旅する練習

旅する練習

704円 (税込)

3pt

第34回三島由紀夫賞、第37回坪田譲治文学賞、ダブル受賞!

中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、
ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作! 第164回芥川賞候補作。

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旅する練習 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    淡々と話が進んでいく感じが好きです。
    ですが、最後はえっ!となり、号泣でした。
    それもそれまでの何気ない出来事があってこそでした。
    乗代さん、好きな作家さんになりました。

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    乗代さんの作品の中でも瑞々しい文体が光る作品です。主人公が見つめるサッカー好きの少女の描写に始終、愛情を感じます。

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    ジーコが鹿嶋(鹿島)にもたらした影響は果てしない。
    合宿所から持ってきてしまった一冊の本を返しにひたすら、歩いて、周りの歴史的なもの見たりとテレビ東京とかでありそうな。小説でありながら旅の本みたいな

    0
    2025年08月10日

    Posted by ブクログ

    海岸で亜美の名前の由来を思いながら少女の成長を喜ぶ叔父の温かな眼差しは旅の終わりの寂しさも相まって感動する。旅後の結末は作為を感じなくもないがそれがこの作品の魅力を損ねているとも思わない。

    0
    2025年08月05日

    Posted by ブクログ

    美しい情景描写と、元気な亜美の描写が想像容易い細かい言葉で表現されてて自分も旅をしているように思った。
    緩やかな旅の収穫を抱えてそれぞれ夢へ向かっていく
    そんなラストかと思えば、悲しい最後。
    一読したもののもう一周読みたくなった。作者は全体を知っていて1から書いたから。僕も同じ気持ちでもう一度読もう

    0
    2025年02月09日

    Posted by ブクログ

    仲のよい叔父である「私」と中学入学を目前にした姪の亜美が、「私」は文章で風景を描写する練習をしつつ、亜美はサッカーの練習をしながら鹿島まで歩いて旅をするロードムービー的な物語。途中で同じく徒歩で鹿島スタジアムを目指していたみどりと合流し、彩りが加わる。人間模様でちょっとした波風は立つことはありました

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    練習の対義語は本番という言葉になると思うけど、僕たちの毎日、おおさげに云うと人生には、練習と本番なんていう区別はないのだと思う。
    もちろん大切な一日、重要な決定をする局面というのはあると思うけど、何をしても時計の針は戻らないしセーブポイントからリスタートできるわけもなく、僕たちが常に1回きりの時間を

    0
    2024年04月04日

    Posted by ブクログ

    鬱屈としたコロナ禍の時期に、穏やかな実りある時間があった、という事を満喫しながら読み進めた。最後は、旅で何かを得たであろう亜美と叔父さんの様子が描かれるんだろうな、と思いながら読み進めての、予想しなかった展開の破壊力。こうくるとは思わなかったので、何度も読み返し、作者がなぜこういう終わりにしたのか、

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    最後に待ち受けている一文の、あまりにささやかで、かつなんと破壊力のあることか。読者は微笑ましい気持ちで彼らの旅の行く末を見守っているはずで、登場人物たちに思い思いの感傷を抱いているはずで、そうくるか、と読者の心を破壊しにかかるのは唸らされてしまった。
    そこに辿り着く、そのための物語なのだ、と読み終え

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    ほのぼのとのんびりと旅は始まる。サッカーボールを蹴りながら、それが練習なんですね。長い距離を歩くなんて、最後はいつだろう。歩くと普段は通り過ぎて気がつかないことにも目が行くことでしょう。練習の旅の行きつく先が悲しい。どこかを歩きたくなった。

    0
    2024年10月25日

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