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Posted by ブクログ
読書備忘録893号。
★★★★。
最近は、世間を揺るがせた事件や社会的テーマで骨太小説をリリースしている月村さん。
想像するに、これらの作品を世に出すには相当なリサーチとか、参考文献の読破など体力を消耗するものと思っています。
そこでたまにはこういうあまり中身を感じられないけど一定の満足感が得られる娯楽小説で息抜きするのかな、と勝手に想像しました!笑
作品名からストーリーは明快。
北朝鮮からの亡命です。
亡命先は日本!
なぜか?拉致被害者を日本政府との交渉材料に出来ると踏んだから。
拉致被害者の高齢女性。
島根の海岸で拉致された。
当時、拉致現場をぎりぎり掠めた警官、漁師、海保の関係者は、あの時こうしていれば、ああしていればと、今も苦悩する。
北朝鮮の亡命メンバー。
将軍様の国で日本の感覚では考えられない境遇に晒されてきた。
そして、政治指導員の辛吉夏は拉致被害者の女性を連れ出し、潜水艦11号の艦長桂東月と共に亡命作戦を開始!
執拗な追撃を躱し、日本領海との境界線に。
そこに待ち受けていたのは、東月のライバル羅済剛が指揮する潜水艦9号!
東月は済剛に演習で勝ったことが無い!
手に汗握る潜水艦戦!
この潜水艦同士の戦いが読みどころですね!
あと、日本政府のクズぶり。
国際共通のVHF信号で拉致被害者と共に亡命を希望する!助けてくれ!と発信するも、危機管理能力が欠如しているジャパン!遠巻きにして傍観?
さあ、どうなる!どうなる!
ここも読みどころです!
という感じです。
潜水艦とは名ばかりの旧ソ連のロメオ級。
第二次世界大戦時代の潜水艦に毛が生えた程度で、現在現役運用しているのは北朝鮮とエジプトだけ。
それ以外の国はスクラップか博物館展示。
そんなロメオ級の今にも水中分解してしまいそうな戦いは楽しいです。
そして、拉致被害者の問題は間違いなくセンシティブ。
軽々しく扱うことに良い感情を抱かない方は、この作品読まない方が良いですね。
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