月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 未亡旅団

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    質量にちょっとビビッてしまい、読み始めるのに多少の気合が要る本シリーズ(あくまで自分にとっては)。でもいざ物語に触れるや、そんなイメージが実にバカバカしく思えるくらい、圧巻の展開に毎回唸らされる。機龍兵搭乗員の3人とその上司に限らず、それ以外の警察官、更には敵役までも、実に魅力的に描かれるのが素晴らしい。あとがきにもあるように、最初の3作で、件の3人の紹介がある程度なされ、本作からは、いよいよ”敵”にまつわる大きなテーマも動き出した印象。今後、ますます目が離せないな。

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    2023年07月04日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    チェチェン人テロ組織「黒の未亡人」との壮烈な戦いを描く。
    過去3作で、メインプロットに絡めて、3人のドラグーン搭乗者の過去を描いてきたが、今作は特捜メンバー、そして女性テロリストにスポットがあてられる。

    チェチェン紛争など報道でしか見てないが、その悲惨さ、特に女子供が巻き込まれる紛争は痛ましすぎて、いくら世界の現実とは言え、読んでて辛かった。

    今回はこの組織との戦いが前面に押し出され、その事案を巡っての”敵”との水面下の確執はあるもののストーリーはいたってシンプル。それだけに、これは映像化したらテンポがあって見ごたえのある作品になりそう。
    過去(作品)との絡みも見事で、相変わらず一級の作品

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    2023年06月10日
  • 機龍警察 白骨街道

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    機龍警察シリーズ、6作目。

    今回のテーマはミャンマー・ロヒンギャ問題。至近未来という設定で、今回も龍機兵こそ出てこないものの、別の型の機甲兵装はふんだんに登場し、数多くの戦闘描写が描き込まれているが、その舞台の背景にあるロヒンギャ問題においては現実そのもののように超リアルでシビア。アウンサン・スー・チー統治政権下、日本がどのように対応してきたか、問題点が浮き彫りにされている。また、日本では、国産機甲兵装開発計画が絡んだ権力闘争が繰り広げられ、特捜部が崩壊の危機に晒される。ミャンマー、東京、京都と三舞台で同時進行しながらも、展開はそれぞれスピーディー。断然不利な場面もその直後には好転し、事態は

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    2023年05月26日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    魑魅魍魎の跋扈する世界 それが現代の日本ということを実感させられる圧倒的な描写と、様々な登場人物の思惑が交差する思考が追いつかない程のスピーディーな展開。傑作です!

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    2023年05月13日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    再読だが、やはり面白い。

    シリーズ最初なので、特捜班の設定や立ち位置、機龍そのものの説明なども緻密だが、だれないようにドラマや捜査活動が上手く織り込まれている。

    意外とキャラが多いがどのキャラも丁寧に描かれているし、基本的なドラマがしっかりしているうえに、アクションシーンも描写がうまく緊迫感がある。

    全てにおいて文句のつけようがない完成度の高さ。
    いつかこれの映像化作品を見てみたいが、今の日本の映画界では無理だろうから、Netflix辺りがしっかり製作費を出しくれればいいのだが。

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    2023年04月26日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    読みごたえがある。シリーズ3冊目で一番良い。
    前作の自爆条項と同様に現在、過去、現在の3パート。今作の主人公は龍騎兵搭乗員のユーリ・オズノフ。
    ロシアの警察官時代の過去パートそれ自体も読ませるが、過去を引きずっているユーリと、過去と現在の事件の繋がりとアクションが重層的に描かれる。

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    2023年04月20日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    最後までハラハラしどおしで、読んでて止まらなくなった。展開に無理があるなと思う箇所も沢山あるが、娯楽作品として面白い。

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    2023年04月14日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対処活動は事実、隣国ジブチには自衛隊にとって初の海外拠点があり、ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛の物語。

    墜落したヘリの捜索救助要請を受け隊長に任命された吉村3尉以下12名が墜落地点へと出発。

    そこへ現地の3人の女性達が命を狙われている、助けて欲しいと駆け込んで来ます。

    避難民として保護した矢先、彼女達を追ってきた武装集団により目の前で2人の女性が撃ち殺され、隊長を含め5人もの仲間が一瞬にして命を奪われる。

    生き残った1人(アスキラ)を保護しワーズデーン小氏族の民兵に追われながら70km先の活動拠点を目指す隊員達。

    自衛隊の隊員が戦闘で命を落とし

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    2023年04月09日
  • 機龍警察 白骨街道

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    機龍警察の最新刊。
    ミャンマーで収容された容疑者を
    姿らが、引き取りに行く。
    途中、ミャンマーの警察が護衛に
    付くものの、襲撃される。
    戦闘の描写、徒歩で山中の移動の
    描写は、読書していながら映画を
    観ているような感覚だった。
    今回は、日本での捜査とミャンマ
    ーでの過酷なミッションを繰り返
    して物語が進んでいく。
    結局、〈敵〉の正体は明らかにな
    らず、次のシリーズに続くのか?

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    2023年03月31日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    完全版を先に読んだが、こっちのほうが好きかな。
    いろんな話を盛り込み過ぎた感はあるが、それぞれのストーリーが緻密に描かれている。

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    2023年03月29日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ジャーナリストと暴力団、それと警察官の捜査がどのように結びつくかと思ったが、綺麗に交わって大変面白かった。

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    2023年03月12日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    今回は、経産省が進める国家プロジェクト、その推進役となる外資系インフラ会社と、その利権に群がる政治家、官僚、反社、中国などの暗躍、警察、検察、国税の戦い。内部の階層構造やそこで働く人々の思惑、機関同士の関係性などがとてもよく構築されていて、リアリティ十分。二転三転、伏線回収もアッパレな感じ。警察ミステリー的な小説が好きな人にはぜひオススメしたい。超人的な暗殺者の存在はともかく、期待を裏切らない面白さ。

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    2023年03月05日
  • 土漠の花

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    突然、紛争に巻き込まれたとき冷静な判断をできますか?

    自分の命はなんのためにあるのか、誰のために生きたのか。
    いつ死ぬかわからない状況の中、生きることを諦めなかった男たちの姿が描かれます。

    あらすじは以下の通り。ネタバレは含みません。

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    ソマリアで活動をしていた日本の自衛隊隊員たち。

    そこに駆け込んできた女性。そして突然襲われる自衛官たち。

    隊長を失いながらも、命からがら逃げ出した7人。
    助け出した女性を連れ、拠点を目指す。

    しかし拠点までの道のりで次々に敵の襲撃を受ける。
    犠牲者が1人、また1人と増える中、生き残って無事に帰ることはできるのか。

    死と直面する緊迫感とス

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    2023年01月21日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    詐欺。
    「詐」・・・つくりごとをいう。うそを言ってだます。
    「欺」・・・うそをついて人を迷わす。

    タイトルの通り、本作は「詐欺」がテーマの犯罪小説です。

    私は堅気の仕事なので、新たな世界の物語。非常に興味深いです。

    あらすじは以下の通り。ネタバレは含みません。

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    主人公の隠岐は、日本を騒がせた戦後最大の詐欺集団・横田商事に勤め、そしてその崩壊を目の当たりにしました。

    もう今後は詐欺なんかしない、そう決意した隠岐は文具メーカーのしがないサラリーマンをしていました。
    営業成績はイマイチで邪魔者扱い。
    そんなときに声をかけてきたのが、元横田商事の因幡でした。
    そう、再び詐欺の世界

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    2023年01月21日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    期待通りの大迫力の一冊。今回はチェチェンのテロリストが日本でのテロを画策し潜入、日本警察はその実行をなんとしても阻もうとするが、そこに政治家のスキャンダルと警察内部の権力闘争が絡み、事態は非常に複雑となる。このテロリストを生み出したのはロシアの勝手な都合(民族の団結と少数民族の弾圧という矛盾)と、その矛盾に乗っかる大人たち、中でも男たち。この身勝手さのため、売られたり、薬漬けにされて自爆テロ要員となったり、愛人にされたりする女性、少女たち。今回の首謀者も、元々はこういった女性達を救おうという純粋な気持ちから始まったもの。小説の中の事件は解決されるが、社会の矛盾は一向に解決されない。後味は悪いが

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    2023年01月10日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    四六判は読むのが大変。文庫化してくれ、機龍警察シリーズの四作目、一作毎に前回を超える面白さを提供してくれる。
    今回も、シリーズ中、最高傑作。
    次回は、短編集の「火宅」さてさて、初めての短編はどんな興奮を与えてくれるのか、今からドキドキだ。

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    2022年12月31日
  • 機龍警察 暗黒市場 上

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    機龍警察シリーズ第3弾。今回の主人公は元ロシア警察官のユーリ。現在に至る経緯とかこの秘密が明らかになる。それにしても、とてもよくできている小説。単に登場人物の一人を詳述するだけでなく、全体的なテーマ(今回は、相似形)をいくつも散りばめ、この長編で伏線とその回収を見事に行なっている。読み応えある一冊。また、警察と政治家、闇社会との結びつきにより、一般市民が犠牲になる構図は世界共通なんだということ、オリンピックの疑惑の最中、小説だけじゃないし、外国の話だけじゃないことに暗澹とさせられる。

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    2022年12月25日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ネタバレ

    龍機兵がほぼ出てこないのに、連続予告殺人の謎に、特捜部×中国人組織×「敵」の三つ巴ドンパチバトルと、シリーズ最多部署間のセクショナリズム闘争で一気に読ませる傑作長編。

    今作一番のポイントはライザの虚無系女子卒業。鈴石とのいざこざも一定落ち着いて、死亡フラグか…と思いきや一命取り留めるので、まだまだ活躍が見たい!

    一方で、絶対怒らせたらヤバいやつから激おこをくらってしまった由起谷は今後、どうなってしまうのか…そう易々と退場することはなさそうだけど、不穏。

    初期はただの裏切り者だと思っていた宮近が、短編「勤行」でコメディ・リリーフにまわった後、どんどん等身大の愛されキャラになっていくのが不思

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    2022年12月13日
  • 機龍警察 自爆条項〔完全版〕 下

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    Audibleにて聴了。

    機龍警察シリーズの第二作。日本の特捜部付き警部ライザ•ラードナーの過去が明かされながら、因縁の〝詩人〟キリヤン•クインによる日本でのテロリズムが交錯する。そして、ライザら、ドラグーン搭乗員の契約に含まれる「自爆条項」。見えぬ闇との戦いが始まった。

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    2022年12月07日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    ネタバレ

    ずっと読むべきだと思いつつ勇気が出なかった本。
    警察小説寄りのSFかと思いきや、SF要素の入った警察小説だった。登場人物が多いのに、それぞれみんなキャラが濃くて、龍機兵登場要員の3名は特に過去の生い立ちが気になる!みんなそれぞれ覚悟があって、今の位置にいると思うけど、早く詳しく知りたい!!!
    ガンダムみたいに、ロボットに乗って闘うシーンはかっこいいし、迫力があって、かといって警察小説としての醍醐味もきちんとあって、久しぶりにハマりそうなシリーズ小説に出会えた気がする!

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    2022年11月25日