月村了衛のレビュー一覧

  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    この人の文章も物語の展開、ペース、何もかも自分にフィットしてとても楽しく読めた。昭和最大の詐欺事件を基に、うだつの上がらない平社員隠岐が原野、和牛、証券など色んな詐欺に手を染め、闇社会を生き抜いて稀代の詐欺師になる話。規模が大きくなってとてもおもしろかった。

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    2023年11月16日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    過去、実際にあった豊田商事をもとにして
    描かれたストーリー。

    バブル崩壊後
    人々の心に漬け込み
    和牛、不動産、などなど
    次々と詐欺を行う主人公に
    次々と襲いかかる難題

    あっという間に引き込まれて
    読み終わってしまう一冊。

    久しぶりにここまで引き込まれた

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    2023年10月09日
  • 機龍警察 白骨街道

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    ネタバレ

    機龍警察6作目。警視庁特捜部・突入班3名は、初の国産機甲兵装モジュールの技術流出を目論むとされる国際指名手配犯・君島の奪還のため、インパール作戦の「白骨街道」に続くミャンマーへ派遣される。一方日本では、城木理事官の親族らが経営する会社に合同捜査が入る。

    インパール作戦やロッキード事件など、史実に関する知識の無さを恥じると同時に、機龍警察という素晴らしい作品を通じて実際の過去を詳細に知ろうとする意欲が掻き立てられたので、物語や作品の持つ力は大きいとも思う。

    機龍警察の好きなところは、挙げ出したらキリがないのだが、第一に登場人物の立場とリンクするそれぞれの「戦い方」の描き分けにある。
    突入班で

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 白骨街道

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    シリーズ第6作。
    今作は国産機甲兵装の鍵を握る国際指名手配犯である君島の引き渡しに上層部のほぼ独断の決定により、突入班の3人がミャンマーまで行くこととなった。
    これは、敵が仕組んだ罠で3人がさまざまな危険に晒されつつも、それを回避し、無事に日本に帰還しようとする。
    一方東京の新木場では、これを仕組んだ敵の正体を探るために捜査が開始される。前作で協力関係にあった二課などの協力により、敵に迫りすぎ解体の危機もありというずっとハラハラした展開で面白かった!
    次作ではさらに面白い展開があると思うので楽しみ!

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    機龍警察シリーズ第5作。
    今作は機甲兵装が登場せず、人間同士の戦闘が多く描かれた作品だった。
    特に今作では敵の存在に迫っていくために、特捜部を嫌っている人たちとの協力関係を結び、事件の解決に向かっていくという物語。
    敵に雇われたライザの元同志であるIRFの狼眼殺手と呼ばれるエンダが殺し屋として暗躍しており、ライザとの因縁や裏切りなども描かれており、最後まで楽しむことができた。
    いよいよシリーズとしても敵に迫ってきて佳境を迎えつつあるのかなとも感じ、次作が楽しみになる作品だった。

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    シリーズ4作目。
    今作はチェチェンで家や家族を奪われた女性たちが自爆という手段を用いて日本でテロを行うテロリストとなり、世界に訴えかけると言う物語だった。
    このテロを防ぐために特捜部は捜査を開始する。この捜査を続けていくとチェチェンの悲惨な状況などを目の当たりにして心揺さぶられる特捜部の面々がそれでも彼女たちを制圧しなくてはいけない場面はとても重く哀しい場面だった。
    チェチェンに限らず、世界中で子供や女性がこのような被害を受けていると考えるといたたまれない気持ちになった。
    ただ、この作品は最高だった。

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    2023年09月23日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    ガ○ダムみたいな巨大ロボットが好きな人にはオススメ。警察がテーマだし、正確にはパ○レイバーなのかもしれない。

    ミステリとして出ているので、ミステリ×ロボット?と思いながら読んだ。普段読んでいるミステリと違って、伏線を張った謎解きというよりも、警察が地道に手掛かりを集めて、犯人に辿り着くという構図だった。

    結果、すごく面白かった。

    キャラクターも魅力的で、彼らの背景がしっかり描かれているのがグッド。
    だが、人間関係はギクシャクしており、特に警察間の縦社会、手柄争い、内輪な世界は読んでいて、良い意味でイライラする。

    個人的に推しキャラができたので、シリーズの続編を早くも手を出したいと思って

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    2023年08月13日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    素直に話が面白かった。テンポ良く話がどんどん展開していき、そのスピード感と膨らみ自体が、主人公の生き方や内面を投影している感があり、引き込まれる。

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    2023年08月12日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    チェチェン紛争で家族を失った女性だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬこの敵の戦法に翻弄される。一方、城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察組織全体を揺るがす悪夢につながっていた――現代の悲劇と不条理を容赦なく描き尽くす、至高の大河警察小説シリーズ、憎悪と慈愛の第4弾。

    文庫化されたので、9年ぶりに再読。主役だけでなく、ほんのわずかな登場の脇役にいたるまで、印象に残る。

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    2023年07月11日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    質量にちょっとビビッてしまい、読み始めるのに多少の気合が要る本シリーズ(あくまで自分にとっては)。でもいざ物語に触れるや、そんなイメージが実にバカバカしく思えるくらい、圧巻の展開に毎回唸らされる。機龍兵搭乗員の3人とその上司に限らず、それ以外の警察官、更には敵役までも、実に魅力的に描かれるのが素晴らしい。あとがきにもあるように、最初の3作で、件の3人の紹介がある程度なされ、本作からは、いよいよ”敵”にまつわる大きなテーマも動き出した印象。今後、ますます目が離せないな。

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    2023年07月04日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    チェチェン人テロ組織「黒の未亡人」との壮烈な戦いを描く。
    過去3作で、メインプロットに絡めて、3人のドラグーン搭乗者の過去を描いてきたが、今作は特捜メンバー、そして女性テロリストにスポットがあてられる。

    チェチェン紛争など報道でしか見てないが、その悲惨さ、特に女子供が巻き込まれる紛争は痛ましすぎて、いくら世界の現実とは言え、読んでて辛かった。

    今回はこの組織との戦いが前面に押し出され、その事案を巡っての”敵”との水面下の確執はあるもののストーリーはいたってシンプル。それだけに、これは映像化したらテンポがあって見ごたえのある作品になりそう。
    過去(作品)との絡みも見事で、相変わらず一級の作品

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    2023年06月10日
  • 機龍警察 白骨街道

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    機龍警察シリーズ、6作目。

    今回のテーマはミャンマー・ロヒンギャ問題。至近未来という設定で、今回も龍機兵こそ出てこないものの、別の型の機甲兵装はふんだんに登場し、数多くの戦闘描写が描き込まれているが、その舞台の背景にあるロヒンギャ問題においては現実そのもののように超リアルでシビア。アウンサン・スー・チー統治政権下、日本がどのように対応してきたか、問題点が浮き彫りにされている。また、日本では、国産機甲兵装開発計画が絡んだ権力闘争が繰り広げられ、特捜部が崩壊の危機に晒される。ミャンマー、東京、京都と三舞台で同時進行しながらも、展開はそれぞれスピーディー。断然不利な場面もその直後には好転し、事態は

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    2023年05月26日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    魑魅魍魎の跋扈する世界 それが現代の日本ということを実感させられる圧倒的な描写と、様々な登場人物の思惑が交差する思考が追いつかない程のスピーディーな展開。傑作です!

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    2023年05月13日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    再読だが、やはり面白い。

    シリーズ最初なので、特捜班の設定や立ち位置、機龍そのものの説明なども緻密だが、だれないようにドラマや捜査活動が上手く織り込まれている。

    意外とキャラが多いがどのキャラも丁寧に描かれているし、基本的なドラマがしっかりしているうえに、アクションシーンも描写がうまく緊迫感がある。

    全てにおいて文句のつけようがない完成度の高さ。
    いつかこれの映像化作品を見てみたいが、今の日本の映画界では無理だろうから、Netflix辺りがしっかり製作費を出しくれればいいのだが。

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    2023年04月26日
  • 機龍警察 暗黒市場 下

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    読みごたえがある。シリーズ3冊目で一番良い。
    前作の自爆条項と同様に現在、過去、現在の3パート。今作の主人公は龍騎兵搭乗員のユーリ・オズノフ。
    ロシアの警察官時代の過去パートそれ自体も読ませるが、過去を引きずっているユーリと、過去と現在の事件の繋がりとアクションが重層的に描かれる。

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    2023年04月20日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    最後までハラハラしどおしで、読んでて止まらなくなった。展開に無理があるなと思う箇所も沢山あるが、娯楽作品として面白い。

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    2023年04月14日
  • 土漠の花

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    ネタバレ

    ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対処活動は事実、隣国ジブチには自衛隊にとって初の海外拠点があり、ソマリアの国境付近で活動する陸上自衛の物語。

    墜落したヘリの捜索救助要請を受け隊長に任命された吉村3尉以下12名が墜落地点へと出発。

    そこへ現地の3人の女性達が命を狙われている、助けて欲しいと駆け込んで来ます。

    避難民として保護した矢先、彼女達を追ってきた武装集団により目の前で2人の女性が撃ち殺され、隊長を含め5人もの仲間が一瞬にして命を奪われる。

    生き残った1人(アスキラ)を保護しワーズデーン小氏族の民兵に追われながら70km先の活動拠点を目指す隊員達。

    自衛隊の隊員が戦闘で命を落とし

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    2023年04月09日
  • 機龍警察 白骨街道

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    機龍警察の最新刊。
    ミャンマーで収容された容疑者を
    姿らが、引き取りに行く。
    途中、ミャンマーの警察が護衛に
    付くものの、襲撃される。
    戦闘の描写、徒歩で山中の移動の
    描写は、読書していながら映画を
    観ているような感覚だった。
    今回は、日本での捜査とミャンマ
    ーでの過酷なミッションを繰り返
    して物語が進んでいく。
    結局、〈敵〉の正体は明らかにな
    らず、次のシリーズに続くのか?

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    2023年03月31日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    完全版を先に読んだが、こっちのほうが好きかな。
    いろんな話を盛り込み過ぎた感はあるが、それぞれのストーリーが緻密に描かれている。

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    2023年03月29日
  • 影の中の影(新潮文庫)

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    ジャーナリストと暴力団、それと警察官の捜査がどのように結びつくかと思ったが、綺麗に交わって大変面白かった。

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    2023年03月12日