月村了衛のレビュー一覧

  • コルトM1847羽衣

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    『コルトM1847』月村了衛

    いつも、はらはらしながら読む月村作品だけど、この作品は読んでいて初めての感情が湧いてきた。
    なんとも…切なじれったい!

    行方不明になった恋人を一途に愛し、生きていると信じ捜し続ける主人公のお炎。
    江戸っ子お炎の真っ直ぐに人を愛する女性の強さ美しさ格好良さが伝わってくる。

    印象深かったのは頭に映像がはっきりと浮かび上がるほどドラマティックな場面(恋愛や戦闘、様々な場面を含め)が多かったこと。

    そして、月村さんの描く戦闘場面。
    玄人衆の頭、与四松の脱藩浪士や蝉麻呂との乱戦場面に、ぎゅんっと心が惹きつけられる。

    闘う場面の緊張感がびんびん伝わってくるだけでなく

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    2024年02月01日
  • 奈落で踊れ

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    東大出身の親戚に「どうして官僚にならなかったの?」と聞いたときに、「あいつらはそもそも違う種類の人間だ。自分には絶対なれない」と言われたのを思い出した。

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    2024年01月18日
  • 奈落で踊れ

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    ノーパンしゃぶしゃぶから発生した大蔵省の接待汚職の処分を巡る戦いを舞台に官界、政界、ヤクザが戦いを繰り広げる。主役は大蔵省の変わり者の中堅官僚。
    終わり方が、森友事件の公文書改竄に繋がっていくのは見事。
    面白い

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    2024年01月14日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    下巻も過去の回想も含めてライザを中心から物語は進んでゆき、機龍兵は苦戦しながらも何とか役割を果たすことができた。
    中国とIRA、警視庁と外務省など、後回しで間接的な駆け引きが多く出てきますが、外国はさておき日本の省庁間の描き方は極端すぎるかな。好きな人には堪らないのかもしれませんが、自分としては好きになれない。
    とはいえ、SFと警察小説をミックスしたこのシリーズはとても斬新で、かつ細部まで設計がしっかりしているので読み応えもあります。
    次作以降は他の人たちの過去が登場するのかな。

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    2024年01月13日
  • 白日

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    月村了衛『白日』角川文庫。

    月村了衛としては、かなり異色の企業エンタメ小説。半沢直樹のような爽快感は無いが、心の中に優しい風が吹くようなリアリティ溢れる小説だった。

    派閥争い、噂、隠蔽と日本企業では大小少なからず様々なことが起きる。そんな欺瞞に満ちた日本企業の中で正義、正論を貫こうとする難しさ。きっと正義、正論を貫くことを止めて、様々な欺瞞に折り合いを付けられる人間が出世するのだろう。


    大手老舗出版社の千日出版で教育事業推進部の課長を務める秋吉孝輔は引きこもりや不登校対策を標榜する新時代の通信制高校を開校するプロジェクトを進めていた。大手学習塾と手を組み、IT企業と提携したこのプロジェ

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    2023年12月26日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    んんんんん・・・あれ、ドラグーンの戦闘シーンは?
    警察小説にドラグーンをいうSFを持ってきた無理をどうするんだろう・・・
    と、ずっと思いつつシリーズを読み続けてきた。
    今回の一大疑獄『クイアコン』。
    ちょっと長かったけど、ま、いいか。
    最終版、夏川さん由起谷を見てユーリが相棒を思い出すシーンは、ジーンときた。
    結局、このシリーズの根底はここなんじゃないか。
    緑とライザも想像がつくけど、じゃ、姿は?
    姿=機甲兵装は、どういうオチになっていくのか。
    やっぱ、白骨街道に行くしかないなあ。

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    2023年12月25日
  • 土漠の花

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    ソマリア国境付近で活動する自衛隊の精鋭たち。そこに現れた謎の女性と彼女を追う武装集団。
    圧倒的不利な状況下において不屈の精神と闘志で苦難を乗り越えていく自衛官たちの姿に目頭が熱くなる。彼らの葛藤、確執、そして事件の顛末やいかに。圧倒的スピード感と迫力で魅せる冒険小説である。

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    2023年11月24日
  • 東京輪舞

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    過去のいろんな事件を調べながら読みました 
    すごい臨場感! 
    ガッツリ公安!
    面白かったです。田中角栄さんが魅力的に感じました。
    なんか 今、ニュースとか観てても いろいろ裏があるのかなぁと考えちゃいます^⁠_⁠^

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    2023年10月13日
  • 暗鬼夜行

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    最初は、読書感想文の話かと思いきや、学校内部、政治がらみなど、目が離せなくなる。伏線はなにげに張られて、最後は、そういうことかと納得。いいです。

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    2023年10月13日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    すごい。いろいろな難題が絡みあって物語が進み、一つ一つがほぐれていく。だから、機龍警察はやめられない。

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    2023年10月03日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    ネタバレ

    班長……!!

    これに尽きます。面白かった。
    面白いばかり言ってられない、〈敵〉の政治圧力も怖くなります。警察組織だけでなく外務省にもとなると、沖津部長大変だ。。
    ユーリが生き延びて良かったです。本当は守られていたのか……警官の先輩たちにも、ゾロトフにも。「おれが守ってやる」のクリスじゃないか…容赦ないギリギリのラインだけれど。
    クワンさん何者なんだ、チャイニーズマフィアのビジネスマンにしてはスマートに協力してくる。シビアなビジネスマンなのかも?

    それにしても班長……刑事でした。ユーリに刑事を辞めさせたことずっと後悔してたのかなぁ、懺悔みたいにロシアから助けに来たと思うと。。でも、ユーリの危

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    2023年09月27日
  • 機龍警察 暗黒市場 上

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。龍機兵で1番好きなユーリ・オズノフ警部の過去が関わっている事件です……面白い。。
    初っ端から(えっ辞めちゃったの…)と消沈してたのも束の間、良かった〜からのオズノフ警部の過去編の壮絶さで心が痛いです。前作のライザ警部も凄かったのに。
    ゾロトフとの幼少期からの確執、ユーリがたまたま観ていた『スタンド・バイ・ミー』に似ているようで全く違う道を辿っていると気付くシーン、好きでした。犬のタトゥーも。
    つらい……と思っていたら、ラストに悪魔のような沖津部長。この勢いで下巻に突入します。

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    2023年09月24日
  • 機龍警察 火宅

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    シリーズ初の8編からなる短編集。
    それぞれの短編に違った良さがあり、すべての短編を楽しむことができた。
    個人的には特に好きだったのが、由起谷の親友が亡くなり、警察官を目指すきっかけとなった「沙弥」だった。少年時代の独特な心が描かれていてとても好きな作品だった。
    また、次作にも繋がってくるであろう「化生」もこのシリーズの先が見られてより一層楽しみになる作品だった!

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    機龍警察シリーズで1,2を争う秀作。

    機甲兵装を用いた戦闘シーンは本作はほとんどない。(全くないといってもいい)

    ヴァチカンの護符をキーとした連続殺人と「敵」のかかわり。
    沖津部長の身辺、ラードナーやIRFの殺し屋などサスペンス的な要素が満載で、ページを捲る手が止まらない。

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    2023年08月25日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    いいです。現代のハードボイルド。キャラがしっかりしていて、特に沖津部長は、最高。シリーズで読むべし。

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    2023年08月20日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    沖野部長かっこいよすぎ。警察、政治家の利権、I R A、中国の謀略、そして特捜部の活躍、機竜警察の中でもかなり上位に入るのでは。

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    2023年07月23日
  • 機龍警察 火宅

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    ネタバレ

    メモです。

    「火宅」
    どす黒い強かさ。

    「焼相」
    緑→ライザの感情。
    それにしてもこのシリーズは警官死にすぎよな。

    「輪廻」
    胸糞。由起谷の義憤。

    「済度」
    ライザと沖津の邂逅。

    「雪娘」
    スネグーラチカ。

    「沙弥」
    由起谷が警官を志した理由。
    叔父さんいい人。

    「勤行」
    申し訳ないけど答弁作成デスマーチには笑ってしまう。
    宮近さんが報われるの嬉しいな。

    「化生」
    こわ〜ラストにこんなに怖い話もってきます?

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    2023年07月15日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    詐欺商法で一世を風靡した横田商事の残党 隠岐隆が因幡充と原野商法で暴利をむさぼる前編では、詐欺の手口の解説のような部分が多く、楽しめた.難しい問題の処理に暴力団が絡んできて、隠岐の本領が発揮されるが、仕事以外に家族間の問題も発生し、隠岐が苦労する.ダミー会社を次々と作って金をうまく隠す手法には感心するが、最期は人との関係を如何にコントロールするかが、ビジネスの肝だと感じた.政治家の力を借りたり、広域暴力団を手玉に取ったり、隠岐の活躍が面白かった.リベリアまで手を伸ばす才覚は侮れないものだと感じた.
    騙される人がいることは認識していたが、騙す側も苦労している実態が見えて楽しめた.

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    2023年07月01日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    歴史上実在したテロ組織チェチェンの「黒の未亡人」を題材に機龍警察の世界に合わせて事件を創造している。しかし、チェチェンの女性達が「黒の未亡人」を組織した経緯や組織の中にいる個人個人の葛藤は、いかにも描かれる通りだったのだろうと思わされる。

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    2023年06月25日
  • 機龍警察 暗黒市場

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    機竜警察はいつもおもしろい。メカニック、ロシア、警察などのは内紛、戦いなど、ハラハラドキドキの連続。読み続けます。

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    2023年06月06日