河﨑秋子のレビュー一覧

  • 森田繁子と腹八分

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    河﨑秋子のユーモア小説…。
    こんな軽い切り口の小説書いちゃうんだ!という驚き(笑)

    「ともぐい」の壮絶さと重厚さに、ああ、こんなホンモノの硬派の自然派女性が出現したのねと感動してたので、かなりビックリ。無口な感じの人にも思えたので、この饒舌な小説に戸惑ってしまった。しかも、主人公の職業はコンサル…。コンサルタントもいい会社もあるとは思うけど、コンサルって、河崎秋子と真逆のイメージ過ぎて…。

    こういうタイプの小説も、もちろんよいのですけどねー。
    河﨑さんへの、こっちの勝手な思い込みが邪魔して素直に楽しめません!
    河﨑さんは、もっとふてぶてしくあってほしい!

    読者のわがままですよね。わかって

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    2025年02月19日
  • 森田繁子と腹八分

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    ネタバレ

     先週、新聞書評欄(毎日新聞)に、著者近影と共に紹介されていて興味を持って手に取った。
     直木賞作品『ともぐい』の印象が強烈だったので、覚悟して読みはじめたが、肩透かしくらいに軽いタッチのお話だった。

     著者の本領発揮とばかりに(実家が酪農家、自身も羊飼育をNZにて学ぶ)、農業コンサルタントの森田繁子が主人公。
     日本の農業、それと地方経済は問題だらけというのは肌感覚でも分かるところ。後継者問題、移住者との軋轢、効率化や新規事業展開、輸入品との競合など、素人でもいくつでも課題が挙げられそうだ。
     本作でも、3つの章立てで、北海道の害獣駆除問題から、都市近郊のヤギ飼育家の新事業、地方の後継者問

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    2025年02月10日
  • 鳩護

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    ネタバレ

    文庫版を手に取り。表紙の鳩がかわいいなと思いましたがストーリーはなかなかハードと言うか想像していたような明るめの話ではありませんでした。読後思えば河﨑先生が書くならさもありなん、なんですが。

    なんだか不思議な話でしたね。非現実的という意味ではファンタジーなんでしょうけれど少しホラー要素やお仕事小説の趣もあり独特の世界観です。
    主人公が若い女性なのに疲れ果てていておじさんのような愚痴や行動を取るのが独特の味わい(?)で親近感が湧きました。でも本作の好き嫌いは結構分かれそうな気がします。
    ともぐいを最近読んでしまったせいか、やはり迫力や訴えるものについては比べてしまいました。
    話の内容的にはおそ

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    2024年08月01日
  • 鳩護

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    この本のテーマは、人間と飼われている動物の関わりだと思う。そこには明確な主従関係があり、人間側が幸せになるように使われる動物の姿がある。それが人間社会で善悪かどうかや、その動物自身にとって幸か不幸かは関係ない。主人がやりたいことが善であり、そうでないことが悪になる。飼ったから大切にするというのは、主人義務ではない、責任の範疇までなのだ。そして、この物語で主人公が学んだのはその責任の大きさなのだと思う。

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    2024年04月01日