Posted by ブクログ
2020年02月17日
序盤から、戦いが始まるため、話の展開が速かったです。
次々とスピード感があるので、ページをめくるのが止まらず、気づいてみたら、あっという間に読む量が増していました。
話の中での期間は短いものの、内容は濃厚でした。ミステリーとして注目されていますが、アクション小説のほうが強い印象です。攻防戦だけでなく...続きを読む、自衛隊たちの人間関係が、浮き彫りになっていき、飽きさせないつくりでした。
自衛隊ということで、戦いにおいてはプロですが、いざ異国の戦場に立つと、訓練とは違い、死と隣り合わせでの極限状態に陥ります。それに対応できるかできないか、様々な人たちの対比を垣間見ることができ、現実味が増していました。
自分だったらと思うと、言葉には表せないくらい、変になりそうです。場面が変わるごとに一人、また一人と死んでゆくさまは、胸が痛い思いでした。
いかんせん、兵器の種類が多いため、なかなか想像しにくかったですが、手に汗握る迫力ある戦いであることは伝わりました。
最後は、歯痒い思いがしました。あれだけ過酷だったのに…。
アクション映画を見ているようで、臨場感・緊迫感は、ハンパなかったです。読後感はどっと疲れました。
ミステリーとしてではなく、アクション小説として楽しめるかと思います。