河﨑秋子のレビュー一覧
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農業コンサルタントの森田繁子。
その人は、豪胆な身体つきと良い食べっぷり、そして派手なスーツに派手メイクの女性だ。
1話ごとに展開されるストーリーは、農家や酪農家が彼女に相談するところから物語は始まる。
山林の所有者に猟のために立ち入る許可を得たい男性、山羊を育てる酪農家の経営話、祖父の農家を継ごうとする孫夫婦。
いずれも繁子の見目形からは想像つかない能力で腹八分の解決法を探っていく。
とにかく毎話、美味しそうに食べる様子が印象的だ。コンサルタントというと堅苦しい話に思いがちだが、農家として従事する人たちの交流や温かさを感じられる作品になっており、繁子の活躍を待ち望みながら読んだ。 -
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出版社に勤務し一人暮らしをしている椿のアパートのベランダに、ある日白い鳩が飛び込んできた。怪我をしているのか飛び立たない白鳩に椿ははと子と名付け、世話をしていた。そんな折、公園で鳩に餌をまく謎の男に「お前、白い鳩を飼っているな?」と声をかけられる。男の話によると「鳩がお前を選んだ」「お前は次の鳩護になる」という。いきなり訳の分からないことを言われ思考が追いつかない椿だったが、その日から不思議な夢を見るようになって…。
とても不思議な世界観だった。戦場や報道で活躍した伝書鳩のこと、競走馬のことも興味深かった。表紙絵からは一見ほのぼの系に見えるけど、実際はダークでホラー味も感じた。でもだからこそ、 -
ネタバレ 購入済み
河﨑秋子さん、こういうカジュアルなのも書くんだ〜、と思いながら読みました。
舞台が東京で、出版社勤めの女性小森椿が主人公。
部屋のベランダに白鳩が迷い込んできて、好きでもないのに面倒をみていたら、「お前は次の鳩護だ」と先代の鳩護の幣巻という男に言われ。その後、初代や何代かの鳩護の夢を見て、最後、「ヤバい男」の鳩護をぶん殴って終わる…。
と、書き出すとよくわからない話になってしまったけど、なかなか爽快だった。
スピンオフの短編もついていて、ちょっとオトク感もあったり。 -
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河﨑秋子さん初読み『鳩護』の感想と概要になります。
概要です。
パッとしない日常を過ごす小森椿は、今日も通勤を邪魔する鳩の糞に苛立ちながら出社する。まともに仕事をしない先輩の不満を胸に抱きながら帰宅したある日。ベランダに白い鳩が落ちていた。奇妙な白い鳩との出会いから椿は鳩護の存在を知っていく。
感想です。
初読み作家さんですが読みやすくて、椿の心の中での愚痴や白鳩と次第に仲睦まじい関係に変わっていく様を読んでいると、何度か笑みが零れてしまう癒しの作品でした。起承転結という面では物足りなさがあったものの、クスッと笑いたい方にオススメです♪ -
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各章で主人公を変えながら、十勝の一地域に暮らす数軒の家族を描いた作品です。
何代か続く畑農家、やり手のメガファームの社長一家、移住してきたカフェの夫婦など、畑農家の仕事や農村特有のコミュニケーションに鬱屈を抱えた人々が主人公です。
確かに舞台は河崎さんの地元・十勝です。しかし時代小説が、舞台が過去であるというだけで、テーマ的には現代小説と変わらない事が多いように、この小説の中で起きる問題も、少し色を変えれば、都会の例えば商店街でも起きる内容です。ですから、読みながら「これは河崎作品である」という事を強く意識する事は有りませんでした。
最終的に主人公たちは変わります。でもそれは、全てのしがらみ -
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出張先の北海道網走市の書店に河崎秋子さんの書籍が積み上げられて、独特の雰囲気を漂わせていたので、直木賞受賞作の本作を読んでみました。
明治後期に人間界から離れ、山奥で漁師として暮らす男の話。非常に独特の話だった。山で狩った動物や山菜などを町で売り、再び山に戻る。静かで、野生的な主人公・熊爪と少しずつ戦争の影響で壊れていく商人の対比、そして熊爪が妻として連れて帰る謎の盲目の少女。
全体的に暗く、余韻を感じる話だった。ただ、面白かったとか、興奮したといった感想は特になく、この話はどこで山場が来るのだろうかとずっと構えていたら、ふわっと話が終わった。
後から考えると、熊との闘いがこの話のクライ