河﨑秋子の作品一覧

「河﨑秋子」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • ともぐい
    いつかは読んでみたいと思っていた河﨑秋子をついに読んだ。
    直木賞「ともぐい」に圧倒された。山に生きる猟師が鹿を仕止め、解体し、毛皮や肉にする場面からぐいぐいと引きづられっぱなしだ。赤毛の熊を倒すところで終わっても満足できた。はたして熊爪の死まで描く必要があったのだろうか。
  • ともぐい
    「ともぐい」の意味を考える。
    人(生物的に)でありながら、動物的かつ合理的な思考の熊爪は果たして人間(社会性を保つ意味で)になれるのかどうかの物語だと思う。
    最終的に、陽子に殺される(狩られる側になる)=熊と同類。同類同士が命をかけて戦っていたので、共喰いと表現したのか。
    陽子に狩られることで熊に成...続きを読む
  • ともぐい
    仕事で北海道へ行くことが多く、
    雪と広大な大地に身を包まれながら大自然を肌で感じることが多いですわたしです。

    阿寒は釧路方面で、
    森の中で生きていく野生の狩で生計を立てている男性の姿が上手く書かれています。
    弱肉強食の世界で生きていく術を身につけて
    最後は殺されることで人間としての性を味わった主人...続きを読む
  • ともぐい
    猟師としては死ねなかった熊爪を殺したのが、どんな獣でもなく陽子でよかったのか否か
    ただ、「はんぱもん」として逝ったね
    人間だったね
    いっぽう、もういらなくなった熊爪を殺して子供を連れて山をおりた陽子に
    人と獣の境目がゆらゆらとぼやけていくよう
  • 清浄島
    道立研究所に所属する研究者としての職責と向き合う土橋さんの姿に、今、モヤモヤしている私のパートのお仕事の悩みなど一掃されました。人間の命、愛玩動物の命、野生動物の命、寄生虫の命… 比べることなど意味はなく、ただ、自分のできる最大限を尽くすことしかないのですね。

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