河﨑秋子のレビュー一覧

  • 清浄島

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    北海道に生まれ育った人間はエキノコックスの恐ろしさは子供の頃から何度も言い聞かされてきました。でも最初は礼文島だったなんて、ここ数年で知りました。そのことについて書かれた小説ということで興味を持って読みましたが、ノンフィクションのような作品で読み応えがありました。
    礼文島は本当に美しい島で、キツネもクマもヘビもいないから安心してハイキングができます。こんなに辛い歴史を乗り越えて今があることを、もっともっと皆に知ってほしいです。

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    2023年08月26日
  • 清浄島

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    読書備忘録759号。
    ★★★★☆。

    ドキュメンタリーかと思うばかりの物語でした。
    吉村昭を読んでいるのかと勘違いするくらい。笑

    物語はエキノコックス感染症撲滅に人生を掛けた人々の戦いを描く。

    時は大正。礼文島を山火事が襲う。森林の再生の為に苗木を植えるが植えたそばからネズミが食う。
    ネズミを駆除するために千島からキツネを連れてくる。そして、キツネにはある寄生虫が巣食っていた・・・。

    時は戦後の昭和29年。
    北海道立衛生研究所の研究員土橋義明は礼文島に向かう船上にいた。
    礼文島で度々患者が報告される奇病の調査の為だった。
    奇病はエキノコックス感染症。肝臓に寄生虫が巣食い、最終的に死に至る

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    2023年08月25日
  • 鳩護

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    本屋さんで予約して、発売日に購入。もうちょっとほんわかした話かと思ったけど、意外と歴史的なシーンも入っていたりして、大変楽しく読みました。期間限定で読めるスピンオフ「福田さんの白い羽根」、本編の福田さんはもうちょっとまともな印象でしたが、こちらでは傍若無人っぷりがハンパなくて、面白かったです。

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    2023年07月13日
  • 清浄島

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    風光明媚な花の島、礼文にこんな歴史があったこと知らなかった。重いストーリーだったが、最初は好感を持てなかった主人公を応援したい気持ちになり、途中からは一気読みしてしまった。

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    2023年06月17日
  • 清浄島

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    エキノコックス症と向き合う若き研究者と感染地域の島民の物語。感染症や寄生虫などの根絶がいかに困難かを思い知らされる一冊。新型コロナについて悩まされた今読むとまた考えさせられる。

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    2023年05月12日
  • 清浄島

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    なんと言っても主人公の土橋義明が魅力的だ。

    時は昭和29年初夏。
    島の出身者から相次いで発見されたエキノコックス感染症を解明する為、北海道礼文島に赴任した土橋の生き様が描かれる。

    救える命があるならば諦めてなるものか、その強い信念の元、未知の感染症に一人果敢に立ち向かう姿に感動する。

    だがエキノコックス根絶の為に、上司から告げられたのは島で生きる全ての動物達の殺傷命令。
    動物を愛する土橋にとって、どれ程の心痛を伴ったか想像に難くない。

    時代が変わっても感染症との闘いは続く。

    研究者への感謝と共に命の軽重が問われる読後。

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    2023年02月18日
  • 清浄島

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    エキノコックス症という言葉を昔どこかで聞いたことがあり、北海道に行ったときはよく意味も分からずキツネに触っちゃだめよという言葉だけが先走ったまま何も知らずに過ごしてきた。
    この本を読んでようやくその寄生虫の存在と、キツネに限らず犬や猫にも存在することを知る。利尻島は有名でよく聞く名前だが、礼文島はわき役でその歴史も知らなかった。この小説は礼文島を郷土愛のように書かれており懸命なエキノコックス撲滅に多くの犠牲を払い、いつしか”清浄島”という称号を手にするも、決してエキノコックスは絶えず、現在も日本の全土に存在する不治の病となっていることに驚いた。
    研究員や、役所担当者、議員や島の住人達、そして次

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    2023年02月05日
  • 清浄島

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    史実を元にしたフィクションです。という一文にヒヤリ。現代に至ってもまだ戦いは終わっていないのか。コロナ禍だから尚更ウイルスや病原菌の話に引き込まれた。

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    2023年01月27日
  • 清浄島

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    ネタバレ

    読んで楽しい話ではありません。しかし北海道に住むものとしては知らないことにはできない話でした。なかなか終焉しない感染症に見舞われている今、かつて謎の感染症と思われていた寄生虫による病との闘いの物語が世に出てきたのは自分には時代の要請だったのでは、という気がしました。

    河﨑先生がこの物語をいつから構想されていたのか存じ上げませんが、よくぞこの重い話を書かれたなと尊敬の念を覚えるとともに、北海道にはまだまだ日本の他地域にはない物語の素材が未発掘のままあるのではないかとも考えました。この物語をどの時代まで描き、どのようにまとめるか、終わらせるか悩まれたのではないかなぁと勝手に想像しました。今も現実

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    2023年01月02日
  • 清浄島

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    ネタバレ

    昭和29年北海道の離島、礼文島の出身者から相次いで発見された「エキノコックス」。
    腹が膨れて死に至る感染症を撲滅すべく、北海道立衛生研究所の研究員である土橋が奮闘する。

    流行拡大を防ぐためにキツネ、野犬、野猫のみならず飼育されてる犬猫までも処分という決断に至るまで。

    まるで映像を見てるかのような描写だと思った。
    それほどの熱量が、ガンガン伝わってくる。
    生死に関わることを追求し、やるべきことを恨まれながらもやるからには覚悟が必要。

    土橋とは性格が合わないのか…と思っていた役場の山田、議員の大久保、大学生の沢渡は礼文島を離れた後も交流するほどになるのは、彼らが土橋の気持ちをよくわかっていた

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    2022年12月05日
  • 清浄島

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    礼文島のエキノコックスの話。
    いささか冗長に思えた。
    登場人物がみな良い人過ぎた感が。
    もう少しハラハラする展開ならと思う。

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    2022年12月01日
  • 夜明けのハントレス

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    ネタバレ

    ハンターを目指す女の子の成長。

    それなりに面白かった、という感じでした。同じ狩りを描いた作品でも以前読んだ「ともぐい」とは全然毛色が違って、女の子がひょんなことから狩猟を知りハンターとして熊と対峙していくことそのものが素直に描かれています。混乱するような心理描写とかひねた表現は一切なし。

    でもうーん、ちょっと、マチの成長の過程がちぐはぐな感じがしました。初めて銃を手にするところや初めて撃つところ(は当然狩場でなく練習場でしょうが)などの場面は飛ばされていて、気づいたらもう鹿を打っている。クマを打つにはライフルが必要で10年たたないとと思っていたら結局散弾銃で行くんかい、など。

    その辺は、

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    2026年04月02日
  • ともぐい

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    星3.5

    没入感はある。主人公の男の描写が少し気持ち悪いところもあるが、こうなるんだろうなぁとリアル。

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    2026年03月17日
  • 夜明けのハントレス

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    すっっこく爽やかだった。
    狩猟を通じて、主人公の女性が自分と向き合う話……というと少し違うけど、自分自身のほか、社会や人間関係、仕事含めてを狩猟を中心にして見据えていく、みたいな話。成長譚でもあり、同時に周りの年長者たちからの見守りと優しさが心を温めるようでもあり、良いフィクションだった。ジュブナイル小説と言っても通るくらいには読後が爽やかだった。

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    2026年03月07日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    (良)山の緑、川の冷たさ、自然の匂い、季節の移ろい、音や風がとても美しく広がっていて、癒されました。人が便利さと引き換えに手放してきた五感が刺激されましたが、もう戻ることはできない。明治、北海道、山で生きる猟師大男の名前は熊爪!弱肉強食、食物連鎖の世界。熊との死闘に圧倒され、冬の厳しさに震えた。主人に従う犬の姿がとても可愛かった。最後は熊爪が子を成したから自然界隈ではもう役目を果たした、ていうことなのかな。

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    2026年03月07日
  • ともぐい

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    血の匂い、糞尿の匂い、精の匂いがページから立ち上ってくるような文章表現は素晴らしい。しかし、それぞれの人物の行動に肯首できない部分も多く。人は論理で動くわけではないのだろうが。

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    2026年02月23日
  • ともぐい

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    なんか凄い話だった。
    出てくる人だれの気持ちも理解できなかったが、熊爪は陽子に殺されて良かったような気がする。
    ともぐいとは???

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    2026年02月03日
  • ともぐい

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    「ともぐい」な世界が最後まで貫く。弱肉強食。
    熊爪の生き方もさることながら、陽子(はるこ)の強さに慄く。牧歌的にエンディングを迎えると思いきや⋯。

    誰もが抱くだろう陽子の印象と、その実態には皆騙される。

    ある意味、「ともぐい」世界の頂点に君臨したのは彼女だ。女傑。

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    2026年01月16日
  • ともぐい

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     熊男「熊爪」が野生の熊とバトルする話、だけかと思って読み進めると、後半からぞわぞわする展開で、ページをめくる手が汗ばんですごかったです。

     ちょっと安部公房『砂の女』を思わせるところもあったりして、そこも良かったです。

     熊が話題になる昨今、こういう話もまた読まれていくのだろうなと思いました。

     熊爪よ、永遠なれ。

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    2026年01月03日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

    森田繁子さんはとても魅力的だとは思います。謎の履歴をお持ちだし。よくあると言えばよくある内容のような。「ハケンの品格」的なスーパー人間みたいで。だけど、そこに引っ張られ過ぎないように書かれていたのかな。

    腹八分は、ちょっと説明しきれてない感じがしました。中庸を具現化したいのか、単に食欲なのか。

    とはいえ割とおもしろかったですね。

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    2026年01月03日