月村了衛のレビュー一覧

  • 影の中の影(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いつもの、絶望的なまでのシチュエーションで始まり、魅力的なキャラクター、そして圧倒的なアクション。ちょっと長めのエンディングも良かった。

    0
    2018年03月07日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ


    「ロシアの闇は深い」
    第三作目は“魔犬”「バーゲスト」の搭乗員であるオズノフが主役。元刑事でもある彼がいきなり警察を辞めさせらたところから話は始まる。そんな彼が頼ったのはかつての友であり現在はロシアン・マフィアであるゾロトフ。彼との因縁をはじめ、オズノフが日本にたどり着くまでの数奇な運命、彼がなぜ刑事であることにこだわるのかが描かれている。そして彼は過去と対峙しなければならない苦境に立たされる。今作もラストまで緊張感が途切れないストーリー展開は圧巻。最後は少々お涙ちょうだいな感じがするが今後の展開を見据えれば仕方ないか。作者がロシアの警察に関する文献が日本では見つからないと知り(トム・ロブ・

    0
    2018年03月01日
  • 機龍警察 狼眼殺手

    Posted by ブクログ

    これまで曖昧にされていた龍機兵という存在について焦点を当てた巻。テロリストの抑止力としての龍機兵の存在の大きさを改めて実感した。
    今作の驚くべきところは、機甲兵装の出番がないにもかかわらず、これまで積み上げていた登場人物の背景や物語のおかげで、退屈するどころかより面白く感じられる点だ。
    新作が出るたびに前作より面白いと感じられる本シリーズ。その分ハードルが高くなっているため不安な気持ちもあるが、それでも早く新たな特捜部の活躍が見たいという気持ちが止まない。

    0
    2020年10月03日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    テロ組織『黒い未亡人』との戦いと由紀谷、城木に焦点が当てられた物語。今作からは突入要員の3人が中心になることはないが、前作で過去を知っている分、各言動により深みが増して見えて面白い。また、1作目から話題に上がっていた「敵」の正体が徐々に明らかになっていく。外部からの敵と機甲兵装で戦いつつ、内部の敵と政治的に争う構造は複雑ながらも読みごたえがあり、飽きさせない。

    0
    2017年12月23日
  • 機龍警察 狼眼殺手

    購入済み

    キリアン・クインも鈴石輝正も

    読んでいるうちに、正義というものの定義が分からなくなった。誰もが自分の乗っている車窓から見える景色こそが正義の景色と主張する。しかし読了と共に、人の為を想い行動する正義、ぶれずに貫く正義こそが、真の正義と知ることが出来た。良い作品に出会えました。

    0
    2017年09月30日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「機龍警察」シリーズ4作目。
    今作はチェチェン紛争で家族を失った女性・少女で構成されるテロ組織「黒い未亡人」との闘い。未成年でありながら機甲兵装を駆り自爆をも辞さない敵と対峙することとなる特捜部。これまでとは全く異なる困難な任務、そしてある意味では最強の敵。緊迫感が尋常でない。
    戦闘シーンも安定の迫力。「風の妻」ファティマVS姿・「剣の妻」ジナイーダVSライザの生身での白兵戦、ビル内部で繰り広げられる機甲兵装同士の肉弾戦は手に汗握る激しさ。
    何よりも少女テロリスト・カティアの存在が大きい。
    真正面から向き合う由起谷に心を開いていく姿、同じような境遇のライザからのメッセージ、裏切り者になりながら

    0
    2017年08月28日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

    Posted by ブクログ

    本作が、本シリーズの本当の意味での最初の物語と言われるのも納得の、充実内容に満足。テロリストの過去を持ちながら警察組織に属するという、謎だらけの美人が主人公で、彼女の人間性が少しずつ晒されるってことだけでも興味津々。テロ対警察の知略対決もスリリングだし、最後の直接対決も迫力満点。彼女の穏やかな微笑が目に浮かぶようなクライマックスも美しい。分量のこともあってか、前作は多少の物足りなさを感じたけど、2作目の本作には大満足。このシリーズはまだまだ読んでみたいですね。

    0
    2017年08月12日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 上

    Posted by ブクログ

    まだ前半だけど、既に緊迫のドンパチシーンがあったりで、求心力は抜群。前作の細かい内容を忘れてしまったけど、読んでいるうちに、何となく理解できるようになっている構成も有難い。ということは、本作から入ってもほぼ問題なく楽しめるであろうこともうかがえます。一作目では確か、各キャラの人物描写は殆どなかったから、今回、元テロリストの彼女のエピソードが細かく描かれているのも興味深い。更なる盛り上がりが予想される後半が楽しみ。

    0
    2017年07月22日
  • 槐(エンジュ)

    Posted by ブクログ

    夏休み恒例の合宿のため、寂れたキャンプ場を訪れた水楢中学校野外活動部の弓原公一はじめ7名の部員と2名の教諭。
    初日の夕方、夕食の準備をする彼らの耳に聞こえてきたのは、立て続けの銃声。突如、半グレ集団の関帝連合によりキャンプ場が封鎖、キャンプ客たちが虐殺されはじめる。
    公一たちも捕らえられ、絶体絶命のピンチに陥ったとき、正体不明の何物かが半グレ集団への反撃を始め…

    一片の同情の余地もない、とことん凶暴で狂った集団(ただワル知恵はよく働く)に、謎の戦士の協力を得ながら立ち向かう、それぞれに悩みや問題を抱えた中学生たちという構図が、ものすごい緊張感と、(不謹慎かも知れませんが)時折、ある種の痛快さ

    0
    2017年07月09日
  • 槐(エンジュ)

    Posted by ブクログ

    月村了衛『槐』光文社文庫。

    冒頭を読み始め、学園青春物のホラー小説なのかと思ったのだが、いきなりストーリーは全く予想外の急展開を見せる。読み終えてみれば、爽快感が残る何とも物凄い冒険アクション小説だった。

    中学校の野外活動部の合宿で湖畔のキャンプ場を訪れた弓原公一たちは、とんでもない惨劇に遭遇する。半グレ集団の関帝連合がキャンプ場を封鎖し、宿泊客を無差別に惨殺し始めたのだ。絶体絶命の状況下で関帝連合に独り立ち向かう謎の人物…

    必殺仕置人、或いはダイハードのジョン・マクレーン、はたまたゴルゴ13のような冷徹なダーク・ヒロイン・槐が何とも魅力的だった。また、中学生たちを守るために自らの命を賭

    0
    2017年06月17日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    機龍警察は鉄板なのである。
    作中の一行一行がいい大人の胸を
    ドキドキワクワクで一杯にしてしまう。

    ここまで完成度の高いシリーズは他にありません
    号を追うほどに濃密で狡猾で泥だらけな物語が面白さを加速する。

    日本中の男性諸氏に読んでもらいたいです。


    機龍警察は鉄板です

    0
    2017年01月24日
  • コルトM1851残月

    Posted by ブクログ

    前半部と後半部のどちらがより好きか?
    と問われたなら迷わず答えられますが、
    それは単に好みの問題。

    兎に角、頭の先から足のつま先まで
    重厚で暗い世界観に
    どっぷりつかりながら
    楽しく読み終えました。

    0
    2016年11月02日
  • コルトM1851残月

    Posted by ブクログ

    読んでいる時に頭に浮かんだ言葉は“宿業”です。

    コルトM1851という銃を使い、相手を倒す姿に、爽快感を得ましたが、それ以上に、郎次・お蓮・儀平の過去から背負っているものが交錯した時、悲しい定めを感じてしまいました。

    郎次の最後の行動が印象的で、その行動で、宿業に別れを告げることが出来たのかなと想像してしまいました。

    初めて、月村さんの作品を読みましたが、非常に面白いと思いました。
    是非、他の作品も読んでみたいです。

    0
    2016年06月12日
  • コルトM1851残月

    Posted by ブクログ

    これまでの時代小説の概念を覆す全く新しい大藪春彦賞受賞の驚愕の時代小説。解説で馳星周が時代小説ノワールと呼んでいるが、作品の素晴らしさを表す見事な表現だと思う。

    舞台は江戸時代。昼は廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部、残月の郎次は裏切りの果てに一味に孤独な闘いを挑む。

    少しずつ明らかになる郎次の過去と最新式のコルト六連発銃との邂逅。そして、まるで銃に魂を操られるかの如く硝煙と血風の真っ只中に身を投じていく郎次。果たして、結末や如何に…

    0
    2016年04月11日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    いやいや〜さすがに本作も面白かったです。
    ホンマ、このシリーズは鉄板ですね〜
    とにかく龍機兵の活躍よりも組織のしがらみや軋轢とかの方が面白すぎるだろうって感じます。それに敵と味方のあり方が普通じゃなさ過ぎですよ。あと警察って組織の中もそこで働いている人達も……それがまた堪らんところが本作の魅力じゃないですかね。

    前回のラードナー、今回のオズノフの経緯となる物語の面白さや伏線の引き方と回収の仕方の巧さは脱帽って感じですね。
    重くて暗くて鬱屈しちゃってる彼らに少しづつでも救いがある物語の展開も大好きです。
    クセのありすぎるお国柄のアイルランド、ロシア、中国とがお相手で絡ませ方が非常に現実的でね。

    0
    2016年04月05日
  • 機龍警察 未亡旅団

    購入済み

    続編が待ちきれない!

    今までの4冊の中で、個人的には一番良かった。普通シリーズものは、3冊目位からマンネリ詰まらなくなると感じているが、このシリーズは更に内容が良くなり、話の骨子も太くなっている。今後は沖津の過去や見えない敵の正体など、まだまだ目が離せない。次回作が待ちきれません。

    0
    2016年02月08日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    チェチェンの女性テロリストグループが新潟で行おうとする自爆テロを、下関出身の刑事とその仲間が防ぎ戦う話。シリーズ第4作。登場人物たちの書き込みにますます磨きがかかっている。

    0
    2015年12月13日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    このシリーズで一番面白かった。眠気押して三章は一気読み。

    ユーリの過去もライザと同じくかなりダークだけど、人間らしさがそこにあるというか、結構ユーリに感情移入できちゃう。強くない、迷う、不安になる、裏切られても信じたい、そんな姿が人間らしいと思える。

    ストーリーも敵味方わからない人や、立場が二転三転する人もいてなかなかスピーディに進みます。クワンがいいキャラだなぁ。


    機龍兵は相変わらず私のなかではエヴァ。

    0
    2015年10月15日
  • 機龍警察 未亡旅団

    Posted by ブクログ

    機龍警察シリーズ、4作目。

    今作のメインは城木理事官と由起谷警部補、かな。テーマはチェチェンのテロ組織「黒の未亡人」。

    毎回のことではあるが、近未来SF設定でありながら、時代背景の描写では現実を痛烈に突きつけられる。やっぱり日本人として日本で生まれ育った私には、チェチェンの出来事も、少年兵のことも、遠い国のモノと片付けてしまっていることを否めない。「平和ボケ」って言葉があるけど、、、まさに自分のことではないかと胸が痛くなってくる。そんな中、カティアの取り調べでの由起谷主任の言葉は響いた。次元が違う者同士、絶対同じ痛みを共有できないと分かっているだけに、それでもカティアの心を動かす言葉が存在

    0
    2015年09月16日
  • 機龍警察 暗黒市場

    Posted by ブクログ

    極めつけの傑作だった。

    機龍警察シリーズ、最初から凡百の小説とは
    一線を画す面白さだったけど、
    シリーズを重ねるごとにレベルアップしていき、
    シリーズ第三弾の本作で完全に化けたと確信した。

    ページをめくる手が止まらない。
    何人たりともこの本を読むことを妨げるな。
    久々にそう感じる作品を味わえた。

    0
    2015年05月13日