月村了衛のレビュー一覧

  • 地上の楽園

    Posted by ブクログ

    興味深いし、月村了衛だから読み進むのに苦はないのだが、、、フィクションとは思えず、読んでいると辛くなってしまい半分と少し読んでやめた。つまりとてもリアルに胸に迫るということ。
    労働力の欲しかった北が望郷の想いを踏みにじり、過酷な生活を強いて結果命がけで脱北した人も多数いたわけで、、、、。同情を禁じ得ない。こんな気持ちで途中でやめた本は初めてだ。

    0
    2026年03月30日
  • 対決

    Posted by ブクログ

    医大入試における女子受験生の一律減点という問題で、大学側の名誉を守ろうとする女性理事と隠蔽を暴こうとする女性新聞記者が対峙する。

    二人は、いずれも男性優位の職場で理不尽な思いを耐え続けてきた女性。

    女性理事は、大学の事務局職員として実績を上げ、理事に抜擢されたが、男性理事らから疎まれ、一律減点問題の専任理事に任命され、新聞社の取材に対して矢面に立たされる。

    女性新聞記者は、支局時代にスクープを出しながら妊娠、出産で、仕事を中断せざるを得なかったところへ、パートナーからDVを受け離婚。
    めけずに頑張り、本社の社会部に抜擢されるも、職場で、女性差別や蔑視を受けていた。

    本書のベースにある医

    0
    2026年03月22日
  • 地上の楽園

    Posted by ブクログ

    すごい本!重くてつらい北朝鮮帰国事業をあえて赤裸々に描いたとても苦しい本だった。現実は、もっと酷かったと思うが、それ以上は表現できなかったであろう事は、想像できる。一方で、実名の議員、団体、本などを著すことは、さぞ勇気のいる事である。ニュースなどで聞いていたものの、こんなにひどいとは、、。一党独裁は、怖い。

    0
    2026年03月14日
  • 対決

    Posted by ブクログ

    月村了衛、『対決』。
    ドラマ化されるということで、月村了衛作品、初読み。

    統和医大での裏口入学事件を取材していた、日邦新聞社会部記者・檜葉菊乃は、統和医大の入試で、女子学生の点数が一律減点されているという疑惑を耳にする。
    秘密裏に取材を進める菊乃は、キーマンとして、統和医大・常任理事・神林晴海に辿り着く。
    そんな中、菊乃のひとり娘・麻衣子は、国公立大学医学部を目指し、勉強していた…

    東京医科大学の事件がモチーフとなっている。

    男性優位の職場で女性差別を受けながらも出世してきた2人の女性の対決。
    同じように、差別と戦ってきた姿勢に尊重し合いながらも、互いの立場や信念の為に向き合う2人の『対

    0
    2026年03月13日
  • 対決

    Posted by ブクログ

    この作品は2018年に起きた東京医科大の入試不正問題を機に入試での女子差別がモデルになっているという。そういえば当時、ニュースで目にした記憶はたしかにありそれなりのインパクトのある出来事であったと思う。女性への差別に鋭く切り込んだ社会派小説であり、また「対決」する2人の一方は医大受験を控える娘を抱えるシングルマザーの社会部新聞記者、そしてもう一方は私立医大の事務局から異例の抜擢で理事にまで昇進した女性、それぞれ過去に多くの不条理やパワハラ、セクハラを数多く経験してきている。その2人が主人公でありそれぞれ守らなければいけない立場をかけて「対決」する訳だが、物語の進行には常に女性蔑視、差別に対する

    0
    2026年03月11日
  • 警官の標 警察小説アンソロジー

    Posted by ブクログ

    7人の作家さんによる警察短編集。
    それぞれの作家さんが趣向を凝らした個性を感じさせる作品。
    初読みの作家さんが5人もいたのでどんなテイストなのかなと楽しく読めた。
    実務修習生の視点と指導係の視点を描いた吉川氏の作品と、初めて上司となった警部補の視点で描いた松嶋氏の作品が特に印象に残った。

    0
    2026年03月10日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「普通」とは?で思い浮かべる『コンビニ人間』が「普通になれない苦しみ」を描いた純文学なら、『普通の底』はその普通を維持するコストさえ払えない者が、ちょっとした不運で闇に呑み込まれる「構造的社会の歪み」のレポートだ。

    根底に、親が金持ちかどうかという「親ガチャ」で人生のコースが決まっていて、二世や三世の政治家たちが自分たちに都合のいいルールを作る裏で、持たざる者は一度レールを外れれば二度と這い上がれない。努力しても報われない「蟻地獄」という今の日本のみんなが薄々疑いながら意識的にあるいは無意識的に目を逸らしている現状がある。

    主人公は決して悪人でも無能でもない。ただ「目立ちたくない」「嫌われ

    0
    2026年03月05日
  • 対決

    Posted by ブクログ

    象牙の塔の中のお話しは昔からあったけれど、今の世相を取り入れた内容でとても面白く読めました。ただ題名は「対決」ではないような気がするけど。

    0
    2026年03月03日
  • 機龍警察 暗黒市場 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白すぎるよユーリ・オズノフー!
    最初は、え、うそやん!どんな展開?って落ちたけど、やっぱりな!そんなわけがないよ!でも、みんな悲しい過去もってる。
    ワンピースみたいとは言わないけど、とにかく面白い!すぐ下巻へいく。

    0
    2026年02月26日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    普通の人の裏側に潜む、闇や弱さを見た気がする。
    私も普通でありたいと思ってしまう人の1人なので、主人公の川辺のように悩んだり矛盾したりしているし、ジャーナリストの章で評される「浅い」にぐさっときた。
    きっかけは些細で、運も悪かったかもしれないけど、川辺が引き返せる点はあったと思う。
    若者がこの本を読んで、日常に潜む危うさに流されないで欲しいなと思う。
    極限状態の描写が圧巻だった。

    0
    2026年02月24日
  • 対決

    Posted by ブクログ

    月村了衛『対決』光文社文庫。

    NHK BSで春から全5話でドラマ化されるようだ。

    医大の女子受験生の一律減点という前代未聞の不正の事実を女性新聞記者が暴こうと奮闘する社会派小説である。

    医大の裏口入学や女子受験生の一律減点という話はニュースなどで耳にしたことがある。裏口入学はもとより、女子受験生の一律減点など受験生の側からしたらたまったものではない。

    裏口入学に関しては地方の私立医科大学などでは金さえ積めば入学出来るという話は数十年前からあり、実際にその医大を出た医師の多くは能力が低く、不人気である。

    また、近年は社会がハラスメントに対して厳しくなり、ジェンダーレスが叫ばれ、女性差別

    0
    2026年02月17日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「普通」でい続けるって難しいよ。
    というか、普通でありたいと願うがあまり、誰が見ても間違った道に踏み出そうとしている時も、「これが普通に違いない」って勘違いしちゃって結局大間違いを起こしてしまう。

    私も「悪目立ちだけはしないようにしよう」っていうのは特に中高生の頃は考えていたけど、この川辺の目指している「普通」は「無個性」に近い印象を受ける。そういう人は、結局誰にとっても「都合のいい人」になりがちで、だから高井戸や菊池やケーシンや五十嵐に目を付けられてしまったんじゃないだろうか。

    「普通」の人生でありたいと強く願った結果、それが仇となって川辺は人生を踏み外していくけど、一番不幸なのは本人が

    0
    2026年02月11日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    普通とは何なのか?を考えさせられる物語でした。
    時代の世相を交えたストーリーでリアリティがあり、主人公の一見合理的な思想も興味深く面白かったです。
    本来は恐ろしい犯罪である闇バイトが、滑稽に思える描写でコントのようで面白かったです。

    0
    2026年02月05日
  • 地上の楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地上の楽園

    著者:月村了衛
    発行:2025年10月25日
    中央公論新社
    初出:『中央公論』2024年4月号~2025年4月号(連載)

    今年の本屋大賞へのノミネート作品発表が、2月6日、今週の金曜日に発表になるが、候補になり、大賞を取ってもおかしくないほどの傑作だった。475ページの大作である点も、書店員好みと言える。ただし、ノミネート作品予想をいろんな人がしているが、この本を挙げた人は今のところ見つからない(^o^)。昨年中に読んでいれば、間違いなくナンバーワン本。

    1960年から実際に始まった在日朝鮮人の朝鮮人民共和国への帰国。北朝鮮本国の公認で行われた朝鮮総連による「帰国運動」、日本

    0
    2026年02月05日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    常に現時点の社会問題と並走するような物語を紡いでくる月村了衛さん。本作もまた、今の時代の空気をそのまま吸い込むような一冊。

    描かれるのは、「普通の人生」を生きるために、小学生の頃から細心の注意を払ってきた青年の告白。自分語りの形式で綴られる文章は、読み進めるほどに痛々しさと禍々しさを増していく。それは特異な犯罪者の物語というよりも、「今、普通の底にいる人間の、普通の話」と感じられるからかもしれない。

    先のことを考え、踏み外さぬよう行動してきたはずの主人公。しかし人生の途上で、ふとした拍子に闇に引き寄せられそうになる瞬間が訪れる。一度は踏みとどまり、社会人としての道を歩み始めたにもかかわらず

    0
    2026年02月03日
  • 機龍警察〔完全版〕

    Posted by ブクログ

    海外ドラマにあってもいいよね。
    映画はパシフィックリムとかトランスフォーマーとかあるから、海外ドラマ。
    2時間では終わらないですよ。ってぐらい次作に期待大。搭乗員3人、誰しもが闇をもってるし部長も謎。はぁ、面白い。
    とにかく早く、最後の2冊を文庫にしてー!

    0
    2026年02月01日
  • 怪と幽 vol.020 2025年9月

    Posted by ブクログ

    今回の特集は、昭和に流行ったオカルトについてと小泉八雲さんの2本立てで、ユリゲラーさんや つのだじろうさんのインタビューも掲載されていました。
    先月「緊急検証!THE MOVIE」を読んだばかりの私には、ユリゲラーさんが立て続けに出てきたから、懐かしいというよりも「ブーム再来!?」って勘違いしてしまいそうになる(笑)

    加門七海さんが当時のご自身のことを「心霊現象のみに強い関心を抱いていた」って仰られてたけど、考えてみれば私もそうだったかもしれない。オカルト全般というより、心霊と超能力に惹かれてたから、夏休みには毎年「あなたの知らない世界」とかワイドショーの心霊写真特集を友達と観たりしてたし、

    0
    2026年01月26日
  • 槐(エンジュ)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    またまた面白い、なんか凄く映像向きな作品が多い気がする。土漠の花、影の中の影、ガンルージュもこれも。教頭先生!やってくれると思ったよ。銃はいりませんって瞬間に。本当に面白かった、月村さん次は何読もうかな。

    0
    2026年01月22日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

     オーディブルで聴いたのだが、すごい作品である。ごく普通の人が、いつの間にか犯罪に巻き込まれ、殺人者として死刑を宣告されてしまう。そんな現実が実際にあるのだろう。闇バイトに従事せざるを得なかった若者の実際はごく普通の人なんだと…。かつては普通の人は普通に生きれたのに、現代社会では普通に生きることさえ難しくなっているのだと思う。

    0
    2026年01月21日
  • 普通の底

    Posted by ブクログ

    今までにない月村作品に完全に惹き込まれてしまった。
    主人公からの獄中からの手記ということには全く気づかず読み進めていくなかで、なぜ犯罪に手を染めていくのか、第三章に続くまでのその時々の心理状態が丁寧に描写されているけど、見事に薄っぺらい笑

    果たしてこんなにもうまくいかない人生ってあり得るのか、逆にうまくいくってどんなことなのか、そして普通って何?と改めて考えさせられる作品であるのは間違いない。

    0
    2026年01月18日