河﨑秋子のレビュー一覧

  • 夜明けのハントレス

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    主人公・マチの葛藤や未熟さ、揺れ動く想いに強く共感しながら、その成長を追うことができた。 登山を嗜む者として、山中での熊との遭遇シーンやその恐怖の描写は非常にリアリティがあり、イメージしやすく高い没入感を味わえた。

    一度は仲違いしてしまった人間関係も、後から良くなることがある……そんな「人生のほっこりとした救い」を感じさせる結末も心地よい。 物語の世界に深く浸れる良作。

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    2026年05月12日
  • 夜明けのハントレス

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    ハンターを目指す女性の成長物語。と同時に地方のクマ問題に対応する猟友会。
    一対一でのラストの対決?に迫力だけでなくさまざまな感情が交差している。
    主人公のキャラクターを含めて魅力的な登場人物たちがリアリティを感じさせながら生き生きと動いている。

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    2026年05月10日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

    某YouTubeで北海道の書店さんを巡っている映像に映り込んでいた、美味しそうな装丁に惹かれて手に取りました。

    コンサルの方ってなんか勝手にモデル体型でめっちゃクールなイメージありましたけど、こんなパワフルなコンサルさん素敵すぎる。

    本人のバックグラウンドとか家族の関係とか、全てを語り切らないところがまた素敵。

    そして問題の解決の仕方が素晴らしい。
    そんでもって、ご飯の食べ方が本当に素敵。日々なんやかんやで食の乱れた私は気持ちのいい食べっぷりにニコニコしてしまいました。

    これ、続刊ないのかしら…まだずーっと読んでいたい世界でした。楽しかったー!

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    2026年05月09日
  • 夜明けのハントレス

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    大学生のマチが、彼氏の部屋で見つけた狩猟雑誌。
    その一冊から狩猟の世界へ扉が開く。

    全く知らない世界へと飛び込む勇気は、マチには大き過ぎることもなく自然のようである。
    両親の承諾を得て、心配という迷惑をかけることはあるが、ただ真剣に狩猟と向き合い命を撃つ。
    女性であることの葛藤もありながらも負けない強さを感じた。
    ハンターたちとチームを組むことも大切だが、ひとりで山へ入ることの闘いも冷静に判断しているのは、命の意味を知っているからだろうか。



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    2026年04月25日
  • 森田繁子と腹八分

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    タイトルの森田繁子のインパクトは強烈。この一言。農業コンサルタントという初めて聞く職業と彼女自身に興味津々で読み進めた。食に携わる仕事なだけあって、その食べっぷりも見事で読んでて気持ちよかった~!本職の姿勢もとても良い。依頼人には真摯に向き合い、時には毅然とした態度で接する。そして彼女の座右の銘『腹八分』に納得。これは続編に期待!!それにしても河崎さんの著書は2作目だけど、ガラッと変わった題材(でも根底は同じ気もする)と剛柔併せ持った筆力に脱帽。2371-50

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    2026年04月24日
  • 夜明けのハントレス

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    「ともぐい」の作者が、現代版女性ハンターの成長を描いた佳作。なぜ主人公を「お嬢様」設定にしたんだろうと疑問に感じたが、ハンター体験をより強調して描くため、生活面を最小限に捨象したのか、あるいは実際のところ、御坊ちゃま、お嬢様でもなければ、若くしてハンティングを趣味にすることは経済的等の事情で難しいからか、いずれか、あるいは両方なのだろう。

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    2026年04月22日
  • 森田繁子と腹八分

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    初めて読んだ作家さんですが、キャラも面白く、農家の美味しい食事が出てきて楽しく読めた。
    続編が出たら是非読みたい。
    森田さんの過去エピソードなんかあったら面白そう。

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    2026年04月17日
  • 夜明けのハントレス

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    札幌の大学に通うマチは目にした狩猟雑誌を読み
    心惹かれるものを感じた。
    銃砲店で猟友会所属の新田と出会う。
    そこで新人ハンターとしての心得などを学んでいく。

    自然の中で生きる命に向き合う。
    ハンターとして人として。

    新田、アヤばあがハンターとしての矜持を教えてくれる。
    裕福で理解のある両親もマチを支える。
    (うらやましい)

    河﨑さんがマチの目を通し静かに語っていく。
    野生動物を撃つこと。
    熊を駆除すること。
    マチを心配する両親の思いも含め物語全体にバランスが良く
    読者の私も最後まで冷静に
    自然を感じながら読み進めることができた。

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    2026年04月03日
  • 介護者D

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    2025年で1番身につまされた物語…
    地方にいる両親は時限爆弾だと思って日々都会で生活しています。
    でも、主人公は30歳とは思えないほど老成しており、献身的で、もっとドロドロした話になるかと思ったらそうでもなく、読後感は悪くない。
    よい気分で新年を迎えられそうです。

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    2025年12月31日
  • 介護者D

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    私の父は82歳、認知症はないけれど、同じく年老いた母がおり、現在、独身の弟が両親と同居している。
    弟は高卒で、事あるごとに大卒の私と比べられ、両親からD評価を受けて来た。
    そんな弟は現在契約社員でVチューバ―とやらを推している。書店で帯を見た瞬間、吸い寄せられるように手に取った一冊。
    今年、ベスト3に入る本だった。
    最後は、泣けた。自分がどの人物に共感して泣いたのだろうかと思えば、きっと「家族」として共感したのだ。
    それは、老いを受け入れる父であり、推しに救いを求め先の見えない不安と戦う主人公であり、また、娘達の未来を見届けることなく突如命を奪われた母であり、姉にすべてを押し付けておきながら、日々の忙しい日常で罪悪感に蓋をする妹であり。
    だから、最後の父の決断、主人公の光に涙が出た。
    どんなに老いても、親は子を思う。子に決断を委ねない親の姿は哀しいながらも美しかった。
    最後、主人公がゆなに妹の姿を重ねたシーンで、彼女は介護者としてはDランクでも、姉としてはAランクに他ならない、そう思えた。

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    2025年12月17日
  • 介護者D

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    東京で派遣社員として働く琴美は独身で30歳。アイドルのゆなが心の支えで、ささやかな楽しみとして暮らしていたが、北海道の父が卒中で倒れた。後遺症は左脚麻痺くらいで、ヘルパーなどを使って生活できる程度だったが「雪かきができない」という口実のもと呼び戻され、雪の季節が終わってもそのまま介護の生活。ヘルパーも父はとっととやめさせてしまっている。降りかかるストレスを描いていく。
    読んでいて本当に苛立たしく、読み進めるのが困難だったほどだった。

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    2025年12月11日
  • 介護者D

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    河崎秋子『介護者D』朝日文庫。

    これまでの河崎秋子の小説とは風合いの異なる小説であった。タイトル通りの介護小説である。読んでみて、閉塞感を感じるばかりで、余り良い思いはしない。

    実家に住み続け、両親と暮らすためには公務員か開業医、自営業を選択するしか無い時代である。自分の離れて暮らす父親も大腿骨を骨折してから急速に衰え、要介護4と認定され、母親の負担も大きくなり、特別養護老人ホームに入所させるという選択をした。しかし、新型コロナウイルス感染禍でなかなか会いに行けず、面会はガラス越しかタブレットという状況だった。そんな父親は昨年末に老衰で亡くなった。母親は父親が生きているうちはと気を張っていたようで、この秋くらいから身体を壊し、家に籠もるようになってしまった。月に何度か兄弟で顔を出し、買物や掃除を手伝い、公的な支援も使いながら、何とか面倒をみている。最近になり、母親の身体の状態が大分回復してきたようだ。

    そんな自分の経験もあり、主人公が好きな推し活も出来ずに父親と飼い犬の介護に奮闘する姿に身につまされる思いで読んだ。


    東京で派遣社員として働いた30歳の猿渡琴美は、父親の介護のために札幌へ戻るが、5年前に母親を轢き逃げ事故で喪った直後に出会い、励まされた大事な女性アイドルの『推し』が忘れられず、東京での生活に後ろ髪を引かれる日々を過ごしていた。

    父親にアメリカで暮らす優秀な妹や既に結婚して、子供まで居る同級生と比較されながら、閉鎖的な環境の中でやっと生き続ける琴美だったが、新型コロナウイルス感染禍で派遣社員として働いていたコールセンターが閉鎖し、父親と2人きりで家に籠もる生活になる。

    すると飼っていた犬のトトが認知症になり、介護が必要となる。さらに新型コロナウイルス感染禍で思うように推し活も出来ず、ますます息苦しい生活の中に身を置くことになる。

    本体価格880円
    ★★★★

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    2025年11月14日
  • 森田繁子と腹八分

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    これを本当に『ともぐい』と同じ人が書いたのか?
    まったくテイストの異なる世界観でびっくりです!
    『日本農業新聞』に一年にわたり掲載されていたものを書籍化した本書。
    まず、タイトルと表紙から森田繁子さんが美味しいものを食べ過ぎないように気をつけているお話?と思ってしまいますが、森田繁子さんは美味しいものは際限なく食べる!出されたものは遠慮せずすぐに全部食べる!
    腹八分というのは、農業コンサルタントである森田繁子さんの持論、片方がゼロ割で損をして片方が十割で得をするよりも、さらにはお互いが五分五分で我慢するよりも、ちょっとした譲歩で八割対八割にした方が実りが多い、ということ。
    困っている農業従事者の悩みを解決する森田繁子さん。そのキャラがすごいのです。ド派手な色のスーツを着て厚化粧、ネイルもバッチリ、真っ赤なBMWで颯爽と現れる。しかも横にも縦にも大きくて100キロは優に超えている。けれど、やる時にはド派手な作業着に着替えて農作業をバンバンやりこなす。
    森田繁子さんは元より、バイトの山田君もキャラ立ちしているし、軽いタッチでコミカルに話が進んでいくのでドラマにピッタリな内容だと思います。
    さらに、森田繁子さんがなぜ農業に関わるようになったのか?昔はアフリカに住んでいた?南アメリカにもいたことがある?など、ナゾなことをポロポロこぼして種明かしはしていないので、続編は必ず出てくると期待!楽しみです。






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    2025年10月30日
  • 森田繁子と腹八分

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    軽めの読み物で、わりと先の展開が読めてしまう感じでした。侠飯みたいです。ドラマ化されそうな気がしますが、100キロの女優さんはなかなかいないか。表紙の加藤休ミさんの絵が素晴らしい。全部読み終わってから見直すと、なお一層美味しそうに見えます。

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    2025年10月22日
  • 森田繁子と腹八分

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    森田繁子の強烈すぎるインパクトの強さと、細やかな気遣い、できる女みたいなものが絶妙にミックスされて、極めつけは美味しいもの好きのところ。バイトの山田くんの筋肉隆々っぷりも頼もしく、終始楽しく読めた。
    農業をここまで掘り下げるとはと思っていたら
    農業新聞に掲載されたお話なのね。なるほどです。
    シリーズもので続いてほしいなぁと。腹八分に収めるというのが最高。これは自分にも実践しなければ。

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    2025年09月25日
  • 森田繁子と腹八分

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    楽しく読み進みながらも、
    農業、酪農の厳しさ、難しさを知ることができ
    それらを八分目の満足度とはいえ
    気持ちよく、颯爽と解決への道へと
    導いていく繁子さん。

    とても、痛快で、かっこよくて、
    読後も気持ちよかった。

    誰かに堂々と、信頼を持ってもらえるように
    接するためには、多くの知識と経験が必要となる。
    それらを、謙虚に、柔らかさに、時に毅然と
    処することができる主人公の
    経歴や、オフタイムの表情が知りたくなった。

    続編を期待したい。

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    2025年08月16日
  • 森田繁子と腹八分

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    「日本農業新聞」2022年11月1日~2023年10月31日に連載された、伝説の農業コンサルタント・森田繁子が相談者の悩みを巧みにこたえていくエンタメ農業小説。害獣・経営・後継問題に双方が腹八分に落ち着いて解決するように八面六臂の大活躍をするモーレツ経営者(と学生バイトの山田くん)の姿がユーモラスであり共感しやすい。何より食べ物を美味しそうに沢山食べる姿、繁子の奇抜で派手な戦闘服をきっちり着こなしメイクやネイルもばっちりした巨躯が縦横無尽に動き回るのもいい。面白いストーリーに魅力的な登場人物が揃えば次作を期待するのが読者というものだ。

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    2025年06月22日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業新聞に連載されていたものとわかり納得

    作者の今までのイメージとは異なるが、楽しく読む事が出来たら
    主人公のキャラの濃さも面白い

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    2025年06月18日
  • 森田繁子と腹八分

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    農業コンサルタントの森田繁子。
    その人は、豪胆な身体つきと良い食べっぷり、そして派手なスーツに派手メイクの女性だ。
    1話ごとに展開されるストーリーは、農家や酪農家が彼女に相談するところから物語は始まる。

    山林の所有者に猟のために立ち入る許可を得たい男性、山羊を育てる酪農家の経営話、祖父の農家を継ごうとする孫夫婦。
    いずれも繁子の見目形からは想像つかない能力で腹八分の解決法を探っていく。


    とにかく毎話、美味しそうに食べる様子が印象的だ。コンサルタントというと堅苦しい話に思いがちだが、農家として従事する人たちの交流や温かさを感じられる作品になっており、繁子の活躍を待ち望みながら読んだ。

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    2025年06月10日
  • 森田繁子と腹八分

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    題名のイメージと違い過ぎて、いい意味で裏切られた。
    あまりの面白さに一気読み。
    すごいな、何者なんだ!森田繁子。
    重機も動かすスーパーウーマンっぷりは、「ハケンの品格」の篠原涼子ばり。
    経歴が謎過ぎるし、娘も訳アリっぽい。
    でも問題解決能力は絶妙。
    さらにアルバイトの山田君がいい味出してる。
    「日本農業新聞」に連載していた、というのもオドロキ。
    続編もあったらいいな。

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    2025年05月06日