介護者D

介護者D

小説・文芸
968円 (税込)

4pt

4.1

東京で派遣社員として働く琴美は、父親の介護のため30歳で札幌へ戻るも、大事な「推し」がいたから後ろ髪を引かれたまま日々を過ごす。
閉鎖的な環境の中、生き続けるためのよすがを求めて懸命にもがく姿を描き切った、著者の新境地。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    介護者D
  • タイトルID
    :
    2061619
  • ページ数
    :
    344ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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介護者D のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こういう話って暗くなりがちだけど琴美にはしっかり推しもいて、自分の軸もちゃんとしていて、その中で言わない方がいいこと等の分別もできているので読んでいてもどかしさは感じつつも嫌な気持ちにはならなかったです。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    河崎秋子さんが描く現代劇は
    介護がテーマ。

    教育者だった父。
    昔から覚えがめでたく、今は遠くアメリカで暮らす妹。

    主人公は東京暮らしで推しを見つけたが、
    介護のために北海道に移住する。

    コロナ禍も重なって、
    価値観と価値観が交差し、
    ときに衝突し、ときに混ざり合い、ときに和解を生む。

    決して“できた娘”ではない。
    優等生ではない“評価D”だからこその
    行き詰まりとこれからの物語。

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    真面目だけが取り柄で要領の悪い姉
    何でもそつなくこなす優秀な妹
    連れ合いに先立たれた父

    全てではないけど、自分の境遇と重なるところが多くのめり込んで読んだ。琴美の、父や妹への心の中での罵倒の言葉が「ほんとそれな!!」って感じで、読んでいてスカッとしたところが何度もあった。

    作中の『優等生も劣等生も、結局はそれぞれの人生を生きていく』という一文がとても心に残った。
    誰かと比べて優劣をつけたりつけられたり、そんなことばかり気にしてる『D』の自分を、緩やかに肯定してもらえた気持ち。
    ラストシーンは、本当に心から良かったね、と思えた。

    0
    2026年07月13日

    Posted by ブクログ

    すごく良かった!主人公の心情がリアルに緻密に綴られていて惹き込まれて一気読みでした。河﨑さん素晴らしいですね。近藤史恵さんに出会ったときのような感じ

    0
    2026年06月30日

    Posted by ブクログ

    2025年で1番身につまされた物語…
    地方にいる両親は時限爆弾だと思って日々都会で生活しています。
    でも、主人公は30歳とは思えないほど老成しており、献身的で、もっとドロドロした話になるかと思ったらそうでもなく、読後感は悪くない。
    よい気分で新年を迎えられそうです。

    0
    2025年12月31日

    Posted by ブクログ

    私の父は82歳、認知症はないけれど、同じく年老いた母がおり、現在、独身の弟が両親と同居している。
    弟は高卒で、事あるごとに大卒の私と比べられ、両親からD評価を受けて来た。
    そんな弟は現在契約社員でVチューバ―とやらを推している。書店で帯を見た瞬間、吸い寄せられるように手に取った一冊。
    今年、ベスト3に入る本だった。
    最後は、泣けた。自分がどの人物に共感して泣いたのだろうかと思えば、きっと「家族」として共感したのだ。
    それは、老いを受け入れる父であり、推しに救いを求め先の見えない不安と戦う主人公であり、また、娘達の未来を見届けることなく突如命を奪われた母であり、姉にすべてを押し付けておきながら、日々の忙しい日常で罪悪感に蓋をする妹であり。
    だから、最後の父の決断、主人公の光に涙が出た。
    どんなに老いても、親は子を思う。子に決断を委ねない親の姿は哀しいながらも美しかった。
    最後、主人公がゆなに妹の姿を重ねたシーンで、彼女は介護者としてはDランクでも、姉としてはAランクに他ならない、そう思えた。

    0
    2025年12月17日

    Posted by ブクログ

    東京で派遣社員として働く琴美は独身で30歳。アイドルのゆなが心の支えで、ささやかな楽しみとして暮らしていたが、北海道の父が卒中で倒れた。後遺症は左脚麻痺くらいで、ヘルパーなどを使って生活できる程度だったが「雪かきができない」という口実のもと呼び戻され、雪の季節が終わってもそのまま介護の生活。ヘルパーも父はとっととやめさせてしまっている。降りかかるストレスを描いていく。
    読んでいて本当に苛立たしく、読み進めるのが困難だったほどだった。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    河崎秋子『介護者D』朝日文庫。

    これまでの河崎秋子の小説とは風合いの異なる小説であった。タイトル通りの介護小説である。読んでみて、閉塞感を感じるばかりで、余り良い思いはしない。

    実家に住み続け、両親と暮らすためには公務員か開業医、自営業を選択するしか無い時代である。自分の離れて暮らす父親も大腿骨を骨折してから急速に衰え、要介護4と認定され、母親の負担も大きくなり、特別養護老人ホームに入所させるという選択をした。しかし、新型コロナウイルス感染禍でなかなか会いに行けず、面会はガラス越しかタブレットという状況だった。そんな父親は昨年末に老衰で亡くなった。母親は父親が生きているうちはと気を張っていたようで、この秋くらいから身体を壊し、家に籠もるようになってしまった。月に何度か兄弟で顔を出し、買物や掃除を手伝い、公的な支援も使いながら、何とか面倒をみている。最近になり、母親の身体の状態が大分回復してきたようだ。

    そんな自分の経験もあり、主人公が好きな推し活も出来ずに父親と飼い犬の介護に奮闘する姿に身につまされる思いで読んだ。


    東京で派遣社員として働いた30歳の猿渡琴美は、父親の介護のために札幌へ戻るが、5年前に母親を轢き逃げ事故で喪った直後に出会い、励まされた大事な女性アイドルの『推し』が忘れられず、東京での生活に後ろ髪を引かれる日々を過ごしていた。

    父親にアメリカで暮らす優秀な妹や既に結婚して、子供まで居る同級生と比較されながら、閉鎖的な環境の中でやっと生き続ける琴美だったが、新型コロナウイルス感染禍で派遣社員として働いていたコールセンターが閉鎖し、父親と2人きりで家に籠もる生活になる。

    すると飼っていた犬のトトが認知症になり、介護が必要となる。さらに新型コロナウイルス感染禍で思うように推し活も出来ず、ますます息苦しい生活の中に身を置くことになる。

    本体価格880円
    ★★★★

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    どちらかというと、要領の良い妹側の行動をしてしまいがちな自分を客観視して、姉のイラつきが理解できた。悪気ないからタチ悪いよね。自分も気をつけようと思った。
    琴美の身に次々とふりかかる、致命的ではないけどイヤ〜な出来事が妙にリアルで胸が痛かった。

    0
    2026年09月12日

介護者D の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    朝日新聞出版
  • 掲載誌・レーベル
    :
    朝日文庫
  • タイトル
    :
    介護者D
  • タイトルID
    :
    2061619
  • ページ数
    :
    344ページ
  • 電子版発売日
    :
    2025年11月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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