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Posted by ブクログ 2023年01月21日
河崎秋子氏の本を読むときは、身構える。その中身はいつもヘビーで、特に動物を扱うときは、自分にとってやりきれない内容を含むことが多いからだ。そのショック受けた後遺症の元になったのが、ヒグマとペットの犬を扱った『肉弾』だった。そのストレートな描写に打ちのめされた。(いや、『颶風の王』からすでにその強烈な...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月14日
「発展と病は隣り合わせ。人間が活動するかぎり病原体もまた大きな移動をする」「人と物の流れが感染症の拡大を引き起こしてきたことは人類の歴史が証明している」コロナの死者1日で500人超え、過去最悪なのに、また移動奨励GOTO。なんなんだろう…「動物実験でもそうだが、研究の上で殺生は仕方ない。だがそこで何...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月30日
腹が異様に膨れて死に至る、寄生虫による感染症・エキノコックス症。
礼文島の地域病とされていたエキノコックスの調査のため、土橋は島に上陸するが、島で生活するうち独自の風習やエキノコックスによる差別などに直面していく。
エキノコックスについては多分史実の通り描かれてるんじゃないかと思う。
昭和20年代...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月22日
大正末期、増えすぎたネズミの対策で千島から天敵たるキツネを礼文島に放つ。
戦後、腹が膨れる奇病が礼文島にだけ発生。
エキノコックス症という寄生虫由来の病気。
道立衛生研究所の土橋は単身、調査に礼文島に行く。
実話がベースの小説。
寄生する宿主(動物)を絶てば根絶できるので、礼文島内の終宿主を...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月22日
寄生虫感染症なのに礼文島の風土病とも言われた「エキノコックス症」に対する公衆衛生学者と町議、役場職員の闘いを描いた作品です。
河崎秋子さん。私はこれまで「次から次に強い文章でたたみ込んで来ます。」「なにせ河崎さんの作品は構えてしまいます。重くて暗い。」などという感想を書いてきましたが、今回はかなり印...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月26日
北海道に生まれ育った人間はエキノコックスの恐ろしさは子供の頃から何度も言い聞かされてきました。でも最初は礼文島だったなんて、ここ数年で知りました。そのことについて書かれた小説ということで興味を持って読みましたが、ノンフィクションのような作品で読み応えがありました。
礼文島は本当に美しい島で、キツネも...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月25日
読書備忘録759号。
★★★★☆。
ドキュメンタリーかと思うばかりの物語でした。
吉村昭を読んでいるのかと勘違いするくらい。笑
物語はエキノコックス感染症撲滅に人生を掛けた人々の戦いを描く。
時は大正。礼文島を山火事が襲う。森林の再生の為に苗木を植えるが植えたそばからネズミが食う。
ネズミを駆...続きを読む
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