機龍警察 漆黒社会

機龍警察 漆黒社会

小説・文芸
2,420円 (税込)

12pt

特捜部を待ち受ける、予想もしない凄絶なる結末。待望のシリーズ長篇第7作

対馬海峡沖で不審船のコンテナから発見された夥しい死体は、手足を切り落とした子供の神経を機甲兵装に直接接続して兵器化するという、非道な人身売買に繋がっていた。捜査を続ける特捜部の眼前に浮かびあがる、城州グループと馮コーポレーションの狙いとは?

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機龍警察 漆黒社会 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    鬼★5 悪逆非道な現実と圧巻のアクション! 命を賭した決断に胸が震える、今年読むべき極上の社会派ミステリー #機龍警察 #漆黒社会

    ■あらすじ
    台風下の対馬海峡、海上保安庁が不審船と交戦。棄てられたコンテナから人身取引の証拠が発見される。警視庁特捜部は解明に乗り出し、特殊義肢を扱う本川製作所の関与を疑われる。

    しかしその本川製作所は、城州グループとフォン・コーポレーションによって株式の争奪戦が行われていた。一方、香港黒社会幹部の關(クワン)は、新疆ウイグル自治区で行われている虐殺を追っていた。

    ■きっと読みたくなるレビュー
    鬼★5 機龍警察シリーズの最新作、何コレ、めちゃくちゃおもろいんですけど。実は本シリーズはこれまで読み切れていないので、全部読み切りたいと思いました。

    本作は国際的な人身売買犯罪から始まり、非人道的な兵器開発という「犯罪」という言葉では足りないレベルの悪逆っぷりが描かれる。当然それをよしとしない警視庁特捜部によって捜査もされるのですが、裏舞台では政治や財界での不穏な動きもあるのです。

    一方、香港黒社会の大幹部である關剣平、彼がいかにして今の人間性になったのか、悲しい過去が描かれる。そこには龍機兵や人身売買との関係性も浮き彫りとなり、今回の事件にも大きく関わってくるのです。

    物語が始まっていきなりショッキングなシーン。さらにウイグル地区での数々の出来事を追っていくだけで、もう鬱気味になってしまう。あまりに地獄絵図で、頼むからフィクションであって欲しいと願うばかりです。

    本作中に出てくる悪逆な行為の数々は、あまりに強烈。人を人とも思えない虐待に目をそむけたくなる。しかし歴史を見てみると、そんなにも珍しいことではない気もしてくる。いつの世も、常に一番弱い立場の者が犠牲になる。分かりやすい悪者だけでなく、もちろん政治家にも悪党が潜んでいるところも…

    そして本シリーズには様々なキャラクターが出てくるんだけど、これまでどんな過去があったんだと知りたくなってしまうほど愛おしい。過去作を読まなきゃ。

    特に気になるのは由起谷、姿、關ですね。物語の後半から宿敵側とのコネクションから展開していくのですが、彼らがどのような行動に出るのか。みんなひとりひとりが、生き生きと描かれています。自分の命に対して責任を持って決断している感じがする。

    そしてもちろん機龍警察シリーズ、アクションもまた素晴らしい。終盤の大アクションも素晴らしいが、個人的には前半、關剣平の過去シーンでの戦闘シーンが胸に刻まれている。

    あげようと思えばまだまだ良い所がいっぱいあります。この密度と解像度での、このレベルの高品質犯罪&社会派ミステリーを書かれたら、もう完全にノックアウトですよね。今年読むべきTOPレベルの一冊だと思いました。

    ■ぜっさん推しポイント
    本作は龍機兵と呼ばれる発達した兵器によって、犯罪が凶悪化、高度化している世界の物語。さらにそれに乗り込んで戦うのは外国人の傭兵。当然、様々な方面から非難がありそうだが、これまで多くの危機を解決した事実もある。

    戦争なんて反対なのは当然なんだが、もし巻き込まれた場合、絶対に負けられない。とんでもない悲惨な現実が待っていることは、本書を読むとよくわかります。しかし兵器の発達と言うのは恐ろしい。核兵器に置き換えたらどうなるんだろうか… なんて思わずにはいられなかった。

    0
    2026年10月06日

    Posted by ブクログ

    【良かった点】
    敵の全貌が朧気ながら見えてきて、物語が大きく動いていく展開に引き込まれた。シリーズならではの重厚な世界観と緊迫感も健在で、最後まで一気に読まされた。登場人物たちの覚悟や、それぞれが背負うものの重さも印象に残った。先の読めない緊張感も最後まで途切れなかったと思う。

    【おすすめ度】5/5

    【ミステリーとしての意外性】
    終盤にかけての展開には大きな衝撃を受けた。胸を打たれる場面がある一方で、あまりにもショックが大きく、読み終えた後もしばらく余韻が残った。

    0
    2026年10月06日

    Posted by ブクログ

    待ちに待った本シリーズ、やっぱり最高。關剣平の壮絶な過去と死闘。由貴谷ぃ!龍機兵バトルも壮絶で満足度満点です。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの新刊。よくある「今までのおさらい」的な説明が一切ないのが良い。従って、シリーズ未読でいきなり本書を読んだとしたら、訳が分からないし、全然面白くないかもしれない。間違って手に取ったとかでない限り、そんな読者はいないと思うが。
    「別班」というワードが一瞬出てきたのは笑えた。

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    5年ぶりの待望の新刊で一気読み。シリーズ7弾にしてやっと一部完結って、いったい今後どうなるの?確かに話は途中だが。今回は、悪魔の技術を葬りフォン財閥を壊滅させたが、由起谷が殉職、壮絶な死だが最後まで刑事だった。姿との死闘を経て消息不明の關剣平との対決はまだ続きそう。「敵」の姿も浮かび上がってきて…。

    0
    2026年09月14日

    Posted by ブクログ

    シリーズのファンなので迷わず星五つ。過去のシリーズの中でも読み応えのある作品なので、初めての読者もきっと好評価になると思う。

    今回は中国黒社会大幹部の生い立ちに始まり、ある警部補の殉職を経て、最後はその大幹部操る機甲兵装と、警視庁龍機兵との戦いにつながる。結末はいかに。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

     ノワール版「機動警察パトレーバー」と勝手に呼んでいる本シリーズだが、帯にシリーズ第一部完結編とある。

     今作では、国際人身売買と国産機甲兵装開発に関わる闇が描かれる。そして、主要登場人物の一人が退場する。またそのことが、他の人物が闇落ち寸前から「踏ん張る」ことにつながる。

     このシリーズの特徴として、登場人物の生い立ちや背景が詳しく描かれることがあげられる。しかし、最重要人物である特捜部長の沖津旬一郎については、いまだ詳しく描かれていない。第二部では、<敵>の正体とともに明らかになるのだろうか。

    0
    2026年08月30日

    Posted by ブクログ

    久しぶりの機龍警察シリーズ第7弾。4・5年ぶり?やはり、月村作品の代名詞のシリーズだけあって、やっぱりぶっちぎりに面白い。川瀬七緒の「法医昆虫学捜査官」シリーズと同じ位、終わってほしくないシリーズ。

    0
    2026年08月24日

    Posted by ブクログ

    このシリーズはいつも面白い!
    途中、目を覆いたくなるような内容もあったが、これが現実でも人間の悪意、科学技術の発展の裏にもそうなる可能性があると思うと、読みならがも知的好奇心が抑えきれず一気に読み終えてしまった。
    主人公たちが使っている機体の技術ももしかすると、そういう犠牲の上にあると、考えの転換もおこる重要な作品だと思う。今後も読み続けられるよう生きていきたい。

    0
    2026年08月14日

    Posted by ブクログ

    待ちに待った5年ぶりの機龍警察シリーズ。前作のミャンマーの物語から数ヶ月しか経っていない設定。中国を徹底的な悪の権化として描いている。現実世界においても中国の臓器売買の噂は絶えないが、本作の中国は、臓器売買に加えて、子供の四肢を切断し機甲兵装の「部品」としているという設定。迫力ある戦闘シーンの描写は読み甲斐があるのだが、株式投資の話は単純化しすぎているのはご愛嬌。

    なお、このシリーズが始まったころには存在しなかったが、現実社会の戦闘ではすっかり兵器の主役となっているドローンとAIはこの物語には登場しない。今後の物語にこの2つの要素をどうやって取り込むのか興味あり。

    0
    2026年08月14日

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