月村了衛のレビュー一覧

  • 半暮刻

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    ネタバレ

    施設出で高校中退の山科翔太とG大学卒のル山科海斗
    半グレの経営するタカラは大勢の女性を風俗へ落として
    上前をハネル悪どい商売で稼いでいる
    その中で「学び」を習得しのし上がって行く二人...」
    警察に摘発されるも実刑になったのは
    翔太だけ

    立ち回りの上手い奴らは白にも見えるグレーの世界で
    甘い汁にたかる
    真っ当に己の罪を抱いて生きる翔太と対照的に
    日の当たる王道を生きているかのように見える海斗の罪
    世の中ではこんな事がきっと今も
    横行しているのだろう。

    0
    2024年08月15日
  • 対決

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    医学部入試で女子である事を理由に減点していた事件が、確かにあった。公になったのも裏口入学からだったような?出てくる女性たちは、それぞれに男女差別を経験として語ることで物語が展開しています。

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    2024年08月09日
  • 半暮刻

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    半グレとかかわりをもった若者2人がただただ破滅に向かっていく話かなと読み始めましたが、途中から翔太を応援していました。希望、悲しみ、自惚れ、闇…登場人物の1人は電通の高橋まつりさんがモデルかな。リアルで胸が詰まりました。

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    2024年08月08日
  • 半暮刻

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    月村了衛さん「半暮刻」
    社会派小説で知られる月村作品を読んでみようと思い現時点で最新作品を選択してみた。

    本作品の本筋は過去にあった某大手広告代理店の不祥事に準えられておりそこにフィクションを重ねた物語。ハラスメント、利権、印象操作、オーバーワーク、隠蔽工作等々の社会問題のオンパレード。

    物語が気になり頁を捲る手が止まらなかった。だがどうしても主人公の二人、海斗と翔太が好きになれないまま読み終えてしまった。

    海斗は言うまでもなく対人関係、一般社会生活に対して欠陥している部分が著しい。極端な自己中心的な自己意識に偏向しており、偏執的な自己肯定と他者否定が強烈すぎる。典型的なソシオパス。

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    2024年08月01日
  • 半暮刻

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    面白かった!少し前に起きていた実際の事件と重なるところが多く引き込まれた。翔太と海斗のその後の人生が対象的。終わり方はこれでよかったのだろうか?と思った。

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    2024年07月20日
  • 奈落で踊れ

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    三連休、富山県へ旦那と二人で旅行に行って参りましたm(_ _)m
    旦那が旅行好きで、私はいつもついていくだけ。運転はきっちり2時間で折半です(⌒-⌒; )

    旦那に、行きたいとこあるかぁ?と去年の夏に尋ねられ、うーん、岐阜のモネの池くらいかなぁ?と答えたところ、今回の旅の日程にモネの池も組み込まれておりました。

    去年の夏は台風でキャンセルとなり、リベンジしました。
    インスタで有名なモネの池。人がうじゃうじゃいました(笑)インスタの宣伝力って凄いですよね!私もインスタ見て来たんですけどね!
    まぁ、綺麗でした。小さい池ですけどね、なんとも風情がありました。
    その後、飛騨古川の街並みを歩いて富山に

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    2024年07月16日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    1本の映画を観てるかのような臨場感
    人が次から次へと死んでいく場面は結構びっくりした。まさかこう来るかと…本当に本を捲る手が止まらなかった…。
    本自体はフィクションだけど、実際に有り得る話なんだろうなと思うと苦しすぎる。自衛隊

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    2024年07月14日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    梶谷伸次郎士長
    腕利きの整備士。自動車工場の倅。機械類や技術全般に精通している。二十五歳という年齢にしては落ち着いた風貌。

    津久田宗一2曹
    既婚者。小心者。警衛隊の中でもトップクラスの射撃の名手。

    友永芳彦曹長
    高卒で入隊し2士からの叩き上げ。
    事故で両親と死に別れる。

    吉松勘太郎3尉
    捜索援助隊隊長。銃殺される。

    新開譲曹長
    有能で切れる男ではあるが、ときに冷酷にも差別的にも聞こえる言動。三十五歳。少年工科学校をトップに近い成績で卒業。
    ソマリ語がわかる。

    市ノ瀬浩太1士
    二十三歳。インターハイ出場経験のある元水泳選手。ソマリ兵と戦い、濁流に消える。

    戸川1士
    銃殺される。

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    2024年07月05日
  • 非弁護人

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    良いねえ。
    月村君の作品はフォローしてるが、最初の方のロボット警察シリーズはふーんって感じやったけど、「欺す衆生」辺りから作品は実に心地よく引き込まれて行きますなあ。
    好きな作家の仲間に入れてあげよう。

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    2024年07月01日
  • 機龍警察 白骨街道

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    機甲兵装という聞きなれない装備品が出てくるが、小生の現役当時の知識から推定すると、軽量の装甲で構成された本体に兵員が入り、センサー等を駆使して敵を認知し銃等で攻撃するロボットのようなものと考えたが、ミャンマーの奥地で機甲兵装同志の戦いが繰り広げられるとは、著者の特異な発想に驚いた.姿、ユーリ、ライザの3名が日本の警察官として機密を持ち出した君島をミャンマーから連れ帰るという任務自体が無茶苦茶なもので、ロヒンギャと内乱状態にあるミャンマーの舞台は危険に満ちている.助っ人として中国人やイスラエル人が絶妙な働きをする.カマル少年の存在も面白かった.機甲兵装の開発で国内企業の贈収賄も確認され、ストーリ

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    2024年06月24日
  • 非弁護人

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    この本は損をしている
    書店の平台に並んだ時にとても地味である
    表紙とタイトルを替えればもっと売れるのにもったいないと思う
    内容はとても興味深く、テンポも良いのでサクサク読めるのだが、全体的にイマイチ深みに欠ける気がする
    法曹界の話しなのだからもう少し法律用語を散りばめるとかすると良いのでは?
    もう一点、ストーリーは時系列でわかりやすいのだが、そこを崩して行くと引き込み力がアップせる気がする
    例えば、冒頭にショッキングな大量殺人シーンを持ってくるとか、宗光と篠田の因縁を断片的に描くとか、順番を変えるだけでかなりインパクトが上がる気がする
    そして、作者が意識しているかどうかはわからないが、映像化し

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    2024年06月07日
  • 白日

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    月村さんにしては事件が地味だった。
    その分リアルな話とも思った。本音と建前と、実際の思いときれいごとの理想と、身近な人に問われた時に何と答えたらいいのか悩むところ。
    実際にそういう問題に直面して悩んだことがあるのかな?と邪推してしまった。
    幹夫くんがとても気の毒だったと思う。

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    2024年06月04日
  • 奈落で踊れ

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    ネタバレ

    感想
    内容は真剣だが、パンスキという言葉が出てくるとどうしても力が抜ける。

    また、暴力団や総会屋、政治家、官僚など魑魅魍魎の世界で権力争いが繰り広げられるが、どこかコミカルなところがあり、楽しく読める。

    実際の政治家の名前も出てきてリアリティがある。本当に起こったことみたいに感じる。

    あらすじ
    大蔵省のノーパンすき焼き接待が発覚し、省内に激震が走る。大蔵省の同期四人組は何とかしてこの事実を隠そうと、同期の切れもので変人で名高い香良洲に助けを求める。

    香良洲は当時の緊縮財政派だった幹部を退け、日本経済を救うために、パンスキに関わった人物が書かれたリストを手に入れようと調査を始める。

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    2024年05月11日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    月村作品ということで手に取った
    いきなり龍機兵が登場して『むむむ…パトレイバーか?』となったが、次第に警察物のリアリティと異色の傭兵達のドラマに引き込まれていった
    現代社会とSF世界がARのようにレイヤーが重なり没入できる世界観になってます

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    2024年04月22日
  • 白日

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    会社という組織に属したことがないので、仕事が出来る出来ないだけでなく、派閥が出世ややりたい仕事に携われるかという事に影響するのだという事が分かった。読めなかったり、初めて聞く言葉も多く、その点は難しかったが、ミステリー調のストーリーは読みやすかった。内通者は誰?とみんなが怪しく見えてこんな中で仕事していたら気が滅入りそうだなと思った。
    飴屋はただ嫌な奴ではなかった。

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    2024年04月20日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    ネタバレ

    SF警察小説。頻出する軍事用語、兵器、警察の符丁、ロボ。好きな人には堪らん世界観。
    登場人物が多いので、二三人で読んで貰えたら嬉しい。妄想だけど兄者メインのツーブロさんにやって欲しい。好きでしょ〜?ねぇ?

    ライザとミドリの関係性がドラマチックで良き。
    ドラグーンの名前が厨二心を熱くする。
    事件発生場所がことごとく身近で、明日行ったら弾痕とかドラグーンの戦闘跡とかあるんかなとか考えてしまった。

    内容としては正体の見えない敵との開戦くらい。フーグオとスガタの因縁はも少し根深かいのかと思ってたのですこーし物足りなかった。
    今後もっと壮大なスケールになるのだろうか。

    フクダイクミさんのマンガも読

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    2024年04月10日
  • 非弁護人

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    月村了衛『非弁護人』徳間文庫。

    読み応えのある異色のリーガル・サスペンス。月村了衛がリーガル・サスペンスを料理すれば全く違う味の作品に仕上がるようだ。

    但し、全体的に粗さが目に付き、色々と注文はあるものの、設定と大筋のストーリーは面白い。


    主人公の宗光彬は元特捜検事で、検察の組織的な腐敗の構造に飲み込まれ、無実の罪で収監され、法曹会を追放された過去を持つのだ。当然、宗光には弁護士の資格は無いのだが、闇で高度な法律案件の解決を請け負うことから『非弁護人』と呼ばれていた。

    ある時、宗光彬が立ち寄ったパキスタン料理店のパキスタン人少年のマリクから急に居なくなった韓国人の級友の少女を捜して欲

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    2024年03月13日
  • 土漠の花

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    全体的に面白く、先が気になってしかたなかった。どんどん次のページを読みたくなっていく感じ。ただ私の理解力が乏しく、建物や人物などの状況位置や状況把握が難しいなと感じた。まぁそこまでじっくり理解しようと思ったかと言えば違うかもしれないが。また、最後は少し尻すぼみ感も感じた。ただ総じて面白いと思える作品だったし、戦争と自衛隊についても考えさせられた。

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    2024年02月19日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    冒頭はいつもの「機龍警察」シリーズらしく、派手派手しい戦闘シーンで幕を開けます。戦闘の主役は、紛争地帯チェチェンから日本に極秘入国した女だけのテロ集団「黒い未亡人」。未成年の少女も含め自爆テロを容赦なく実行する「黒い未亡人」は、敵方ロシア寄りの日本政府に鉄槌を下すためテロを実行すると考えられていたが、その裏にはもう一つの情念に満ちた復讐劇があった。特捜部の城木は、政治家である兄の不審な動きに気づき、その動きを追うが・・・。

    本を閉じたとき、鴨が強烈に感じたのは、「純粋な善意の”暴力性”」です。
    多くの人を不幸にする悪であるテロリズムを容認する気持ちはさらさらありませんが、でも、テロリストには

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    2024年02月18日
  • 白日

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    ネタバレ

    月村了衛といえば『槐』のアドレナリン全開のイメージが強烈だったので、アクションシーン皆無の本作には乗れそうで乗れないまま、それでもなりゆきが気になって終盤まで引きずり込まれました。

    出版社の教育部門局長の息子の死亡は事故か自殺か。それが出版社の新規一大プロジェクトの行方に関わるとはどういうことなのか。

    中学生の自殺がほぼ確定となり、その理由が「大人の事情」によって秘匿される。人として恥ずかしくない行動、自分の子どもに誇れる行動をしようと覚悟を決めた主人公。だからこそのこの結果に現実の社会でもなればいいのに。

    最終章前までは☆3つだなと思っていましたが、最終章を読めば☆4つ。ゲシュタポ飴屋

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    2024年02月12日