河﨑秋子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ某YouTubeで北海道の書店さんを巡っている映像に映り込んでいた、美味しそうな装丁に惹かれて手に取りました。
コンサルの方ってなんか勝手にモデル体型でめっちゃクールなイメージありましたけど、こんなパワフルなコンサルさん素敵すぎる。
本人のバックグラウンドとか家族の関係とか、全てを語り切らないところがまた素敵。
そして問題の解決の仕方が素晴らしい。
そんでもって、ご飯の食べ方が本当に素敵。日々なんやかんやで食の乱れた私は気持ちのいい食べっぷりにニコニコしてしまいました。
これ、続刊ないのかしら…まだずーっと読んでいたい世界でした。楽しかったー! -
Posted by ブクログ
私の父は82歳、認知症はないけれど、同じく年老いた母がおり、現在、独身の弟が両親と同居している。
弟は高卒で、事あるごとに大卒の私と比べられ、両親からD評価を受けて来た。
そんな弟は現在契約社員でVチューバ―とやらを推している。書店で帯を見た瞬間、吸い寄せられるように手に取った一冊。
今年、ベスト3に入る本だった。
最後は、泣けた。自分がどの人物に共感して泣いたのだろうかと思えば、きっと「家族」として共感したのだ。
それは、老いを受け入れる父であり、推しに救いを求め先の見えない不安と戦う主人公であり、また、娘達の未来を見届けることなく突如命を奪われた母であり、姉にすべてを押し付けておきながら、日々の忙しい日常で罪悪感に蓋をする妹であり。
だから、最後の父の決断、主人公の光に涙が出た。
どんなに老いても、親は子を思う。子に決断を委ねない親の姿は哀しいながらも美しかった。
最後、主人公がゆなに妹の姿を重ねたシーンで、彼女は介護者としてはDランクでも、姉としてはAランクに他ならない、そう思えた。 -
Posted by ブクログ
河崎秋子『介護者D』朝日文庫。
これまでの河崎秋子の小説とは風合いの異なる小説であった。タイトル通りの介護小説である。読んでみて、閉塞感を感じるばかりで、余り良い思いはしない。
実家に住み続け、両親と暮らすためには公務員か開業医、自営業を選択するしか無い時代である。自分の離れて暮らす父親も大腿骨を骨折してから急速に衰え、要介護4と認定され、母親の負担も大きくなり、特別養護老人ホームに入所させるという選択をした。しかし、新型コロナウイルス感染禍でなかなか会いに行けず、面会はガラス越しかタブレットという状況だった。そんな父親は昨年末に老衰で亡くなった。母親は父親が生きているうちはと気を張っていたようで、この秋くらいから身体を壊し、家に籠もるようになってしまった。月に何度か兄弟で顔を出し、買物や掃除を手伝い、公的な支援も使いながら、何とか面倒をみている。最近になり、母親の身体の状態が大分回復してきたようだ。
そんな自分の経験もあり、主人公が好きな推し活も出来ずに父親と飼い犬の介護に奮闘する姿に身につまされる思いで読んだ。
東京で派遣社員として働いた30歳の猿渡琴美は、父親の介護のために札幌へ戻るが、5年前に母親を轢き逃げ事故で喪った直後に出会い、励まされた大事な女性アイドルの『推し』が忘れられず、東京での生活に後ろ髪を引かれる日々を過ごしていた。
父親にアメリカで暮らす優秀な妹や既に結婚して、子供まで居る同級生と比較されながら、閉鎖的な環境の中でやっと生き続ける琴美だったが、新型コロナウイルス感染禍で派遣社員として働いていたコールセンターが閉鎖し、父親と2人きりで家に籠もる生活になる。
すると飼っていた犬のトトが認知症になり、介護が必要となる。さらに新型コロナウイルス感染禍で思うように推し活も出来ず、ますます息苦しい生活の中に身を置くことになる。
本体価格880円
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Posted by ブクログ
これを本当に『ともぐい』と同じ人が書いたのか?
まったくテイストの異なる世界観でびっくりです!
『日本農業新聞』に一年にわたり掲載されていたものを書籍化した本書。
まず、タイトルと表紙から森田繁子さんが美味しいものを食べ過ぎないように気をつけているお話?と思ってしまいますが、森田繁子さんは美味しいものは際限なく食べる!出されたものは遠慮せずすぐに全部食べる!
腹八分というのは、農業コンサルタントである森田繁子さんの持論、片方がゼロ割で損をして片方が十割で得をするよりも、さらにはお互いが五分五分で我慢するよりも、ちょっとした譲歩で八割対八割にした方が実りが多い、ということ。
困っている農業従事者の悩みを解決する森田繁子さん。そのキャラがすごいのです。ド派手な色のスーツを着て厚化粧、ネイルもバッチリ、真っ赤なBMWで颯爽と現れる。しかも横にも縦にも大きくて100キロは優に超えている。けれど、やる時にはド派手な作業着に着替えて農作業をバンバンやりこなす。
森田繁子さんは元より、バイトの山田君もキャラ立ちしているし、軽いタッチでコミカルに話が進んでいくのでドラマにピッタリな内容だと思います。
さらに、森田繁子さんがなぜ農業に関わるようになったのか?昔はアフリカに住んでいた?南アメリカにもいたことがある?など、ナゾなことをポロポロこぼして種明かしはしていないので、続編は必ず出てくると期待!楽しみです。
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Posted by ブクログ
農業コンサルタントの森田繁子。
その人は、豪胆な身体つきと良い食べっぷり、そして派手なスーツに派手メイクの女性だ。
1話ごとに展開されるストーリーは、農家や酪農家が彼女に相談するところから物語は始まる。
山林の所有者に猟のために立ち入る許可を得たい男性、山羊を育てる酪農家の経営話、祖父の農家を継ごうとする孫夫婦。
いずれも繁子の見目形からは想像つかない能力で腹八分の解決法を探っていく。
とにかく毎話、美味しそうに食べる様子が印象的だ。コンサルタントというと堅苦しい話に思いがちだが、農家として従事する人たちの交流や温かさを感じられる作品になっており、繁子の活躍を待ち望みながら読んだ。