河﨑秋子のレビュー一覧

  • 鳩護

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    河﨑秋子さん初読み『鳩護』の感想と概要になります。

    概要です。
    パッとしない日常を過ごす小森椿は、今日も通勤を邪魔する鳩の糞に苛立ちながら出社する。まともに仕事をしない先輩の不満を胸に抱きながら帰宅したある日。ベランダに白い鳩が落ちていた。奇妙な白い鳩との出会いから椿は鳩護の存在を知っていく。

    感想です。
    初読み作家さんですが読みやすくて、椿の心の中での愚痴や白鳩と次第に仲睦まじい関係に変わっていく様を読んでいると、何度か笑みが零れてしまう癒しの作品でした。起承転結という面では物足りなさがあったものの、クスッと笑いたい方にオススメです♪

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    2024年04月05日
  • 鳩護

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    本屋さんで予約して、発売日に購入。もうちょっとほんわかした話かと思ったけど、意外と歴史的なシーンも入っていたりして、大変楽しく読みました。期間限定で読めるスピンオフ「福田さんの白い羽根」、本編の福田さんはもうちょっとまともな印象でしたが、こちらでは傍若無人っぷりがハンパなくて、面白かったです。

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    2023年07月13日
  • 介護者D

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    どちらかというと、要領の良い妹側の行動をしてしまいがちな自分を客観視して、姉のイラつきが理解できた。悪気ないからタチ悪いよね。自分も気をつけようと思った。
    琴美の身に次々とふりかかる、致命的ではないけどイヤ〜な出来事が妙にリアルで胸が痛かった。

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    2026年09月12日
  • 隣の畑は青々と

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    始めて河﨑さんの著書を、
    読ませていただきました。
    内容としては北海道農家の日常といった話。
    現代の農業問題を取り扱いつつもそこでどう生きるのか、それぞれの生き方があり小さな街が回っているんだと感じる。
    住んでいる場所は同じでも抱えている問題はさまざま、ただそれでも互いが作用し支え合って生きているそんな温かい物語でした。

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    2026年09月01日
  • 隣の畑は青々と

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    北海道・十勝地方を舞台にした農家たちの話。大きな展開はないが農家における閉鎖的なコミュニティ(村社会)がリアルに書かれていて文章も読みやすかった。
    私自身も地方出身でコメ農家でもあったので、共感できる部分も多かった。

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    2026年08月29日
  • 隣の畑は青々と

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    十勝で畑作を営む家族と周辺の人々の点描。

     するりするりと読みやすい文章で苦痛なく読めました。200ページちょっとでもフォントが大きめで、ボリュームもそこまでではないのだと思います。

     章ごとに各家族や周囲の人々の視点で仕事や将来、人生の振り返りといったそれぞれの抱える思いが、丁寧に語られていきます。面白いっちゃ面白い。しかし、全体を通したなにか訴えかけてくるテーマ、というのは特にないような。私にはわかりませんでした。

     家族それぞれの葛藤や、向き合う姿も、劇的な何かとかはなく本当に「そうなるだろうな」という感じのものです。現実的ではあるが面白みがあるわけでは…。

     要するに「すっと読

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    2026年08月21日
  • 夜明けのハントレス

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    ふと手にとった雑誌をきっかけに狩猟に興味をもち、狩猟具店に行き、猟友会ののちに師匠になる人を紹介してもらい、着々とハンターへの道を歩む女子大生の話。
    一人の人間が命と向き合い、自分がどう感じるのかを丁寧に描いている。
    一気読みした。

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    2026年08月11日
  • 隣の畑は青々と

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    十勝の農家の人々の悩みを綴る連作短編集。やっぱり大きな悩みは、畑を将来どうするかってことだよね。それに新しいことにチャレンジする人も居て自由だなとも思ったけど、自由すぎるのも時に大変

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    2026年08月02日
  • 隣の畑は青々と

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    初読みの作家さん。地方におけるコミュニティーと都会からの移住者との距離感など、興味深く読めた。
    が、俯瞰したような淡々とした筆致のため感情を揺さぶられることはなかった。

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    2026年07月27日
  • 夜明けのハントレス

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    吉村昭さんの「熊嵐」と最近の熊被害のニュースで、熊の恐ろしさは、感じていました。それに挑戦するとは、凄い。

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    2026年07月25日
  • 夜明けのハントレス

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    狩猟雑誌に惹かれハンターとしての歩みを始める主人公。シカやクマと対峙しながら、命を撃つ意味と向き合う。

    泰然としたマチの性格が好ましい。恵まれた環境に育ち、狩猟を始めることに過剰な使命感を持たなかったからこそ、本能的のように芽生えた「野蛮さ」が際立つ…おそらく彼女初めての。

    昨今の熊出没問題を反映したリアルな描写や、命と向き合うテーマ、緊迫するクライマックスが圧巻でした。
    真に向き合う人々が、どういった思いで狩猟に向かうか。丁寧な心理描写を読むに、獣害に関して部外者が「殺せ」も「殺すな」も安易に言えないとしみじみ思います。

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    2026年07月13日
  • 隣の畑は青々と

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    各章で主人公を変えながら、十勝の一地域に暮らす数軒の家族を描いた作品です。

    何代か続く畑農家、やり手のメガファームの社長一家、移住してきたカフェの夫婦など、畑農家の仕事や農村特有のコミュニケーションに鬱屈を抱えた人々が主人公です。
    確かに舞台は河崎さんの地元・十勝です。しかし時代小説が、舞台が過去であるというだけで、テーマ的には現代小説と変わらない事が多いように、この小説の中で起きる問題も、少し色を変えれば、都会の例えば商店街でも起きる内容です。ですから、読みながら「これは河崎作品である」という事を強く意識する事は有りませんでした。
    最終的に主人公たちは変わります。でもそれは、全てのしがらみ

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    2026年07月12日
  • 森田繁子と腹八分

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    「そこにプラスアルファの提案をして、お互いに腹八分となるように調整するのが私の仕事です」

    農業コンサルタント森田繁子。
    「私の意見を全部のみ込んでしまう必要はないんです。戦うんです。高さの等しい場所で、お互いがベストだと思う意見をぶつけましょう。」
    決して押し付けない繁子

    「それぞれ腹八分に満足する権利」繁子の信念。

    すかっとしたというのとはちょっと違うかもしれないけれど、繁子の解決方法もいいなあと

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    2026年06月25日
  • 隣の畑は青々と

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    読みやすくて 読後感 さわやか。晴れた日の読書におすすめかな。松山千春「大空と大地の中で」が本になったら こんな感じかなぁ。食べ物を作る人がいちばん偉い!私はそう思う。自家用と出荷用の畑が違う、とか ところどころに 農家あるあるがでてきて ちょっと楽しい。なにはともあれ、これはこれでいいんじゃない?(帯のとおりです)

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    2026年06月22日
  • 清浄島

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    いつも人間に限らず生命の強さを描いている印象だったけど、今回は支え合う人間関係も描かれていてそこも美しかったな。
    こうやって何もないところからコツコツ試行錯誤して研究してくれる人がいるから感染症対策が出来るんだよなと改めて実感した。
    そういった何もないところからの諦めない努力が細やかに描かれている。

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    2026年05月17日
  • 鳩護

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    ⚠️この作品には「鳩」と「馬」の負傷・死亡描写が含まれます。

    この作品に登場する「鳩」と「馬」には、古くから人間の都合で使役され、ときには人間によって命を奪われてきた動物だという共通点がある。鳩は伝令として、馬は農耕や移動手段として、彼らの生体能力を人間に利用されてきた。ときには人間の都合で引き起こされた戦争で、彼らの多くも犠牲になっている。
    現代ではその役割が科学技術に置き換えられ役割を果たし切った彼らを、今度は利用価値がない厄介者として扱うのは、あまりにも人間の身勝手ではないだろうか。

    鳩の人間とともに歩んできた種としての歴史に、想いを馳せてみてほしい一冊でした

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    2026年05月10日
  • 夜明けのハントレス

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    マチはトレイルランニングを趣味としていて、山を自由に駆け回って楽しんでいるけれど、何か物足りなさを感じている。そんなとき偶然に開いた雑誌がきっかけで狩猟に興味を持つ。
    大学時代も社会人として生活するなかても、自身の考え方や物事の捉え方、経済的な立ち位置が、一般的な標準値の範疇から少し外れていることに疎外感を感じてもいた。
    狩猟免許も取って、猟友会のメンバーに恵まれてハントレスの経験を積んでいくうちに、一対一で獲物を追い仕留めることになる。その時に、野蛮を得た、とマチは感じる。これはなにかと比べることのない自由を得たということだろうか。
    狩猟のシーンでは、山に入れば何がいるかもわからないままに熊

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    2026年04月28日
  • 清浄島

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    川﨑秋子『清浄島』双葉文庫。

    テーマは面白いと思うのだが、川﨑秋子の小説にしては、珍しくストーリー展開の起伏に乏しく、スッキリしない結末の小説であった。

    北海道の風土病とも呼ばれたエキノコックス感染症の感染源の特定と根絶に奮闘する科学者の姿を描いた長編小説である。

    エキノコックス感染症については、今から40年以上前に手塚治虫の『ブラック・ジャック』で知った。ブラック・ジャックが自らの身体に寄生したエキノコックスを自らの手で手術し、取り除くという衝撃の内容だったので覚えている。その後、北海道を旅行した時にはキタキツネを見掛けても絶対に接触しないよう気を付けていた。


    昭和29年の初夏、北

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    2026年04月20日
  • 夜明けのハントレス

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    ここ数年、北海道ではヒグマの被害が多発していて、札幌市内でも人が襲われて亡くなったりする恐ろしい状況だ。ヒグマとの共存なんて呑気なことを言っている場合ではなく、市街地に出てきたら、もしくは人が襲われたら、すぐ駆除という考え方に今は疑問を持たない。
    そんな社会背景もあって、主人公は札幌に住む、お金持ちの家に住む大学生の女性だ。あえて言うなら、趣味で山に分け入り、動物を撃つ人たちのお話。

    もっともっと根源的な生きる死ぬか、そんな状況を描く河崎さんの破格のパワフルな作品を読みたい。もっと骨太の熊文学が読みたい。
    次回に期待します。

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    2026年04月13日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

    森田繁子さんはとても魅力的だとは思います。謎の履歴をお持ちだし。よくあると言えばよくある内容のような。「ハケンの品格」的なスーパー人間みたいで。だけど、そこに引っ張られ過ぎないように書かれていたのかな。

    腹八分は、ちょっと説明しきれてない感じがしました。中庸を具現化したいのか、単に食欲なのか。

    とはいえ割とおもしろかったですね。

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    2026年01月03日