河﨑秋子のレビュー一覧

  • 森田繁子と腹八分

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    初めて読んだ作家さんですが、キャラも面白く、農家の美味しい食事が出てきて楽しく読めた。
    続編が出たら是非読みたい。
    森田さんの過去エピソードなんかあったら面白そう。

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    2026年04月17日
  • ともぐい

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    最初は意図が掴めず進まなかったけど
    荒々しい熊爪や生々しい猟の様子とはかけ離れた自然の美しさや表す表現が綺麗で、
    読みやすさを感じるうちに熊爪の生き方に魅了されていく。人でありながら結局、熊爪自信が
    名前の様に熊だったのかなぁと、、
    ここ数年、冬眠をしない熊や、都会に降りてきてしまう熊のニュースと熊爪が重なって
    動物の生きる本能を垣間見た気がする。
    すごく面白いかと問われると、、、
    個人的にはなんとも言えないけど
    自分も動物でしかないのかなぁってほんの少し
    思わされた

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    2026年04月03日
  • 夜明けのハントレス

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    札幌の大学に通うマチは目にした狩猟雑誌を読み
    心惹かれるものを感じた。
    銃砲店で猟友会所属の新田と出会う。
    そこで新人ハンターとしての心得などを学んでいく。

    自然の中で生きる命に向き合う。
    ハンターとして人として。

    新田、アヤばあがハンターとしての矜持を教えてくれる。
    裕福で理解のある両親もマチを支える。
    (うらやましい)

    河﨑さんがマチの目を通し静かに語っていく。
    野生動物を撃つこと。
    熊を駆除すること。
    マチを心配する両親の思いも含め物語全体にバランスが良く
    読者の私も最後まで冷静に
    自然を感じながら読み進めることができた。

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    2026年04月03日
  • 夜明けのハントレス

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    若い女性が狩猟雑誌を見かけて興味を持ちハンター(女性なのでハントレス)になる、というとライトな表現だけれど、主人公のマチがしっかりしすぎてだいぶただものでない。
    北大のシーンなど読みながら景色が浮かんできて、主人公の家が円山の極太で(親が老舗菓子店の専務やらオリンピアン)できた親だし、自立心のあるよい子だけどどこかドライなのが、北の厳しい大地で育つサラブレッドなんだろうなと読み進めた。
    マチと共に狩猟免許の取り方をまなび、ハンターの心得を学べた。今後、無理解にクマの駆除にクレームつけたりするようなことがなくなり、良識あるハンターが増えるといいなと思った。続編読みたい。

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    2026年03月25日
  • 夜明けのハントレス

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    裕福な家庭の育った女子大生がふとしたきっかけで狩猟に興味を持ち、ハントレス(女性ハンター)として一人で熊に立ち向かうようになるまでを描いた作品。
    河崎さん、何だか雰囲気が変わってきましたね。デビュー当時はとても重苦しく暗いけど力強い作品と言う印象が強かったのですが、最近は『森田繁子と腹八分』など随分と軽快になって来ました。本作も、狩猟を扱いながら、やや軽めの爽やかなエンタメ作品です。さすがに力のある作家さんで面白いのですが、どこか読み始めに当たってちょっと躊躇するような「河崎さんらしさ」が失せてきたような気がします。動物を殺すことについてはニュートラルの立場ですけどね。

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    2026年03月18日
  • ともぐい

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    最初の3pで物語に没頭できる描写力が凄まじい。現代より圧倒的に物が少ない時代、現代は豊かであるのにも関わらず、この時代を美しいとさえ思う。熊との死闘は、思わず息をするのを忘れるほどだった。映像化でも見てみたいと思う。

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    2026年02月13日
  • ともぐい

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    面白かった。山に籠り人と接する機会が少ない狩人の心理描写が秀逸。徹底的に合理主義で他人に無関心な男が獣と対峙するシーンはページを繰る手が止まらなくなった。
    が、そんな話も一区切りしての後半はやや趣が異なり、人の温もりを求めた狩人の生活のギャップに若干ついていけなくなる。
    前半がとても面白かった分、後半のギャップが少し残念ではあったが、それでも最後のシーンは感動した。

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    2026年02月09日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    第170回直木三十五賞

    血生臭く、力強い作品だった。
    タイトルの「ともぐい」の意味、ラストの展開をどう受け取るのかを言葉にできず、色んなレビューを読んでみた。
    そんな中、「己が負けた相手に食われ死ぬのが自然の摂理」という内容の一文を見つけて腑に落ちた。

    太一を助けたくだりから
    →1人で生きてきたつもりが熊爪自身も負傷し人の世話になる
    →赤毛との対決で死ねず自分は獣でも人間でもない半端もんだと思う
    →温もりを求めて陽子と生活を始める
    →陽子は母として生きる決意をし、熊爪を殺して出ていく
    の流れが秀逸だと思った。

    ラストで殺す必要があったのか?と思わなくもないけど、人にも獣にもなれず遺伝子を

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    2026年01月31日
  • ともぐい

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    ネタバレ

    2023年下半期の直木賞作品。
    何か想像していたのとは違っていたが、物語の迫力に押されっぱなしだった。
    熊との戦いだけに限らず、自分の人生を考え、生き、死んでいった。
    山に生き、山で死ぬ。ピークを過ぎるとどう死ぬのかを考えるのはわかるとして、こういう結末になるとは想像だにせず、直木賞にふさわしい深さと人生観だと思った。

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    2026年01月30日
  • ともぐい

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    最高にスリリングだった。山での生活や冬の厳しさ、静けさと匂い、という我々が普段考えも感じもしないところが頭の中に広がっていく。そして何もかもが冷たく感じた。人と動物との関わり合いなども含めて、サバイバル体験をさせてもらえる凄い話だった。

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    2026年01月28日
  • ともぐい

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    なんという結末でしょう。ともぐいとは何か最後まで分からずに読んでいたが、こういうことだったのか?と?がつくほどに驚きの終わり方。
    河﨑さんの作品にしては珍しく性欲がよく出てきたが、不可解なところは特になく、今回も秀逸な表現で安定の⭐️4。いつものことだが最後の方は、ゆっくりじっくり時間をかけて読んだ。
    それにしても暖房もない道東の山奥でよく冬を越せるよなぁという野暮な感想を抱きつつ読んでた。

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    2026年01月24日
  • 介護者D

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    2025年で1番身につまされた物語…
    地方にいる両親は時限爆弾だと思って日々都会で生活しています。
    でも、主人公は30歳とは思えないほど老成しており、献身的で、もっとドロドロした話になるかと思ったらそうでもなく、読後感は悪くない。
    よい気分で新年を迎えられそうです。

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    2025年12月31日
  • 介護者D

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    私の父は82歳、認知症はないけれど、同じく年老いた母がおり、現在、独身の弟が両親と同居している。
    弟は高卒で、事あるごとに大卒の私と比べられ、両親からD評価を受けて来た。
    そんな弟は現在契約社員でVチューバ―とやらを推している。書店で帯を見た瞬間、吸い寄せられるように手に取った一冊。
    今年、ベスト3に入る本だった。
    最後は、泣けた。自分がどの人物に共感して泣いたのだろうかと思えば、きっと「家族」として共感したのだ。
    それは、老いを受け入れる父であり、推しに救いを求め先の見えない不安と戦う主人公であり、また、娘達の未来を見届けることなく突如命を奪われた母であり、姉にすべてを押し付けておきながら、

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    2025年12月17日
  • 介護者D

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    東京で派遣社員として働く琴美は独身で30歳。アイドルのゆなが心の支えで、ささやかな楽しみとして暮らしていたが、北海道の父が卒中で倒れた。後遺症は左脚麻痺くらいで、ヘルパーなどを使って生活できる程度だったが「雪かきができない」という口実のもと呼び戻され、雪の季節が終わってもそのまま介護の生活。ヘルパーも父はとっととやめさせてしまっている。降りかかるストレスを描いていく。
    読んでいて本当に苛立たしく、読み進めるのが困難だったほどだった。

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    2025年12月11日
  • 介護者D

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    河崎秋子『介護者D』朝日文庫。

    これまでの河崎秋子の小説とは風合いの異なる小説であった。タイトル通りの介護小説である。読んでみて、閉塞感を感じるばかりで、余り良い思いはしない。

    実家に住み続け、両親と暮らすためには公務員か開業医、自営業を選択するしか無い時代である。自分の離れて暮らす父親も大腿骨を骨折してから急速に衰え、要介護4と認定され、母親の負担も大きくなり、特別養護老人ホームに入所させるという選択をした。しかし、新型コロナウイルス感染禍でなかなか会いに行けず、面会はガラス越しかタブレットという状況だった。そんな父親は昨年末に老衰で亡くなった。母親は父親が生きているうちはと気を張ってい

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    2025年11月14日
  • 森田繁子と腹八分

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    これを本当に『ともぐい』と同じ人が書いたのか?
    まったくテイストの異なる世界観でびっくりです!
    『日本農業新聞』に一年にわたり掲載されていたものを書籍化した本書。
    まず、タイトルと表紙から森田繁子さんが美味しいものを食べ過ぎないように気をつけているお話?と思ってしまいますが、森田繁子さんは美味しいものは際限なく食べる!出されたものは遠慮せずすぐに全部食べる!
    腹八分というのは、農業コンサルタントである森田繁子さんの持論、片方がゼロ割で損をして片方が十割で得をするよりも、さらにはお互いが五分五分で我慢するよりも、ちょっとした譲歩で八割対八割にした方が実りが多い、ということ。
    困っている農業従事者

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    2025年10月30日
  • 森田繁子と腹八分

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    軽めの読み物で、わりと先の展開が読めてしまう感じでした。侠飯みたいです。ドラマ化されそうな気がしますが、100キロの女優さんはなかなかいないか。表紙の加藤休ミさんの絵が素晴らしい。全部読み終わってから見直すと、なお一層美味しそうに見えます。

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    2025年10月22日
  • 森田繁子と腹八分

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    森田繁子の強烈すぎるインパクトの強さと、細やかな気遣い、できる女みたいなものが絶妙にミックスされて、極めつけは美味しいもの好きのところ。バイトの山田くんの筋肉隆々っぷりも頼もしく、終始楽しく読めた。
    農業をここまで掘り下げるとはと思っていたら
    農業新聞に掲載されたお話なのね。なるほどです。
    シリーズもので続いてほしいなぁと。腹八分に収めるというのが最高。これは自分にも実践しなければ。

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    2025年09月25日
  • 森田繁子と腹八分

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    楽しく読み進みながらも、
    農業、酪農の厳しさ、難しさを知ることができ
    それらを八分目の満足度とはいえ
    気持ちよく、颯爽と解決への道へと
    導いていく繁子さん。

    とても、痛快で、かっこよくて、
    読後も気持ちよかった。

    誰かに堂々と、信頼を持ってもらえるように
    接するためには、多くの知識と経験が必要となる。
    それらを、謙虚に、柔らかさに、時に毅然と
    処することができる主人公の
    経歴や、オフタイムの表情が知りたくなった。

    続編を期待したい。

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    2025年08月16日
  • 森田繁子と腹八分

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    「日本農業新聞」2022年11月1日~2023年10月31日に連載された、伝説の農業コンサルタント・森田繁子が相談者の悩みを巧みにこたえていくエンタメ農業小説。害獣・経営・後継問題に双方が腹八分に落ち着いて解決するように八面六臂の大活躍をするモーレツ経営者(と学生バイトの山田くん)の姿がユーモラスであり共感しやすい。何より食べ物を美味しそうに沢山食べる姿、繁子の奇抜で派手な戦闘服をきっちり着こなしメイクやネイルもばっちりした巨躯が縦横無尽に動き回るのもいい。面白いストーリーに魅力的な登場人物が揃えば次作を期待するのが読者というものだ。

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    2025年06月22日