月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 暗黒市場

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    シリーズ第3弾。主人公は、ロシアの元刑事ユーリ・オズノフ警部。シリーズ2弾もすごかったが、今回も凄い。ひたすら最後まで凄い。近未来エンターテインメントだ。
    しかし、話の中でロシアの現状(警察の現状)が、語られているが、これが本当なら、そして、日本の警察の現状のそうなら、非常に怖い話だ。近未来ではなく、現実の世界なのかもしれない。

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    2019年07月17日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    シリーズ第5弾。最新作であり最終作品?いやまだ終わりではなく、続くような気がするが……。また今回も元テロリストで『死神』と呼ばれたライザ・ラードナー警部と特捜の技術部主任鈴石緑、そして新たな敵の『銀狼』(狼眼殺手)が中心として回る話だ。又話が果てしなく大きい。更に特捜部の秘密も明かされるが、その元になるドラグーンの技術に関しては、少し中途半端な形で今だ、その謎は秘密のままだ。これはいつ明かされるのだろうか?

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    2019年07月04日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    シリーズ第四弾。実はシリーズ第3弾が、手元になくて、飛ばして読んだ。今回はチェチェンの自爆テロ集団の話だ。余りに日本人にとっては遠いと思われる話ではあるが、チェチェンの実態が、この作品の中で描かれている通りであれば、余りにも悲しい。そしてロシアの実態も。機龍警察の3人が主ではありながら、今回は、このチェチェンのテロ集団『黒い未亡人』のリーダーのシーラ・ヴァヴィロワとカティア・イヴァレワが大きな意味を持つというか主人公的扱いだ。スケールが大きく、そしてまた近未来的作品ではありながら、日本でチェチェンの自爆テロが発生すると言う余りあり得ない的な物語だ。

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    2019年07月04日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ネタバレ

    著者の描くヒーロー像は本当に格好良い。「カーガー」と呼ばれる主人公・景村俊一が対峙するのは中国の暗殺部隊。
    その戦闘シーンはすさまじく、そこには死屍累々たる惨状が現出する。
    そんな戦場ともいえる状況下を共に戦うこととなった暴力団構成員達さえ、そのうちに格好良く思えてきた。
    過去に同僚の裏切りに遭い、表舞台から姿を消して、裏街道を進むことを余儀なくされた主人公であるが、その復讐に執着するわけではなく、影の中の影として強烈な光を放っている。
    そんな姿に心惹かれる。

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    2019年03月02日
  • ガンルージュ

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    『槐』に引き続いて2作目。この2作品をまとめて読むと、この作者、「女教師」に対して偏見というか、特殊な性癖でも持ってるのかと疑いたくなる(笑)。

    頭をからっぽにして楽しむべき、ストレス解消ミステリ。楽しませていただきました。あと、巻末の解説は、登場人物のモデルについて指摘していたりと、優れたものなんだけど、それだけに若干、内容に踏み込んでいるともいえるので、予備知識なしに楽しみたい方は、読後に読むことをお勧めします。

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    2019年01月22日
  • 機龍警察 火宅

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    ロボットアニメファンのための機甲兵装の活躍は控えめではある。
    しかし、機龍警察シリーズの個性溢れる登場人物達のエピソードの短編集。

    個人的には、国会対策のために、嫁に恨まれながらサービス残業する地味キャラであり不器用な男である宮近 浩二のエピソードにリアルを感じた。

    シリーズに魅了された人には、より楽しく読める短編集。
    いきなり、この作品から読むと、楽しさは半減するだろうな。

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    2019年01月09日
  • 槐(エンジュ)

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    学生時代、授業中に「ここにテロリストが突然乱入してきたら…」的な妄想(いわゆる厨二的なやつ)がはかどっていた人たちにとっては、まさに夢のような作品だった。

    湖畔のキャンプ場がギャング集団に占拠され、キャンプ客たちを殺戮し始める。生き残った中学生と引率の引率の先生が脱出を試みる中、謎の戦士があらわれてギャングたちを圧倒する…。

    シリアスな展開をするものの、ストーリーは重たくはないです。上にも書いた通り、中学生の妄想がそのままストーリーになった感じで、頭をからっぽにして読むのがいい。

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    2019年01月07日
  • 黒警

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    <黒警>
     さえない警察官、沢田。彼は舞踏はヤクザの波多野との腐れ縁だった。そんな彼らに、中国の大物マフィアが、「ペンママ」という女性を匿ってほしいと要請してくる。
     だが、匿った直後殺される波多野と女性。
     その復讐のため、沢田と大物マフィアは一芝居思いつく。

    <感想>
     月村氏らしく、テンポよく読ませる。
     前半から中盤にかけて、徐々に変わっていく主人公の心情のグラデーションがおもしろい。
     最後もリベンジものとして気持ちよく読めた。

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    2018年12月22日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    月村さんの他の著書の底通する話作りが裏切らないものでした。
    その後が知りたくなる登場人物ばかりです。
    いろいろと余韻が多くて、妄想が刺激されます。
    次回作も期待!

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    2018年11月28日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ネタバレ

    成り行きで手を組んだヤクザと伝説の男が亡命者を守るために中国の精鋭暗殺部隊と文字通り決死の戦いを繰り広げる。バッタバッタとネームドの人物がちっていく無常の戦いの中、冷静沈着でクールなカーガーに対して、任侠道を突き通すヤクザの生き様が好対照で思わず目頭が熱くなる場面がしばし。おっさんだらけの登場人物に配置された女性ジャーナリストも絶妙な立ち位置におり、全てを繋ぎ合わせてストーリィに整合性を持たせていると共に単なるアクション小説を超えて、ウイグル問題という社会的な面にスポットを当てている点も見事。解説にもあるがキャラ良し、アクション良し、ラスト良しの傑作エンタメ小説。

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    2018年10月12日
  • 槐(エンジュ)

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    キャンプ場に隠された大金を狙って我先にと駆けつける悪の軍団。巻き込まれるのは野外活動部の中学生たち。引率は学校一嫌われ者の教頭と学校一やる気のない臨時教諭。

    不良軍団が皆「君」付けで呼び合っていて、あんたらジャニーズかと思いきや、意外にもグローバル(笑)。映像化したら少なくともR15+にはなりそうな肉ぶった斬りの血飛びまくり。あり得なさに笑ってしまうけれど、キレ味抜群、痛快で興奮しました。

    勇気を持って、最後まであきらめないってやっぱり大切なこと。仲間を騙し討ちする悪党になんて負けてたまるか。教頭先生に敬礼。

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    2018年09月11日
  • 機龍警察 火宅

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    ネタバレ

    1日で読んでしまった。
    機龍警察の登場人物を主人公にした短編集でミステリ主体。
    この短編集で登場人物それぞれの人物像がさらに明確になってきた。
    この短編集が先に文庫化された理由はあるのだろうけれど、シリーズ第三作の文庫化がより楽しみになった。

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    2018年09月02日
  • 機龍警察 火宅

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    最新型特殊装備“龍機兵"を擁する警視庁特捜部は、警察内部の偏見に抗いつつ、国際情勢のボーダーレス化と共に変容する犯罪に立ち向かう――由起谷主任が死の床にある元上司の秘密に迫る表題作、特捜部入り前のライザの彷徨を描く「済度」、疑獄事件捜査の末に鈴石主任が悪夢の未来を幻視する「化生」など全8篇を収録。着想の妙と研ぎ澄まされた世界が広がる、2010年代最高のミステリ・シリーズ初の短篇集。

    単行本刊行時から三年半ぶりに再読。短編の方が警察小説としてのすごみを感じるのは、今回も同じだった。

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    2018年08月28日
  • 機龍警察 火宅

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    こういう、主要登場人物のアナザーストーリーも楽しい。でも、シリーズに首ったけな訳でもなく、新作が文庫化されたらそこで楽しみたい、というくらいのスタンス者としては、やっぱちょっと物足りなさが残るかも。あと、順番が繰り上げになって、本短編集が先に文庫化されたのもちょっと謎。という訳で、シリーズ第三作の文庫化を早くお願い。

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    2018年08月14日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

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    珠玉の警察SFと言える作品。
    主人公3人の中で、元IRAテロリストで、ミステリアスなヒロインの過去を織り交ぜ、犯罪ミステリーが展開するストーリー。

    当時のアイルランドという本当の貧困を描き、テロの元凶が生まれ育つフィクションを超えた知識を与えくれる。
    冷酷無比なテロリスト達の本当の目的を知った瞬間には、鳥肌モノであった。

    個人的な見どころは、本作品のヒロインが、テロリストから足を洗うきっかけとなった妹との手紙とのやり取りが、せつない。

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    2018年08月09日
  • 槐(エンジュ)

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    ネタバレ

    あらすじをまともに読まずに占拠されたキャンプ場から主人公たちがどうやって抜けだすのかと考えながら読み進めていたため、槐が登場した展開に驚いた。前半は凄惨なシーンが多いものの、その分、槐の圧倒的な力で敵を蹴散らしていく様は爽快だった。
    溝渕や中国マフィアたちが私利私欲のために戦うのに対し、教頭先生や中学生たちが、槐の祖母の教えのように、愛するものを守るために戦っている姿もまた清々しく、読んでいて気持ち良かった。

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    2018年06月13日
  • 土漠の花

    購入済み

    現実とラップしやりきれない思い

    ジブチの自衛隊活動拠点で編成された捜索救助隊が捜索活動中突然の出来事で、ソマリアとの国境地帯で現地武装集団との壮絶な交戦を余儀なくされ何人
    もの死傷者を出しながらかろうじて活動拠点まで帰還するものの、上官の命令で自衛官による戦闘行為など一切なかった事にされてしまう。あまりに理不尽な処遇が現実とラップして何かやり切れない思いがする。

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    2018年06月06日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    ネタバレ

    龍機兵バーゲスト搭乗員であるユーリ・オズノフ警部が警視庁との契約を解除されるという驚愕のスタート。旧知のロシアン・マフィアであるゾロトフとの関わりとユーリの転落を描く「最も痩せた犬たち」のエピソードは暗く悲痛で読み進めるのが苦痛なほど。しかし最後にすべての伏線が明らかになるカタルシスのあるラストが待っていた。DRAG-ON、アグリメント・モードでのユーリ=バーゲストの死闘に涙せずにいられない。

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    2018年05月03日
  • コルトM1851残月

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    お江戸の裏金融業に蔓延る一味に、表裏合わせて浮かぶ残月の如く、刃紋が煌く日本刀ではなく六連コルトをぶっ放す稼業人。
    痛快アクションではあるが、描かれる場面場面は感慨深い。国家間から一個人の感情の起伏まで、一冊にまとめるには、あまりにもとっ散らかりそうな内容だが、著者の筆腕は素晴らしい。
    近現代、英国紳士と呼ばれるステレオタイプがアヘン戦争時の発端の鬼畜道、勧善懲悪のアメリカナイズ、切った張ったの渡世の人情、と思えばストックホルム症候群からの..
    初めて読んだ著者だが、よくもこの薄さの中にまとめあげたものだと驚く。
    ただ、巻末の後書の馳星周の件は不要。せっかくの良い作品が台無しだ。

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    2018年04月21日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    登場人物の過去もがっつり語られ、重厚なお話になってます。私利私欲に走る者達に翻弄されながらも信条を持って立ち向かっていくところに爽快感がある。
    日本国内が舞台なのでここまでやるかと思わないでもないですが、まぁやるかなと思わせるところが中国のすごいところだよなぁ。

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    2018年04月19日