清浄島

清浄島

1,980円 (税込)

9pt

風が強く吹きつける日本海最北の離島、礼文島。昭和二十九年初夏、動物学者である土橋義明は単身、ここに赴任する。島の出身者から相次いで発見された「エキノコックス症」を解明するためだった。それは米粒ほどの寄生虫によって、腹が膨れて死に至る謎多き感染症。懸命に生きる島民を苛む病を撲滅すべく土橋は奮闘を続ける。だが、島外への更なる流行拡大を防ぐため、ある苦しい決断を迫られ……。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

清浄島 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    道立研究所に所属する研究者としての職責と向き合う土橋さんの姿に、今、モヤモヤしている私のパートのお仕事の悩みなど一掃されました。人間の命、愛玩動物の命、野生動物の命、寄生虫の命… 比べることなど意味はなく、ただ、自分のできる最大限を尽くすことしかないのですね。

    0
    2024年02月03日

    Posted by ブクログ

    河崎秋子氏の本を読むときは、身構える。その中身はいつもヘビーで、特に動物を扱うときは、自分にとってやりきれない内容を含むことが多いからだ。そのショック受けた後遺症の元になったのが、ヒグマとペットの犬を扱った『肉弾』だった。そのストレートな描写に打ちのめされた。(いや、『颶風の王』からすでにその強烈な

    0
    2023年01月21日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに一気読みしてしまった。それぐらい、次の展開が気になる内容だった。礼文島も根室も訪れたことがあり、描かれている風景が自分の思い出と重なったからかも。主人公はいい人に恵まれているな。

    0
    2023年01月15日

    Posted by ブクログ

    「発展と病は隣り合わせ。人間が活動するかぎり病原体もまた大きな移動をする」「人と物の流れが感染症の拡大を引き起こしてきたことは人類の歴史が証明している」コロナの死者1日で500人超え、過去最悪なのに、また移動奨励GOTO。なんなんだろう…「動物実験でもそうだが、研究の上で殺生は仕方ない。だがそこで何

    0
    2023年01月14日

    Posted by ブクログ

    利尻島、礼文島に行ってみたいということもあって、興味深く読んだ。
    犬、猫の殺処分は、研究員の方達も辛かっただろうと思う。
    寄生虫の撲滅は難しい。今は良いお薬があるのだろうか…

    0
    2025年09月27日

    Posted by ブクログ

    北海道礼文島でのエキノコックスという寄生虫駆除のお話。北海道の人間には馴染みのエキノコックス。礼文島でこんなに苦労した歴史があるとは知らなかった。
    いまは早期発見できれば治療可能とのこと。でも、戦後間もない当時では、寄生虫により臨月の妊婦のように腹が膨れたというから恐ろしい。
    2005年には埼玉で、

    0
    2025年07月26日

    Posted by ブクログ

    戦後数年という時代背景、北海道の離島ならではの島民の価値観、昆布漁など漁業の島の生業なども感じられる作品。史実に基づいて取材した作品なのだあろう、エキノコックスという厄介な病の調査・対策に地道に奮闘する主人公の使命感や周囲の人々との心の交流には引き込まれる部分がある。出版年が2022年なので、コロナ

    0
    2025年05月27日

    Posted by ブクログ

    パンデミック系のお話が好きで手にとってみたけど…思ってた内容とは全然違った…。特にペットを飼ってる人には辛い内容だと思う。自分なら…と考えてしまう。

    特に派手なシーンもない、大事件が起こるわけでもない、それでも読んでいて退屈だとは感じなかったし考えさせられる内容だった。

    0
    2024年11月18日

    Posted by ブクログ

    エキノコックスを題材にしたストーリーで、この内容で最後までどのように展開されるのか気になってはいたが、読み終わると、そこには人間模様、人間臭さがありとても良かった。
    他人に不利な判断をしても、誠心誠意付き合えば最後はわかってくれる。

    今の時代もエキノコックスは報告されており、毎年、全国で20〜30

    0
    2024年10月31日

    Posted by ブクログ

    大正末期、増えすぎたネズミの対策で千島から天敵たるキツネを礼文島に放つ。

    戦後、腹が膨れる奇病が礼文島にだけ発生。
    エキノコックス症という寄生虫由来の病気。

    道立衛生研究所の土橋は単身、調査に礼文島に行く。

    実話がベースの小説。

    寄生する宿主(動物)を絶てば根絶できるので、礼文島内の終宿主を

    0
    2024年02月22日

清浄島 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 趣味・実用

趣味・実用 ランキング

河﨑秋子 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す