河﨑秋子のレビュー一覧

  • 夜明けのハントレス

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    ネタバレ

    装丁と挿絵の鉛筆画が内容とその雰囲気にとても合っていて章を追うのが楽しかった。
    河﨑先生の作品、クマと戦う人の話は何作目になるんだろう?とふと思ったけれど、どれも違っていてどれもその作品なりの迫力があってその描写力と読み手を引っ張っていく推進力がだんだんと増しているように感じられ本当に圧巻。

    主人公を取り巻くほかの登場人物たちのキャラが凄く際立っているのがさすがです。
    ご両親の懐の深さ、友達との別離、ハンター仲間たちの温かさ、職場の人間関係、どれも自然に伝わってくるのが本当に上手いなぁ。
    特に、考え方や境遇の差で離れてしまったけどずっと気になり続けていた親友との関係性が終わったままにならなか

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    2026年05月16日
  • 夜明けのハントレス

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    唯一無二

    そんな言葉がつい口をついて出る
    いやまぁ小説家さんはそれぞれに唯一無二なんだが
    当然そうなんだが、やっぱり河﨑秋子さんはちょっと独特感が強いよね
    自然とガチンコでぶつかり合ってる気がするんよ
    相撲協会も見習ってほしい

    そしてもう熊である
    なにしろ熊である

    みんなちょっと考えようよ
    昨今の熊問題
    熊めっちゃ出るやん問題

    わい思うにね
    やっぱ人の命が一番上に来ると思うんよ
    綺麗事は抜きにして、結局そこはそうだと思うのね
    なぜかと言えば置き換えか可能だから

    熊に襲われて怪我したとか亡くなられたとかってニュースを見聞きすると、どうしたって、もし自分だったらとか、もし自分の大切な人だ

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    2026年05月14日
  • 夜明けのハントレス

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    直木賞作家・河﨑秋子氏の作品初読。女性ハンターが害獣との攻防で命を撃つことによって得られる自分の実在性を、平易な文章の積み重ねだから浮き彫りになる、丁寧な周辺描写と心情描写で切り取る。受賞作「ともぐい」も読んでみたい。

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    2026年05月12日
  • 夜明けのハントレス

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    北海道を舞台に女性ハンターの成長物語。狩猟の事が分かるし生きている事に対しての様々な考え方意見も有る。

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    2026年05月09日
  • 夜明けのハントレス

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    こんな方にオススメ↓
    ・全て満たされて日々退屈、刺激が欲しい方
    ・山登りやトレッキングが好きな方
    ・狩猟に興味がある方
    ・男女や生活階級、お金などの区分から逃げたい方

    こんな方にはオススメしません↓
    ・虫も殺せない方
    ・動物愛護系の方
    ・男性、女性の違いをしっかり分けたい方

    直木賞受賞作の「ともぐい」から、
    現代の世界へ

    完全無欠のニューヒロイン、マチ。
    彼女が「狩猟」の世界に出会い、
    彼氏に振られ、狩猟免許取得から初の狩りへ、
    そして一人で熊と対峙する世界を描いたスリル満点のアウトドア体験小説。




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    2026年05月04日
  • 夜明けのハントレス

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    動物や自然との調和、そして生きていくための泥臭い闘争を描かせたら、河崎秋子の右に出る者はいない。
    今作でも、過酷な環境下で決して芯がぶれない主人公たちの心情や葛藤が克明に綴られており、
    その生き様には深い共感を覚えるとともに、
    自分自身の内面にも取り込みたいという強い力強さを感じた。

    ​特に自然との対峙、向き合いの描写は圧巻だ。
    読み進めるうちに自然と体に熱が入り、
    まるでその場にいるかのような没入感に包まれる。
    彼女の描く世界をもっと知りたい、
    もっと触れたいと切望させる、圧倒的な生命力に満ちた一冊だ。

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    2026年04月27日
  • 夜明けのハントレス

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    たぶん意見はかみ合っていない。ただ、それぞれの宣言をもとに、同じ目標に向かうことを合意した。

    撃たれる動物にとっては、撃った人間が男か女か、お金があるかないか、容姿がどうとか、関係ないんだって。そういうの全部、関係ないところに私は行く。

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    2026年04月24日
  • 夜明けのハントレス

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    河﨑さん待望の新刊(小説)は、恵まれた環境で育った女子大生が(なぜか)狩猟の世界に魅せられ、様々な経験を重ねて成長していく姿を描いた作品だ。
    舞台となるのは北海道、対象となる獲物は鹿だ。が、そこには当然のように“熊”が生息している。ハンターとして避けて通ることはできない。
    最近は、北海道に限らず本州でも熊の被害が拡大している。共存ができないなら絶滅させてしまえばいいのか? ハンターは躊躇いなく射殺すべきなのか? 答えの出せない重い問いが投げかけられる。狩猟小説としても出色の出来だ。

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    2026年04月15日
  • 夜明けのハントレス

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    ハンターとして鹿や熊を射撃したい
    理由を探すが見つからない
    理由をつけて人からも自分からも納得を得たい
    でもズバリといった理由は決まらない
    ただただ欲求なのだ
    迫力もあり面白かったです。

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    2026年04月12日
  • 夜明けのハントレス

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    ふと興味を持ちハントレス(女性のハンター)になった若者話。獣を銃で打つということ。命と命の一対一の向き合い。

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    2026年03月29日
  • 夜明けのハントレス

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    相手が凶悪な人喰いグマとかじゃないのがむしろリアル。ハンターとしてだけでなく人としても成長していくのが伝わってくる。次は中堅ハンターとして後輩を育てる話も読みたい。

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    2026年03月24日
  • 夜明けのハントレス

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    北海道の山奥での若きハンターの岸谷万智と、野生の獣たちとのヒリヒリするような緊張感溢れる物語は、流石!河﨑秋子氏ならではの素晴らしい内容だった。

    岸谷万智が自然林の中で野生の鹿や熊と対峙し、彼女のメンタルが成長していく様は、心地良い感情をもって読み進める事ができた。
    本作のがおう氏の挿絵が良い。
    表紙の立ち姿と各章冒頭の挿絵は、線画のシンプルなものであるが故、自然林の様が想像され物語を一層静謐な世界観に導いてくれた。
    北海道と熊と河﨑秋子はハズレがない。

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    2026年03月17日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業コンサルタント森田繁子のキャラクターがとにかく強烈。見た目の迫力に反して、話し方はやわらかく丁寧で、ここぞという場面ではきっぱり言い切る頼もしさがある。こんな人にコンサルをお願いしたいと思わせる存在感だ。痛快でテンポよく読める一冊。ドラマ化、続編の書籍化にも期待。何事も「腹八分」が大切!

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    2026年03月05日
  • 夜明けのハントレス

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    「ともぐい」とは雰囲気が大きく異なり、大学生の新人女性ハンター・マチが主人公という設定で、自然と物語に入り込めた。一気に引き込まれつつも、終盤は読み終えるのが惜しくて、あえてゆっくり味わった。最後まで冷静さを失わないマチは、強くて本当にかっこいい。「私の最後の羊が死んだ」を読んでいるので、「止め刺し」やトレラン経験を狩猟に活かす描写に著者の実体験が活かされていると感じた。購入してよかったと思える一冊。

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    2026年03月02日
  • 介護者D

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    こういう話って暗くなりがちだけど琴美にはしっかり推しもいて、自分の軸もちゃんとしていて、その中で言わない方がいいこと等の分別もできているので読んでいてもどかしさは感じつつも嫌な気持ちにはならなかったです。

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    2026年01月17日
  • ともぐい

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    「きれいに生きる話ではない。
生き残る話だ。」
    映画化するなら、こんなコピーかなと、読んでいる最中に浮かんだ。
    感動作でも、人情ものでもない。
流行りの自然賛歌や、自然回帰の物語でもない。
これは、人間という動物の暗部を、自然の論理で叩きつけてくる話だ。

    熊と戦う漁師の物語だと思っていたら、そうではなかった。
むしろ、人間が“何でできているか”を突きつけられる。
    読むのが大変そうだと思って、しばらく積読していたけれど、
読み始めたら止まらない。
河﨑秋子さんの筆の力が強すぎて、正直ビビった。

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    2026年01月14日
  • ともぐい

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    川﨑秋子は裏切らない、ってこれ直木賞作品やし。
    読み終わりたくない面白さ。
    唯一不満?なのは、熊爪の犬に対する態度。猟師としてそれがプロフェッショナルなのか、と思うが、ここまで賢く主人への忠誠心があり、主人の命令には決して逆らわないどころか、感情まで読んで行動できる犬にもう少し優しくしてやって欲しかった。という願いは、本当の最期に叶うのだけれど。

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    2026年01月01日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    12/23早読み、〜12/31 じっくり読めた
    いのちの凄み、人間の業
    こちらも素晴らしい作品でした…

    熊として生きられず人間として生きてみようとした熊爪
    動物を狩るシーン、鹿、熊、うさぎ
    直木賞の選評にもあったが、グロいとかを通り越して、芸術的な描写に思えました

    女の熊のように子を殺されないがため(解釈)熊爪を殺した、隻眼の陽子
    熊爪に執着し、面倒を見る、のちに没落した主人と、無感情から一気に退廃的な嫁
    ただただ職務を果たす爺医者が好きだったな

    前半はとても純粋に面白かった。野生味溢れすぎ、鹿の解体も、熊との対決も、町の人たちとの交流も
    後半、どんどん崩壊に向かい、熊爪が大怪我をし陽子

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    2025年12月31日
  • ともぐい

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    熊爪は猟師だ。鹿を狩り、熊を狩る。近くの町の白糠へ出て、狩った獲物や山菜を売り、米や銃弾を買う。まだ熊が冬眠しているような季節、物音を聞いて行ってみると、男が熊にやられたところだった。男は目玉をやられていて、小屋に連れ帰って洗ってやった。そこから熱を出し、落ち着いたところで町に下ろした。あの熊は冬眠しなかった穴知らずで、さんざん釧路の町を荒らしまくった上に、家に入り込んで物を食べるような熊だった。人を傷つけることを知った熊はどうしても狩らねばならない。また繰り返すからだ。でも熊爪はあまり気乗りしない。

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    2025年12月18日
  • 介護者D

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    河崎秋子さんが描く現代劇は
    介護がテーマ。

    教育者だった父。
    昔から覚えがめでたく、今は遠くアメリカで暮らす妹。

    主人公は東京暮らしで推しを見つけたが、
    介護のために北海道に移住する。

    コロナ禍も重なって、
    価値観と価値観が交差し、
    ときに衝突し、ときに混ざり合い、ときに和解を生む。

    決して“できた娘”ではない。
    優等生ではない“評価D”だからこその
    行き詰まりとこれからの物語。

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    2025年12月08日