河﨑秋子のレビュー一覧

  • 介護者D

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    2025年で1番身につまされた物語…
    地方にいる両親は時限爆弾だと思って日々都会で生活しています。
    でも、主人公は30歳とは思えないほど老成しており、献身的で、もっとドロドロした話になるかと思ったらそうでもなく、読後感は悪くない。
    よい気分で新年を迎えられそうです。

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    2025年12月31日
  • 介護者D

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    私の父は82歳、認知症はないけれど、同じく年老いた母がおり、現在、独身の弟が両親と同居している。
    弟は高卒で、事あるごとに大卒の私と比べられ、両親からD評価を受けて来た。
    そんな弟は現在契約社員でVチューバ―とやらを推している。書店で帯を見た瞬間、吸い寄せられるように手に取った一冊。
    今年、ベスト3に入る本だった。
    最後は、泣けた。自分がどの人物に共感して泣いたのだろうかと思えば、きっと「家族」として共感したのだ。
    それは、老いを受け入れる父であり、推しに救いを求め先の見えない不安と戦う主人公であり、また、娘達の未来を見届けることなく突如命を奪われた母であり、姉にすべてを押し付けておきながら、

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    2025年12月17日
  • 介護者D

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    東京で派遣社員として働く琴美は独身で30歳。アイドルのゆなが心の支えで、ささやかな楽しみとして暮らしていたが、北海道の父が卒中で倒れた。後遺症は左脚麻痺くらいで、ヘルパーなどを使って生活できる程度だったが「雪かきができない」という口実のもと呼び戻され、雪の季節が終わってもそのまま介護の生活。ヘルパーも父はとっととやめさせてしまっている。降りかかるストレスを描いていく。
    読んでいて本当に苛立たしく、読み進めるのが困難だったほどだった。

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    2025年12月11日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    想像もつかなかった猟師の世界を赤裸々につづっていた。大自然の中で生きる男の生き様。街の生活と小屋の生活が対比されていたが、自然の中が行きやすい熊爪は、街で生きる女に命を絶たれた。

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    2025年11月25日
  • ともぐい

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    類を見ない小説だった。
    唯一無二。
    私が知っている限りではあるけれど。

    こんなにも「生命」をありありと描写する作家に興味を持った。

    河﨑秋子さんとは、どんな人物だろう。
    調べてみると酪農の家に生まれ育ち、ご自身は羊飼いだったとか。
    納得。

    しかも『ともぐい』というタイトルのイメージ通り、爽やかさ0で、何ともうすーく不穏な空気の漂うお話だった。
    サイコパス度合いもまぁまぁ。
    またも、遺伝には逆らえないというメッセージを受け取ってしまった。著者はそんなことは意図してないかもしれないけれど。

    暗い小説は嫌いじゃないけどね、暗さが私の想像を越えてしまっている。
    誰にでもお勧めできるお話じゃない

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    2025年11月17日
  • 介護者D

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    河崎秋子『介護者D』朝日文庫。

    これまでの河崎秋子の小説とは風合いの異なる小説であった。タイトル通りの介護小説である。読んでみて、閉塞感を感じるばかりで、余り良い思いはしない。

    実家に住み続け、両親と暮らすためには公務員か開業医、自営業を選択するしか無い時代である。自分の離れて暮らす父親も大腿骨を骨折してから急速に衰え、要介護4と認定され、母親の負担も大きくなり、特別養護老人ホームに入所させるという選択をした。しかし、新型コロナウイルス感染禍でなかなか会いに行けず、面会はガラス越しかタブレットという状況だった。そんな父親は昨年末に老衰で亡くなった。母親は父親が生きているうちはと気を張ってい

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    2025年11月14日
  • ともぐい

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    人間関係に悩むときに、僕自身も誰もいないところで、誰とも会話しないで過ごしたいと思う時はあるが、実際にそんな生活は自分ではできない。山で一人で生きるという選択は普僕にはできない。主人公の熊爪であっても、生活必需品を得るためには最低限の町との繋がりは必要であり、そこで人間関係も生まれる。不器用で、山で生きて、山で死ぬ男。何も望まないで生きていたはずなのに、熊撃ちの過程でケガを負い、盲目の少女との出会いが運命を変える。一人の女性に出会えたことは幸せだったのだろうかどうかはわからない。

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    2025年11月09日
  • 森田繁子と腹八分

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    これを本当に『ともぐい』と同じ人が書いたのか?
    まったくテイストの異なる世界観でびっくりです!
    『日本農業新聞』に一年にわたり掲載されていたものを書籍化した本書。
    まず、タイトルと表紙から森田繁子さんが美味しいものを食べ過ぎないように気をつけているお話?と思ってしまいますが、森田繁子さんは美味しいものは際限なく食べる!出されたものは遠慮せずすぐに全部食べる!
    腹八分というのは、農業コンサルタントである森田繁子さんの持論、片方がゼロ割で損をして片方が十割で得をするよりも、さらにはお互いが五分五分で我慢するよりも、ちょっとした譲歩で八割対八割にした方が実りが多い、ということ。
    困っている農業従事者

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    2025年10月30日
  • 森田繁子と腹八分

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    軽めの読み物で、わりと先の展開が読めてしまう感じでした。侠飯みたいです。ドラマ化されそうな気がしますが、100キロの女優さんはなかなかいないか。表紙の加藤休ミさんの絵が素晴らしい。全部読み終わってから見直すと、なお一層美味しそうに見えます。

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    2025年10月22日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    明治後期、人里離れた山中で犬を相棒に狩猟をして生きていた熊爪。ある日、血痕を辿った先に負傷した男をみつける。男は冬眠しない熊「穴持たず」を追ってきたというが…。

    熊爪の生活、「穴持たず」「赤毛」との戦い、不思議な少女。緊張感のある山での生活だけでなく、里の変化が不気味で怖い。熊だけではなく人間も怖い。

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    2025年09月29日
  • 清浄島

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    利尻島、礼文島に行ってみたいということもあって、興味深く読んだ。
    犬、猫の殺処分は、研究員の方達も辛かっただろうと思う。
    寄生虫の撲滅は難しい。今は良いお薬があるのだろうか…

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    2025年09月27日
  • ともぐい

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    賢くていいわんちゃんが、終始救い。
    熊にやられて治療する描写が、なかなかにグロくて薄目になりました。

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    2025年09月25日
  • 森田繁子と腹八分

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    森田繁子の強烈すぎるインパクトの強さと、細やかな気遣い、できる女みたいなものが絶妙にミックスされて、極めつけは美味しいもの好きのところ。バイトの山田くんの筋肉隆々っぷりも頼もしく、終始楽しく読めた。
    農業をここまで掘り下げるとはと思っていたら
    農業新聞に掲載されたお話なのね。なるほどです。
    シリーズもので続いてほしいなぁと。腹八分に収めるというのが最高。これは自分にも実践しなければ。

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    2025年09月25日
  • ともぐい

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    久々の読書。
    ハードボイルドな男と熊の猛々しい純文学かと思い、読み進めると前半はまさにそんな雰囲気だったが、良輔や陽子、赤子とのやり取りなどから、生と死、獣にも人間にもなりきれない半端者な熊爪の在り方という文学らしいテーマにシフト。

    ラストシーンの、わんこだけが熊爪を覚えててくれてて、犬かわいいーってなった。
    物語を通して、一番熊爪と向き合ってくれていたのは、人間なんかではなくわんこだと思った。

    名前つけてあげてほしかったなぁ。。

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    2025年09月16日
  • 森田繁子と腹八分

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    楽しく読み進みながらも、
    農業、酪農の厳しさ、難しさを知ることができ
    それらを八分目の満足度とはいえ
    気持ちよく、颯爽と解決への道へと
    導いていく繁子さん。

    とても、痛快で、かっこよくて、
    読後も気持ちよかった。

    誰かに堂々と、信頼を持ってもらえるように
    接するためには、多くの知識と経験が必要となる。
    それらを、謙虚に、柔らかさに、時に毅然と
    処することができる主人公の
    経歴や、オフタイムの表情が知りたくなった。

    続編を期待したい。

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    2025年08月16日
  • 清浄島

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    北海道礼文島でのエキノコックスという寄生虫駆除のお話。北海道の人間には馴染みのエキノコックス。礼文島でこんなに苦労した歴史があるとは知らなかった。
    いまは早期発見できれば治療可能とのこと。でも、戦後間もない当時では、寄生虫により臨月の妊婦のように腹が膨れたというから恐ろしい。
    2005年には埼玉で、2014年には愛知でエキノコックスに罹った犬が発見されたそう。いまもまだ格闘は続いている模様。

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    2025年07月26日
  • 清浄島

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    ネタバレ

     「生き物として望ましい死に方ってのは何か」
    そんな問いを突きつけられて、読者である私たちはどう受け取るのか。
     最後に受け取る「抗うこと」の意味を、私は理解できたつもりでいるが、当事者とは違う、上辺だけのものなのだと感じる。
     しかし、心に沈んだこの言葉は、いつか私に訪れる死の際で思い出されることかも知れない。

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    2025年07月13日
  • 森田繁子と腹八分

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    「日本農業新聞」2022年11月1日~2023年10月31日に連載された、伝説の農業コンサルタント・森田繁子が相談者の悩みを巧みにこたえていくエンタメ農業小説。害獣・経営・後継問題に双方が腹八分に落ち着いて解決するように八面六臂の大活躍をするモーレツ経営者(と学生バイトの山田くん)の姿がユーモラスであり共感しやすい。何より食べ物を美味しそうに沢山食べる姿、繁子の奇抜で派手な戦闘服をきっちり着こなしメイクやネイルもばっちりした巨躯が縦横無尽に動き回るのもいい。面白いストーリーに魅力的な登場人物が揃えば次作を期待するのが読者というものだ。

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    2025年06月22日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業新聞に連載されていたものとわかり納得

    作者の今までのイメージとは異なるが、楽しく読む事が出来たら
    主人公のキャラの濃さも面白い

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    2025年06月18日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業コンサルタントの森田繁子。
    その人は、豪胆な身体つきと良い食べっぷり、そして派手なスーツに派手メイクの女性だ。
    1話ごとに展開されるストーリーは、農家や酪農家が彼女に相談するところから物語は始まる。

    山林の所有者に猟のために立ち入る許可を得たい男性、山羊を育てる酪農家の経営話、祖父の農家を継ごうとする孫夫婦。
    いずれも繁子の見目形からは想像つかない能力で腹八分の解決法を探っていく。


    とにかく毎話、美味しそうに食べる様子が印象的だ。コンサルタントというと堅苦しい話に思いがちだが、農家として従事する人たちの交流や温かさを感じられる作品になっており、繁子の活躍を待ち望みながら読んだ。

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    2025年06月10日