月村了衛のレビュー一覧

  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    末路、という言葉にはいかにも終幕や行き着いた先のネガティヴさしか感じないが、この作品の末路はその上がること叶わない千仭さではない山月の咆哮の凄みを感じる。織り込まれる文学作品が全て生きて来るラスト。人は変わると言う事。

    0
    2020年10月31日
  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    中学校の教員の現場をリアルに描いた点では、なかなかよかった。こんなことで大騒ぎするの?って思う人も多いでしょうけど、こんな感じなんですよ。SNSはどれだけ禁止しても大人だって漏らしちゃう。ああ、本当に先生ってたいへんだなあ。

    さて内容ですが、まあ、だいたい予想通り。ほかに疑わしい人物が登場してこないもんね。

    主人公をもう少しいい人にしたほうが、応援したくなってもっと面白くなったのではと思います。なんか、当然の罰を受けてざまあみろって感じですよ、これじゃ。

    0
    2020年10月31日
  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    10月-26。3.0点。
    中学教師の主人公、以前は作家を目指していた。
    指導した中2女子の読書感想文が、市代表となった。
    その感想文が盗作だと、同級生のスマホにタレコミが。

    イヤミスとしては凄くいいと思う。サラッと読める。
    でも、人間って怖いな。

    0
    2020年10月28日
  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    「土漠の花」がスケールが大きく面白かった。
    反してこれは中学の読書感想文の盗作がテーマ
    教師 教育委員会 役所 そして生徒
    それぞれが絡まりドキドキするミステリー
    とても面白かったのだけれど
    うーん 共感しにくかったなあ
    あまりにもエゴとエゴ

    汐野の生い立ちとか家族は?
    キャラクターが出来上がったわけが知りたいと思った
    登場人物の名前とキャラクターがごちゃごちゃになってしまった

    それにしても 中学生 こわー

    ≪ スマホから 疑心暗鬼が 一瞬で ≫

    0
    2020年07月18日
  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    題材は全く違うが「騙す衆生」と相通ずるものを感じた。自分が中学の時は保護者たちのことなんて噂したことすらなかったけど、今の学校が作中のようなら実におぞましい。そして馳星周の「不夜城」を思い出さずにはいられないほど呪詛がすごい。

    0
    2020年07月04日
  • 暗鬼夜行

    Posted by ブクログ

    夏休みの課題である読書感想文。駒鳥中学校の最優秀作を全国コンクールに出品した直後に、生徒達のLINEに盗作をほのめかすメッセージが届く。当該生徒の担任であり文芸部の顧問でもある汐野の行動や、教頭・校長の対応は呆れ果てたものだが、理想や情熱のない教師なんてこんなものかもしれない。盗作疑惑の追及や犯人探しをせずに400ページ近い本書を読ませる力量はさすがだと思うが、残念ながら読後感は決してよくはなかった。

    0
    2020年06月14日
  • 追想の探偵

    Posted by ブクログ

    題材のチョイスが何より素晴らしい。こんなニッチな題材で日常の謎系ミステリーが成立するとは。小学生の時分、父親が買ってくれた昭和の特撮大全集を貪る様に読んでいた頃を思い出してノスタルジックな気持ちに浸れた。特撮への造詣があれば一層楽しめること請け合い。短編形式ゆえに途中でオチが読めたり、主人公の20代という年齢設定に多少無理を感じたものの、存分に楽しめた。しかし、冒頭二話のインパクトが強いので、三話目以降は物足りなさが勝ってしまった。バリエーションが出尽くしてしまった印象もあり、続編はちょっと難しそうかな。

    0
    2020年05月20日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    機龍警察の月村了衛作品ということで、期待して読んでみた。うーん、期待しすぎた。

    異世界忍術モノだが、ちょっと詰め込み過ぎだろう。
    異世界の設定が良く分からん。異次元と異空間と別次元…多重世界を描くにしても節操がないというか、頭の中で世界の構築が出来ない。説明不足なのか設定自体が荒っぽいのか…。

    山田風太郎リスペクトは大いにわかる、マーベルや石ノ森章太郎にも触発されているようにも思う。
    であれば、続編や同世界観の別作品書いてほしいなぁ。
    このままじゃ、伏線のほとんどがほったらかし、出したらしまいましょうよ

    0
    2020年04月30日
  • 機龍警察 火宅

    Posted by ブクログ

    機龍警察の、本筋とは離れた短編エピソード。とは言っても、主要登場人物の過去に関わるものがあったりして必見。
    龍機兵が必ず登場するわけではないし、警察という官僚機構
    の矛盾とか人間関係を主軸にしている話が多い。

    いや、面白いよ。

    むしろ、短い話の方がいいんじゃないかと思う。

    個人的には、国会答弁に翻弄される悲しい宮仕えの話が好きやったな。

    0
    2020年02月26日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    主要登場人物の過去をえぐり出し、シリーズの展開も見せて行く。
    相変わらずの面白さだが、やっぱり、その過去のエピソードが長すぎる気がする。ちょっとダレる。いや、そこもハラハラなんだけど。

    読み続けるのが楽しみなシリーズ。

    0
    2020年02月25日
  • 黒涙

    Posted by ブクログ

    個性豊かな登場人物たちに惹きつけられた。異なるキャラクターをうまく描いていると感じる。
    後半の手に汗を握る展開、一気に読んでしまった。
    ラストのシーンは余韻があり、読者に主人公とそのパートナーの行く末を想像させる。
    惜しいなと感じたのは、ハニートラップにリアリティがなかったこと。佐藤優さんの著書に慣れているので、どうしても現実味に欠けると感じてしまう。
    シンシアもラウタンも、魅力的な人物であるだけに、稚拙なハニートラップの加害・被害者として終わってしまうのは呆気なかった。

    0
    2019年12月07日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    11月-6。3.5点。
    機龍警察シリーズ。今回はユーリに焦点。
    警察から契約解除されたユーリ。ロシア時代の知り合い、闇の武器売買組織に手を貸す。

    面白い。スピード感あり。龍機兵操縦者達のエピソードが揃った。次作も期待。

    0
    2019年11月13日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

    Posted by ブクログ

    架空世界が舞台ですが、忍者小説そのものですね。
    架空世界の世界観があまり伝わってこないのは、しょうがないのかもしれない。

    荒唐無稽な忍法合戦、弱いものを守って強敵に立ち向かう。
    エンターテイメントとして純粋に楽しみましょう。

    0
    2019年07月21日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

    購入済み

    忍法は何でもあり!

    だから面白い。しかもこの世界はアナザーワールド。とてもとてもシンプルに、楽しめました。続編読みたいですね!

    0
    2019年06月27日
  • 機忍兵零牙〔新装版〕

    Posted by ブクログ

    凡そこの世に非ず、別の世界より来たる者を忍びと云う――数多の次元世界を制する支配者集団〈無限王朝〉に抗い続ける伝説の忍び〈光牙〉。その一人、零牙に与えられた任務は亡国の姫と幼君の護衛であった。亡命の旅路を急ぐ一行の行手に、無限王朝麾下の骸魔忍群が立ち塞がる。激突する機忍法、生き残るは光牙か骸魔か。幻惑的傑作アクションが新たなる世に徹底加筆の〔新装版〕で甦り、絶望に塗り込められた夜を裂く! 福井健太解説/著者解説「『機忍兵零牙』刊行によせて」。

    0
    2019年06月21日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

    Posted by ブクログ

    とても評価の高いシリーズだけど、私はやはり今ひとつ乗り切れず。最後は流し読み。機龍とか絡ませずに、過去パートだけでよかったのでは?と思ってしまう。

    0
    2019年06月14日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    テロと警察と戦闘マシーンと権力闘争を書きながらラスト1ページの手紙に人間を書いている。これだけ救われない話だからこそ、最後に泣けた。機龍警察シリーズ止まらない。

    0
    2019年05月25日
  • ガンルージュ

    Posted by ブクログ

    何時もの月村さんのアクションエンターテイメントだけど、
    今回は、ちょっと戦闘シーンが物足りない。
    弱者が圧倒的な強者を倒す面白さが売りなので、その辺の勘所は間違いないけど、少しマンネリ気味なのは否めない。

    0
    2019年05月23日
  • コルトM1851残月

    Posted by ブクログ

    大藪春彦賞というのもうなずける。まだ、文章に硬いところはあるが、アクションシーンはさすが。ただ、コルトの操作方法が、実は最後まで完全に把握できなかった。この銃を手に入れても死んじゃうな。

    0
    2019年02月02日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    月村了衛のクセなのかもしれないが、いかにもお決まりといった設定ばかりなので説明的なナレーションとストーリー展開を待たずとも結果がわかってしまい読んでいて刺激がない。刺激がないから悪いというわけではないが、個人的には小説は展開をあれこれ思い巡らせながらときに期待を裏切られつつわくわく読みたいもの。

    0
    2019年01月22日