作品一覧

  • ゾンビ回収婦

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    この世界の秘密をあなたに教えたい――。わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。一気読み必至の圧倒的虚構世界〈リアルライフ〉。 AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。三十数年良い子で大人になったわたしは、これまでと変わらずに、賢明にひたむきに役割をこなしていく。 感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「  」みたいに?
  • 家庭用安心坑夫/猿の戴冠式

    小説・文芸

    3.0
    1巻935円 (税込)
    【家庭用安心坑夫】 夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。 【猿の戴冠式】 いい子のかんむりは/ヒトにもらうものでなく/自分で/自分に/さずけるもの。 ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビ画面のなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ行くことになる。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく。 ――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。

ユーザーレビュー

  • ゾンビ回収婦

    Posted by ブクログ

    すごかった
    面白かったというよりはすごかったという感じ
    サラリーマンへの解像度高くないか?この人も働いてたの?
    課題!改善!進化!次!次!次!!
    読みながら普段の疲弊感が蘇りちょっとしんどい思いもありつつ、フィクションに落とし込んで描写されてることに感動してた。
    最も心が動いたのはアラスカのシーン。アラスカが戦場に向かっていって死んだシーン。
    そしてそのシーンから自分の支配的な感情が浮き彫りになったやつ。あれやばい。自分だと思った。
    部下のメンバーに優しい眼差しをかけてるようで、どっかで自分の思い通りに動いて欲しいと思ってる。それがズレたとき、嫌な感情が湧いて出てくる。
    自立とか、自発とか、そ

    0
    2026年09月05日
  • ゾンビ回収婦

    Posted by ブクログ

     舞台は仮想世界、主人公はゾンビ回収婦のNPCとして振る舞うことで、仕事、人格、生きがい、そして世界そのものまで、現実世界では奪われたり得られなかったりしたものを取り戻そうとする。主人公がただひたすらゾンビの屍を拾う描写は、『コンビニ人間』を想起させる。
     グロテスクなゾンビや無機質なNPCが蔓延る仮想世界へずるずる引き込まれていく主人公の姿は、ひらがな多めで、所々格助詞の抜けたソフトな文体とは裏腹に、読んでいてゾッとするものだった。言語化するのは難しいが、良い意味での気持ち悪さに満ち溢れた作品だと思う。

    0
    2026年09月03日
  • ゾンビ回収婦

    Posted by ブクログ

    言動や社会性の面でも、生理学・解剖学的にも普通の人間そのものだが、内面的な意識を持たないという、思考実験上の存在。

    哲学的ゾンビ.コトバンク
    ━━━━━━━━
     AIに仕事が奪われるようになった社会。現実に挫折した「わたし」は、電脳の世界にのめり込む。いつの間にか虚構が現実へと侵食する。そんなおはなし。

     自己とは何か?思考実験としてはありふれたテーマだ。「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で、アンドロイドの拡充する自己と意義に焦点が当てられたように、私たちは虚構に意味を持たせたがる。本作は、その「意味を持たせたがる」という点に焦点が当てられている。名前をつけ、役割を与え、想いを馳せる。

    0
    2026年08月30日
  • ゾンビ回収婦

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白い題材と、難解なストーリー展開と、パプリカ的な現実と夢の交錯がまじりあって、不思議な読後感!

    一般的なネットの評価は(現時点で)低そうです。
    まあ、エンタメ作品ではないから当然だとは思いますが、導入はめっちゃエンタメですよね。

    AIによって仕事を奪われた夫婦。
    夫は訳の分からない言葉を残して蒸発。
    目に入った夫のVRヘッドセットを装着し、まんまバイオハザードの世界へ……
    しかし、突然(後で語られるとはいえ)、タイトル通りNPC『ゾンビ回収婦』となって、来る日も来る日も砕かれたゾンビの身体を回収する日々へ。
    しかし、ここからどんどん難解なストーリー展開になっていきます……。

    作者が文学

    0
    2026年09月13日
  • ゾンビ回収婦

    Posted by ブクログ

    現代をよく掴んでいて表現していたと思う。同時に、時代と密結合な部分が多く、100年前、あるいは100年後に読んで価値のある普遍性は無いとまではいかずとも、少ないと感じた。それはそれとして面白かったし好きだった。

    0
    2026年09月13日

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