猿の戴冠式

猿の戴冠式

1,672円 (税込)

8pt

ある事件以降、引きこもっていたしふみはテレビのなかに「おねえちゃん」を見つけ動植物園へ向かう。言葉を機械学習させられた過去のある類人猿ボノボ”シネノ”と邂逅し、魂をシンクロさせ交歓していく――”わたしたちには、わたしたちだけに通じる最強のおまじないがある”。

幻想と現実が互いに侵蝕していく圧倒的筆致。
人間存在の根源的な闇に光をあてる”唯一無二の才能”。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    144ページ
  • 電子版発売日
    2024年01月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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猿の戴冠式 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自他境界が無意識に曖昧になったり、そんな文章を書く人はいるけれど、自覚的に個と他が混じり合う文章を書く人は稀有なんじゃないだろうか。
    面白かった。

    0
    2024年03月12日

    Posted by ブクログ

    作者は岩手県出身者。惜しくも芥川賞は逃したが、純文学ならではの分かる人にはわかりすぎる感じ、又吉さんが言っていた本が頭の上でめくれていく感じが最高。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    ジャケットが気になったのと、著者が岩手県出身とのことで同郷のよろこびで購入しました。
    自己と他者を理解.識別できるボノボと、臆病な主人公の女性との邂逅から、心の成長を一歩一歩描く様子がとても心に響きます。
    現実と空想?の境目をあえて曖昧に描いているためか、途中で読むのをやめられなくなり、すぐに読み終

    0
    2024年01月22日

    Posted by ブクログ

    ★3.8
    しふみとシネノ。ヒトとボノボ。
    言葉も種族も越えて、彼女たちは通じ合った。
    いや、そう信じたくなるほど、孤独だったのかもしれない。


    「感動した」とか「泣いた」とか、そういう類の本ではない。
    物語のすべてが抽象的で、境界が曖昧で、構造はまるで“夢”のようだ。
    正直なところ、意味がわからな

    0
    2025年06月19日

    Posted by ブクログ

    小砂川チトさんの作品は一読では理解が追いつかない。
    前作の『家庭用安心坑夫』も疾走感があったが、
    本作も置いてきぼりになるほどのスピード感。

    でも私はこの小砂川さんの作品がなんとも気になってしまう。

    ボノボのシネノと、人間のしふみ。
    それぞれが自分は何がが欠けていると感じているような思い。
    しふ

    0
    2024年03月29日

    Posted by ブクログ

    とても不思議な作品で、様々な解釈ができそうだ。ボノボとヒトが理解しあえるのかどうかや、そもそもヒト同士ボノボ同士で分かりあえることはできるのだろうかとか、ヒトへの進化の過程だとか、様々な解釈と回答が読む人の数だけ出てきそうだ。個人的にはヒトとボノボは分かり合えないと思ったし、そもそもヒト同士も分かり

    0
    2024年03月19日

    Posted by ブクログ

    競歩選手の女性と動物園のメスのボノボ。
    女性はボノボに自分を重ねる。
    2つの軸で話はすすむ。
    現実なのか妄想なのか?こんがらがった。

    0
    2024年03月02日

    Posted by ブクログ

    独創的すぎる。
    自他境界、アイデンティティが曖昧で、ないまぜになって起きる幻想の文芸。
    他種とのシンパシーにグラグラする世界観。
    その疾走に酔いそうになるけれど読み進める。
    前作も主人公は心的現実を生きていたが
    言語化できないけれど、ありきたりなさに最後までどう展開するのか全く読めない。

    けれど、

    0
    2024年01月26日

    Posted by ブクログ

    難しい純文学ですね。
    多分2度3度読むともっと色んな事を感じると思いました。
    人間と猿どっちのこと言ってるのかなって迷ったりして読んでました。
    けどまた手にとって読んでみたいと思いました。

    0
    2025年11月05日

    Posted by ブクログ

    どこまで類人猿の描写なのか、分かりづらかったので、感情移入しようとか、その思想に共感や気持ちを寄せようと思っても、それが出来なかった。言葉が話せる生き物とコミニケーション出来たらいいなと思う。子供なら話せるような気もする。うちの犬を見てても、身体で話してるのはわかる。子供同士なら話せるのではと感じる

    0
    2024年08月26日

猿の戴冠式 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    144ページ
  • 電子版発売日
    2024年01月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    3MB

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  • 【閲覧できる環境】
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