月村了衛のレビュー一覧
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月村了衛、深町秋生、鳴神響一、吉村英梨、葉真中顕、伊兼源太郎、松嶋智左『警官の標 警察小説アンソロジー』朝日文庫。
7人の作家による7編全てが書籍初収録となる贅沢な警察小説アンソロジー。
自分は、7人の作家全て最低1作は読んでいる。月村了衛と深町秋生、葉真中顕は文庫化作品は全て読破している。吉村英梨と松嶋智左も文庫化作品はほぼ読んでいるが、最近は取捨選択しながらという感じだ。鳴神響一と伊兼源太郎は文庫化作品を1作読んで肌に合わないと感じてからは読んでいない。
月村了衛の『ありふれた災厄』と深町秋生の『破談屋』が取り分け面白かった。
月村了衛『ありふれた災厄』。★★★★★
本短編の冒 -
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起きている出来事はノンフィクションと捉えても過言ではないかと。主人公である翔太海斗の2人の章から成る本作ですが、それとは別にホスト時代とそれ以降という、時系列での2部構成にもなっています。事の発端は悪質なホストグループの仕組みではありますが、誰が悪いのかを考えると、そもそもは日本社会自体の構造や政治(家)を始めとする既得権益に大きな問題があるのだろうなと。本作で表現されているホストグループにしろ広告代理店にしろ癒着や談合にしろマスメディアにしろSNSにしろ、そして人の生い立ちにしろ、それぞれが単体で歪んでるだけではなく全ては一本の線で繋がっているんだろうなと。どこかひとつだけを直しても、海斗の
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読書備忘録893号。
★★★★。
最近は、世間を揺るがせた事件や社会的テーマで骨太小説をリリースしている月村さん。
想像するに、これらの作品を世に出すには相当なリサーチとか、参考文献の読破など体力を消耗するものと思っています。
そこでたまにはこういうあまり中身を感じられないけど一定の満足感が得られる娯楽小説で息抜きするのかな、と勝手に想像しました!笑
作品名からストーリーは明快。
北朝鮮からの亡命です。
亡命先は日本!
なぜか?拉致被害者を日本政府との交渉材料に出来ると踏んだから。
拉致被害者の高齢女性。
島根の海岸で拉致された。
当時、拉致現場をぎりぎり掠めた警官、漁師、海保の関係者 -
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日本推理作家協会賞 受賞作。
初めて読む作家ですが、圧倒的な筆力に驚きました。本作の舞台はソマリアの国境という日本人には馴染みの薄い危険地域。そこで死闘を繰り広げる若き自衛官たちを、友情と確執を絡めながらリアルに描写していきます。
安倍内閣の時に「集団的自衛権」が強行採決されて、私たちが恐れていたのは、まさに本書のような状況なのだと思います。
ソマリアは、ネットで検索すると、テロや誘拐、武装強盗が後を絶たず、治安が極めて悪いため外務省は「レベル4:渡航は止めてください。退避してください」を発出しています。
そんな危険地域で残虐な武装集団の群に包囲され、絶体絶命のピンチに陥ったのは、ビヨマ -
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ネタバレシリーズ続巻を読むのが久々でも世界にスッと引き込まれる機龍警察。4作目も面白かったです。
チェチェンから女性だけのテロリスト集団が国内へ侵入し、各地で自爆テロを起こしていく…それは警察組織と政界を巻き込んだ大事件に。
機龍兵搭乗者3人が描かれてきたあとで、今作の中心は由起谷主任と城木理事官でした。2人とももの凄かった…特に、温厚だと言われてた由起谷さんの〈白鬼〉、凄絶でした。
でもそれがテロリストのカティアと呼応して。。ラストのお手紙、わたしも涙腺が…
いつも事態から距離を置いて眺められてる気がしていた姿警部が、過去の戦闘を思い出して動揺していたのが印象的でした。
見せないだけで、心の傷が消