乗代雄介の一覧
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ユーザーレビュー
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奇跡みたいに出会って
奇跡みたいな時間を過ごすひと夏
17の2人がすごく生々しく描かれていて
私の周りにもこんな子いたかもと思ってしまうけど
彼女たちはそれぞれ重いものを抱えている
それでも軽やかに生きるふたりが
すごく眩しかった
Posted by ブクログ
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こちらも秀逸な一冊。サッカー好きの姪っ子と、カシマスタジアムまで歩いていくという「旅」をする「私」。道々、鳥や花、史跡などをみては小説を書き留めている。姪の方はリフティングやドリブルの練習などをしている。途中、同じ方向を目指す女子大生と仲良くなり様子が一変するが、それでも旅は続く。なぜかジーコも絡ん
...続きを読むでくる。最後のページは衝撃。旅にはいろいろなことが起こる。出会いや成長もあれば、落胆や悲しいことも。旅=人生=練習の連続だとすると、練習なのに辛いことが起こるのは辛すぎる。練習しても慣れることはないだろう。でも旅は続く。今進んでいるこの旅は、練習なのか本番なのか。
Posted by ブクログ
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子供の頃、毎日遊んだ(というか時間をつぶした)長居公園の郷土の森に、木が密集して家みたいになってるところがあって、そこにホームレスのおっちゃんが住んでいた。
私はそのおっちゃんと仲良くなって、遊びに行ってチョコレートをもらってた。
この本でもホームレスのおっちゃんとやりとりするシーンがあって、まだ自
...続きを読む分だけの世界で生きていた頃のいろんな記憶が蘇った。
あの頃、時間だけが途方もなくあった。
17歳でなくとも、きっと誰にもそんな夏があったんじゃないか。
大人になる前に越えていかないといけない、
自分を知る時間。
いろんなものを失くして見つけた夏、
青春の輝きがまぶしかった。
Posted by ブクログ
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生まれて、生きて、死んでいくこと。
ひとりの人間がそうやっていくことに何の意味があるのか。
輝くような未来を夢見た亜美ちゃんの明日は、最後にいとも簡単に断ち切られてしまう。
それならば、この旅は無意味だったのか?
そうではないことを、物語を読み終えた私は知っている。
たとえジーコのような
...続きを読む功績を残さなくたって、その人が発した言葉や、関わっていた仕事に。
残した数字に、その人は、思いは残る。
そして、その上で、「残すこと」自体を人生の目的にしなくてもよいのだ。
愛するもの、好きでたまらないものに、「自分を合わせて生きる」こと。
それを「すっごく楽しい」と思って生きれば、それだけでいい。
私は救われた。救いを感じる人は多いのではないか。
ちっぽけに思える自分。
死んでも何も残らないようなささいな仕事をして、日々を無意味に過ごしていくように思う自分でも、いいのだ。
そんなささいな仕事が、それに伴う生活が楽しいのであれば。
死は、必ず訪れる。それは明日かもしれないし、なんなら数秒後かもしれない。
だから、カワウみたいに「バカらしい気負いでなく自然に受け入れ」て生きていきたい。
すごく辛い結末だけど、私はこの本を絶望の書だとは思わない。
亜美ちゃんはずっとずっと、最後の瞬間まで「すっごく楽し」く、生きていたと思うから。
Posted by ブクログ
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歴史の隙間に落っこちてしまっている様な物に調査と推理で迫っていく過程はとんでもなくスリリング。
ラストも痛快。
ゆかりのある地名も多く、より楽しめた。
Posted by ブクログ
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