河﨑秋子のレビュー一覧

  • 鳩護

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    出版社に勤務し一人暮らしをしている椿のアパートのベランダに、ある日白い鳩が飛び込んできた。怪我をしているのか飛び立たない白鳩に椿ははと子と名付け、世話をしていた。そんな折、公園で鳩に餌をまく謎の男に「お前、白い鳩を飼っているな?」と声をかけられる。男の話によると「鳩がお前を選んだ」「お前は次の鳩護になる」という。いきなり訳の分からないことを言われ思考が追いつかない椿だったが、その日から不思議な夢を見るようになって…。
    とても不思議な世界観だった。戦場や報道で活躍した伝書鳩のこと、競走馬のことも興味深かった。表紙絵からは一見ほのぼの系に見えるけど、実際はダークでホラー味も感じた。でもだからこそ、椿が真っ白なはと子に癒される気持ちがよく分かった。胸糞悪い内容も多かったけど、最終的には癒された。何より主人公の椿が鳩護の恩恵によって得をしようと思わない無欲な所に好感が持てた。唯一のあったらいいなと思う幸運がベネディクト・カンバーバッチに街で遭遇すること、とか。そんな幸運あったらいいなと私も思いますよ。(笑)

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    2025年04月28日
  • 森田繁子と腹八分

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    「ともぐい」を書いた直木賞作家。
    楽しい小説。肩凝らずに読める。豊満な腹!を持つ繁子、大好き❤農業コンサルタントという仕事は初耳

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    2025年04月17日
  • 鳩護

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    テーマから不思議な感覚がずっと続く物語でした
    結末も予想外で良かったです

    解説の川上和人先生も良かったです

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    2025年02月02日
  • 鳩護

    ネタバレ 購入済み

    河﨑秋子さん、こういうカジュアルなのも書くんだ〜、と思いながら読みました。
    舞台が東京で、出版社勤めの女性小森椿が主人公。
    部屋のベランダに白鳩が迷い込んできて、好きでもないのに面倒をみていたら、「お前は次の鳩護だ」と先代の鳩護の幣巻という男に言われ。その後、初代や何代かの鳩護の夢を見て、最後、「ヤバい男」の鳩護をぶん殴って終わる…。
    と、書き出すとよくわからない話になってしまったけど、なかなか爽快だった。
    スピンオフの短編もついていて、ちょっとオトク感もあったり。

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    2024年11月13日
  • 鳩護

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    鳩を擁護する役割という曖昧な事柄だけで物語を作る作者の筆力に感心する。最後まで謎の部分が多いが最後まで楽しく読むことができた。

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    2024年08月03日
  • 鳩護

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    河﨑秋子さん初読み『鳩護』の感想と概要になります。

    概要です。
    パッとしない日常を過ごす小森椿は、今日も通勤を邪魔する鳩の糞に苛立ちながら出社する。まともに仕事をしない先輩の不満を胸に抱きながら帰宅したある日。ベランダに白い鳩が落ちていた。奇妙な白い鳩との出会いから椿は鳩護の存在を知っていく。

    感想です。
    初読み作家さんですが読みやすくて、椿の心の中での愚痴や白鳩と次第に仲睦まじい関係に変わっていく様を読んでいると、何度か笑みが零れてしまう癒しの作品でした。起承転結という面では物足りなさがあったものの、クスッと笑いたい方にオススメです♪

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    2024年04月05日
  • 鳩護

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    本屋さんで予約して、発売日に購入。もうちょっとほんわかした話かと思ったけど、意外と歴史的なシーンも入っていたりして、大変楽しく読みました。期間限定で読めるスピンオフ「福田さんの白い羽根」、本編の福田さんはもうちょっとまともな印象でしたが、こちらでは傍若無人っぷりがハンパなくて、面白かったです。

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    2023年07月13日
  • 介護者D

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    どちらかというと、要領の良い妹側の行動をしてしまいがちな自分を客観視して、姉のイラつきが理解できた。悪気ないからタチ悪いよね。自分も気をつけようと思った。
    琴美の身に次々とふりかかる、致命的ではないけどイヤ〜な出来事が妙にリアルで胸が痛かった。

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    2026年09月12日
  • 隣の畑は青々と

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    始めて河﨑さんの著書を、
    読ませていただきました。
    内容としては北海道農家の日常といった話。
    現代の農業問題を取り扱いつつもそこでどう生きるのか、それぞれの生き方があり小さな街が回っているんだと感じる。
    住んでいる場所は同じでも抱えている問題はさまざま、ただそれでも互いが作用し支え合って生きているそんな温かい物語でした。

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    2026年09月01日
  • 隣の畑は青々と

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    北海道・十勝地方を舞台にした農家たちの話。大きな展開はないが農家における閉鎖的なコミュニティ(村社会)がリアルに書かれていて文章も読みやすかった。
    私自身も地方出身でコメ農家でもあったので、共感できる部分も多かった。

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    2026年08月29日
  • 隣の畑は青々と

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    十勝で畑作を営む家族と周辺の人々の点描。

     するりするりと読みやすい文章で苦痛なく読めました。200ページちょっとでもフォントが大きめで、ボリュームもそこまでではないのだと思います。

     章ごとに各家族や周囲の人々の視点で仕事や将来、人生の振り返りといったそれぞれの抱える思いが、丁寧に語られていきます。面白いっちゃ面白い。しかし、全体を通したなにか訴えかけてくるテーマ、というのは特にないような。私にはわかりませんでした。

     家族それぞれの葛藤や、向き合う姿も、劇的な何かとかはなく本当に「そうなるだろうな」という感じのものです。現実的ではあるが面白みがあるわけでは…。

     要するに「すっと読めたけど、でもこれで作者は何を訴えたかったのか、はちょっとわからない」という感じです。別に訴えたい何か、というより、北海道の農家の生活をただ描きたかった、という感じなのかもな、と思いました。

     でも、それにしては「北海道らしさ」は文面からは特に感じなかったかな…どこの地方でもこんなもんかな、という。

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    2026年08月21日
  • 夜明けのハントレス

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    ふと手にとった雑誌をきっかけに狩猟に興味をもち、狩猟具店に行き、猟友会ののちに師匠になる人を紹介してもらい、着々とハンターへの道を歩む女子大生の話。
    一人の人間が命と向き合い、自分がどう感じるのかを丁寧に描いている。
    一気読みした。

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    2026年08月11日
  • 隣の畑は青々と

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    十勝の農家の人々の悩みを綴る連作短編集。やっぱり大きな悩みは、畑を将来どうするかってことだよね。それに新しいことにチャレンジする人も居て自由だなとも思ったけど、自由すぎるのも時に大変

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    2026年08月02日
  • 隣の畑は青々と

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    初読みの作家さん。地方におけるコミュニティーと都会からの移住者との距離感など、興味深く読めた。
    が、俯瞰したような淡々とした筆致のため感情を揺さぶられることはなかった。

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    2026年07月27日
  • 夜明けのハントレス

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    吉村昭さんの「熊嵐」と最近の熊被害のニュースで、熊の恐ろしさは、感じていました。それに挑戦するとは、凄い。

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    2026年07月25日
  • 夜明けのハントレス

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    狩猟雑誌に惹かれハンターとしての歩みを始める主人公。シカやクマと対峙しながら、命を撃つ意味と向き合う。

    泰然としたマチの性格が好ましい。恵まれた環境に育ち、狩猟を始めることに過剰な使命感を持たなかったからこそ、本能的のように芽生えた「野蛮さ」が際立つ…おそらく彼女初めての。

    昨今の熊出没問題を反映したリアルな描写や、命と向き合うテーマ、緊迫するクライマックスが圧巻でした。
    真に向き合う人々が、どういった思いで狩猟に向かうか。丁寧な心理描写を読むに、獣害に関して部外者が「殺せ」も「殺すな」も安易に言えないとしみじみ思います。

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    2026年07月13日
  • 隣の畑は青々と

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    各章で主人公を変えながら、十勝の一地域に暮らす数軒の家族を描いた作品です。

    何代か続く畑農家、やり手のメガファームの社長一家、移住してきたカフェの夫婦など、畑農家の仕事や農村特有のコミュニケーションに鬱屈を抱えた人々が主人公です。
    確かに舞台は河崎さんの地元・十勝です。しかし時代小説が、舞台が過去であるというだけで、テーマ的には現代小説と変わらない事が多いように、この小説の中で起きる問題も、少し色を変えれば、都会の例えば商店街でも起きる内容です。ですから、読みながら「これは河崎作品である」という事を強く意識する事は有りませんでした。
    最終的に主人公たちは変わります。でもそれは、全てのしがらみを振り切る様な力強い一歩ではなく、しがらみを負いながらもかろうじて前を向くと言った調子です。リアルと言えばリアルだけど、爽快さは余りありません。

    悪くは無いのですけれど。河崎さんの特長だった力強さは影を潜めた作品でした。

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    2026年07月12日
  • 森田繁子と腹八分

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    「そこにプラスアルファの提案をして、お互いに腹八分となるように調整するのが私の仕事です」

    農業コンサルタント森田繁子。
    「私の意見を全部のみ込んでしまう必要はないんです。戦うんです。高さの等しい場所で、お互いがベストだと思う意見をぶつけましょう。」
    決して押し付けない繁子

    「それぞれ腹八分に満足する権利」繁子の信念。

    すかっとしたというのとはちょっと違うかもしれないけれど、繁子の解決方法もいいなあと

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    2026年06月25日
  • 隣の畑は青々と

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    読みやすくて 読後感 さわやか。晴れた日の読書におすすめかな。松山千春「大空と大地の中で」が本になったら こんな感じかなぁ。食べ物を作る人がいちばん偉い!私はそう思う。自家用と出荷用の畑が違う、とか ところどころに 農家あるあるがでてきて ちょっと楽しい。なにはともあれ、これはこれでいいんじゃない?(帯のとおりです)

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    2026年06月22日
  • 清浄島

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    いつも人間に限らず生命の強さを描いている印象だったけど、今回は支え合う人間関係も描かれていてそこも美しかったな。
    こうやって何もないところからコツコツ試行錯誤して研究してくれる人がいるから感染症対策が出来るんだよなと改めて実感した。
    そういった何もないところからの諦めない努力が細やかに描かれている。

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    2026年05月17日