月村了衛のレビュー一覧

  • 黒警

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    腐敗した警察の上層部に戦いを挑む男達の物語。

    警視庁の組織対策部の沢渡は、警察官としての誇りもプライドも失われ、惰性に仕事をする毎日。

    中国人たちによる大規模な偽ブランド販売組織を壊滅するため、沢渡は捜査に着手するも、命じられたのは「らくがきペンちゃん」という子どものキャラクター商品の偽物さがし。

    捜査をしていくと、ペンちゃんの販売に関わる沈という男が浮上し、中国人裏社会の抗争と警察との癒着の黒い影が。

    腐れ縁のヤクザの幹部・波多野も巻き込み、事件のカギを握る女をかくまうが。。。

    沈と契りを交わし、警察の異分子となった沢渡が、組織の腐敗に立ち向かう。


    前半の説明が間延

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    2018年11月18日
  • ガンルージュ

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    特殊部隊vs主婦、あまりに馬鹿馬鹿しい設定が逆に潔くて良かったです。思ったより内容もしっかりしていて一気に読んでしまいました。

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    2018年10月23日
  • ガンルージュ

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    文庫表紙のイラストが良く、思わずジャケ買いした。「機龍警察」シリーズ以外の月村作品ははじめて。

    元公安のシングルマザーと元バンドマンの女体育教師が、群馬のど田舎で韓国の特殊部隊と戦う話(あらためて書くと、すごい設定だ……)。主婦と女教師によるバディ物は、斬新。ストーリーは金大中事件が下敷きでハードボイルド感が強いが、女教師のパートになるとコメディ色や馬鹿アクション感が強くなって、いい感じの緩急になっている。体育教師の武器が金属バットってのが、いいよね! 最終決戦となる舞台立ても、新鮮だった。

    難を言えば、体育教師の元バンドマンという設定があまり活かされてなく、そこ周りの描写も弱いところかな

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    2018年10月22日
  • 水戸黄門 天下の副編集長

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    月村了衛『水戸黄門 天下の副編集長』徳間時代小説文庫。

    国史編纂のために全国各地を奔走する水戸黄門こと徳川光圀公を主人公にした時代エンターテインメント連作短編集。

    国史執筆を任されながら、なかなか筆の進まぬ執筆者のもとに原稿を催促すべく徳川光圀が自ら書物問屋の隠居に身をやつし、介さんと覚さんと共に旅に出る。旅先で出会う不可解な陰謀……テレビドラマの『水戸黄門』をユーモラスにした感じと思えば良いだろう。

    余り面白くはない。

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    2018年06月14日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    中途半端にリアリティを出そうとするから「ありえへんやろ」って感想になる。
    せめて菊原組が参戦することにはもっともらしい理由が欲しかった。菊原がテツってことでは死んでいっ組員も納得できないでしょ。
    機龍警察くらいエンタメに徹してくれたら無茶な舞台設定も受け入れられるのだが...

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    2018年04月10日
  • 槐(エンジュ)

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    水楢中学校野外活動部の弓原公一らが合宿で訪れた湖畔のキャンプ場で、惨劇は起こった。隠された大金を捜す半グレ集団・関帝連合がキャンプ場を封鎖し、宿泊客を虐殺し始めたのだ。囚われの身となった公一たち。だが絶体絶命の状況下、突然何者かが凶悪集団に反撃を開始した!謎の闘士と中学生たちが決死の脱出に挑む。今最も旬な著者による戦慄と興奮の物語。

    軽い。設定は魅力的なのだが・・・。

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    2017年10月28日
  • 槐(エンジュ)

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    月村了衞さんは空間描写が凄く、どの本もその場にいるかと錯覚する臨場感が得られる。

    特にバトルシーンは、ハラハラ・ドキドキが続き、今回も徹夜で読んでしまった。

    しかも、登場人物の背景を丁寧に描いているので、感情移入し易く、本当に皆んな身近にいるの?と思ってしまう。

    本作も主人公はもちろん、子供まで、生きるための戦いを実践していた。
    感動あり、涙あり、読んで良かったと思いました。

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    2017年06月17日
  • 神子上典膳

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    剣聖・伊藤一刀斎より印可を受けた一刀流の達人 神子上典膳。たまさか助けを求めてきた姫と小姓を某国に逃がす手伝いをする剣豪小説。

    と、単純な話にはならないのが「機龍警察」の月村了衛。
    豪快な剣劇場面、超人的な力を発揮する場面の合間に描かれる典膳の陰。
    そして、終盤でのどんでん返し。
    読み進めていって終わりまでしっかり読まないと、全容が明らかにならない展開の面白さに満足。

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    2017年04月12日
  • 黒警

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    もっとドロドロしたものを想像していたけれど、さらっとしていた。全体的に軽い印象を受けた。
    最後、ペンママのコピーとかを利用したりするのかと思って、ど派手なエピローグを期待してしまったけれど、思わぬ解決策で終了。少し物足りなかったかも…

    でもキャラはそれぞれ魅力的。
    沈さん、ものすごくクールな人かと思っていたけれど、ちゃんと人間らしさがあってほっとした(笑)

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    2017年03月06日
  • 神子上典膳

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    か……かっこいいーーー!
    綱渡りの辺りとかすごい。
    そして、「正体」に関してはわりと最初からそうではないかなと思っていただけに、なかなか追いつけない勘兵衛が面白くて仕方ない。
    うーむ、ぜひアニメ化してほしいものだ。

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    2016年04月23日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    機龍警察第4弾 警視庁特捜部の主要メンバーすべてが主人公となる。
    第一作機龍警察登場、第二作ラードナー警部、第三作オズノフ警部と順を追ってきて、遂に第四作目では姿警部の過去が明かされると思いきや....

    特捜部捜査班、理事官、そして与党の副幹事長、おなじみの公安外事警察まで総動員して対決する敵は、チェチェンのテロリスト集団「黒い未亡人」。
    ソチ・オリンピック開催の際に、世界中に名を馳せた黒い未亡人が、日本に潜入した。

    自らが死ぬことをまったく厭わず、極めて冷静に自爆攻撃を繰り返すテロリストは、国内のソフトターゲットに大規模な攻撃を仕掛ける。
    機甲兵装をもって自爆攻撃を仕掛ける相手に対峙する

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    2016年04月06日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    機龍警察シリーズ第三弾は、元ロシア警察のユーリ・オズノフにフォーカスされる。
    彼がロシア警察から追われるきっかけとなった事件、そして、その後日本警察と契約するまでに辿った日々。

    本作でも、機龍は重要な登場人物ではあるが、主役にはならない。
    主役は、あくまでもユーリ・オズノフ警部と警視庁特捜部。
    本作も、スピーディーな展開を持ちつつ、じっくり読ませてくれる。
    そして伏線と伏線が絡み合って、時間を超えて見事に解決されていく。
    実に面白いこと請け合い。

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    2016年04月04日
  • 黒警

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    おもしろかった、
    が、「士漠の花」ほどではなかった。

    黒い、警察、な人ができあがるまで。

    なにか大きな流れの前段階、といった感じ。
    あのヤクザの人が早々にあっさり殺されてしまったのにびっくり。
    重要な鍵を内心バクバクもんで証拠品横取りするシーンに最もドキドキハラハラ。なんとかやりきった瞬間は一緒にほおっと息を吐いた。
    これといったドンパチシーンもなかったので、
    やはり山場はあそこだったような気もする・・・。

    これからの黒に染まった刑事さんの活躍に期待。
    続きがあるなら読んでみたい

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    2016年02月22日
  • 神子上典膳

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    なかなか起伏の大きい作品だった。
    最初は無敵感が半端ない印象を受けたが途中から結構やられる部分もあってなんかぶれてるのかなと思ったけど、無想剣への布石だったとは。。。
    それに神子上典膳ではなかったというのも驚き。
    何がとは言えないけど月村臭も感じさせる作品だった。

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    2016年01月17日
  • 神子上典膳

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    追っ手から逃れる姫を助ける素浪人。素浪人に好意を抱く姫。
    時代劇のパターンではある。
    最後にどんでん返しもある。
    でも、なんとなくしっくりこない。

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    2015年12月19日
  • 神子上典膳

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    内容(「BOOK」データベースより)

    下野国で、重臣による謀反の難から逃れた領主の娘・澪姫と小姓が追手に囲まれた時、黒い長羽織姿で長身痩躯の男が二人を助ける。男の名は神子上典膳、剣聖・伊藤一刀斎より印可を受けた一刀流の達人。逃避行を続ける典膳らに絶対絶命の危機が迫る!剣戟あり、謎ありの娯楽時代小説。

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    2015年12月18日
  • 黒警

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    良かった。やっぱり正義は勝つべきだ。
    この作品十分かっこいいけど、他の方のレビューみると『機龍警察』がもっといいんだ!読んでみよう。

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    2015年07月23日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    シリーズ第3弾です!

    本シリーズは、
    現在までに、長編4編、短編集1編が、
    刊行されておりますが…、

    このうち、第1~3作は、
    「龍機兵」の3人のパイロットについて、
    それぞれ一人ずつ、物語の主軸に据えて、
    それぞれの過去と現在を交錯させながら、
    警視庁特捜部(架空)での任務が、
    リアルテイストで描かれています。

    第3作となる本作品は、
    「龍機兵」のロシア人パイロットの、
    ユーリ・オズノフの物語となります。

    ユーリの設定は…、元ロシア警察の警察官で、
    ロシア警察の腐敗の中で、嵌められて逃亡し、
    警視庁特捜部に入隊した、といぅ設定ですが、

    警察組織の腐敗に抗ぅ一匹狼的な刑事の設定は、

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    2015年01月21日
  • 黒警

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    内容(「BOOK」データベースより)
    警視庁組織犯罪対策部の沢渡と滝本組幹部の波多野は、組織に追われる中国人女性を見殺しにしたトラウマを抱えていた。そんな二人のもとに中国黒社会の新興勢力「義水盟」の沈が現れる。黒社会の大組織・天老会に追われているカンボジア人女性サリカを匿ってほしいと沈から頼まれる二人。サリカは天老会の最高機密を握っているらしい。義侠心に富む波多野はサリカを隠れ家に匿うことになるが…。トラウマをもつ無気力警官、武闘派ヤクザ幹部、そして若き黒社会の首領が交錯するとき、漆黒の闇に潜む巨悪が顔を覗かせる―『機龍警察』の著者による書き下ろし長篇警察小説。

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    2015年02月03日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    シリーズ3作目。
    新型機甲兵装が売買されるブラックマーケットの探索を行う特捜部。その一画を担うロシアン・マフィアは、龍機兵搭乗員ユーリと因縁のある男だった…
    今回はユーリの物語である。元ロシア警官である彼がなぜ警察をやめ、日本で龍機兵搭乗員になったかという経緯が語られる。今までも彼が警察に抱く複雑な思いは折に触れて描かれていたが、その半生は前作のライザと同じく壮絶なものだった。事件を通してユーリは過去の真実と、今は武器密売商人となった幼なじみとの因縁に向き合うことになる。
    ラストはそれぞれ見せ場のアクションもあるが、腐敗しきった警察組織の中で真の警官であろうとする男たちの苦渋と失意、そして希望

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    2014年10月13日