河﨑秋子のレビュー一覧

  • ともぐい

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    「ともぐい」な世界が最後まで貫く。弱肉強食。
    熊爪の生き方もさることながら、陽子(はるこ)の強さに慄く。牧歌的にエンディングを迎えると思いきや⋯。

    誰もが抱くだろう陽子の印象と、その実態には皆騙される。

    ある意味、「ともぐい」世界の頂点に君臨したのは彼女だ。女傑。

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    2026年01月16日
  • ともぐい

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     熊男「熊爪」が野生の熊とバトルする話、だけかと思って読み進めると、後半からぞわぞわする展開で、ページをめくる手が汗ばんですごかったです。

     ちょっと安部公房『砂の女』を思わせるところもあったりして、そこも良かったです。

     熊が話題になる昨今、こういう話もまた読まれていくのだろうなと思いました。

     熊爪よ、永遠なれ。

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    2026年01月03日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

    森田繁子さんはとても魅力的だとは思います。謎の履歴をお持ちだし。よくあると言えばよくある内容のような。「ハケンの品格」的なスーパー人間みたいで。だけど、そこに引っ張られ過ぎないように書かれていたのかな。

    腹八分は、ちょっと説明しきれてない感じがしました。中庸を具現化したいのか、単に食欲なのか。

    とはいえ割とおもしろかったですね。

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    2026年01月03日
  • ともぐい

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    直木賞受賞作を読むシリーズ。山の中で一人で暮らす猟師の話なので、独白部分多かったです。熊との戦いのシーンなどは見応えありましたが、人間と関わっていく後半部分は必要だったのかな、、?

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    2025年10月22日
  • 鳩護

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    会社での同僚とのやりとりや口に出さない本音の部分がリアル。それとは対照的にハトや競馬のパートはファンタジーもありつつ、生き物と人間の欲のようなものを感じるある意味においてのリアル。

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    2025年10月10日
  • 森田繁子と腹八分

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    北海道由来かつ重厚な作風で定評のある川﨑秋子だが、本作は一転してライトなヒューマンドラマ。
    悪くはないけど向いてない気がする。極厚の赤身ステーキを期待したら豚冷しゃぶだったくらいの肩透かし。

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    2025年05月14日
  • 森田繁子と腹八分

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    豪快な『森田繁子』が繊細に人を繋いで先に連れて行ってくれる
    そんな感じで楽しみながら読んでいけました
    農業に関しては昭和生まれやし田舎生まれなので
    そこそこ接触する機会もあるけれど
    それでも実際のところは知らない事だらけ
    畜産だとほとんど分からない
    というそういう実際のところも知ることもできた

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    2025年04月21日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業=スローライフとは限らない・・・
    3つの短編で森田繁子(農業コンサルタント)が活獣害問題や経営改革や後継問題などを解決していく物語。

    農業=スローライフと一般的に考えてしますけど、そんなに単純ではない。
    そして、農業関係を通していろいろな悩みを抱えて生きているのだと感じます。

    森田繁子のちょうどいい落とし所を模索するのも良かったです。
    お互いが8割(腹八分)納得いく形を見つけるのにも感心しました。

    誰もが憧れる、スローライフも完璧ではないため、どこまで許容できるか考える必要がありますね。

    続編も出ても面白い小説だと思います。
    森田繁子の半生も気になりるところです。

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    2025年03月14日
  • 森田繁子と腹八分

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    河﨑秋子のユーモア小説…。
    こんな軽い切り口の小説書いちゃうんだ!という驚き(笑)

    「ともぐい」の壮絶さと重厚さに、ああ、こんなホンモノの硬派の自然派女性が出現したのねと感動してたので、かなりビックリ。無口な感じの人にも思えたので、この饒舌な小説に戸惑ってしまった。しかも、主人公の職業はコンサル…。コンサルタントもいい会社もあるとは思うけど、コンサルって、河崎秋子と真逆のイメージ過ぎて…。

    こういうタイプの小説も、もちろんよいのですけどねー。
    河﨑さんへの、こっちの勝手な思い込みが邪魔して素直に楽しめません!
    河﨑さんは、もっとふてぶてしくあってほしい!

    読者のわがままですよね。わかって

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    2025年02月19日
  • 森田繁子と腹八分

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    好き。
    軽やかではあるけど、農業好きな私は楽しめた。
    農家さんに敬意を持ち、出される食べ物を綺麗にいただく森田さんが良い。
    続編でないかなぁ、森田さんがコンサル業につく前の、ケープタウンのはなしとか。

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    2025年02月10日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

     先週、新聞書評欄(毎日新聞)に、著者近影と共に紹介されていて興味を持って手に取った。
     直木賞作品『ともぐい』の印象が強烈だったので、覚悟して読みはじめたが、肩透かしくらいに軽いタッチのお話だった。

     著者の本領発揮とばかりに(実家が酪農家、自身も羊飼育をNZにて学ぶ)、農業コンサルタントの森田繁子が主人公。
     日本の農業、それと地方経済は問題だらけというのは肌感覚でも分かるところ。後継者問題、移住者との軋轢、効率化や新規事業展開、輸入品との競合など、素人でもいくつでも課題が挙げられそうだ。
     本作でも、3つの章立てで、北海道の害獣駆除問題から、都市近郊のヤギ飼育家の新事業、地方の後継者問

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    2025年02月10日
  • 鳩護

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    ネタバレ

    文庫版を手に取り。表紙の鳩がかわいいなと思いましたがストーリーはなかなかハードと言うか想像していたような明るめの話ではありませんでした。読後思えば河﨑先生が書くならさもありなん、なんですが。

    なんだか不思議な話でしたね。非現実的という意味ではファンタジーなんでしょうけれど少しホラー要素やお仕事小説の趣もあり独特の世界観です。
    主人公が若い女性なのに疲れ果てていておじさんのような愚痴や行動を取るのが独特の味わい(?)で親近感が湧きました。でも本作の好き嫌いは結構分かれそうな気がします。
    ともぐいを最近読んでしまったせいか、やはり迫力や訴えるものについては比べてしまいました。
    話の内容的にはおそ

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    2024年08月01日
  • 鳩護

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    この本のテーマは、人間と飼われている動物の関わりだと思う。そこには明確な主従関係があり、人間側が幸せになるように使われる動物の姿がある。それが人間社会で善悪かどうかや、その動物自身にとって幸か不幸かは関係ない。主人がやりたいことが善であり、そうでないことが悪になる。飼ったから大切にするというのは、主人義務ではない、責任の範疇までなのだ。そして、この物語で主人公が学んだのはその責任の大きさなのだと思う。

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    2024年04月01日