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Posted by ブクログ
月村了衛『追想の探偵』双葉文庫。
最初にタイトルを見た時に鏑木蓮の『思い出探偵』シリーズみたいなストーリーかなと思ったのだが、全く似て非なる内容の作品で、なかなか面白い設定の探偵小説であった。
探偵小説と言っても少し毛色が違い、黎砦社(れいさいしゃ)という今にも潰れそうな名前の出版社で特撮映画を取り上げる『特撮旬報』という雑誌の編集を担当する神部実花が消息不明の大物映画人を捜し出し、不可能と思われたインタビューを成功させて雑誌の特集に使うというものだ。
様々な事情を抱え消息不明となった人びとの過去を巡る実花の旅。映画に関わる様々な人びとの過去と様々な思い出とが一つにつながった時、感動の結末を迎える。短編毎にそう来たかと唸らされるような展開と予想外の結末にページを捲る手が止まらなかった。
『日常のハードボイルド』『封印作品の秘密』『帰ってきた死者』『真贋鑑定人』『長い友情』『最後の一人』の6編を収録。
本体価格680円
★★★★★
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