月村了衛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
詐欺商法で一世を風靡した横田商事の残党 隠岐隆が因幡充と原野商法で暴利をむさぼる前編では、詐欺の手口の解説のような部分が多く、楽しめた.難しい問題の処理に暴力団が絡んできて、隠岐の本領が発揮されるが、仕事以外に家族間の問題も発生し、隠岐が苦労する.ダミー会社を次々と作って金をうまく隠す手法には感心するが、最期は人との関係を如何にコントロールするかが、ビジネスの肝だと感じた.政治家の力を借りたり、広域暴力団を手玉に取ったり、隠岐の活躍が面白かった.リベリアまで手を伸ばす才覚は侮れないものだと感じた.
騙される人がいることは認識していたが、騙す側も苦労している実態が見えて楽しめた. -
Posted by ブクログ
再読
1作目が姿の過去、今回はライザの過去が物語の横糸となる。
IRFの国内テロ画策とそれを阻むために孤軍奮闘する特捜部の闘いを描くメインプロットは文句なく面白い。
政府内、警視庁内・県警派閥の思惑が入り乱れ、外務省や公安、さらには黒社会まで絡んでくるのは今日のアジアの複雑な状況を見事に表している。
しかし、それだけにライザの物語が長すぎる。生い立ちから現在に至るまでが延々と続く。いっそのこと本編ではもっと省略して、スピンオフで出版すればよかったのでは?ワールドワイドなテロや局地戦を詳細に描きこめばいいのだし。
いずれにしろラストの壮烈な戦いまで一気に読める。
これ以外の落としどころは無い -
Posted by ブクログ
楽しく読めました。
中国への機密情報漏洩ルート調査用に創設された公安、外事、捜二、警察を横断する特捜チームに佐渡が選出。「何故俺が?」疑問持つ暇も無く、同じくウダツの上がらない公安の平川を相棒にさせられて捜査を進めていきます。捜索が行き詰まり黒の義兄弟の沈とその友人のウラタンの捜査協力を得て事件の核心に迫る中、浮かび上がる疑惑と真実。そして黒の因子を疑う特捜トップ「敵はこの中にいる」。
機龍兵の狼眼殺手の様な展開で伏線回収も素晴らしく警察小説としての面白さは味わえました。
ただ、ディティールが甘い。もう少し人物や事件を深堀りして物語の厚みが欲しかった。 -
Posted by ブクログ
とっても面白かった、例えるなら機龍兵の出ない「機龍警察」。月村了衛氏の筆力に圧倒されつつハラハラドキドキの展開と、キャラが魅力的で一気読み必至であった。
とにもかくにも物語の背景が緻密かつ、真実味が凄い!新疆ウイグルでの虐殺、そして新型鳥インフルエンザがそこに絡む、という。本紙は2015年に上肢されているのだが…現在の世界の情勢を読み切っていたかのような物語背景を創造しえていることに驚く。中国共産党の動きは、現実味に欠けるけど、国際社会において如何に外交カードを巡って、様々な人物が暗躍しているのか?という部分においては、平和な日本に暮らしていても怖さを感じた。
女性ジャーナリストが新疆 -
Posted by ブクログ
本屋で何気なく手にした本。去年の本屋大賞を受賞してるけど。
月村了衛ってのも初めて読む。
自衛隊のソマリアでのPKO活動を題材に、墜落したヘリを救出に行った部隊の野営地に土地の氏族の女性が助けを求めて駆け込んでくる所から物語は始まる。
追われて助けを求めてくる訳だから、そこに敵がやってくるのは当然。
自衛隊として、助けるべきか否か。
そんな事を迷ってる間に、あっという間に敵(といっても国ではなくテロ組織みたいな)に仲間が数名殺される。
自衛隊の歴史に初めて火器を使用した交戦が始まる。
ちょうど自衛隊が南スーダンに派遣されたばかりなので、この物語はがぜん現実味を帯びてくる。
小説の中では、自