながら、三つ巴四つ巴の闘いが繰り広げられ、とにかくプロットの巧さに引き込まれる。
    ロシアマフィア、チャイニーズマフィア、外事、”敵”、中国、ロシア警察、様々な思惑が絡む。
    本当の敵は?そして敵の敵は?

    これほど多くの伏線やエピソードをばらまきながら上手く回収する作者の手腕は半端ではないし、濃厚

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    2014年04月05日
  • 黒警

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    のっけからやる気のない主人公に先行きの不安を感じましたが、話が転がり始めるとそんな心配も吹き飛び、気持ちのいい結末に向かってページをめくる手が止まりませんでした。ただ、少しだけご都合主義が鼻につく場面があったので★一つ減点。

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    2014年03月11日
  • 普通の底

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    主人公は最終的に特殊詐欺に手を染めることになって警察に捕まるのですが、実際に特殊詐欺をやった若者たちもこういう普通のどこにでもいる人間なんだろうと思います。
    貧すれば鈍する、という言葉通り、貧困や借金、失業などで行き詰まったり追い詰められてこうした犯罪に手を出す羽目になるんだろうな、と。
    一度、正規のレールを外れてしまうと、そこから這い上がることがほぼ不可能な今の日本社会はおかしい。
    闇バイトに手を出す若者を、個人の責任にしている限りこういう犯罪はなくならないのだろうと思います。

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    2025年12月13日
  • 虚の伽藍

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    こういう本はハードボイルドと言うのだろうか、最近のんびりした本をよく読んでたのでハラハラドキドキ刺激的でした。
    田舎寺の息子が京都の宗派の本山に入り、フィクサーやらヤクザやら何でもありでのし上がっていく話。
    リアリティがあって本当にありそうに思えてくる。
    面白かったです。

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    2025年11月30日
  • 虚の伽藍

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    一部はすごく面白い。その反動か、二部は少し面白味がダウン。人生も小説も、ある程度の高みまでの行き方、道中が面白いのだろう。トップ争いは、坊さんでもサラリーマンでも、同じようなものかなと思った。

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    2025年11月25日
  • おぼろ迷宮

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    ネタバレ

    月村了衛さん初読み。題名と表紙と帯から、昭和の佇まいを残すアパート「朧荘」を舞台に女子大生と正体不明の老人が織りなすちょっと不思議なファンタジーかと思ったら、おもいっきりミステリだった。しかもちょっとコメディタッチ&食レポを含む。最後の数行は題名にそった感じなのだが、無理やり付け加えたようで、なんかもやっとする終わり方。夏芽は大学3年生に進級が決まり、朧荘の存続も決まった。そして最後の語りを考えると続編があるのかなぁという感じでした。榊先生と剛田刑事のその後も気になるし。

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    2025年11月24日
  • 虚の伽藍

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    一部はキャラが立って良かったが、二部からキャラの個性がトーンダウンした感じ。二部はもっと、はしょれる文章に出来た印象、その上で三部くらい書いても良かったと思う。色んなキャラがあっけなくすぎるのはマイナス。

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    2025年11月11日