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ある医大が入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている――衝撃的な「噂」を耳にした新聞記者の檜葉菊乃は独自の調査を始め、理事の神林晴海に目をつける。巧みに追及を躱す神林だが、突破口はそこしかないと考え、檜葉は何度も攻め立てる。男性優位の社会で、共に無数の理不尽に直面してきた二人。それでも敵対せざるをえない彼女たちの闘いの行方は……。話題作、問題作を絶えず放つ著者が挑む、社会にはびこる差別の根源。
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Posted by ブクログ
フィクションと書いてあるが、実際にあった医学部の話を思い出した。正しくない事が行われていると分かっていても、それを公にする怖さを乗り越えるのは大変だ。 公益通報をする人もどれだけの葛藤があるんだろうと、最近のニュースの事も考えた。
数年前に発覚した東京医大の女性受験生減点問題をモデルにした小説。主人公の女性新聞記者と女性大学理事それぞれの葛藤と二人の対決、二人を取り巻く古い価値観との対決、スピーディーな展開に一気読み。価値観やハラスメントについて考えさせられる一方でエンタテインメントとしても素晴らしい作品。「奈落で踊れ」然り、...続きを読む実際に起こった事件を題材にした小説が凄く上手い。
月村氏の本は何冊も読んでいるが、本作が最高の印象を受けた。次作以降もぜひ読んでみたい。そんな気にさせる力作である。
最初から最後まで面白かった! 新聞記者の檜葉と、病院理事の神林。 2人の女性は、社会の中で女性を守りたい、差別をなくしたい…そういった根本の思いは一緒なのに、お互いの立場の違いで闘わないといけなくて。 その対決がどういう形で終わるのか、最後まで目が離せませんでした。 実際の日本社会にもありそうな...続きを読むストーリーが、余計に物語にのめり込ませてくれて、読み応えがありました〜!
パワハラ、セクハラ、アカハラ、ジェンダーギャップにルッキズム…社会に蔓延る差別が天こ盛りの物語。未だ自己をアップデート出来ず、他者を傷つけ、不正を正当化する人間がぞろぞろ登場。立場の弱い者が一方的に我慢を強いられる描写に憤る。が、檜葉菊乃と神林晴海は強かった。二人はポリコレ意識が高い。我欲を捨て、信...続きを読む念を貫く二人の姿に刺激を受けた。
まだ記憶に新しい、医学部を目指す女子学生と多浪生に対する一律減点の不正入試。 自分は男女雇用機会均等法はできたけれど、まだまだ企業も社員の理解も浅い頃に新人だった世代。 均等法は名ばかりで、結婚や出産で退職(産休ですら公務員以外は肩身が狭かった。)するのが珍しくなかったし、退職しないウザい既婚女...続きを読む性は均等法の名の下に遠くへ転勤の辞令を出して退職に追い込むこともあったり。 物語にもあるように、マスコミとか一流大手企業とかもフツーにやってたな。 ごく一部の頑張った女性たちが裁判とか起こしてやっと今少しマシになってきた。 医師の世界で女性は使いにくいとか男性の方が体力も力もあるし働けるという現実はわからなくもない。 そうじゃなくて《女性だと働き続けるのが難しい状態》を考えないと。医療の世界だけじゃないけれど。 〜「でもさあ、きれいな娘にきれいだって言うのがよくないなんて、それって、なんかおかしくねえか」 〜中略 俺達はハゲだデブだってよく言われる」〜中略 ところが女の場合はけなすどころか、褒めることすらダメってのはどうなんだ?女だってイケメンのアイドルグループを『推し』とか言って消費してるわけだろう?」 うんうん。それは自分も以前から感じてた。なんか色々面倒な世の中だね。 何を《対決》してるんだろう、みんな。 みんなが納得できる社会が理想だけど、まだまだ課題は山積みだ。 おもしろかった!
主人公の檜葉菊乃さん(ヒバキクノ)の読みが難しくてちょっとひっかかってしまった。 でも、コレって実際にあった話なのかな?と、読み始めたら止まらなくなった。 出来る新聞記者の女とこれまた出来る医大の女理事とのバチバチのやりとりが面白い。 2人とも私とは全然違うタイプだけれど、女性ならずとも、弱い立場、...続きを読む下の立場に見られたことのある人ならば、誰しもが感情移入して読めるストーリー。 令和になってもまだまだ古い体質の日本社会の中で、涙をぐっとこらえ、強く賢く生き抜く女性2人に拍手を送りたくなる。
医大の入試採点過程で、女子と浪人生の点数を意図的に下げている そこを狙う新聞社 新聞記者の菊乃と、医大の理事晴美 記者と医大の対決というより、この2人の同世代の女性同士の対決のようにも感じ取れる 途中まで、女性の自分は胸糞悪い気分になるくらい、出てくる男性陣のハラスメントの数々 著者はまるで女性...続きを読むかと思うくらい、女性の経験した事柄や感情をうまく表している 対決の結果としては、スッキリとする書き方ではなかったものの、現実社会において実際の不正入試にスポットを当ててあるところは興味深く読めました。
女性差別に対する怒りと憤り。 様々な感情が腹の中をぐるぐる巡り、読み進めるのには体力が必要な一冊だった。 統和医科大学は入試の採点過程で女子の点数を意図的に下げている。 それを知った日邦新聞社会部の檜葉菊乃は調査を始めた。 そう、これは数年前実際にあった事件をもとにした小説。 信じられない...続きを読む差別に驚くが、読んでいくとその理由も見えてくる。 ハードな医療現場には、やはり体力のある男性の存在は大きいだろう。 少しでも多くの男性医師がほしい。 成程、確かにそうかもしれない。 しかし公平であるべき入試でのこれは許されない。 何も知らないで受験する女子学生たちが可哀想。 統和医科大学の理事・神林晴海は、医学部への進学には挫折したが、医大の事務局へ22歳で就職。 事務局員の理事就任、しかも女性という前例のない人事。 その神林晴海を追求する日邦新聞社会部・檜葉菊乃は43歳シングルマザー。 こちらも男性社会の中で戦っている。 二人とも本当に頭の切れる優秀な人物で、対決する度にどちらも相手の方が一枚上手だと感じ、次回策を練る。 バチバチの攻防戦は読み応え抜群。 作中に 〝人間である限り、差別はなくならない〟 という言葉が出てくるが、私もそれが現実だろうと思う。 難しい問題…
月村作品を初めて味わった 10年ぐらい前だろうか、新聞を賑わしたことを題材にした作品 自分の生き方を考える機会になった人はたくさんいるだろ 女性も力付けられた人は相当いるのではないかと思う
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対決
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月村了衛
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