月村了衛のレビュー一覧

  • 機龍警察 白骨街道

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    ネタバレ

    オピニオンパラレルSF警察小説。
    ロヒンギャ問題とインパール作戦、国産兵器の輸出に関わる大疑獄。
    逆ロッキードとはすごい発想。ミャンマーのクーデターで、ほぼ時差は存在しないパラレル世界なんだと理解した。

    人間が人間を異物と見なすとき、どんな残虐行為にも罪悪感は発生せず、むしろ称賛される善行となる。「民族浄化」という言葉そのものに表れている盲目的な憎悪。
    アイゼンの箍は何によって破壊されたのだろう。どこで破壊されたのだろう。ミャンマーで?それとも日本で?

    クァンジェンピンのチートっぷりがヤバい。道理で尊大なはずだ。個人では世界でも指折りの殺傷能力を有するキキフなのだから。
    オキツ部長の思いや

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    2024年04月10日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    ネタバレ

    なんてことだ…ミドリちゃん…
    ライザの再生に必要だったとは言え、エンジェルが地獄に突き落とされてしまった。
    ライザよ…なんとか引き上げてあげて…
    てゆうか守って。あえて生かしたって事は次に拉致られるかもしれないリストのトップでそ…

    エンダ・オフィーニーはとことんまで不幸な人であった。
    財務捜査官ニレさんの奇人ぷりが面白くてスキ。

    はじめは難しすぎて理解できなかったが、要するに、クイアコンは新技術の開発に関わる多国籍事業で、既存のシステム設備を使わない為に参入できれば利益が大きく、その技術はドラグーンが一般化することに使われてしまう可能性が高いってことで良いのかな…?
    利益が大きいからヤクザ

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    2024年04月10日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    ネタバレ

    ナレーターがシンジくんの声に変わり、キャラクターの把握に手間取ったが、女性の登場が多いこの作品ではかえって良かったかもしれないと思った。

    ウクライナ戦争前からロシアにはどことなく薄気味悪い印象があったが、このシリーズを追うごとにその理由が明確になる。私はあまりにも知らな過ぎた。登場人物は存在しないが、この惨劇は存在している。

    崇高な理想、大義の為に戦っていたはずのシーラが私怨に堕ちてゆく様、それを見抜き自己の罪に気づくカティアの描き方が見事だった。集団の目的はいつも巧妙に変容する。踏み越えてはならない一線は細すぎて見えにくい。気づいたときにはすでに止まれないほど加速している。

    憎しみは人

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    2024年04月10日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    搭乗型ロボットの警察モノ。と一口で言ってしまうと、よくある設定と思われてしまうが、その鉄板の設定が好きなものには刺さる。できる上司と優秀な部下たちとスペシャリスト。まあまあご都合主義なところがあっても、そこがいい。
    命すれすれの攻防戦や裏工作などの緊張感が大変面白い。シリーズ一気読み必至の作品。

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    2024年03月29日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    濃厚な警察&政治ドラマ。

    本来、横糸として”ドラグーン”と三人の操縦者がおり、彼らのウェットなドラマが魅力の一つとなっている。
    しかし、今作はそれなしでも成り立つほど完成度が高い。

    ”ドラグーンの秘密”が核にはなっているが、利権に群がる産業界、政界、そしてその政治的駆け引き、チャイナマネーの還流と政治家との癒着、司法・行政府の癒着による機能不全…まさに現代日本が抱える病巣を娯楽小説と言う形で浮き彫りにしている。

    読んでいて、特捜班がある世界より、何ら歯止めの無い現実世界の方が遥かに歪んでいるところが怖くなってくる。

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    2024年03月14日
  • 土漠の花

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    2日であっという間に、読み終わってしまった。少し残虐で本当に怖いけど、どうしてもページをめくってしまう。ジブチとソマリアについてもこれを機に調べてみた。兄弟も同じ自衛官なので、この様なことには遭遇しない、平和な世が続くことを願う。

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    2024年02月23日
  • 奈落で踊れ

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    月村さんファンでいらっしゃる、お世話になっているシンさまに月村作品で1番のお勧めを教えて頂き拝読。

    良い子の皆さん、今回の感想は卑猥なパワーワードが何回も出てきます。くれぐれも、お父さんお母さんに「パパー、ノーパンすきやき、ってなぁに?」と聞かないようにして下さいね。

    という注意勧告が98年当時は無かったせいで『ノーパンしゃぶしゃぶ大蔵省汚職接待事件』がニュースで大々的に報じられた際に、お子様がご両親に質問をしてお茶の間を凍りつかせたという実際の事件。
    こちらをベースに書かれた官僚ピカレスク小説です。

    作中ではしゃぶしゃぶではなくノーパンすきやきに変わっていますが、不動のノーパンなのでそ

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    2024年02月21日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    第一作を読む前のイメージは、「設定がハードめのパトレイバー」でしたが、ごめんなさい、かなりハードでした…からシリーズ第五作(+短編集が一作)。
    龍機兵の出番は無いのか?と思っていたら、…

    (つづく)

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    2024年02月01日
  • 奈落で踊れ

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    月村了衛『奈落で踊れ』朝日文庫。

    1998年、『ノーパンすき焼きスキャンダル』発覚で揺れる大蔵省を描いた官僚ピカレスク小説。

    『ノーパンすき焼きスキャンダル』にはモデルがあり、実際の事件は『ノーパンしゃぶしゃぶ接待汚職事件』だった。『ノーパンしゃぶしゃぶ』の店は『桜蘭』で、本作に登場する『ノーパンすき焼き』の店は『敦煌』だ。

    役人版の半沢直樹みたいな作品である。

    主人公の香良洲圭一の頭脳と度胸に驚嘆しつつ、時にユーモラスな描写を交えながら、省庁の役人や議員、暴力団、右翼団体などが繰り広げる白熱のストーリーに満足した。


    接待汚職事件『ノーパンすき焼きスキャンダル』が発覚し、大蔵省は激

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    2024年01月19日
  • 機龍警察 白骨街道

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    こちらも期待通りの一気読み。国家権力の不都合をもみ消そうと、厄介払いを兼ねて紛争地帯へ主人公たちが送りこまれる。孤立無援の状態から、まさかの裏切りまで、ピンチのオンパレード。持ち前の戦闘能力、センス、チームワークを駆使し、「敵」の巧妙な罠にハマったフリで裏を描こうとするが、敵もその策略を見通してさらに手の込んだことを仕掛けてくる。どんでん返しも伏線回収も見事。国の腐敗を前提にしているが、昨今の状況に鑑みるとさもありなんということろ。ただし、現実の方がちっこくて笑えない。

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    2024年01月10日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    当時、最大の被害総額と言われた豊田商事事件をモチーフにした人を欺くことから逃れられない男達の物語。
    様々な困難のたびに覚醒していく主人公のギリギリのところでの駆け引きが面白い。
    読んでいて色々思い出す過去の詐欺事件なども上手く盛り込まれスリル満点の一冊です

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    2023年12月25日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    この人の文章も物語の展開、ペース、何もかも自分にフィットしてとても楽しく読めた。昭和最大の詐欺事件を基に、うだつの上がらない平社員隠岐が原野、和牛、証券など色んな詐欺に手を染め、闇社会を生き抜いて稀代の詐欺師になる話。規模が大きくなってとてもおもしろかった。

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    2023年11月16日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    過去、実際にあった豊田商事をもとにして
    描かれたストーリー。

    バブル崩壊後
    人々の心に漬け込み
    和牛、不動産、などなど
    次々と詐欺を行う主人公に
    次々と襲いかかる難題

    あっという間に引き込まれて
    読み終わってしまう一冊。

    久しぶりにここまで引き込まれた

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    2023年10月09日
  • 機龍警察 白骨街道

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    ネタバレ

    機龍警察6作目。警視庁特捜部・突入班3名は、初の国産機甲兵装モジュールの技術流出を目論むとされる国際指名手配犯・君島の奪還のため、インパール作戦の「白骨街道」に続くミャンマーへ派遣される。一方日本では、城木理事官の親族らが経営する会社に合同捜査が入る。

    インパール作戦やロッキード事件など、史実に関する知識の無さを恥じると同時に、機龍警察という素晴らしい作品を通じて実際の過去を詳細に知ろうとする意欲が掻き立てられたので、物語や作品の持つ力は大きいとも思う。

    機龍警察の好きなところは、挙げ出したらキリがないのだが、第一に登場人物の立場とリンクするそれぞれの「戦い方」の描き分けにある。
    突入班で

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 白骨街道

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    シリーズ第6作。
    今作は国産機甲兵装の鍵を握る国際指名手配犯である君島の引き渡しに上層部のほぼ独断の決定により、突入班の3人がミャンマーまで行くこととなった。
    これは、敵が仕組んだ罠で3人がさまざまな危険に晒されつつも、それを回避し、無事に日本に帰還しようとする。
    一方東京の新木場では、これを仕組んだ敵の正体を探るために捜査が開始される。前作で協力関係にあった二課などの協力により、敵に迫りすぎ解体の危機もありというずっとハラハラした展開で面白かった!
    次作ではさらに面白い展開があると思うので楽しみ!

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 狼眼殺手

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    機龍警察シリーズ第5作。
    今作は機甲兵装が登場せず、人間同士の戦闘が多く描かれた作品だった。
    特に今作では敵の存在に迫っていくために、特捜部を嫌っている人たちとの協力関係を結び、事件の解決に向かっていくという物語。
    敵に雇われたライザの元同志であるIRFの狼眼殺手と呼ばれるエンダが殺し屋として暗躍しており、ライザとの因縁や裏切りなども描かれており、最後まで楽しむことができた。
    いよいよシリーズとしても敵に迫ってきて佳境を迎えつつあるのかなとも感じ、次作が楽しみになる作品だった。

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    2023年09月23日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    シリーズ4作目。
    今作はチェチェンで家や家族を奪われた女性たちが自爆という手段を用いて日本でテロを行うテロリストとなり、世界に訴えかけると言う物語だった。
    このテロを防ぐために特捜部は捜査を開始する。この捜査を続けていくとチェチェンの悲惨な状況などを目の当たりにして心揺さぶられる特捜部の面々がそれでも彼女たちを制圧しなくてはいけない場面はとても重く哀しい場面だった。
    チェチェンに限らず、世界中で子供や女性がこのような被害を受けていると考えるといたたまれない気持ちになった。
    ただ、この作品は最高だった。

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    2023年09月23日
  • 機龍警察〔完全版〕

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    ガ○ダムみたいな巨大ロボットが好きな人にはオススメ。警察がテーマだし、正確にはパ○レイバーなのかもしれない。

    ミステリとして出ているので、ミステリ×ロボット?と思いながら読んだ。普段読んでいるミステリと違って、伏線を張った謎解きというよりも、警察が地道に手掛かりを集めて、犯人に辿り着くという構図だった。

    結果、すごく面白かった。

    キャラクターも魅力的で、彼らの背景がしっかり描かれているのがグッド。
    だが、人間関係はギクシャクしており、特に警察間の縦社会、手柄争い、内輪な世界は読んでいて、良い意味でイライラする。

    個人的に推しキャラができたので、シリーズの続編を早くも手を出したいと思って

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    2023年08月13日
  • 欺す衆生(新潮文庫)

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    素直に話が面白かった。テンポ良く話がどんどん展開していき、そのスピード感と膨らみ自体が、主人公の生き方や内面を投影している感があり、引き込まれる。

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    2023年08月12日
  • 機龍警察 未亡旅団

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    チェチェン紛争で家族を失った女性だけのテロ組織『黒い未亡人』が日本に潜入した。公安部と合同で捜査に当たる特捜部は、未成年による自爆テロをも辞さぬこの敵の戦法に翻弄される。一方、城木理事官は実の兄・宗方亮太郎議員にある疑念を抱くが、それは政界と警察組織全体を揺るがす悪夢につながっていた――現代の悲劇と不条理を容赦なく描き尽くす、至高の大河警察小説シリーズ、憎悪と慈愛の第4弾。

    文庫化されたので、9年ぶりに再読。主役だけでなく、ほんのわずかな登場の脇役にいたるまで、印象に残る。

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    2023年07月11日